│令和5年度│3月│2月│1月│12月│11月│10月│9月│8月│7月│6月│5月│4月│
今日で令和5年度が終わります。今年度はコロナが2類から5類に変わり、制限が緩和されて以前のような社会生活が戻ってきました。その中で、幼稚園の活動もコロナやインフルエンザ等の完成症予防に注意しながら、戸外活動や園内での保育参観や運動会などが積極的に行えるようになってきました。明日からの令和6年度は子どもたちの健やかな成長をしっかりと支援して活気のあるとなるよう努めてまいります。
今年の桜前線の北上は早く、南から桜開花の報告が聞こえています。桜は身近であり、個人の心情や環境に寄り添った存在でもあります。桜を歌った俳句は多く、それぞれの心持ちに合う俳句があることでしょう。 初桜 折しも今日は よき日なり(松尾芭蕉) 夕桜 家ある人は とくかえる(小林一茶)
「高砂の 尾上の桜 さきにけり 外山の霞 立たずもあらなむ」 前中納言許[・小倉百人一首<73番) 《現代語訳》遠くの山の峰の桜が咲いたよ。人里近い山の霞よ、どうか立たないでおくれよ。(桜が見えなくなってしまうから)
「もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし」(前大僧正行尊・小倉百人一首66番) 《現代語訳》わたしがあなたをしみじみいとおしいと思うように、あなたもわたしを、しみじみいとおしいと思っておくれ、山桜よ。花より他にわたしの心を知る人もいないのだから・・・・
「高砂の 尾上の桜 さきにけり 外山の霞 立たずもあらなむ」 前中納言許[・小倉百人一首<73番) 《現代語訳》遠くの山の峰の桜が咲いたよ。人里近い山の霞よ、どうか立たないでおくれよ。(桜が見えなくなってしまうから)
「もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし」(前大僧正行尊・小倉百人一首66番) 《現代語訳》わたしがあなたをしみじみいとおしいと思うように、あなたもわたしを、しみじみいとおしいと思っておくれ、山桜よ。花より他にわたしの心を知る人もいないのだから・・・・
桜前線が北上し、この辺でも彼岸桜は満開となり、間もなくソメイヨシノも開花を迎えます。ひかり幼稚園の桜の蕾も大きく膨らんできました。4月には次々と開花し、始業式や入園式には桜花爛漫となり文字通り花を添えてくれることでしょう。
「初桜 折しも今日は よき日なり」(松尾芭蕉)
「初桜 折しも今日は よき日なり」(松尾芭蕉)
22日に修了式となりましたが、今週25日から「たんぽぽ組(預かり保育)」が行われ
ています。連日たくさんの園児が登園してきており、卒園した年長児たちも多くいま
す。縦割りの保育活動を行っていて、教室での活動や園庭での遊び、給食も皆仲良く
楽しく行っています。4月には小学生となる年長児たちは今週いっぱいの幼稚園生活
となりますが、それぞれ期待と希望をもって小学校に登校する日を楽しみにしている
ようです。年中児や年少児も進級の期待感を持っています。子どもたちの健やかな成
長を心より願い、その成長を楽しみに期待しています。
知人より「ごぼう」をいただき感謝して食しました。「ごぼう」には栄養がいっぱい入っています。食物繊維が豊富に含まれ、この食物繊維がもたらす健康効果が、ごぼうの魅力です。不溶性食物繊維のセルロースとリグニン、水溶性食物繊維のイヌリンが含まれ、セルロースは不溶性食物繊維で、便通の改善、満腹感の維持といった効果が期待できます。リグニンは、便通の改善、満腹感の維持といった効果があり、コレステロールのもととなる胆汁酸の排出を促すはたらきがあり、コレステロール量の減少効果が期待できます。イヌリンは糖の吸収速度をゆるめ、血糖値の急激な上昇を抑えるはたらきがあり、腸内では善玉菌の餌となり、腸内環境を整える効果や、腎臓や肝臓の機能を活発にし、免疫力を高めるはたらきがあります。ごぼうを食べると体力がつくと昔から言われていますが、その原因となる成分のひとつがアルギニンで、栄養ドリンクにも使われている成分で、コラーゲンの生成を促進するはたらきもあり、ハリのある肌を保つ効果が期待できます。加えて、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどといったミネラル成分が豊富な健康食材です。
園庭の桜が、つぼみを大きく膨らませています。3月末となり、間もなく4月です。一年間、あっという間に過ぎました。1年365日、それぞれ毎日が大切で、二度とないかけがえのない日々です。日々を無駄に送ることなく大切に、さらに実りある日々のために資していきたいものです。間もなく桜が咲きだすことでしょう。
本日、第二ひかり幼稚園を会場に教職員が集まり年度末の反省会と研修会を行いました。今年度はコロナが5類に移行して、以前のような活動が行えるようになりましたが、運動会や保育参観では安全に配慮し、密を避けての運営になりました。良かったことや改善すべき事柄もあり、「子どもファースト」で行う活動の大切さを共有して豊かな学びのある幼稚園となり続けるよう一層努めてまいります。
春の天気は「雨が降る」「風が吹く」「曇天となる」の繰り返しです。昔から言われる「ふる・ふく・どん」という言葉は、いかにも春の天気の的を得ているようです。まず、低気圧や前線が近づくと天気が崩れて雨の降る割合が多くなってきます。そして、低気圧が抜けて天気が回復すると、一時的に冷たい空気が流れ込んで北風が強く吹くようになります。さらに、風がおさまって穏やかに晴れた後は、すでに次の低気圧や前線が近づいているため、次第に曇り空に変わってしまいます。春の天気の特徴は、目まぐるしく変わるということです。「春の彼岸」も終わり、春に向かって季節は確実に進んでいます。
昨今日23日は彼岸7日目で「送り彼岸」です。3月20日は「春分の日」で昼夜の長さがほぼ等しい日でした。日がこれから一番長い夏至に向けて、毎日1分で5秒づつ日が長くなり、「夏至」からはまた毎日1分5秒ずつ日が短くなって、昼夜の長さがほぼ等しい「秋分」になります。一年間は、正確には「365.2421904日」であるために、「春分の日」はその年によって変化します。子どもたちも、昼が長くなり外で遊ぶ時間が日に日に増えてきて嬉しいことでしょう。
本日、令和6年度の「修了式」を行い、年中児・年少児に向けて学年の修了と進級に向けてのお話をしました。4月からは進級して、新しいバッジの色となりますが、子どもたちはそれぞれ進級に向けて希望をもっています。春休み中も健やかに過ごし、4月新しいバッジをつけて新しい教室で元気に活動していくことを願っています。また、16日の卒園式に参加できなかった月組(卒園児)の「卒園証書授与式」も行い、一人ひとりに卒園証書を手渡すことが出来ました。
昨日は彼岸中日で「牡丹餅(ぼたもち)」を仏壇に供え、食した家庭もあったことでしょう。さて、「ぼたもち」と「おはぎ」は、それぞれ作る季節に違いがあり、その季節の花の名前に由来しています。ぼたもちは江戸時代に春のお彼岸に食べられていたもので、小豆を牡丹の花に見立てたことから、「ぼたんもち」と呼ばれていたのが「ぼたもち」に変わったと言われています。一方のおはぎは、秋のお彼岸に食べられていました。秋の七草のひとつである萩の花と小豆の形状が似ているため、「おはぎもち」と呼ばれていたのが「おはぎ」に変わったとされています。さらに、夏や冬に作る場合には別名があります。夏の別名は「夜船(よふね)」です。おはぎを作るときには臼でつくことはせず、米を潰して作られるため、餅をつく時のようなペッタンペッタンといった音が出ません。近隣の住人でもおはぎを“ついた”のがいつか分からないことから、夜は暗くて船がいつ“着いた”のか分からない「夜船」になぞらえて呼ばれるようになりました。また、冬は「北窓」とも呼ばれ、北にある窓からは“月”が見えないことによります。搗(つ)くことをしないことから、転じて“月知らず”となったわけです。今では季節の区別なく呼ばれることが多いおはぎやぼたもちですが、春夏秋冬で「ぼたもち」、「夜船」、「おはぎ」、「北窓」と分けて呼ぶこともできるのです。
3月20日「春分の日」は、「自然を称え、将来のために努力する日」と法律で定められた祝日です。「春分」は昼と夜が同じ長さになる日ですが、昔の人は、自然に感謝し春を祝福する日だと感じていたようです。それは、長い間冬眠をしていた動物たちが動き始め、人々もやる気に満ち溢れている時期です。また、この日の前後にご先祖様への感謝の気持ちを伝えるためにお墓参りに行く習慣(彼岸)もあります。古来、人々はこの日を春の訪れを祝う日とし、同時に祖先に感謝をするお祭りを行い、この風習は農村部で長く続いてきました。 明治時代、春分の中日を「春季皇霊祭」と定め、宮中において祖先を祭る日となったのをきっかけとして、一般市民の間でも「祭日」とされました。
第二ひかり幼稚園では本日「おわかれ会」を開催し、16日に卒園式を控えた年長児
(月組)の子どもたちのために年中児(星組)の子どもたちが中心になり、楽しいお
別れの会を主催しました。月組が体育館に入場し、星組や花組の子どもたちから挨拶
が行われ、「お別れの歌」を合唱して、その後先生たちのステージでは、「三匹の子
豚」の劇や新人の先生がダンスを披露し盛り上げてくれました。そして給食は縦割り
3ブロックに分かれて「おわかれ会」特製ランチを楽しく美味しくいただきました。
桜(ソメイヨシノ)が咲くのは例年3〜4月ごろですが、春の訪れが早いと、桜の開花も早くなります。沖縄など島しょ部を除けば、2月・3月ともに平均気温が最も高いのは鹿児島ですので、最初に開花するのは鹿児島と思うかもしれませんが、昨年、最も早く咲いたのは鹿児島ではなく東京で、鹿児島の桜が開花したのは東京の開花から2週間以上経ってからでした。これには「休眠打破」が関係しています。桜の蕾(花芽)は、冬に入る前にいったん休眠し、成長を止めます。そして冬の厳しい寒さによって再び目を覚まし(休眠打破)、そこからは春の暖かさによって成長していきます。冬にある程度寒くなることが早い開花には必要で、昨春の鹿児島は冬の寒さが不十分で「休眠打破」がうまく行われなかったことが、開花が遅い原因の1つと考えられます。東京では今週末にも桜の開花発表がありそうで、この辺でも3月中には桜(ソメイヨシノ)の開花がありそうです。
今日17日から一週間は春の彼岸です。彼岸は生きている自分たちが、努力して「彼岸」(さとりの岸)に至る精進の日々です。幼稚園は3月の徳目に「智慧」を掲げていますが、「智慧」も彼岸に努めるべき徳目です。「智慧」は、単なる知識だけでなく「物事の正しいあり方を見極める認識力の事」をいいます。うれしい、楽しい、心地よい、やさしい等のプラスの心情体験、つらい、悲しい、悔しい、我慢する等のマイナスと思える心情の体験は、智慧づくとなり自分の力で得た知識を智慧に育んでいくのです。その積み重ねにより真の「賢さ」に繋がります。幼児期にたくさんの遊びを通して様々な体験をして培い育って智慧が身についていくことが大切です。「人を幸せにし、自分を幸せにする生き方」、それが子どもたちへの願いであり、仏さまの教えです。
本日は第二ひかり幼稚園の卒園式を挙行いたしました。今日は天気も良く、晴れの日
にふさわしい天候となり、年長児(月組)の子どもたちは卒園証書を手に卒園していきました。卒園式では子どもたちがとても落ち着き堂々として、素晴らしい卒園式と
なりました。来月からは小学生ですが、安心して送り出すことが出来ます。幼稚園では年長児として年中児や年少児のお世話をして慕われ、何事にも積極的に取り組んで
きた憧れの月組さんでした。小学校に行っても自信をもって様々な活動に主体的に取り組んでください。
明日16日は卒園式です。ひかり幼稚園の年中児(星組)の子どもたちは明日卒園す
る年長児(月組)の子どもたちのために手作りのコサージュを制作して、本日卒園児
に贈呈しました。年中児(星組)の子どもたちも来年度は年長児になることの自覚を
持ち、進級の喜びと責任感が育っています。年少児に対しても日々の幼稚園生活の中
で優しく親切に接する姿も見られます。年度末、子どもたちの成長を嬉しく感じてい
ます。
3月14日は「ホワイトデー」です。全国飴菓子工業協同組合(全飴協)関東地区部会が「ホワイトデー」を催事化し、1978(昭和53)年、同組合の総会で制定し、2年間の準備期間を経て1980年(昭和55年)3月14日に、第一回「ホワイトデー」が誕生しました。2月14日の「バレンタインデー」にチョコレートを贈られた男性が、この日の返礼として、キャンデーやマシュマロ、クッキーなどをプレゼントします。ホワイトデーを3月14日に定めたのは、3世紀のローマで恋愛結婚の禁止令に触れた若い男女がバレンタイン神父に救われ、神父が殉教(2月14日)した1カ月後のこの日に、男女は永遠の愛を誓い合ったことに由来しています。また、この日は、「国際結婚の日」で、1873(明治6)年に明治政府が国際結婚を認めると布告を出した日でもありました。
16日に挙行される「卒園式」を前に、本日ひかり幼稚園・第二ひかり幼稚園では卒園式の「リハーサル」を行いました。入場から卒園証書授与式、式辞・祝辞、子どもたちの挨拶、そして退場まで通して行いました。子どもたちは胸を張って堂々とリハーサルを行っています。式当日も成長し逞しくなった子どもたちは堂々と式に臨むことでしょう。卒園児は頼もしくそして大きく成長して卒園し、元気な小学生になることでしょう。
第二ひかり幼稚園では本日「月組保育参観」を実施いたしました。卒園を前に年長児
の大きく強く成長した姿をご覧いただけたことと思います。今週末16日(土)には卒園を控え、4月からは小学生となります。幼稚園では成功体験をたくさん実感させて一人ひとりに「自己肯定感」や「有能感」を培ってきました。これからも自信と意欲をもって様々な活動に積極的・主体的に取り組んで欲しいと願っています。幼稚園はいつも子どもたちの成長を願い信じています。
春になり、野山や山里にもたくさんの花々が咲きだしました。花々は、春の訪れを人間に告げようと咲くのではありません。人間を喜ばせようと咲いているのでもありません。花々は、それぞれの生命の赴くままに、無心に咲き、無心に散っていきます。誰のためでもなく、何の計らいもなく、その姿を誇ることもなく、与えられた場所で、ただありのままに精一杯咲くだけです。 人はあれこれと計らいながら生きています。「ああしたい」「こうしたい」「ああなりたい」「こうゆう生き方をしたい」と、悩み苦しみ、うまくいかない事、思い通りにいかない人生にもだえながら、不平や不満を抱えて生きています。計らいを持つことが、人生を悩みや苦しみの淵に運んでゆくのです。『碧巌録(へきがんろく)』には、「百花(ひゃっか)春至(はるいたって)為誰開(たがためにひらく)」と示されています。「花を見てごらん、花は少しの計らいも持たず、ただありのままに咲いているでしょう。それぞれの色や形で山野を彩り、私たちを和ませ楽しませてくれているではないか。」不平不満やちっぽけな計らいに惑わされず、ただ無心に生きることの尊さを野山の花々は黙って私たちに教えてくれます。
菜の花がそこかしこで咲き出しました。菜の花は「菜花(なばな)」や「花菜(はなな)」とも呼ばれているアブラナ科の野菜で、春に旬を迎えますが、12月ごろから店頭にも並び始め、一足早く春を告げる野菜です。「菜の花」は特定の植物の名前ではなく、アブラナ属のつぼみと花茎、柔らかい若葉のことをまとめて「菜の花」と呼びます。アブラナ属の野菜には、小松菜や青梗菜、キャベツ、ブロッコリーなどがあります。菜の花には食用の他にも観賞用や菜種油用があり、それぞれ品種が異なります。食用として食べられている菜の花には、「和種」と「西洋種」があり、和種はつぼみと花茎と葉を食べ、西洋種は主に花茎と葉を食べます。菜の花は緑黄色野菜の一種で、栄養価の高い野菜です。ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれており、その中でもビタミンCの含有量は野菜の中ではトップクラス。ビタミンCには美肌効果や風邪予防などの効果が期待できます。また、アブラナ科の野菜にだけ含まれているイソチオシアネートはがん予防に効果が期待できると言われています。
今日3月9日は「サン(3)キュー(9)」(Thank you)の語呂合せで、今日は「ありがとうの日」です。いつでも誰にでも感謝の言葉、「ありがとうございます」を心を向けて言える社会になってほしいと願います。他人を敬うことで、自分も敬われます。人を敬わなければ、自分も敬われることはありません。感謝すれば、感謝が返ってくるでしょう。人にも物にも、あらゆるものに感謝の心を持って接して欲しいと思います。
3月8日は、「ミツ(3)バチ(8)」の語呂合わせから「ミツバチの日」です。ハチミツには、ビタミンB1、B2、葉酸などのビタミン類、カルシウム、鉄をはじめ、27種類のミネラル、22種類のアミノ酸、80種類の酵素、ポリフェノールや若返り効果があるといわれているパロチンなど、150を超える成分が含まれています。またビタミンには「活性型」と「不活性型」があり、活性型は少量で効くけれども、 不活性型は大量に用いなければ効かないそうです。人工的に作ったビタミン剤は、大量に用いても天然のビタミンよりも効用が低いことが判明しています。ハチミツに含まれるビタミンは非常に良質なもので92%が活性型で、毎朝の食卓をはじめ、運動後や疲れた時、子どもたちや妊娠時・授乳時の栄養補給にも適しています。適度に摂取して、健康な生活に役立てましょう。
第二ひかり幼稚園では本日年中児(星組)の子どもたちの「保育参観」を実施いたしました。体育館で元気いっぱいの子どもたちの活動の様子をご覧いただきましたが、来年度は幼稚園で一番大きな年長児(月組)となることに意欲と自信を持っています。幼稚園での生活も積極的、主体的に取り組む姿が確認できます。今後も幼児期に大切な「自己肯定感」をしっかりと育て、一人ひとりが大きく強く成長するように支援してまいります。
初春の味覚、「ふきのとう」を頂きました。春になって、田んぼの畦などにたくさん出ています。ふきのとうはカリウムを豊富に含んでいます。カリウムはナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、高血圧に効果があります。また、足などのむくみをとる作用もあるそうです。また、苦味成分のアルカノイドは肝機能を強化し、新陳代謝を促進します。また、ケンフェールは活性酸素などの発ガン物質を抑制する効果があります。そして、香りの成分フキノリドには、胃腸の働きを良くする健胃効果があると言われています。苦味や独特の香りにも体に良い成分が含まれていますので、ぜひ初春の味覚を楽しんでみましょう。
ひかり幼稚園では「3月誕生会」を開催し、大勢の保護者の参加をいただき楽しく賑やかに誕生会が行えました。毎月楽しみな「誕生会」のメニューは、「キーマカ
レー、和風サラダ、牛乳、デザート(桃ゼリー)」で、今回も参加者から好評でした。そして全園児に贈られる誕生会のプレゼントは、お絵かきセットです。ご家庭でたくさんお絵かきを楽しんでください。
明日3月5日は、暦の二十四節気のひとつ「啓蟄(けいちつ)」です。“啓”は『ひらく』、“蟄”は『土中で冬ごもりしている虫』の意で、暦便覧には「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひ星らき出ればなり」と記されています。文字通り地中で冬ごもりしていた虫が春の到来を感じ、草木が芽吹くと同時に地上へ這い出してくるという意味です。この時期、北国でも福寿草が咲き、東京では紋白蝶が見られ、春の訪れを実感できます。
『啓蟄や 蚯蚓の紅の 透きとほる』(山口青邨)
『啓蟄や 蚯蚓の紅の 透きとほる』(山口青邨)
3月3日は「ひな祭り」です。ひな祭りのルーツは「上巳の節句」です。「上巳(じょうし/じょうみ)」とは3月上旬の巳の日という意味で、のちに日付が変動しないよう3月3日となりました。その起源は300年頃の古代中国で起こった「上巳節」にさかのぼります。昔から季節や物事の節目には災いをもたらす邪気が入りやすいと考えられていたため、川の水に心身の穢れ(けがれ)を流して厄を祓う行事や、杯を水に流して宴を催す「曲水の宴」などが行われていました。つまり、季節の節目の邪気祓い行事として、老若男女を問わず皆の幸福を願う行事でした。その上巳節を遣唐使が日本に伝えたといわれています。日本でも古くから「禊(みそぎ)」や「祓い」の思想、「形代(かたしろ)」という身代わり信仰があったため、それが上巳節と結びつき、上巳の節句として日本独自の文化として定着していきました。そのひとつが「流し雛」で、これは自分の体を草木やわらでこしらえた「人形(ひとがた)」で撫でて穢れを移し、それを川に流す行事が上巳節と混じりあったもので、今でもその伝統を守っている地域があります。また、曲水の宴も風雅な文化として発展していきました。やがてお馴染みの雛人形が良家の子女のある遊びから誕生します。平安時代頃から、宮中や貴族の子女の間で、紙の人形を使ったままごと遊びが盛んになり「雛遊び(ひなあそび/ひいなあそび)」といわれるようになりました。「雛」とは、大きなものを小さくする、小さなかわいいものという意味で、この遊びが上巳の節句と結びつき、人の厄を受ける男女一対の紙製立雛が誕生しました。これがいわゆる雛人形の原型です。やがて人形作りの技術が発展し立派な雛人形ができてくると、雛人形は流すもの(流し雛)から飾るものへと変化していきました。 やがて江戸幕府が五節句を制定し、3月3日の「上巳の節句」が五節句のひとつに定めると、5月5日の「端午の節句」が男の子の節句であるのに対し、3月3日は女の子の節句となり、「桃の節句」と呼ばれるようになり、娘の厄を受ける雛人形はその家の財力の象徴として華やかさを増してゆき、豪華な雛人形を雛壇に飾るようになりました。自慢の雛人形を見せ合う雛合わせや、ご馳走を持って親戚を訪ねる雛の使いが流行し、美しい雛人形を持って「雛祭り(ひな祭り)」をすることが民衆の憧れとなり、ついには等身大の雛人形まで登場し、贅沢を警戒する幕府によって人形の大きさがおよそ24センチに制限されたほどでした。次第に、「雛祭り」は我が子の幸せを願う行事として親しまれるようになりました。
ひな祭りに「菱餅(ひしもち)」を飾りますが、この白・緑・紅の三色には、「雪・草・花」が象徴されていて「雪が溶け、草が芽生え、花が咲く」春の訪れの意味が託されているとのこと。また、他の説では、白は「清浄」、緑は「邪気をはらう薬草の色」、紅は「魔除け」の意味があり、春の成長時期に「菱餅」を飾り、幸福を願ったのでしょう。祭礼行事の中には、幸せや平和を願う思いがたくさん託されているようです。