師走
12月を迎えます。12月は師走(しわす)と言いますが、諸説があり、年末にお坊さんが走り回る(師馳す・シハス)が一般的で、別に年の果てで、(年果つ・トシハツ)という説もあります。
昔、平安時代に貴族たちは年末になるとお坊さんを招いて、「仏名会(ブツミョウエ)」を行いました。この仏名会は何百何千とある仏さまの名前を唱え、その功徳で一年間の罪やけがれを消し去る法要ですが、貴族たちは仏さまの名前覚えきれず、お坊さんを頼んで法要を致します。お坊さんは、あちらこちらで呼ばれるので、年末になると都中を西に東に走り回っていた様です。12月は一年の締めくくりの月ですから、あたふたせずに、足下固めて、しっかり充実した12月にしたいものです。
2024年12月1日
|
トウガラシ
知り合いの農家より「唐辛子・トウガラシ(栃木三鷹)」を頂きました。大田原市の唐辛子生産は歴史が古く、昭和初期から始まり、戦後に生産のピークを迎え、全盛期には全国一の生産量で輸出まで行っていた名産でした。栽培されていた唐辛子は、「栃木三鷹唐辛子(とちぎさんたかとうがらし)」で、八房系品種(唐辛子の品種の一つ)より分離された、大田原を発祥とするオリジナルな唐辛子です。辛味が強い、色調が良い、形状が揃っている、収穫量が多い、摘み取り・乾燥作業が容易、保存に強い、などの特徴があり、唐辛子の栽培・流通において、とても優れた品種です。枝に付いたままでいただきましたが、少し乾燥させてから、必要な量をもいで使いたいと思います。
2024年11月29日
|
柚子
この時期、毎年たくさんの柚子(ゆず)を頂き感謝しています。香味料として重宝なゆずは、昔から冬至の風習のゆず湯としてよく知られています。ゆずを浴槽の中に入れると、よい香りが気分を爽快にし、精油成分が皮膚を刺激して血行を良くし、肌をなめらかにし、冷え性・リウマチに効果があります。お吸い物、薬味、すりおろして味噌と和えたゆずみそ、などいろいろな利用法がありますが、漢方では上品(じょうほん)・君薬(くんやく)「人間にとって最も大切なもの」と呼ばれ、免疫系・内分泌系・神経系・代謝系・血管系等の調節機能を活性化する働きがあり、昔から薬として利用されてきました。ゆずは、皮だけでなく果肉(果汁)も種も優れた薬効があり、全部無駄なく食べなければもったいない果物なのです。皮の外側にはリモネン(精油成分)とベータカロチンが多く含まれています。リモネンは血行を良くして身体を温め、βカロチンは粘膜を強くして風邪の予防になります。また、皮の内側の白い部分はヘスペリジンといって、毛細血管を丈夫にして動脈硬化を予防する成分が含まれています。皮のビタミンCはレモンの2倍もあり、皮に100g中150mg含まれていますが、みかん1ヶ30mgに比べてもその含有量の多さはわかります。さらに果肉(果汁)にはクエン酸がみかんの3倍含まれ、リンゴ酸・ビタミンC・ペクチンも豊富です。疲労回復、利尿作用、胃腸を整える、コレステロールを抑制する等の働きがあります。ことにクエン酸とビタミンCは消化吸収を助け、善玉菌を増やすので整腸効果は抜群です。そ して、もっと驚くべきは種の薬効です。ゆず1個につき約20個の種が含まれていますが、この種にはリモネンという抗ガン物質が含まれている事がわかりまし た。ゆずは白菜と一緒に摂ると脳卒中を予防し、胃腸の働きを整え、ゆずみそ(白味噌:大さじ3、砂糖:大さじ3、だし:大さじ2をとろりとするまで弱火で 煮詰め、ゆずのみじん切り1/2個を混ぜる)は味噌との相乗効果で健脳・ガン予防に効果的です。
2024年11月27日
|
風呂の日
11月26日は「いい風呂の日」です。間もなく12月、これから寒さ厳しい時期を迎えます。いい風呂の日には、身体も心もお風呂で温まりたいものです。寒い日に、柚子を湯に入れた柚子湯でポカポカと温まるのは最高です。柚子湯には血行促進効果があって、さらにビタミンCも豊富なので、肌にもとてもよいそうです。血 管の拡張に関係のある血中の「ノルアドレナリン」の、濃度変化を「ゆず湯」と「さら湯」で比較すると、「ゆず湯」は「さら湯」に比べ、ノルアドレナリンの濃度が4倍以上になることが判明ました。ゆず湯に入ると、血管が拡張して血液循環が促進されるということなのです。血液の循環がよくなると、「冷え性」「神経痛」「腰痛」などに効果あります。
2024年11月25日
|
勤労感謝の日
11月23日は勤労感謝の日です。「祝日法」には、「勤労をたっとび、生産を祝い、国民互いに感謝しあう」ことを趣旨としています。国民全員が勤労を尊んで、その生産を祝い、互いに感謝し合う日です。今日はその趣旨を改めて思い、務めたいと思います。
2024年11月23日
|
小雪
11月22日は、二十四節気の「小雪」です。『暦便覧』では、「冷ゆるが故に雨も雪と也てくだるが故也」と説明しているように、降る雨も雪に変わる頃です。那須連峰も頭頂には初雪が降り、頂きが白く雪化粧し、吹く風もいよいよ冷たく、いよいよ冬将軍がやってきます。風邪やインフルエンザも心配ですし、寒さで体調を崩しがちですが、寒さに負けないで元気に過ごしてください。
2024年11月22日
|
一雨一度
「一雨一度(ひとあめいちど)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?この時期、低気圧や前線による雨は降っても数日間続くことはなく、すぐに高気圧に覆われて秋晴れとなります。その後、大陸から冷たい空気が流れ込んでくるため、雨の後の晴れは、降る前に比べて気温が少し下がることが多く、雨で冷たい空気が入り気温が少し下がるという一連の流れを繰り返して、秋は深まっていきます。この様を「一雨一度(ひとあめいちど)」と表現します。これからは雨が降るたびに、秋が深まり冬の季節への準備を進めていく目安にするのも良いかもしれません。
2024年11月21日
|
小林一茶
今日11月19日は一茶 (1763〜1828)の忌日です。一茶は信州の貧農の長男として生を受け、3歳の時に母を失い、8歳で継母を迎えるが、馴染めず江戸に出、25歳のとき 小林竹阿に師事して俳諧を修業します。29歳の時、故郷に帰り、翌年より36歳の年まで俳諧の修行のため各地を歴遊し、39歳のとき再び帰省。病気の父を 看病したが1ヶ月ほど後に死去、以後遺産相続で継母と12年間争います。再び江戸に戻り俳諧の宗匠を務め、50歳で再度故郷に帰り、その2年後52歳になり、28歳の妻きくを娶り、3男1女をもうけますが何れも幼くして亡くなっていて、特に一番上の子供は生後数週間で亡くなりました。きくもで37歳の生涯 を閉じます。2番目の妻(田中雪)を迎えるも半年で離婚。3番目の妻やをとの間に1女・やたをもうける(やたは一茶の死後に産まれ、父親の顔を見ることな く成長し、一茶の血脈を後世に伝え、1873年に46歳で没)。一茶は、不遇の生涯でしたが、それを諧謔の種にし、生涯二万句を作ったと言われます。
「われと来て 遊べや親の ない雀」
(親のない子すずめよ、私も親のないさびしさは、おまえと同じだ。こっちへ来て、さあいっしょに遊ぼうじゃないか。)
「散るすすき 寒くなるのが 目に見ゆる」
(秋が深まり、日に日に散っていくすすきの穂。それを見ると、日ごとに寒くなってくるのが目に見えるようだ。)
「露(つゆ)の世は 露の世ながら さりながら」
(この世は露のようにはかないものだと知ってはいても、それでもやはりあきらめきれない。この世がうらめしい。{長女のさとが疱瘡で死んだときに詠んだ句})
「秋寒(あきさむ)や 行く先々は 人の家」
(秋も深まり寒くなってきた。しかし、私には住みつく家もなく、行く先々はみな人の家で、寂しさがいっそう増していく)。
2024年11月19日
|
二の酉
11月17日は11月二度目の「酉(とり)」の日、「二の酉」です。江戸の昔より「1年の無事に感謝し、来る年の幸を願う」酉の市が立ち、そこでは多くの露天商が立ち並び、締めの音があちこちから聞こえ、境内は大にぎわい、福をかきこむといわれる開運・商売繁盛のお守り「熊手」を購入したり、屋台の味を堪能したり、粋でにぎやかなお祭りが開催されます。この酉の市のはじまりは、平安時代にまでさかのぼります。新羅三郎義光が奥州討伐のとき、武州葛西花又村(現東京都足立区花畑町)にある正覚寺に祀られる大鷲明神の本尊(1寸8分の大鳥に乗る妙見菩薩)を、お守りとして借り受け、戦勝帰還しました。その後、本尊をねんごろに返納して、新たに別堂を建て大鷲明神として祀りました。これが武門の守りとして武士の参詣するところとなり、やがては開運の神として信仰されるようになりました。同じ本尊を持つ下谷の長国寺や千住の勝専寺も共ににぎわって、酉の日には市がたつようになりました。
2024年11月17日
|
家族の日
11月17日、11月の第3日曜日は、内閣府が家族や地域のきずなの重要性について集中的によびかけるため、「家族の日」(家族の日の前後各1週間は「家族週間」)に制定し、2007年(平成19)より実施しています。内閣府では、少子化対策について長期的な視点にたった社会の意識改革を行うため、「家族・地域のきずなを再生する国民運動」を展開していますが、特に家族の日・家族の週間の期間を中心としてこの運動を実施し、関係省庁、地方公共団体、民間の関係団体等と連携・協力し、講演会や各種のイベントなどを全国各地で開催しています。どうか、各ご家庭でも、家族のきずなを深めて頂きたいと思います。
2024年11月16日
|
七五三
11月15日は「七五三」です。七五三は、もとは公家や武家での習慣が、のちに一般化したものです。男女児共に3歳になると「髪置(かみおき)」を迎え、これを機に髪を伸ばし結い直します。男児は5歳になると「袴着(はかまぎ)」を迎えて、初めて紋付きの袴をはきます。女児は7歳に「帯解(おびとき)」となり、つけ紐をとり、大人と同じように腰紐で帯を結び始めます。成長と共に、身だしなみの習慣を身につけていきます。
2024年11月14日
|
柚子
この時期、毎年たくさんの柚子(ゆず)を頂き感謝しています。香味料として重宝なゆずは、昔から冬至の風習のゆず湯としてよく知られています。ゆずを浴槽の中に入れると、よい香りが気分を爽快にし、精油成分が皮膚を刺激して血行を良くし、肌をなめらかにし、冷え性・リウマチに効果があります。お吸い物、薬味、すりおろして味噌と和えたゆずみそ、などいろいろな利用法がありますが、漢方では上品(じょうほん)・君薬(くんやく)「人間にとって最も大切なもの」と呼ばれ、免疫系・内分泌系・神経系・代謝系・血管系等の調節機能を活性化する働きがあり、昔から薬として利用されてきました。ゆずは、皮だけでなく果肉(果汁)も種も優れた薬効があり、全部無駄なく食べなければもったいない果物なのです。皮の外側にはリモネン(精油成分)とベータカロチンが多く含まれています。リモネンは血行を良くして身体を温め、βカロチンは粘膜を強くして風邪の予防になります。また、皮の内側の白い部分はヘスペリジンといって、毛細血管を丈夫にして動脈硬化を予防する成分が含まれています。皮のビタミンCはレモンの2倍もあり、皮に100g中150mg含まれていますが、みかん1ヶ30mgに比べてもその含有量の多さはわかります。さらに果肉(果汁)にはクエン酸がみかんの3倍含まれ、リンゴ酸・ビタミンC・ペクチンも豊富です。疲労回復、利尿作用、胃腸を整える、コレステロールを抑制する等の働きがあります。ことにクエン酸とビタミンCは消化吸収を助け、善玉菌を増やすので整腸効果は抜群です。そ して、もっと驚くべきは種の薬効です。ゆず1個につき約20個の種が含まれていますが、この種にはリモネンという抗ガン物質が含まれている事がわかりまし た。ゆずは白菜と一緒に摂ると脳卒中を予防し、胃腸の働きを整え、ゆずみそ(白味噌:大さじ3、砂糖:大さじ3、だし:大さじ2をとろりとするまで弱火で 煮詰め、ゆずのみじん切り1/2個を混ぜる)は味噌との相乗効果で健脳・ガン予防に効果的です。
2024年11月12日
|
小春日和
小春は、陰暦10月の別称で、小(こ)六月ともいいます。現在の11月から12月の上旬に相当する時期で、このころの穏やかな好天が小春日和です。しかし、日なたは暖かいものの、日陰はヒンヤリしていた、夜は冷え込みます。昨日の様に、低気圧が平地に雨、高山に雪を降らせて日本の東に抜けたあと、大陸から高気圧が張り出して、西高東低型の気圧配置となって冷たい北風が強めに吹きますが、小春日和の翌日には大陸高気圧が日本をおおい、風も弱まって「小春日和」となるこ とが多いようです。
2024年11月9日
|
立冬
11月7日は「立冬」、暦の上では、冬を迎えます。境内の桜も冬に備えて、葉を落としています。『暦便覧』には、「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」と説明していて、初めて冬の気配が現われてくる日です。12月21日の「冬至」に向かい、昼が日に日に短くなり、夜が長くなります。2月4日の「立春」までが冬となりますが、晴れた日には屋内に閉じこもらずに、屋外で元気に身体を動かしましょう。
2024年11月7日
|
木枯らし
戸外に吹く風は冷たくなり、肩をすくめる寒さを感じます。これから木枯らしが吹きますが、木枯らしは季節が秋から冬へと変わる時期に初めて吹く北よりの強い風で、11月頃に初めて吹く毎秒8メートル以上の北よりの風のことです。風邪や胃腸炎の子どもが出始めています。室を暖かくしたり、加湿器を準備したり、うがいや手洗いの励行に努め、しっかり身体を休ませて元気に過ごしていきましょう。
2024年11月5日
|
文化の日
11月3日の「文化の日」は、戦前は、明治天皇の誕生日であることから、「明治節」という祝日でしたが、1946(昭和21)年、平和と文化を重視した日本国憲法が公布されたことを記念して、1948(昭和23)年に公布・制定された祝日法で、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」国民の祝日に定められました。昭和天皇の誕生日4月29日は、「昭和の日」で(歴代天皇の在位記録を持っていることなどの実績があるから)祝日で、今上天皇は、12月23日生まれで、この日は「天皇誕生日」で祝日です。しかし、大正天皇の誕生日の8月31日は、真夏で各種の儀式を行なうには障害があり、当時の時勢を考えると農家が休める訳でもないとの理由から祝日とせず、大正天皇崩御後、宮内省を中心とした周囲の有力者からも誕生日を祝日にしようという提案がなく、祝日(休日)とはなりませんでした。
2024年11月3日
|
霜月
11月は「霜月(しもつき)」ですが、「霜月」は文字通り霜が降る月の意味で、この月になると霜がしきりに降るから霜降月といったのが「霜月」に転じたといわれます。他に、「食物月(おしものづき)」の略であるとする説や、「凋む月(しぼむつき)」「末つ月(すえつつき)」が訛ったものとする説もあります。11月には神楽月(かぐらづき)、子月(ねづき)、かみきづき(神帰月)、けんしげつ(建子月)、こげつ(辜月)、しもふりづき(霜降月)、しもみづき(霜見月)、てんしょうげつ(天正月)、ゆきまちづき(雪待月)、ようふく(陽復)、りゅうせんげつ(竜潜月)の別名もあるようです。晩秋を過ぎ、冬の深みゆく季節ですが、まだ師走(12月)の慌ただしさはなく、冬の季節に入ったことをしみじみと味わう日々が続きます。
2024年11月1日
|
お茶
10月31日は「日本茶の日」といわれています。お茶は一番ポピュラーな飲み物ですが、お茶を日本に広めた人は栄西禅師です。1191(建久2)年、
宋(中国)からお茶の種子とその製法を持ち帰りました。栄西禅師は、お茶の種子を自分の庭に蒔き育て、お茶の製法を広く伝えました。当時お茶は薬として飲まれていたようです。
「茶は養生の仙薬なり・・・」(喫茶養生紀)と著しています。栄西禅師がお茶を持ち帰った日が、10月31日と伝えらています。お茶には殺菌作用もあるので、
風邪やインフルエンザ対策にも効果があるようです。冬に向かい、温かいお茶を飲んで、風邪知らずで元気に過ごしましょう。
2024年10月31日
|
カライモ
畑のサツマイモが順調に育っています。11月の上旬には天気を見て「サツマイモ」を掘る予定です。サツマイモは、江戸時代に薩摩藩(鹿児島)の船乗りが琉球を訪れ、甘藷を持ち帰り、「カライモ」と呼ばれ、やがて薩摩藩で多く栽培されるようになります。水はけの良い火山灰を含んだ土地が甘藷(サツマイモ)の栽培に適しますが、鹿児島(薩摩)にはそのような土壌が広がっていることや、地上に実を付ける作物ではないため風害にも強い作物で、台風がしばしばやってくる鹿児島においては、この風害に強いという点が他の作物よりも有利だったので、鹿児島でたくさん作られるようになりました。幼稚園のサツマイモ畑も丘の傾斜地に在って、水はけがよく、今年もたくさんのサツマイモが収穫出来そうです。
2024年10月30日
|
リンゴ
過日、「柿が赤くなると、医者が青くなる」と記しましたが、別な言い方で「リンゴが赤くなると、医者が青くなる」とか「トマトが赤くなると、医者が青くなる」とも言わます。
リンゴにも、トマトにも優れた栄養があり、摂取することで病気を遠ざけてくれます。給食では、たくさんの品目を幼稚園の子供たちに食してもらえるよう栄養士さんにお願いしています。
みんなと一緒に食べることで、苦手な食材にもトライしている様子が見られます。さて、リンゴは皮をむいて食べるでしょか? リンゴは軽く流水で洗うだけで十分だそうです。
皮についてるワックスのようなものは農薬ではなく天然の植物ロウ(正式にはオクタコサノール)で、栄養豊富なファイトケミカルだそうです。柑橘系は農薬散布がありますので皮には
留意必要ですが、可能な限り皮も食べたほうが身体に良い栄養が摂取できます。ブドウの皮にも同様にオクタコサノールがあり、無害だそうです。果物や野菜全般に言えることで、
皮にも豊かな栄養分があるので積極的に食べてみましょう。
2024年10月28日
|
秋色
「秋色(しゅうしょく)」は、秋の情景[秋の景色〕 autumn scenery、〔秋の気配〕 signs of autumn のことですが、目に見えない空気や匂いにも、秋色を感じます。
特に空気が澄み渡り、夜空の星座がきらめいて見えます。秋の星座では、Wの形のカシオペア座。秋の一番明るい星をもつ、みなみのうお座。大きな四辺形を作っているペガサス座。
その四辺形に連なっている、アンドロメダ座。そしてアンドロメダ座には、肉眼でも見える代表的な星雲「アンドロメダ大星雲(アンドロメダ銀河)」があります。秋の夜空はきれいです。
暖かくしてご家族で星雲(銀河)を見てみると楽しいでしょう。
2024年10月27日
|
柿
「柿」は、「柿が赤くなれば医者が青くなる」といわれるほど、健康によく、薬効も古くから利用されています。
柿の主成分は糖質で、ブドウ糖、果糖、蔗糖を多く含み、エネルギー化されるのが早いのが特徴。
柑橘類に次ぐビタミンCを多く含み、他、B1、B2、ミネラルなど各栄養素をバランス良く含んでいて、柿のオレンジ色は、ベータカロチンによるものでビタミンAの効力をもち、
ビタミンAとCを含むことにより、疲労回復、かぜの予防、高血圧症やガン予防、老化防止などの効果があります。生柿はビタミンCは、
大きなものなら1個で1日の摂取量がとれるそうです。干し柿にすると、生柿の時より、糖分は4倍、ビタミンAは2倍近くになり、胃腸を丈夫にし、内臓を温め、
疲労回復に効果があり、また表面につく白い粉(柿霜=しそう)は、粘膜をうるおし、せきを止め、たんを取り除く作用があります。慢性の気管支炎や肺結核の予防に有効。
甘柿でも熟す前は、シブミがありますが、これはシブオールというタンニン成分で、熟してくると、タンニンが変化して、渋みが感じられなくなります。タンニンには、
血圧を下げる効果があり、カリウムも含まれているので、利尿効果があり、飲酒後や二日酔いにはもってこいの果物です。さらに、最近、柿の葉も注目を浴びています。
柿の葉も、実にまけないほど効力を発揮します。「自然のビタミンC剤」といわれるほどの含有量があり、その量は、みかんの数十倍ともいわれ、
喫煙や飲酒で失われたビタミンCを補うのにピッタリで、若葉を使った天ぷら、和え物、サラダなどにして摂取すれば、効用を生かすことができます。
2024年10月25日
|
霜降
10月23日は二十四節気の「霜降(そうこう)」となり、『暦便覧』で「露が陰気に結ばれて霜となりて降るゆゑ也」と説明しているように、
霧が冷気によって霜となって降り始めるころです。楓や蔦が色付き紅葉が本格化してきます。この日から立冬までの間に吹く寒い北風を「木枯らし」と呼びます。
2024年10月23日
|
灯り
エジソンの「3大発明」は「電球」・「蓄音機」・「映写機」ですが、そのひとつ、「白熱電球」を完成したのが1879(明治12)年の10月21日でした。エジソンの功績は、伝記などで脚色された部分のある発明ではなく、「発明」という行為を大勢の人間に認知させたことでしょう。それまでの発明と言うものは、「立派な学校を出た、一流の科学者が作り出すもの」という既成概念があったと言えます。しかし、エジソンは立派な学校も出ていなければ、学位を持っているわけでもありません。努力で身に付けた科学知識で様々な発明を作り上げていったのです。発明を一般人にも手の届く、アメリカンドリームを実現する手段へと変えたのは間違いなくエジソンなのです。努力とひらめきを大切にした人生に学びます。
2024年10月21日
|
寒桜
この時期に桜の花を見かけます。冬季に咲く早咲きの桜「寒桜(かんざくら)」で、「冬桜(ふゆざくら)」と呼ばれます。「正月桜(しょうがつざくら)」という種類もあって、10月過ぎから冬の寒空に、可憐な花を楽しませてくれます。調べてみると、このサクラは春も咲くようです。そのときは他の桜と同様、一斉に咲いて一斉に散ります。一年に2回も咲いて、楽しませてくれる桜です。
2024年10月18日
|
十三夜
15日は「十三夜」を迎えます。十三夜の名前の意味は、新月から数えて13日目のお月さまを意味することから名づけられました。十五夜(中秋の名月)は中国が由来の月を観賞するイベントですが、十三夜は日本固有のイベントです。十三夜は元々、収穫を行っている真っただ中である旧暦の9月13日に行うものであることから、秋の収穫のお祭として根付いたのではないかと呼ばれています。書物の中では、延喜19年(西暦919年)醍醐天皇の御代に宇多法皇が観月の宴を行ったと表記があり、1000年を超える歴史のあるイベントで、十三夜は十五夜に次ぐ観月の日とされ、十五夜の月を明月と呼ぶのに対し、十三夜の月には名月という字を当てられるとされますが、最近では十五夜も名月と表記します。
2024年10月15日
|
スポーツの日
明日10月14日は、国民の祝日「スポーツの日」です。1964年東京オリンピックの開会式のあった10月10日を1966(昭和41)年に「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」事を趣旨として国民の祝日「体育の日」と定めました。2000(平成12)年からは「ハッピーマンデー制度」の適用で、10月の第2月曜日となりました。ところで、10月10日は「晴れの特異日」だそうで、調べてみると、10月10日が国民の祝日「体育の日」となった1966年から1999年までの34年間に東京地方で体育の日に1ミリ以上の雨が降ったのはわずか5回。ところが、体育の日が10月第2月曜日に変更となった2000年から2007年までの8年間に東京地方で体育の日に1ミリ以上の雨を6回観測しました。これを見る限り、「体育の日は晴天が多い」とは言えないようです。ともあれ、趣旨の通り「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」一日にしましょう。
2024年10月13日
|
馬肥ゆる秋
この時期らしい秋晴れの好天が続いています。さて、「天高く馬肥ゆる秋」といいますが、「天高く馬肥ゆ」は中国北西部の農民の諺で、秋になると馬に乗って略奪にくる蒙古人を恐れての言葉です。夏の間放牧していた馬が、たっぷり草を食べて肥ってくる秋のころになると、農民たちは蒙古の襲来に対する警戒心を呼び起こすために、馬肥ゆを引用したと伝えられています。現在、日本では、「空は澄み渡って晴れ、馬が食欲を増し、肥えてたくましくなる秋」とか、「秋の好時節」をいう言葉になっています。秋の空は、大陸育ちの乾燥した空気が日本を覆い、黄砂の影響も少なく、視界が良くなるために空が高く見えて、澄み切ったどこまでも高い青空が広がります。
2024年10月11日
|
紅葉
空気も澄んで、はるかに那須の山々がはっきり見ることが出来ます。その山々はすっかり色付き、紅葉も山頂から始まっています。冬に向かい葉を落とす植物(落葉樹)が紅葉しますが、それは、気温が低下するとエネルギー生産のための光合成ができなくなり、葉を維持するエネルギー(消費エネルギー)が生産できるエネルギーを上回るためと、氷結による温度低下や壊死などを防ぐために葉を落とすようです。低温にならない地域では、常緑樹が生え、また針葉樹は表面積を減らして温度低下を乗りきります。そして、落葉するなら光合成はしなくていいので、光合成色素であるクロロフィル(緑色)を分解し、残ったカロテンやキサントフィルなどの色素が葉を黄色にします。さらに植物は、葉を落とすための準備を始めます。葉柄の付け根にコルク質の離層という組織がつくられ、物質の行き来はここで妨げられて、葉の中の物質は茎に移動できなくなり、光合成で生産された糖は葉に留まることになります。紅葉する葉では、この糖から赤い色素アントシアニンができて葉が赤くなり、やがて離層のところで切り離されて落葉します。寒さの中を生き抜く植物の工夫が紅葉なのです。
2024年10月10日
|
うろこ雲
秋の青空は、高く感じます。晴れた日の秋空の抜けるような青空に、「うろこ雲」が浮かびます。「うろこ雲」は空の高い所にできる『高積雲』の一種ですが、高い所にできるので空気が澄み切っている時でないとはっきりと見えません。春や夏は日差しが強く、また地面の細かいチリやホコリ」が上昇気流に乗って舞い上がり、空気が濁ってしまって見えにくいのです。この時期、空気が澄み、「うろこ雲」との間を遮る低い雲がなく、
うろこ雲をはっきりと見ることができます。
2024年10月9日
|
寒露
10月8日は二十四節気の「寒露(かんろ)」です。『暦便覧』に「陰寒の気に合つて露結び凝らんとすれば也」と説明しているように、「露が寒冷にあって凝結しようとする」との意味で、冷気によって露が凍りそうになるころです。秋の深まりを思わせる命名で、北国ではカエデなどの紅葉で秋色が深まります。那須の山々では紅葉が進んで見ごろになっているようです。週末に紅葉狩りに出かける家族も多いことでしょう。朝夕はめっきり涼しくなりましたので、一枚羽織るものが欲しくなります。 2024年10月8日
|
梨
この時期、よく梨を頂きますが、日本の梨には「赤梨」と「青梨」があります。赤梨は「豊水」や「幸水」など果皮が茶色いもので、青梨は「二十世紀」のような果皮が緑色の梨です。どちらもシャリシャリした食感がありますが、あれはペントザンやリグニンという成分からできた石細胞によるものです。「かおり」は青梨に分類されます。また、赤梨は成熟すると果皮にザラザラの斑点が目立ちますが、これは水分を果実に閉じこめておくためのコルクの役割をしているとのことです。
2024年10月6日
|
赤とんぼ
朝夕がめっきり涼しくなり、赤とんぼが飛び交う様子を見かけます。さて、「赤とんぼ(あかとんぼ)」は、体色の赤いトンボの総称で、一般には、秋に平地に群を成して出現する「アキアカネ」を指します。しかし、「アカネ」といっても、赤くない種類もあるそうで、世界でおよそ50種が記載されていて、日本では21種類が記録されているそうです。夕空に赤とんぼが夕空を飛び交う様は、秋の訪れを実感させます。
2024年10月4日
|
神無月
神無月(かんなづき)とは、10月の別名、本来は旧暦なので、1カ月ほど季節が進んだ11月ごろです。こういう別の呼び名を、和風月名(わふうげつめい)といいます。神無月は、もともと「神の月」という意味。古代では「の=な」で、神な月(かむなづき)だったと考えられています。6月の水無月=水の月も同様です。なぜ神の月かというと、神聖な五穀を収穫し、神々にささげて感謝する大事な季節だったからとされています。島根県・出雲地方では古くから神無月を神在月(かみありづき)と呼び、10月には全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲大社に集まり、いろいろなことを神議(かみはか)りする…という言い伝えが、平安時代には生まれ、そこでは、人が計り知ることのできない「神事」が話し合われると言われています。出雲に参集される神様は、山野や河川などに住む「国津神(くにつかみ)」といわれ、高天原(たかまがはら)から降臨した天津神(あまつかみ)は出かけないとされています。また、恵比須(えびす)様や、金比羅(こんぴら)様、道祖神(どうそじん)、かまどの神様なども、ずっと留守番をしてくださると言われています。
2024年10月2日
|
神無月
神無月(かんなづき)とは、10月の別名、本来は旧暦なので、1カ月ほど季節が進んだ11月ごろです。こういう別の呼び名を、和風月名(わふうげつめい)といいます。神無月は、もともと「神の月」という意味。古代では「の=な」で、神な月(かむなづき)だったと考えられています。6月の水無月=水の月も同様です。なぜ神の月かというと、神聖な五穀を収穫し、神々にささげて感謝する大事な季節だったからとされています。島根県・出雲地方では古くから神無月を神在月(かみありづき)と呼び、10月には全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲大社に集まり、いろいろなことを神議(かみはか)りする…という言い伝えが、平安時代には生まれ、そこでは、人が計り知ることのできない「神事」が話し合われると言われています。出雲に参集される神様は、山野や河川などに住む「国津神(くにつかみ)」といわれ、高天原(たかまがはら)から降臨した天津神(あまつかみ)は出かけないとされています。また、恵比須(えびす)様や、金比羅(こんぴら)様、道祖神(どうそじん)、かまどの神様なども、ずっと留守番をしてくださると言われています。
2024年9月29日
|
衣替え
10月1日は「衣替え」、中学校や高等学校では、気候に合わせて制服を冬服に替える日で、それに合せて「衣替え」を行った家庭も多いことでしょう。「衣替え」は、平安時代から始った習慣で、当時は中国の風習にならって4月1日および10月1日に夏服と冬服を着替えると定め、これを「更衣」と言いました。しかし、天皇の着替えの役目を持つ女官の職名も「更衣」といい、後に天皇の寝所に奉仕する女官で女御に次ぐ者を指すようになったので、民間では「更衣」とは言わず「衣替え」と言うようになりました。最近は温暖化が進み、まだ、もう少し夏物が残っていて欲しいとも思います。
2024年10月1日
|
招き猫
9月29日は、「くる(9)ふ(2)く(9)」(来る福)の語呂合わせから、日本招き猫倶楽部と愛知県瀬戸観光協会が記念日に制定した、「招き猫の日」です。 この日を中心に、伊勢の「おかげ横丁」の『福招き猫祭』をはじめ、日本各地で記念行事などが開催されます。ネコの手が、右手上げならば「金運招来」、左上げならば「千客万来」といわれています。乗用車でも「29」の付くナンバーを見かけます。誰でも「福」は歓迎です。
2024年9月29日
|
萩
9月24日の誕生花は、秋の七草の一つ「萩(はぎ)」です。「萩」は、マメ科ハギ属の小低木の総称で、「はぎ」にはいろいろな種類がありますが、単に「はぎ」といえば「やまはぎ」です。日本各地に自生しています。庭園で見かける「みやぎのはぎ」は別種です。歌に鹿や雁と取り合わせて詠まれ、異称も多く、鹿鳴草(しかなくさ)・鹿の花妻・風聞草(かぜききぐさ)・月見草・庭見草などがあります。 花言葉は「想い」だそうです。
「一つ家に 遊女も寝たり 萩と月」(松尾芭蕉) 2024年9月24日
|
秋分の日
9月22日は、「秋分の日」で、「祖先をうやまい、亡くなった人々をしのぶ」という趣旨の国民の祝日、明日の月曜日は振替休日となります。太陽が真東から出て、真西に沈み、一般に「昼と夜の長さが同じになる。」といわれますが、実際には昼の方が少し長いそうです。また、秋の彼岸の「お中日」にもあたりますので、ご先祖の供養にお墓参りをされる家庭も多いことでしょう。
2024年9月22日
|
秋刀魚
秋刀魚(サンマ)が、美味しい時期を迎えました。サンマは価格も安く、焼くだけでも美味しく食べることができ、古くから庶民の味覚として親しまれてきました。同時に夏の疲れが残るこの時期にも「さんまを食べると元気になる」と栄養面でも高い評価を受けています。サンマには、豊かな栄養素が含まれていて、まずは、他の青魚にも多く含まれているEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富に含まれています。EPAには、血液をサラサラにし、血栓を予防する作用があります。血栓を予防することができれば、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞などの生活習慣病を予防することができ、DHAは、脳に良い栄養素として有名で、DHAは脳細胞に行き渡り、脳内の細い血管にも弾力を与え、酸素や栄養素を全体に送ります。さらに、体内の悪玉コレステロールを減らす作用もあります。そして、もう一つの注目すべき特徴は良質なタンパク質。サンマに含まれるアミノ酸は、体内に吸収されやすいバランスをしています。他にも、ビタミンやカルシウム、鉄分なども豊富に含まれています。特に精神を安定させたり、血液の循環をよくしたり、貧血を予防したりするビタミンB2は豊富で、その含有量は他の魚の3倍以上とも言われています。眼精疲労やガン予防にも効くビタミンAも豊富です。
2024年9月21日
|
彼岸花
真っ赤な彼岸花が咲き乱れる時期になりました。彼岸花は別名「曼珠沙華(まんじゅしゃげ/かんじゅしゃか)」は、これはサンスクリット語で天界に咲く花という意味で、おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくる、という仏教の経典から来ています。サンスクリット語では manjusaka と書きます。花の様子から、「天蓋花(てんがいばな)」「狐の松明(きつねのたいまつ)」「狐のかんざし」「剃刀花(かみそりばな)」など、全国にはたくさんの呼び名があり、花のある時期には葉がなく、葉のある時期には花がないという特徴から、「葉見ず花見ず(はみずはなみず)」とも呼ばれています。彼岸花にはアルカロイドという毒があるため、「毒花(どくばな)」「痺れ花(しびればな)」などと呼ばれています。また、その反面、でんぷんを多く含んでいるため食用可能でして、毒は水にさらすと抜けるため、昔は飢餓に苦しい時に毒を抜いて食用にすることもあったそうです。田んぼの畦道に彼岸花が多いのは、その毒でモグラや野ネズミを防除するためだけではなく、飢饉に備えて植えたという説もあり、危険を覚悟してまで口にしなければならなかった昔の苦労がしのばれます。
2024年9月20日
|
秋彼岸
明日19日から「秋の彼岸」に入ります。お彼岸は、春分・秋分を中日とする7日間で、中日(22日)を除く6日間は「六波羅蜜」という六つの修行を一つづつ実践する日とされました。行を修めて、身を清めることで、彼岸の境地に近づこうとするものです。お彼岸は此岸(悩み・苦しみの岸)にいる自分が彼岸(悟りの岸)の境地へ近づこうというものです。ちなみに、春分と秋分は太陽が真西に沈むことから、もっとも彼岸に近づける日とされます。
2024年9月18日
|
十五夜
9月17日、今夜は「十五夜」です。古代中国には月を鑑賞する習慣があり、それが日本に伝わったとされます。日本では、旧暦の8月15日に月を鑑賞するようになり、「十五夜」と呼ばれるようになりました。また、旧暦の9月13日には「十三夜」があり、地方によっては、「二十三夜」まであるようです。そして「十五夜」は秋に穀物の取入れ後、その新穀を神仏にお供えして感謝をしました。団子を供えるのは、新穀を粉にして丸くまるめてお供えしたという説と、里芋に見立てて丸い団子をお供えしたという説とあるようですが、収穫の感謝を月に供える「感謝の心」はこれからも大切にしていきたいものです。
2024年9月17日
|
敬老の日
今日16日は「敬老の日」です。「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを趣旨としていますが、現在は超高齢化社会に進んでいます。出生数が激減し、人口に占める老人の割合が増え続けています。この先不安は多くありますが、未来の日本を背負う子どもたちが、自然や社会に感謝の心を持ち、互いを尊重し敬意を持っていれば、心豊かな日本が存続できるでしょう。真の豊かさは、敬愛と感謝の「ありがとう」の心が生み出していくと思います。
2024年9月16日
|
コスモス
9月14日は、2月14日のバレンタインデーから半年目、恋人同士がプレゼントにコスモスを添えて交換し、お互いの愛を確認しあう「コスモスの日」といわれています。コスモス(cosmos)は、秋桜と表記しますが、コスモスの事を、『秋に咲く桜のような花』という意味で、『秋桜』と表記されるようになったのは、コスモスが一般にも普及し始めた明治時代になってからのようです。そして、「コスモス」を『秋桜』と表記することが広く認識されるようになったのは、歌手:山口百恵のヒット曲『秋桜(コスモス)』(1977年10月1日 作詞作曲:さだまさし)以降の事だと言われてます。ちなみにコスモスの花言葉は、「乙女の純潔・乙女の心情・真心・調和・美麗」で、また、その花の色によっても異なります。ピンクは、「少女の純潔」。白は、「美麗・純潔・優美」。赤は、「調和・愛情」とのことでした。 2024年9月14日
|
稲風邪
この時期、あちらこちらで稲刈りの様子が見られます。お米の収穫の時期を迎えていますが、この晩夏の稲刈りの頃にアレルギー症状に苦しむ人が増えている様です。稲刈り時期を迎えると、風邪の様な症状(鼻水と咳 息苦しいさ)が発生して、目がかゆくなり、くしゃみもひどくなり、そして、その時期が終わるとなんとも無くなります。これは「稲風邪」とも言われるイネ科アレルギーです。しかし、イネ科のアレルギーであっても、イネの花粉とその実の「お米」とは、たんぱく質が異なるので、お米を食べても何ともないそうです。 2024年9月12日
|
二百二十日
9月10日は立春から数えて220日目にあたる日で、「二百二十日(にひゃくはつか)」です。この時期は、稲の花が開花する時期と重なることもあり、台風によって受ける被害は多大なものがありました。台風の被害を受けるのは、農家だけではなく、漁師の人達は、漁に出る事すらできなくなります。それだけに、二百十日や二百二十日は昔から厄日とされ、恐れられ、古くには二百十日と二百二十日そして八朔(旧暦8月1日)を三大厄日として恐れていました。八朔は、そのころに吹く強い風を意味し、強風による被害を警戒していました。先日、台風10号の影響で甚大な被害が報告されましたが、平穏で平安な日々が続くことを切に願います。 2024年9月10日
|
重陽の節句
9月9日は五節句の一つ「重陽(ちょうよう)」です。五節句は、人日(1月7日) 上巳(3月3日) 端午(5月5日) 七夕(7月7日)重陽(9月9日)の5つで、陰陽思想で、数の極み(最大)の9が重なる日であることから「重陽」と呼ばれ、奇数の重なる月日は陽の気が強すぎるため不吉とされ、それを払う行事として節句が行なわれていました。しかし、後に、陽の重なりを吉祥とする考えに転じ、祝い事となり、邪気を払い長寿を願って、菊の花を飾ったり、菊を浮かべた酒を酌み交わして祝ったりしていました。また前夜、菊に綿をおいて、露を染ませ、身体をぬぐうなどの習慣があったそうですが、現在では、他の節句と比べて「重陽」の節句はあまり実施されていませんが、菊の花を浮かべたお酒を飲んで、長寿を願うのもいいでしょう。 2024年9月9日
|
白露
7日は、二十四節季の「白露(はくろ)」。大気が冷えてきて、露ができ始めるころです。『暦便覧』に、「陰気やうやく重りて、露にごりて白色となれば也」と説明していて、野には薄の穂が顔を出し、秋の趣がひとしお感じられる頃となります。未だ暑さ厳しく、残暑続きでしたが、朝夕の心地よい涼風に、幾分の肌寒さを感じさせる冷風が混じり始め、今週からは、暑さも和らぎ秋の気配が濃くなることでしょう。そろそろ稲刈りも本格的に行われます。 2024年9月7日
|
栗拾い
知人の庭の大きな栗の木がたくさんの実を付け、今年も「栗拾い」を楽しませて頂きました。栗は、秋の味覚の代表格です。栗の主成分は、でんぷんです。でんぷんの豊富な作物と言うとイモ類穀物ですが、栗のでんぷんは樹上でとれる浄化された貴重なでんぷんなのです。豆類やイモ類と比較するとでんぷんの粒子がとても細かくて、これが、上品な味わいを生んでいす。熱量は果実類で1番。少量効率のよいエネルギー補給食品といえます。また、たんぱく質・ビタミンA・B1・B2・C・カリウムも比較的豊富。サツマイモと比べると、食物繊維も多くて、ミネラル類も豊富で現代人に不足している人間に必要不可欠な微量要素の亜鉛が豊富です。亜鉛が不足すると味覚障害・生殖機能の減退・肌荒れ・抜け毛等の症状がでるとされてます。最近わかったことで、渋皮にはポリフェノールの一種であるタンニン・プロアントシアニジンを多く含み、この物質は体の活性酸素を取り除き、ガンに効くそうです。
2024年9月5日
|
お月見
今年の「十五夜」は9月17日です。9月はやはり「お月見の月」でしょう。お月見のときにお供えするものとしては、「月見だんご」です。旧暦の8月15日の夜(10月1日 中秋の名月)と、同じく旧暦の9月13日の十三夜(今年は10月29日)のお月見に供える団子のことをいい、お供えの数は、十五夜のときには15個、十三夜のときには13個と決まっている地域もあります。そして、お月見の風物詩としてよく出てくるのが、すすきです。これも、中秋の名月でお供えすることが一般に行われています。枝豆、里芋、そして団子の材料となるお米など、いろいろな食べ物をお供えして月を愛でるのは、秋が収穫のシーズンだからでしょう。月は、ほぼ30日で満ち欠けを繰り返します。夜空で規則的な満ち欠けをする月は、古来から、カレンダーとして重宝されてきました。農耕ではカレンダーが重要となります。種まきや収穫の時期をいつにするか、といったときに、昔から、月の満ち欠け、あるいは月の満ち欠けを基準とした暦を頼りにしてきました。そういった、農耕に役立ってきた月に感謝の意を込めて、収穫された作物をお供えして感謝の意を表した、ということがそもそものお供え物の意味でしょう。「お月見」には、収穫の喜びと感謝を込めて、お供えをして月を眺めたいものです。 2024年9月3日
|
長月
9月を迎えましたが、9月は「長月(ながつき)」と呼ばれます。長月の由来は、「夜長月(よながつき)」の略であるとする説が最も有力で、他に「稲刈月(いねかりづき)」が「ねかづき」となり「ながつき」となったという説や、「稲熟月(いねあがりづき)」が略されたものという説があます。また、「寝覚月(ねざめつき)」の別名もあります。
9月になり、もう少し涼しくなって欲しいと願うばかりです。 2024年9月1日
|
二百十日
明日は「二百十日」です。「嵐の来る日」として暦に載るようになったのが「二百十日」。二百十日とは立春の日から数えて 210日目の日 だということから名付けられたもので、同じような名前の暦日としては「八十八夜」や「二百二十日」があります。二百十日を最初に掲載した官暦は貞享暦。1684年のものです。貞享暦の編纂を行った渋川春海が釣り好きで、たびたび出かけた品川の漁師から教えられたのがきっかけだと言われています。台風が来襲する時期は、日本にとっては最重要な農作物である米の生産においてもその収穫時期に当たり、台風が稲の前に来るか後に来るかでその年1年の努力が水泡に帰すことすらあるわけですから気が気ではなかったでしょう。また、漁をする人たちにとっても海上で嵐に遭遇すれば当に生死に関わるのですから、台風の来る日を事前に知ることが大変重要でした。
|
秋桜
秋桜(コスモス)が咲いているのを見ると、秋の訪れを感じます。コスモスは花が桜の形と似ていることから「秋桜」といいますが、原産地はメキシコの高原地帯だそうで、18世紀末にスペインに送られ、コスモスと名づけられました。日本には明治20年頃に渡来したそうです。広く日本中で見ることが出来て、身近な花の一つです。コスモスは、秋の季語としても用いられますが、コスモスとはラテン語で星座の世界=秩序をもつ完結した世界体系としての宇宙の意です。
2024年8月28日
|
オクラ
夏野菜のオクラをたくさん頂き、美味しく頂きました。オクラに含まれるぬめりの成分はガラクタン、アラバン、ペクチン、といった食物繊維で、ペクチンは整腸作用を促しコレストロールを排出する作用や便秘を防ぎ大腸ガンを予防する効果があると言われています。また、オクラにはβカロテンがレタスのおよそ3倍以上も含まれているようです。抗発ガン作用や免疫賦活作用で知られていますが、その他にも体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。さらに、オクラに沢山含まれているカリウムにはナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、高血圧に効果があります。また、長時間の運動による筋肉の痙攣などを防ぐ働きもあります。また、カルシウムは骨を生成する上で欠かせない成分です。骨を丈夫にし、健康を維持します。また、イライラの解消にも効果があります。とっても、栄養価の高い食物です。積極的に摂取しましょう。
2024年8月26日
|
カキ氷
残暑が続きます。暑い夏にはカキ氷が美味しいです。そのカキ氷は涼を呼ぶだけでなく、夏の体調不良を予防し、弱った体を即効で回復させてくれる効果があるそうです。夏は日常的なことをするだけでも体力を消耗しやすいですが、暑さをしのぎながら、健康にも良いカキ氷を頂きましょう。カキ氷のほとんどは水分で低カロリー、体内の温度を効率よく下げ、熱中症予防の効果が高く、さらに、熱中症を予防するには、梅干カキ氷(梅干は叩いてシロップで混ぜて使います)で摂ると効果的。特に外出の前後に摂ると効果を発揮します。
2024年8月24日
|
暑気
立秋を15日過ぎて22日には二十四節季の「処暑(しょしょ)」を迎えました。「処」は「とどまる」という意味ですから、「処暑」とは「暑さ」がとどまり、まだ暑いけど、朝方涼しい風に秋の気配を感じる頃のことをいいます。「暑気止息する意」です。このころは日本は台風来襲の特異日で、暴風や大雨にみまわれることが少なくないようですから、天候には要注意です。 まだまだ残暑も厳しく、各位ご自愛ください。
2024年8月23日
|
処暑
8月22日は「処暑」で、「暑気止息する意」、「まだ暑いけど、朝方涼しい風に秋の気配を感じる頃」のことをいいます。確かに朝夕には爽やかさを感じられる様になりましたが、日中は未だ残暑が厳しく、暑気が止む感じではありません。今年も暑く厳しい日々がまだまだ続くのでしょうか。もう暑いのは御免被りたいと思っているのは、自分だけではないでしょう。天気予報では、各地ともまだしばらくは残暑が続いて30℃を越える日が続きそうです。
2024年8月22日
|
爽やか
夕方6時を過ぎると、急に夕闇が迫ってきて、日の短くなった事を実感します。立秋を過ぎ、暦の上では今は「秋」となり、今の暑さは「残暑」です。22日には「処暑(しょしょ)」を迎えます。日中はまだまだ暑いものの、早朝に吹く涼しい風には、秋の気配を感じるようになりました。藤原敏行は、「秋来ぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」(古今和歌集)と詠みましたが、本当に吹く風に秋の「爽やかな」気配を感じます。これから朝の運動は、身体にも心にも爽快でしょう。
2024年8月20日
|
火もまた涼し
戦国時代、織田信長は甲斐(山梨)の武田家を滅ぼしました。織田信長によって甲斐が侵攻された時、信長に追われた武将をかくまったという理由で恵林寺が焼き討ちされます。その時、火をかけられた恵林寺の山門上で、快川紹喜和尚は「安禅(あんぜん)必(かなら)ずしも山水(さんすい)を須(もち)いず心頭(しんとう)を滅却(めっきゃく)すれば火(ひ)も亦(また)涼(すず)し」という辞世の句を残して端坐焼死したとされます。これは有名な逸話ですが、この句の意味は、「禅の修行をすれば炎の中でも平気になる」という話ではありません。今、直面する処(苦悩)から逃げるのではなく、暑さなら暑さ、寒さなら寒さに徹底して自分全て同化させてしまえば、自己は一体となり苦悩は自ずと消滅するでしょう。
高校野球で、炎天下を投げ抜きインタヴューに答えた投手が、「暑さは全然気にならなかった」と話していました。炎天下、マウンド上の気温が40度近くなっても、一球一球に集中し全力でプレイする球児には、炎暑も炎暑ではないのです。私たちも、暑さや寒さに振り回されずに、なすべきことに集中していれば苦悩が苦悩でなくなることでしょう。今・ここになすべきことを全力で集中して行じていきたいものです。
2024年8月18日
|
送り盆
8月16日はお盆の送り盆です。13日にご先祖を「お迎え」して、「おまつり」し、今日16日に「お送り」するのがお盆です。ご先祖にお供えした供物を納め、墓参りをしてお送りします。ご先祖様は、8月1日になると黄泉の国から牛の乗ってゆっくりやってきます。13日に到着して、自宅でゆっくり滞在し、16日の朝ご飯を頂くとたちまち早馬に乗って、また黄泉の国に帰っていくのです。16日のご先祖に供える朝ご飯は昼近くなってからお出しします。朝ご飯は、「そろそろお帰りの時刻ですよ」という合図だから、ゆっくりお出しするのです。9月10日
「二百二十日」
9月10日は立春から数えて220日目にあたる日で、「二百二十日(にひゃくはつか)」です。この時期は、稲の花が開花する時期と重なることもあり、台風によって受ける被害は多大なものがありました。台風の被害を受けるのは、農家だけではなく、漁師の人達は、漁に出る事すらできなくなります。それだけに、二百十日や二百二十日は昔から厄日とされ、恐れられ、古くには二百十日と二百二十日そして八朔(旧暦8月1日)を三大厄日として恐れていました。八朔は、そのころに吹く強い風を意味し、強風による被害を警戒していました。先日、台風10号の影響で甚大な被害が報告されましたが、平穏で平安な日々が続くことを切に願います。
|
終戦記念日
今日8月15日は新元号令和元年初の終戦記念日です。1945(昭和20)年のこの日、日本のポツダム宣言受諾により、太平洋戦争(第二次世界大戦)が終了しました。内務省の発表によれば、戦死者約212万人、空襲による死者約24万人でした。毎年この日に、政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館で開かれます。戦火で尊い命を落とされた人々を追悼し、今後も平和に暮らせる日々を願い、恒久平和を強く誓い、そして平穏な日々の営みに感謝しましょう。
2024年8月15日
|
花火
夏の風物詩には、「花火」が挙げられるでしょう。日本中、各地で花火大会が開催されています。夏の夕涼みに「花火見物」は最適です。家族で楽しむ「花火大会」は、夏の素敵な思い出となることでしょう。屋外ですので、虫刺されにはご用心ください。
2024年8月14日
|
茄子とキュウリ
13日からお盆に入ります。お盆の時期になると、「なす」と「きゅうり」で馬と牛を作る慣習が日本にはあり、なすやきゅうりを牛や馬に見立てるために、割り箸などを刺して作り、作られた馬と牛は、一般的にお盆に準備する精霊棚(盆棚)にお供えします。これは、お盆の時期、故人やご先祖様の霊が家に戻ってくる際、行き来する乗り物として作られたとされ、「霊が戻って来られる時にはきゅうりの馬に乗って一刻も早く家に帰って来てもらい、少しでも長くこの世にいてもらいたい、帰る時にはなすの牛に乗って景色を楽しみながらゆっくりと帰ってもらいたい」という願いが込められています。きゅうりは足の速い馬を、なすは歩きの遅い牛をイメージして作ります。一般的に、きゅうりで作った馬のことを「精霊馬(しょうりょううま)」、なすで作った牛のことを「精霊牛(しょうりょううし)」と呼びます。精霊牛と精霊馬を置く意味は地域によって異なり、ある地域はゆっくりと故人やご先祖様をお迎えするために「精霊牛」を、帰りは迷わずに帰ってもらうために「精霊馬」を置き、またある地域は故人やご先祖様の霊は行き帰りどちらもきゅうりの馬に乗り、なすの牛には供養するためのお供え物などの荷物を載せて帰るとしています。そして、「なす」と「きゅうり」なのは、夏野菜としてお盆の時期に多く収穫され、入手するのが簡単だったためと考えられています。
[お盆になすときゅうりを飾る牛、馬の意味って何?精霊馬の作り方は?]
2024年8月13日
|
お盆
明日13日からは「お盆」に入ります。お盆は、正式には「盂蘭盆(うらぼん)」といいますが、省略形として「盆」(一般に「お盆」)と呼ばれます。お盆(盆)とは文字どおり、本来は霊に対する「供物を置く容器」のことです。その意味から、供物を供え祀られる精霊の呼称となり、盂蘭盆と混同されて習合していきました。盆の明確な起源は分かっていませんが、1年に2度、初春と初秋の満月の日に祖先の霊が子孫のもとを訪れて交流する行事がありました(1年が前半年と後半年の2年になっていた名残との説がある)。 初春のものが祖霊の年神として正月となり、初秋のものが盂蘭盆と習合して、仏教の行事として行なわれるようになったといわれています。日本では8世紀ごろには、夏に祖先供養を行うという風習が確立されたと考えられています。お盆中には家族そろってお墓参りに出掛けたり、仏壇に手を合わせ、先祖供養に心を傾けたいものです。
2024年8月12日
|
山の日
8月11日、山の日は、2014年(平成26年)に制定されました。祝日法(昭和23年7月20日法律第178号)2条では、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨としていますが、山に関する特別な出来事などの明確な由来があるわけではありません。
2024年8月11日
|
残暑
「秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる」と、藤原敏行は「立秋」を詠みました。 7日は「立秋」でした。とはいえ、まだまだ暑い盛りで、気象的にはなお夏ですが、日もしだいに短くなり、朝夕の風に秋を感じます。また、夏至と秋分の中間に当たり、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合、この日から「立冬」の前日までが秋です。暦の上ではこの日が暑さの頂点となり、明日からの暑さを「残暑」といい、手紙や文書等の時候の挨拶などで用いられ、明日からは、「暑中見舞い」ではなく「残暑見舞い」となります。まだしばらく厳しい暑さが続きます。皆さまに残暑お見舞い申し上げ、各位の健康をお祈り致します。
2024年8月9日
|
立秋
8月7日は「立秋」、『暦便覧』では「初めて秋の気立つがゆゑなれば也」と説明していて、「初めて秋の気配が表われてくるころ」とされます。秋になるといってもまだまだ暑い盛りで、気象的にはなお夏ですが、日もしだいに短くなり、朝夕の風に秋を感じます。
2024年8月7日
|
向日葵
8月5日の花は、「向日葵(ひまわり)」です。この時期、近くにたくさんの「向日葵」が咲いています。ひまわりは、キク科の一年草で、北アメリカ原産で、主に観賞用ですが、種子から食用油を取り「ヒマワリ油」として販売もされています。さて、若い株は太陽に向かって花を開く習性があるので、一般的に太陽を追って花がまわると思われていますが、実際にはほとんど動かないそうです。花言葉は「光輝、愛慕」。適度な運動、発汗は大切ですので、暑い夏でも心かけましょう。そしてこの花言葉の様に、夏の太陽の下で、「光輝いて」元気に生活して欲しいと思います。
2024年8月5日
|
スイカ
夏の食べ物と言えば、「スイカ」です。スイカの果実は大部分が水(水分91%)、糖質を8%含み、暑い夏空のもとで賞味するにふさわしい果菜(スイカは野菜)です。スイカは、可食部100グラム中に、たんぱく質30.1グラム、脂質46.4グラム、カルシウム70ミリグラム、リン>620ミリグラム、鉄5.3ミリグラム、カロチン16マイクログラム、そのほかビタミンB1・B2、ナイアシンなどを含む栄養価の高い食品です。また、シトルリンというアミノ酸を含み、利尿効果が高く、腎臓(じんぞう)炎に効くといわれ、果汁を煮つめて飴(あめ)状にしたスイカ糖は薬用にされます。タネも炒(い)って塩味をつけ、種皮をむいて胚(はい)は食べられます。スイカを食べて、暑い夏を元気に乗り切りましょう。
2024年8月3日
|
釜のふた饅頭
8月1日に「地獄の釜(かま)の蓋(ふた)が開く日」とされ、この地方では、古くからご先祖様を迎えるための行事の一つとして、黒糖の「炭酸饅頭」を作り、下に笹の葉を敷いてご先祖にてお供えし、供えた後に自分たちもその饅頭を食する風習があります。これが「かまのふた饅頭」です。以前は、8月1日の早朝には、各家庭でお供え用と食べるものとをたくさん作っていましたが、今は家庭が少なくなりました。大田原市内の菓子店では、8月1日には早朝からこの饅頭を販売しています。この風習は「先祖を敬い、先祖に心を傾け感謝する」素晴らしい行事なので、今後もこの風習を守り続け、さらには日本中に広まれば良いと思っています。
2024年8月1日
|
葉月
8月に入りますが、8月を葉月(はづき)と呼びます。葉月の由来は諸説あり、木の葉が紅葉して落ちる月「葉落ち月」「葉月」であるという説、稲の穂が張る「穂張り月(ほはりづき)」という説や、雁が初めて来る「初来月(はつきづき)」という説、南方からの台風が多く来る「南風月(はえづき)」という説がります。まだまだ暑いのに、8月の別名には、あきかぜづき(秋風月)、かりきづき(雁来月)、かんげつ(観月)、けんゆうげつ(建酉月)、こぞめつき(木染月)、そうげつ(壮月)、ちくしゅん(竹春)、ちゅうしゅう(仲秋)、つきみつき(月見月)、つばめさりづき(燕去月)、はづき(葉月)、べにそめづき(紅染月)など、旧暦のせいなのでしょうが、秋を感じさせる異名が多種ありました。
2024年7月31日
|
ふくの日
29日は毎月「ふくの日」です。総合食品商社の株式会社日本アクセスが制定した記念日で、この「ふくの日」は和菓子を食べることで、幸福な気持ちになって欲しい思いが込められていて「29日」で「ふく」と関連付けて記念日になっています。毎月29日を記念日にしているのは、1年を通じて、様々な季節の食材、景色を取り入れた和菓子で幸福な気持ちになって欲しいためで、「ふくの日」の記念日に合わせて、販売促進企画や消費者キャンペーンなどを実施しています。
2024年7月29日
|
麦茶
これから暑さが本格的になります。猛暑の夏には「麦茶」が美味しくて健康にも効果的です。麦茶は他の飲料と違って、人工的な保存料や甘味料などが一切添加されていない本物の天然飲料で、タンニンやカフェインといった刺激の強い物質を含まないため、お母さんが安心して赤ちゃんにあげられる飲料としても、昔から勧められてきました。麦茶には抗酸化作用があり、この抗酸化作用は活性酸素を消滅させるため、ガン、脳卒中、心筋梗塞などの予防効果が期待されています。麦茶の抽出物をテストしたところ、胃の粘膜を保護する作用や糖尿病の合併症を防ぐ効果、炎症を抑える作用など、様々な優れた機能があることがわかりました。また、麦茶に含まれるPクマル酸などが、発ガン性で注目されるペルオキシナイトライトに対し、高い消去活性を持つことが発見されました。さらには、麦茶を飲むことで血液の流動性が高くなることが認められていますが、この血流改善効果は、香ばしい匂いの成分であるピラジン類によります。天然の機能性飲料の麦茶は健康に大切なパワーが秘められています。
2024年7月28日
|
後の祭り
7月の京都では、「祇園祭」、古くは平安時代に疫病・災厄の除去を祈った祇園御霊会を始まりとする「八坂神社の祭礼」が開催され、約1ヶ月にわたり様々な神事・行事が行われ、昨日24日が「後の祭り」でした。この京都八坂神社の「祇園祭」は、山鉾と呼ばれる十数台の山車が祇園ばやしとともに京の町を練り歩く荘厳な大祭で、 その祇園祭りの最終日は「後の祭り」[還車の行事]と言われ、山鉾も出ない静かな一日です。「後の祭り」という言葉は、「ちょうど良い時機を逃してから失敗に気づいて、手遅れになってしまった」、の意ですが、この言葉で使われている「祭」は、まさに「祇園祭」のことで、祭の山場が過ぎたあとに、祭り見物に行っても意味のないことから、「手遅れ」の意味で使われるようになりました。また、祭りが終わった後の山車は役に立たないことから「後の祭り」と言うようになったとする説もあります。その時期、その時に適切に行うことの大切さを思います。
2024年7月25日
|
土用の丑の日
7月24日は土用の丑の日です。今年は8月5日にも土用の丑の日がありますが、土用の丑の日にうなぎを食べるようになった訳は、江戸時代、夏になり、うなぎの売れ行きが悪くなって、困ったうなぎ屋さんが、蘭学者で発明家の「平賀源内」に相談しました。相談を受けた平賀源内は、「丑の日には、「う」から始まる食べ物を食べれば、ばてることはない」という風習に習って、店先に「『「本日丑の日」という張り紙」をするようアドバイスしました。その張り紙が功を奏して、鰻が飛ぶように売れるようになった、ということです。これをきっかけに、夏の土用の丑の日にうなぎを食べる習慣が始まり、現在まで引き継がれているのです。
2024年7月24日
|
大暑
7月22日は暦の上で、二十四節気の一つで、一年中で最も暑い日とされる「大暑(たいしょ)」をむかえます。梅雨が明けて、快晴が続き、気温がどんどん上がり続けるころ。『暦便覧』には「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」と記されていて、暑くて暑くて、うだる様な暑さが襲ってくる頃です。暑さが本格的になる7月7日に「小暑(しょうしょ)」があり、それから「梅雨も明け」があり、うだるような暑さが襲ってきます。今年の夏も熱くなるのでしょうか。さて、「小暑」から「大暑」を経て、8月7日の「立秋」までの1か月は暑中で、8月7日からは残暑となります。
2024年7月22日
|
土用
今年は7月19日から秋に向かう「土用」に入ります。日本には、1年を24等分して、それぞれに呼称を付けて季節の変化を表現する「二十四節気」があり、二十四節気を補うために細かく区分された「雑節」の一つで、立春(2月4日頃)、立夏(5月6日頃)、立秋(8月7日頃)、立冬(11月7日頃)の直前の約18日間を「土用」jといいます。「土用」は季節の変わり目に当たり、農作業などの重労働で無理をすると体調を崩しやすいので注意するようにという意味があります。そして、「土用」の期間は、「土を司る神様」が支配する時期で、土用中に土を動かしたり、殺生をしてはいけない、また、丑の日には大根の種をまいてはいけない、葬送は延期しなければならないなどの習慣がありました。
2024年7月19日
|
セミ
セミが土の中から出て来ることが、梅雨明けの証拠だと言われます。生物季節観測というのを気象庁がやっていて、生物季節観測は、1953年から始まり植物や動物の状態が季節によって変化する現象について行う観測で、観測結果から季節の遅れ進みや、気候の違い、変化など総合的な気象状況の推移を知ることを目的に行っているようです。その観測項目の中にアブラゼミの初鳴の観測があり、梅雨明けの日とアブラゼミが初めて鳴いた日とを比較したところ、梅雨明けした後に、アブラゼミが鳴きだす年もありますが、梅雨明けする前に、アブラゼミがすでに鳴きだしている年が多い結果でした。やはりセミが鳴きだすと梅雨明けのようです。
2024年7月17日
|
中元
7月15日は「中元」です。一年の半分を過ぎ、健康で安泰な生活の無事を祝い、祖先の霊を供養する日です。
元々、「中元」とは、正月15日の「上元」、7月15日を「中元」、10月15日の「下元」をあわせて「三元」とする中国の習慣が伝わったもので、日本では「盂蘭盆会」と日が重なったことから、「祖先の霊を供養し、両親に食べ物を送る」ようになりました。そして、この習慣が、目上の人、お世話になった人等に贈り物をする「お中元」に変化しました。
2024年7月15日
|
海の日
明日15日は「海の日」です。家族で海にお出かけの方もいることでしょう。
「海の日」は、1996年(平成8)に「国民の祝日に関する法律」の一部改正法で加わった14番目の「国民の休日」。制定の主旨は「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」というもの。この日はもともと、海運の重要性を認識し、海運・海事関係者に感謝することを主旨とする「海の記念日」として、1941年(昭和16)の第1回目以来、国民行事が行われてきました。以前は7月20日であった記憶がありますが、「海の日」は2003年から7月の第3月曜日に変更されました。
2024年7月14日
|
ひまわりの日
明日7月14日は、「ひまわりの日」とされています。それは、1977年7月14日に日本初の静止気象衛星「ひまわり1号」がアメリカのケネディ宇宙センターから打ち上げらたからです。気象衛星「ひまわり」は花のひまわり(向日葵)から命名されています。そこかしこでもひまわりが咲き出し、夏の太陽に向かって力強く咲いています。
2024年7月13日
|
豆腐
7月10日が「納豆の日」なら、今日12日は、「とう(10)ふ(2)」の語呂合わせから、毎月「豆腐(トウフ)の日」だそうです。(ちなみに、10月2日も「豆腐の日」だそうです。)この時期は、晴れれば暑く、食欲も落ちます。夏バテ気味の身体には、あっさりした豆腐が好まれます。「納豆」も「豆腐」も、同じ大豆食品ですが、「納豆」は、納豆菌によって大豆そのままを発酵させたモノ、「豆腐」は、大豆を粉砕して搾って出来た豆乳ににがりを加えて固めたモノですが、納豆と豆腐では、栄養素の内、ミネラル系と繊維質系の構成が大きく異なるようです。基本的な差は製造工程によるもので、「豆腐」はニガリを加えることで、多種のミネラルが増え(ニガリに何を使うかで、栄養素に差がありますが)、また搾ることで、豆乳以外の成分が除去され、食物繊維もなくなってしまいます。「納豆」は「毎日一食のごはんにかけて一膳食べるだけで医者いらず」とも言われますが、「豆腐」は、栄養的には十分とは言えないようです。栄養価も「納豆」は100gあたり200kcal。「豆腐」は栄養価が高い木綿で、100gあたり72gとローカロリー。「納豆」はたんぱく質も「豆腐」の3倍、カルシウムも2倍、ビタミンKに至っては50倍の差があります。
2024年7月12日
|
納豆
7月10日は、「なっ(7)とう(10)」の語呂合わせで、全国的に「納豆の日」とされています。私も納豆が大好きで、毎日食べても飽きません。その納豆には、血液をさらさらにする予防効果があることは、よく知られています。栄養分として、たんぱく質やビタミン、そのほかイソフラボンも含まれています。納豆にある納豆菌は、胃酸にも強く、腸内の善玉菌であるビフィズス菌の増殖を助け、健康にとっても良い効果があります。
2024年7月10日
|
暑中見舞い
6日に「小暑」を迎えて、いよいよ夏本番です。その昔、日本人は1年を2期に分けて考えていて、その始まりが正月と盆でした。人々は期の始まりに、贈答品を持って「今期もよろしく」と挨拶回りに走り、もしくは挨拶の集いに参加しました。江戸時代では、武家仲間から親戚関係、ご近所などの家を、なんと元旦か1月末まで毎日回り続ける人もいたそうです。身分の高い人は訪問を受け、低い人は訪問回りする役でした。しかし、さすがに遠方のお宅には訪問することができないので、江戸時代の身分のある人々は飛脚便などを使って書状や贈り物を届けました。これらの習慣が明治6年に日本のハガキ郵便配達が始まったのを機に、遠方以外の人にも挨拶状を送る習慣が広まっていきました。「年賀郵便」の制度は明治39年に始まり、昭和24年にはお年玉つきはがきが発売され、「年賀状」の普及に拍車をかけました。そして大正時代名になると、「暑中見舞いハガキ」を送る習慣が広まっていったようです。暑中見舞いは小暑〔しょうしょ〕7/7頃から立秋8/7頃までに出します。それ以降は残暑見舞いとして出しますが、これも8月末までに出すのがマナーです。また、残暑見舞いは秋の暦に入るので、「盛夏」ではなく「晩夏」「立秋」などを用います。暑中見舞いは喪中と関係なく出せるので、その分年賀状よりも気軽に送ることができます。
2024年7月8日
|
たなばた
7日は七夕(たなばた)ですが、七夕(たなばた)とは、元来、旧暦の7月7日に行う星祭りで、現在では新暦の7月7日や、月遅れの8月7日に行なわれています。通常知られている七夕の話は「織姫」と「彦星」が…と、いう中国から伝来した話で、日本オリジナルの七夕の話もあります。日本には、中国の七夕伝説が伝わるまえから、棚機つ女(たなばたつめ)の乙棚機(おとたなばた)の信仰があり、それが牽牛と織女の伝説と一緒になって現在伝わっている物語になりました。そのため日本では元の呼び方が残っているので、七夕=棚機=たなばた と呼びます。
2024年7月7日
|
天の川
明日7日は「七夕」ですが、夜空に輝く天の川のそばに、天の神さまが住んでいます。天の神さまには一人の娘がいて、名前を、織姫といいます。織姫ははたをおって、神さまたちの着物をつくる仕事をしていました。織姫が年頃になったので、天の神さまは娘にお婿(むこ)さんを迎えてやろうと思いました。そして色々探して見つけたのが、天の川の岸で天のウシを飼っている、彦星という若者です。この彦星は、とてもよく働く立派な若者です。そして織姫も、とてもやさしくて美しい娘です。二人は相手を一目見ただけで、好きになりました。二人はすぐに結婚して、楽しい生活を送るようになりました。でも、仲が良すぎるのも困りもので、二人は仕事を忘れて遊んでばかりいるようになったのです。
「織姫さまがはたおりをしないので、みんなの着物が古くてボロボロです。はやく新しい着物をつくるように言ってください」
「彦星がウシの世話をしないので、ウシたちが病気になってしまいました」
天の神さまに、みんなが文句を言いに来るようになりました。
天の神さまは、すっかり怒ってしまい、
「二人は天の川の、東と西に別れて暮らすがよい!」
と、織姫と彦星を別れ別れにしたのです。
「・・・ああ、彦星に会いたい。・・・彦星に会いたい」
毎日泣き続ける織姫を見て、天の神さまが言いました。
「娘や、そんなに彦星に会いたいのか?」
「はい。会いたいです」
「それなら、一年に一度だけ、七月七日の夜だけは、彦星と会ってもよいぞ」
それから織姫は、一年に一度会える日だけを楽しみにして、毎日一生懸命に機をおるのです。天の川の向こうの彦星も、その日を楽しみに天のウシを飼う仕事にせいを出しました。 そして待ちに待った七月七日の夜、織姫は天の川を渡って、彦星のところへ会いに行くのです。
2024年7月6日
|
小暑
明日7月6日は二十四節気の「小暑(しょうしょ)」を迎えます。「小暑」は「梅雨明けが近づき、蝉が鳴き始め、暑さが本格的になるころ」です。暦便覧には「大暑来れる前なればなり」と記されているように、小暑の終わりごろに「夏の土用」に入り「大暑」を迎えます。小暑から大暑そして立秋までの間が暑中となり、その間に暑中見舞いを送ります。
2024年7月5日
|
竹取り
7月7日の「七夕」に「七夕飾り」を行いますが、七夕飾りには無くてはならない竹です。七夕飾りの風習が始まるずっと前から、竹は神聖なものとされていました。竹が、天に向かってまっすぐ伸びる力強さに生命力を感じたり、殺菌力の強い葉には厄除けの力があると信じられていたのです。また、風にそよぐ葉の音が神を招くとして、精霊(祖先の霊)や神様が宿る「依代(よりしろ)」と考えられていました。
2024年7月4日
|
なながつ
7月は31日あり、日本では、旧暦7月を『文月(ふみづき)』と称します。文月の由来は、7月7日の七夕に詩歌を献じたり、書物を夜風に曝したりする風習があるからというのが定説となっていますが、七夕の行事は中国から伝わったもので、元々日本にはないものです。そこで、稲の穂が含む月であることから「含み月」「穂含み月」の意であるとする説や、「秋初月(あきはづき)」、「七夜月(ななよづき)」の別名もあります。「7」や「七」は「しち」の他に「なな」ともいいますが、歴史的には「しち」の方が古く、「七」に「質」や「漆」が遣われることがありますが、「七」の読みが「しち」であることに因むからです。日本では伝統的に「しちがつ」と呼ばれてきましたが近年では「1月(いちがつ)」と聴き違うという理由から、意識的に「なながつ」と呼ぶ人が増えてきて、政府の公式発表時でも「なながつ」ということがあります。
2024年7月3日
|
半夏夏生
「半夏生(はんげしょう)」は雑節の一つで、七十二候の一つ「半夏生」(はんげしょうず)から作られた暦日で、かつては夏至から数えて11日目としていましたが、現在では天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日となっています。7月2日がその日に当たり、この頃、半夏(烏柄杓)という薬草が生えるころで、ハンゲショウ(カタシログサ)という草の葉が名前の通り半分白くなって化粧しているようになるころです。農家にとっては大事な節目の日で、この日までに農作業を終え、この日から5日間は休みとする地方もあります。この日は天から毒気が降ると言われ、井戸に蓋をして毒気を防いだり、この日に採った野菜は食べてはいけないとされたりしました。また、地方によっては、毒気などから妖怪ともされ、この時期に農作業を行う事に対する戒めともなっています。この頃に降る雨を「半夏雨」(はんげあめ)といって、大雨になることが多いので注意しましょう。
2024年7月2日
|
夏越し
12月31日は大晦日(おおみおそか)で、日本中で大祓(おおはらい)を行いますが、6月30日は、1年の半分に当たる「夏越の祓(なごしのはらい)」です。祓いとは罪とけがれをはらい清める事で、6月と12月の末日(6月30日と12月31日)に行われ、また新しい日々が健やかで平安に過ごせることを祈る習慣があります。「みな月のなごしの祓する人は千年の命のぶと云ふなり」と言われ、「みな月(水無月・6月)」の名越(30日)の祓いを受ける人は、千年もの延命効果があるといわれているそうです。この時期、各地の神社やお寺の境内に「茅の輪」が設置されていて、これをくぐる「茅の輪くぐり」を行い「夏越の祓い」を修行します。「茅の輪」は、チガヤを束ねてつくった大きな輪です。チガヤの生命力は強く、この強さにあやかり、「茅の輪」をくぐって、一年の半分を祓い清め、家内安全、身体健全、無病息災を祈願します。
2024年6月29日
|
焼き鯖
間もなく7月を迎え、7月2日は、夏至から数えて11日目にあたる日で、「半夏生(はんげしょう)」です。さて、この日には、脂ののった「(浜)焼き鯖(さば)」を1人1本丸ごと食べるという風習が福井県の一部地域(大野市)にあります。江戸時代、農作業で疲れた体を癒し、蒸し暑い夏を乗切るための貴重なスタミナ源として、時の藩主が領民に奨励したのが始まりといわれています。当時、海で獲れる鯖を食べることができるのは病人ぐらいで、山あいの集落の人からすればこの日は大変楽しみだったそうです。夏至から半夏にかけて関西では「タコ」を食べるようですが、所変われば食べ物も変わるようで、四国の讃岐では、いたるところで「うどん」が値引きになり、みんなで「うどん」を食べるようです。各家庭でも季節を感じ、季節の味わいを話し合ってみてはいかがでしょう。
2024年6月27日
|
タマネギ
玉葱(タマネギ)をたくさん頂きました。干して乾かすことで日持ちがするそうで、日陰で風を通しています。感謝して食べたいと思います。さて、玉葱を切ると涙が出るのはイソアリインという催涙性前駆物質が、玉葱を切ることによってアリイナーゼという酵素と反応して催涙性物質になるためですが、催涙性物質から産生される含硫化合物にはさまざまな作用があり、特に血小板凝集抑制作用があります。薬効のもとのイオウ化合物である含硫アミノ酸は玉ねぎに多量に(1kgあたり2〜3g)含まれていて、刺激成分が有効成分ですので、目にしみないとか、辛味のない玉ねぎは薬効が少ないことになり、最近は薬効をより高める新品種の開発も進められています。この作用は玉葱を切った直後に加熱すると失われますが、切って室温に15分間以上放置しておくと加熱しても失われることはなく、成分間の化学反応で、別の物質(プロペルニルジスルフィド類)が生まれます。これは、糖尿病で高い血糖値の低下作用や発ガン抑制作用があります。さらに、調理で加熱すると、また別の物質(トリスルフィド類やセパエン類)に変わり、これらの物質は心筋梗塞や脳梗塞などの原因となる中性脂肪や悪玉コレステロールの値を下げ、血管を詰まらせる血栓を溶かすことも確認されています。血液をさらさらにし、動脈硬化を防ぐ作用があります。そして、玉葱を加熱調理すると解毒代謝が促進され体内の有害物質を排泄します。玉葱には、糖尿病、高血圧、癌、脳血栓、心筋梗塞、動脈硬化、胃弱、食欲不振、風邪、扁桃炎、下痢止め、便秘、出血、痛風、筋肉疲労回復、精力減退、精神不安、不眠症、アレルギー体質の改善、神経痛、虫下し、やけど、虫刺されなどに良い効果があり、玉ねぎの含硫アミノ酸は、玉ねぎを切ると、酵素の作用で別の物質(チオスルフィネート類)に変化し、これが生でかんだときの強い辛味成分で、この成分は強い抗菌・殺菌作用があり、コレラ菌を死滅させる力さえ持っています。玉葱の効能はすごいですね。
2024年6月24日
|
夏至
6月21日は[夏至]です。昼が最も長く、夜が最も短い日で、近年は夏至の夜にロウソクを灯す、「100万人のキャンドルナイト」というイベントが多く行われています。2003年6月22日(夏至)に始まった環境に対する取り組みのひとつで、文化人類学者であり、環境活動家の辻真一さんの呼びかけに賛同した多くの人々によって勧められ、年を重ねるごとに日本全国に広く大きく成長してきています。
夏至(6月21日)の夜20:00〜22:00の2時間、電気を消し、キャンドルの明かりだけで過ごします。誰でも参加でき、家族で環境を考える契機になるでしょう。
2024年6月21日
|
タコ
6月21日は「夏至」。24節季のひとつで、一年の中で最も昼間が長く夜の短い日です。冬至(12月21日頃)に比べると、昼間の時間差は4時間50分もあります。
さて、大阪近郊では夏至から半夏(ハンゲ、夏至から11日目)までにタコを食す習慣があり、タコの足のように、稲の根がよく地面に広がりつくようにと願ってのことらしいです。また、関東地方では、新小麦で焼き餅を作って神に供える風習があり、熊本県阿蘇地方には「夏至はずらせ 半夏は待つな」(田植えは夏至より少し後に、半夏を過ぎないように)との言い習わしがあり、この期間までに田植えを終えないと「半夏半作」といって収穫が半減すると言われています。
2024年6月16日
|
イチジク
来週の6月21日には「夏至」をむかえますが、今頃は一年で最も昼が長く、同時に夜が一番短くもあります。この時期に、「無花果(イチジク)の田楽(でんがく)」を食べる風習がある地方であります。おもに、愛知県で食されているようで、イチジクの果実には果糖、ブドウ糖、ビタミン、カリウム、カルシウム、ペクチンなどが含まれ、クエン酸も少量含まれますが、糖分の方が多く甘い味がします。食物繊維は、不溶性と水溶性の両方が豊富に含まれていて、健康にとても良い食物です。
2024年6月15日
|
トマト
トマトをたくさん頂きました。トマトは夏野菜の代表選手、美味しくて健康にも良い食材です。トマトには、ビタミンやミネラルなどの栄養価が高く、赤い色の素であるリコピンは抗酸化作用に優れ、がん、動脈硬化、血糖値改善、さらには痴呆予防に効果が期待されている健康食品です。そこで「トマトが赤くなると、医者が青くなる」と言われ、トマトはサラダなど生で食べても美味しく、煮ても焼いても炒めても、様々なメニューで美味しくヘルシーに頂けます。しかし、日本人のトマトの年間消費量は8,9kgと世界レベルではかなり低い消費で、消費世界一のギリシャは、1114,9kgと日本の13倍、イタリアは54,9kgで、日本の6倍です。積極的に、健康食品のトマトをたくさん食して欲しいと思います。
2024年6月8日
|
ジューンブライド
6月に結婚(入籍)された方は多いことでしょう。さて、「Junebride(ジューンブライド)」を直訳すると[6月の花嫁]です。6月に結婚した花嫁は幸せになれるというもともとはヨーロッパからの伝承で、その由来は諸説があって、1.「June」が、ローマ神話の結婚をつかさどる女神であるジューノ(Juno)からきているため、「この女神の月に結婚すれば、神の御加護を頂いて、きっと花嫁は幸せになるだろう」、にあやかっての説、2.昔、ヨーロッパでは、3〜5月の3ヵ月間は結婚することが禁止されていて、6月は結婚が解禁になる月であるため、6月になっていっせいにカップルたちが結婚し、周りの人達からの祝福も最も多い月だったとする説、3.ヨーロッパの6月は1年中で最も雨が少なく良い天気が続き、加えて復活祭も行われる時期であることから、ヨーロッパ全体が祝福ムードで溢れ、6月の花嫁は幸せになれるとする説などがあるようです。新しく家庭を築かれる方々の満福を祈念します。
2024年6月6日
|
ツバメ
幼稚園のテラスでは、今年もツバメが営巣活動を行っています。現在は抱卵中で間もなく雛がかえり、雛の声が聞こえてくるでしょう。子どもたちも気になるようで、巣を見上げてはどうなっているのかを先生に尋ねる様子も見られます。カラスなどに襲われて雛がいなくなってしまうこともあり心配ですが、健やかに育って巣立ってくれることを願います。
2024年6月4日
|
紫陽花
6月になり、間もなく梅雨入りを迎えます。梅雨時期に咲く雨の似合う花と言えば「紫陽花(アジサイ)」ですが、境内の紫陽花も少しづつ咲き始めました。紫陽花はアジアや北アメリカに約40種類が分布する低木で、日本には約10数種があるそうです。アジサイの名前は藍色の花が集まるという意味の「あづさあい(集真藍)」が変化したものと言われ、属名のハイドランジアはギリシア語のハイドロ(水)とアンジェイオン(容器)からなり「水の器」「水がめ」と解釈されます。これはアジサイが根から非常に水をよく吸うから、果実の形が水がめの形に似ているからなど諸説があります。さて、シーボルトはアジサイにハイドランジア・オタクサという学名(シーボルトの愛人「楠本滝〜通称、お滝さん」の名前)を付けましたが、(シーボルト以前に違う学名を命名・発表していた人がいたので現在では使われていません。
2024年6月3日
|
水無月
6月は梅雨に入り、雨の多い月ですが、6月のことを「水無月(みなづき)」と称します。「水無月」は、「水の無い月」と書きますが、水が無いわけでなく、水無月の「無」は、神無月の「な」と同じく「の」にあたる連体助詞「な」で、「水の月」という意味です。陰暦6月は田に多く水を引く月なので、「多くの水を必要とする月」の意から「水無月」と言われるようになったようです。旧暦の6月は梅雨が明けた時期(7月)になるため、新暦に当てはめて水無月を「梅雨も終わって水も涸れつきる月」「水の無い月」と解釈するのは間違いのようです。同様に、神無月の語源は、「神を祭る月」であることから、「神の月」とする説が有力とされ、神無月の「無」は、「水無月」と同じく、「の」を意味する格助詞「な」です。中世の俗説には、10月に全国の神々が出雲大社に集まり、諸国に神がいなくなることから「神無月」になったとする説があり、出雲国(島根県)では、反対に「神有月・神在月(かみありづき)」と呼ばれます。
2024年6月1日
|
幸福の日
今日5月29日は、5月29日はこ(5)うふ(2)く(9)の語呂合わせから幸福の日です。世界中の人々が幸せで平穏に暮らせることを祈って、電報サービス(VERY CARD)や、慶弔関連のギフトサイトを運営している会社が制定しました。また、5月29日は「エベレスト登頂記念日」です。1953(昭和28)年5月29日、ニュージーランドの登山家エドモンド・ヒラリー氏とシェルパ族のテンジン・ノルゲイ氏が世界で初めてエベレストの登頂に成功し、これを記念して「エベレスト登頂記念日」を制定。なお、日本人ではじめてエベレストの登頂に成功したのは、登山家の松浦輝夫(まつうらてるお、1934〜2015年)氏と冒険家の植村直己(うえむらなおみ、1941〜1984年)氏で、1970(昭和45)年5月11日でした。5月11日は、「エベレスト日本人初登頂記念日」です。他にも5月29日は「呉(5)服(29)」と読む語呂合わせから「呉服の日」。5と29を「こんにゃく」と読む語呂合わせから「こんにゃくの日」。5をアルファベットの「S」と見立て、29を「ニック」と読み、合わせて「エス(S)ニックの日」などありました。今日がそれぞれにとって「幸福の日」であることを願います。
2024年5月29日
|
麦秋
「麦秋や 子を負いながら いわし売り」 小林一茶。
「麦秋(ばくしゅう)」です。麦の穂が茶色く色づき、間もなく収穫を迎えることでしょう。「麦秋」は、”むぎあき”又は”麦の秋”とも読み、夏の季語の一つとなっています。麦の穂が実り、収穫期を迎えた初夏の頃の季節のことで、麦が熟し、麦にとっての収穫の「秋」であることから、名づけられた季節です。ちなみに、「竹の秋」とは、春の竹は地中の竹の子に養分を取られ、四月頃になると葉が一斉に黄ばみ始めることから春の季語となっていて、逆に秋には葉がつやつやとしてきますから、こんどは「竹の春」と呼びます。草木の形状や色合いにより、その草木に季節を付ける日本の感性を嬉しく感じます。
2024年5月26日
|
走り梅雨
5月下旬頃の梅雨に先立ってみられるぐずついた天候、梅雨の前ぶれを「走り梅雨」と言います。沖縄では梅雨入りとなり、九州から梅雨入りの知らせが届き、関東でも間もなく梅雨を迎えことでしょう。 晴れても、雨でも「日々是好日」。かけがえのない日々を大切に過ごしましょう。
2024年5月24日
|
小満
5月20日は「小満(しょうまん)」をむかえます。「小満」は、「万物がしだいに長じて満つる意」ですが、『暦便覧』には「万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る」と記されていて、万物が次第に成長して、満々と満ち、草や木々が葉を茂らせころです。麦畑が黄金色に染まり、麦秋を迎えます。また、沖縄では、次の節気と合わせた「小満芒種(すーまんぼーすー)」という語があり、これは「梅雨」の意味で使われ、南方ではさらに季節が進行していることを感じます。
2024年5月20日
|
新茶
今年の新茶を頂きました。今年は5月1日が「八十八夜」で、連休の頃から新茶が市場に出回り出しているようです。お茶は日本人にとって身近な飲み物ですが、その効用はとても大きいものがあります。緑茶の苦味はカフェインによるもので、渋みはカテキン(タンニン)によるものです。カフェインによる効果には、・血液の流れを良くする・利尿作用・消化液の分泌を良くする・精神安定作用・肝臓薬の効果を高める・高血圧性の頭痛を弱めるなどがあり、カテキンによる効果には、・抗酸化作用(老化防止)・抗菌作用(消化器病原菌、虫歯、インフルエンザ予防・コレステロール抑制・血圧上昇抑制・血糖低下(抗糖尿病)・血小板凝集抑制、血栓形成予防さらには、・抗腫瘍、発がん抑制や解毒作用があるそうです。でも、あくまでもその効果は緩やかなもののようで、習慣的に飲めば効果があるそうですので、常に飲むように努めましょう。
2024年5月16日
|
牡丹
5月になり「牡丹(ボタン)」が大輪の花を咲かせ、花も終わりに近づいています。花々がそこかしこで競い合うように咲いていますが、その花々が終わる様子を「桜は散り」「椿は落ち」「梅はこぼれる」と言います。また、「菊は舞う」と言い、「朝顔はしぼむ」と言われます。紫陽花は散ることも落ちることもなく、いつまでも花が付いている様子から紫陽花の花の終わりを「しがみつく」と表現します。秋に咲く萩の花も梅と同じように花が落ちていくことから「こぼれる」と言われます。そして、牡丹や芍薬はあっという間に花の形が無くなってしまうことから「崩れる」と表現します。
2024年5月14日
|
母の日
12日は「母の日」です。
母の日は、日頃の母親の苦労を労り、母への感謝を表す日です。日本やアメリカでは5月の第二日曜日に祝いますが、その起源は世界中で様々で、日付も異なっています。例えばスペインでは5月第1日曜日、北欧スウェーデンでは5月の最後の日曜日に当たります。日本では1931年(昭和6年)に、大日本連合婦人会が結成されたのを機に、当時の皇后の誕生日の3月6日を「母の日」としましたが、1937年(昭和12年)5月8日に、第1回「森永母の日大会」(森永母を讃へる会主催、母の日中央委員会協賛)が開催された後、1949年(昭和24年)アメリカに倣って5月の第2日曜日に行われるようになったそうです。
2024年5月12日
|
万緑
木々の新緑が陽の光で輝き、初夏を感じます。新緑に芽吹き萌え出る草木の活力を実感しますが、子どもたちも木々の活力に満ち満ちた勢いのように、これからも健やかで康らかにグングンと成長する様にと願います。初夏に向けて、総ての緑の植物の精気溢れる力強さに、吾子の健やかな成長をなぞらえた中村草田男の俳句があります。
「万緑の 中や吾子の 歯生えそむる」
2024年5月10日
|
早苗
昔、田植えはすべて手作業でした。最近は手植えする様子はあまり見かけませんが、松尾芭蕉は「手ばなせば 夕風やどる 早苗かな」という句を読んでいます。「手を離れて水田に植え付けられた苗が、夕暮れ時の風に吹かれて静かに揺れている」。早苗(さなえ)とは、「苗代から田へ移し植えるころの、稲の若い苗。田植え用の稲の苗」、「わさなえ」のことですが、若くまだナヨナヨしい青い早苗が、夕暮の風に吹かれ揺れている様子は、のんびりとして心癒される風景です。夕方、のんびりと田んぼのあぜ道を散歩してみると、風も清々しくて安らぎます。
2024年5月8日
|
立夏
5月5日は「立夏」でした。二十四節気での立夏は、初夏四月節にあたり、こよみ便覧の記載には、「なつの立つがゆへなり」と、記されています。ここでの「立つ」には、自然界の現象が目立って現れるとか、新しい季節が始まるという意味があり、初めて夏の気配が現れてくる日や、夏めいてくる頃というわけです。
2024年5月6日
|
こどもの日
5月5日、「こどもの日」は、「祝日法」2条によれば、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを趣旨としています。子どもにも人格や人権があります。全ての人々にある人権・人格を尊重し、互いに認め合い、和して生活したものです。
2024年5月5日
|
みどりの日
5月4日は、1985(昭和60)年に祝日法が改正されて制定された「国民の休日」でしたが、2007年より、昭和天皇の誕生日であった4月29日の「みどりの日」が「昭和の日」に変更なったため、「みどりの日」が5月4日に移動されました。その目的は、「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」ことです。
2024年5月4日
|
憲法記念日
5月3日は「憲法記念日」ですが、「祝日法」では「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」ことを趣旨としています。今後、日本が豊かで正しく成長するよう自分たちも努力し、日本が平和で安定していくことを願います。
2024年5月3日
|
端午の節句
5月5日は『端午の節句』「子どもの日」ですが、旧暦では「午の月」は5月にあたります。端」は物のはし、つまり「始り」という意味で、元々「端午」は月の始めの牛の日のことで、今年なら5月10日です。「端午」は、この午の月(5月)の最初の午の日を節句として祝っていたものが、のちに5が重なるこの月の5日が端午の節句の日になったといわれます。やがて、「午」は「五」に通じることから毎月5日となり、その中でも数字が重なる5月5日を「端午の節句」と呼ぶようになったともいわれます。同様に、奇数の月番号と日番号が重なる3月3日、7月7日、9月9日も節句になっています。
2024年5月2日
|
八十八夜
立春の日から「八十八日目」であることからその名がついた「八十八夜」。その年によって日にちが変わり、今年は、5月1日が「八十八夜」にあたります。立春や啓蟄、春分といった「二十四節気」を補完するものとして、言いならわされてきた「雑節」の一つです。農業に従事する人びとが多かった昔の日本社会で、ちょうどこの頃が種まきや田植えの準備、茶摘みなど春の農作業を行う時期にあたっていたからです。八十八夜の数日後(今年は6日)には二十四節気でいう「立夏」になることもあり、昔の人びとはこの時期を「夏の準備を始める目安」ととらえていました。また、「末広がり」の姿をしていることから、幸運を呼ぶとされてきた「八」の字。その「八」の字が二つ重なった「八十八夜」は、それだけに縁起のいい日と考えられていました。また、「八」「十」「八」の3つの字を組み合わせると「米」という字になるため、とくに農業に携わる人びとに大切にされてきたのだと言われます。
2024年5月1日
|
皐月
明日からは5月に入ります。5月を「皐月(さつき)」と言いますが、皐月は「こうづき」とも読み、植物のサツキのことです。旧暦五月ごろに花が咲く躑躅であることから、サツキツツジの名がつき、やがて単にサツキと呼ばれるようになったようです。また、米の苗を植える月であることから、早苗月(さなえつき)と呼ばれていて、それが「さつき」となり、皐月の感じは当て字ともされます。「皐」の本来の文字は「皋」で、「白+大+十(まとめる)」で、白い光のさす大きな台地をあらわし。明るい、たかい、広がるなどの意を含みます。皐はその略体です。ちなみに、5月の異名ですが、「いななえづき(稲苗月)、いろいろづき(五色月)、うげつ(雨月)、けんごげつ(建午月)、つきみずづき(月不見月)、さつき(皐月)、さなえづき(早苗月)、さみだれづき(五月雨月)、しゃげつ(写月)、たちばなづき(橘月)、ちゅうか(仲夏)、ばいげつ(梅月)、よくらんげつ(浴蘭月)」などがあり、いずれも季節感を感じます。
2024年4月30日
|
昭和の日
4月29日、「昭和の日」は、1989(昭和64)年1月7日に崩御した昭和天皇の誕生日です。昭和天皇崩御後、生物学者であり自然を愛した昭和天皇をしのぶ日として、「みどりの日」となりましたが、2007年よりこの日は「昭和の日」と改めらました。それは、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いを致す」と言う意味合いからです。それと同時に、「みどりの日」はいままで「国民の休日」であった、5月4日に移動されました。
2024年4月29日
|
スズラン
スズランの花が咲いているのを見かけます。この頃、スズランの可憐な花を野山で見かけますが、フランスでは、5月1日は「スズランの日」で、各地でスズラン祭りが開かれ、その日スズランの花束が贈られると幸福が訪れると言われているそうです。ヨーロッパでは薬草としても使われ、手の傷や腫(は)れ物に効用があり、微量は強心剤にも使われるようですが、成分にコンバラトキシンなどの強心性配糖分体を含み有毒です。取り扱いには十分に気をつけましょう。
2024年4月28日
|
菖蒲
5月5日の子どもの日を「端午の節句」といいますが、「菖蒲(しょうぶ)の節句」とも呼ばれます。この時期に花を咲かせる菖蒲の長い葉は、強い香気があるので、この香りの強さが不浄を払い、邪気を遠ざけてくれるといわれています。また「菖蒲(ショウブ)」は、「勝負」や「尚武」に通じることから、江戸時代から男の子の出生を祝って、端午の節句に菖蒲湯に入ることが習慣になったといわれています。
2024年4月27日
|
よい風呂の日
毎月26日は、「2(ふ)6(ろ)」の語呂合わせで「風呂の日」。今日は4月26日で「よい風呂の日」です。親子でお風呂に入って親子の対話を深めたり、家族同士ふれあいを促すことを目的に、東京ガスが1985(昭和60)年5月に制定しました。お風呂はその日の疲れを取り、身体も心も癒してくれます。毎日家族でお風呂を楽しんでいるご家庭もあるでしょうが、特に今日は「風呂の日」、家族みんなでゆっくりお風呂を楽しんで欲しいと思います。
2024年4月26日
|
ツバメ
ツバメを多く見かけますが、ツバメは3月から5月頃にかけて南方から日本へと渡ってきます。日本から南へと飛び去る時期は概ね10月頃です。各地で平均気温が10℃前後になる頃にツバメの姿を見始めます。日本は南北に長い国なので九州では3月頃、東北では5月頃からツバメの姿を見ることができるようになり、平均的には4月に日本へとやって来て10月には南へと去っていくようです。ツバメが渡りをする理由は二つあり、一つは気温の上昇とともに現れる虫などのエサを求めて移動し、もう一つは産卵と繁殖に適した環境を探すためです。ツバメが主にエサにする虫は、トンボ、ハエ、蚊、蝶、蛾、またはこれらの幼虫で、どれもツバメの飛来する時期に増えてくる昆虫ばかりです。これらの虫を1日に100匹ほどは食べると言われています。同時に自分が食べる以外にも雛にも与えないといけません。ツバメにしてみれば、暑い時期には温帯のほうがエサが取りやすく、寒くなるとライバルが多くても熱帯のほうがエサを取りやすく、蛇や獣などの外敵が少ない場所を産卵場所に選びます。エサが豊富で外敵が少ない場所として、暖かい時期には高緯度の日本へと渡って来るのです。
2024年4月25日
|
タンポポ
土手にタンポポが咲いています。このタンポポが朝開いて夕方閉じるのは、日照が関係していると考えられています。日差しがあるときに開き、逆に、どん曇りや雨の日は閉じるということです。雨や風の日には、雨や風を防ぐために花を閉じるそうです。ただし、ある実験では、初日咲き(開花して1日目の状態)のときは気温よりも日照の程度に大きく左右されることが示されています。つまり、どん曇りや雨になると花は閉じ、2日目咲きになると日照のほかに気温の影響もやや受け、3日目咲きは日照・気温ともに関係性は弱くなるそうです。タンポポの開閉にはタンポポの年令も関係するとの見方があります。雨の日に咲いているタンポポがあったら、この春最後に花開いているのかもしれません。
2024年4月23日
|
田植え
「穀雨」を迎え、そこかしこで田植えが盛んに行われています。今週末から田植えの最盛期を迎え、来月初旬のゴールデンウイークに田植えを終えるのでしょう。田植えが進み、季節は春から初夏に向かっていることを感じます。そしてツバメの巣作りが盛んになっていきます。
2024年4月21日
|
穀雨
19日は「穀雨(こくう)」を迎えます。「穀雨」は二十四節気の一で、「穀物を育てる雨の意」、「百穀を潤し、芽を出させる雨ということ」です。「百穀」ですからあらゆる穀物を育てはぐくんでくれます。田んぼも田植えのために水を張る準備が整い、田植えが本格化して忙しくなります。
2024年4月19日
|
土用
4月16日は5月5日の「立夏」にむかい「土用(どよう)」に入ります。「立夏」を迎えると、暦の上では「夏」となります。その夏になる前、春からの移行期間が「土用」で、大地は春から夏に向けての準備の始まりです。園庭の桜も咲いて、色とりどりの花々が咲き競っていますが、気温も高くなり、初夏を感じる日もあります。立夏を過ぎれば、季節は初夏となります。
2024年4月16日
|
鯉のぼり
5月5日の子どもの日に向けて、子どもの健やかな成長を願い、そこかしこに「鯉のぼり」見かけます。鯉のぼりは、日本の風習です。江戸時代に武家で始まり、端午の節句の5月5日まで、「男児の出世を願って」家庭の庭先に鯉に模したのぼりを、風をはらませてなびかせます。別名、皐幟(さつきのぼり)とも言いい、元は、雨の日に飾るもの(魚は水中で泳ぐから)だったようですが、「晩春の晴天の日の青空にたなびくもの」となりました。
2024年4月14日
|
田植え始まる
境内の桜は満開を過ぎて少し花びらを散らし始めました。お寺の周りの田んぼでは田植えが始まりました。ほとんどの田んぼでは今月の末からゴールデンウイークに田植えを行うのでしょうが、田植えが始まり、季節が春から初夏に向かっていることを感じます。間もなくツバメがやってくることでしょう。
2024年4月12日
|
大仏さま
752(天平勝宝4)年の4月9日、奈良・東大寺の大仏開眼供養が行われました。743(天平15)年に聖武天皇の詔により造営開始、約10年の歳月を要して完成しました。
「大仏の目玉」
「あれ?どこだ?どこにいったんだ?」ここは、むかしむかしの、奈良の大仏がある東大寺です。
ある日、大仏さまの目玉がぬけおちて、どこヘいったかわかりません。さっそく、京都や大阪から、大仏づくりの親方たちをよんできて、「大仏さまの目玉を入れかえるには、どれほどのお金がかかる?」と、値を見つもらせました。
すると、親方たちは、「千五百両(1億円ほど)はかかる」と、いうのです。
親方たちの考えでは、まず下で、大きな目玉をこしらえ、目玉ができたら、足場をくんで、大仏さまの目にはめようというものです。
寺の人たちは、「高すぎる、千両にまけろ」と、いいますが、親方たちは、「それでは赤字です。こちらも商売ですから」と、いいます。
「まけろ」「まけられぬ」「まけろ」「まけられぬ」
そこへ、江戸からきた見物のひとりが顔を出しました。「わしなら、二百両(千四百万円ほど)で、直しましょう」それをきいた親方たちは、「ばかにもほどがある。なんでこれが、二百両で直せるものか」と、笑いました。ところが、江戸の男はこう考えたのです。(目玉がぬけおちて、見つからんとすりゃあ、大仏さまのからだの中ヘおちたにちがいない。それをはめ直せばいいだけだ)
寺の人たちはお金がないので、江戸の男にたのむことにしました。男が目玉の穴から中に入ってさがすと、やっぱり目玉がありました。さっそく、かついで上にあげ、大仏さまの目に、ピタッとはめました。
坊さんや親方たちは、それを見ていましたが、「あいつ、目玉をはめたはいいが、じぶんはどこから出てくるつもりだ。出口はないはずだが」と、なおも見ていると、あれ、あれ、あれっ。
なんと、大仏さまの鼻の穴から出てきたのです。みんなは感心して、「ほほう、目から鼻へぬけおったわい」。
それからです。かしこい人のことを「目から鼻へぬける」と、言うようになったのは。
2024年4月9日
|
花まつり
4月8日は、お釈迦様の誕生をお祝いする「花まつり」の日です。
お釈迦様は、今からおよそ2500年前、現在のインド国境に近いネパールの地、ルンビニ園で、シャカ族の王子としてお生まれになりました。幼名は「ゴータマ・シッダールタ」と名付けられました。一般的に「お釈迦様」や「釈尊」と呼ばれますが、これは「シャカ族の尊い方」という意味を表す尊称です。
伝説では、お生まれになってすぐに七歩進み、右手で天を、左手で地を指差し「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と宣言されたといわれています。この言葉は「人は誰もが、かけがえのない命を生きている」という、仏教のもつ人間尊重の精神を端的にあらわしています。またこの時に、お釈迦様の誕生を祝った竜王が甘露の雨を降らせたとも伝えられています。「花まつり」は、多くの仏教寺院や仏教系の幼稚園、学校などで、広く行われ、ルンビニ園の誕生の様子を表した「花御堂(はなみどう)」を飾り、その中央には天地を指差した誕生のお姿をした仏像を安置し、甘露の雨を摸した甘茶をかけ、華やかにお祝いされます。
私達は皆、お釈迦様と同じように、誰にもかわることの出来ない、かけがえのない命を生きています。4月8日は、お釈迦様の誕生をお祝いすると同時に、それぞれの「かけがえのない命の尊さ」に眼を向け、正しく生きることをお誓いする日にしたいものです。
2024年4月8日
|
花御堂
4月8日は、お釈迦さまの誕生日とされる「降誕会(ごうたんえ)・花まつり」です。この日には誕生仏(たんじょうぶつ)といって、右手で天を、左手で地を指した小さなお釈迦さまのお像に甘茶を注いでお祝いしますが、甘茶を注ぐので、潅仏会(かんぶつえ)・浴仏会(よくぶつえ)ともいわれます。しかし、一般には、誕生仏を安置したお堂をきれいな花で飾っておまつりすることから名づけられた「花まつり」の方が親しみやすいでしょう。
この行事は、お釈迦さまの誕生を喜んだ龍王(りゅうおう)が、甘露(かんろ)の雨を降らせて祝福したという故事にもとづいています。
日本では、推古14年(606)の元興寺(がんごうじ)で最初にこの行事が行われ、以来、承和(じょうわ)7年(840)以降、宮中の恒例行事となって、一般にも広まりました。
2024年4月6日
|
清明
4月4日は二十四節季の「清明(せいめい」」です。『暦便覧』には「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」と記されていて、「万物ここに至って皆潔斎(けっさい)なり」といわれる季節で、万物がすがすがしく明るく美しいころです。様々な花々が咲き乱れ、桜の花が咲き誇り、お花見のシーズンになります。
2024年4月4日
|
桜前線
ヒガン桜が満開となり、花びらを散らし始めました。ソメイヨシノの桜前線は、順調に北上を続け、この辺でも開花しました。境内の園庭の桜も7分咲きといったところですが、咲き出すとたちまち咲き揃い、たちまちに散るのが桜です。4月8日の「花まつり」は満開となるでしょう。
2024年4月2日
|
エイプリルフール
4月1日は「エイプリルフール」です。その昔、ヨーロッパでは3月25日を新年とし、4月1日まで春の祭りを開催していましたが、1564年にフランスのシャルル9世が1月1日を新とする暦を採用しました。しかし、これに反発した人々が、4月1日を「嘘の新年」とし、馬鹿騒ぎをはじめたのです。シャルル9世はこの事態に対して非常に憤慨し、町で「嘘の新年」を祝っていた人々を逮捕し、片っ端から処刑してしまう。処刑された人々の中には、まだ13歳だった少女までもが含まれていたそうです。フランスの人々は、この事件に非常にショックを受け、フランス王への抗議と、この事件を忘れない為に、その後も毎年4月1日になると盛大に「嘘の新年」を祝うようになっていきました。これが「エイプリルフール」の始まりだそうです。そして13歳という若さで処刑された少女への哀悼の意を表して、1564年から13年ごとに「嘘の新年」を祝い、その日、一日中全く嘘をついてはいけない日とするという風習も生まれました。その後、「エイプリルフール」は世界中に広まり、ポピュラーとなったが、「嘘の新年」は次第に人々の記憶から消えていきました。「ウソも方便」と言います。相手を思いやるウソやユーモアのあるウソは許せますが、相手を傷つけるウソは控えましょう。
2024年4月1日
|
桜開花
桜前線が北上し、この辺でも彼岸桜は満開となり、ソメイヨシノも開花を迎えるでしょう。境内の桜の蕾も膨らんで、開花は間近です。4月には開花し、4月8日の花まつりには桜花爛漫となり文字通り花を添えてくれることでしょう。
「初桜 折しも今日は よき日なり」(松尾芭蕉)
2024年3月23日
|
ごぼう
「ごぼう」をいただき感謝して食しました。「ごぼう」には栄養がいっぱい入っています。食物繊維が豊富に含まれ、この食物繊維がもたらす健康効果が、ごぼうの魅力です。不溶性食物繊維のセルロースとリグニン、水溶性食物繊維のイヌリンが含まれ、セルロースは不溶性食物繊維で、便通の改善、満腹感の維持といった効果が期待できます。リグニンは、便通の改善、満腹感の維持といった効果があり、コレステロールのもととなる胆汁酸の排出を促すはたらきがあり、コレステロール量の減少効果が期待できます。イヌリンは糖の吸収速度をゆるめ、血糖値の急激な上昇を抑えるはたらきがあり、腸内では善玉菌の餌となり、腸内環境を整える効果や、腎臓や肝臓の機能を活発にし、免疫力を高めるはたらきがあります。ごぼうを食べると体力がつくと昔から言われていますが、その原因となる成分のひとつがアルギニンで、栄養ドリンクにも使われている成分で、コラーゲンの生成を促進するはたらきもあり、ハリのある肌を保つ効果が期待できます。加えて、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどといったミネラル成分が豊富な健康食材です。
2024年3月29日
|
蕾
境内の桜が、つぼみを大きく膨らませています。3月末となり、間もなく4月です。一年間、あっという間に過ぎました。1年365日、それぞれ毎日が大切で、二度とないかけがえのない日々です。日々を無駄に送ることなく大切に、さらに実りある日々のために資していきたいものです。間もなく桜が咲きだすことでしょう。
2024年3月25日
|
春分
23日は彼岸7日目で送り彼岸です。3月20日は「春分の日」で昼夜の長さがほぼ等しい日でした。日がこれから一番長い夏至に向けて、毎日1分5秒づつ日が長くなり、そしてまた毎日1分5秒ずつ日が短くなって、昼夜の長さがほぼ等しい「秋分」になります。
一年間は、正確には「365.2421904日」であるために、「春分の日」はその年によって変化します。
2024年3月23日
|
春分の日
3月20日「春分の日」は、「自然を称え、将来のために努力する日」と法律で定められた祝日です。「春分」は昼と夜が同じ長さになる日ですが、昔の人は、自然に感謝し春を祝福する日だと感じていたようです。それは、長い間冬眠をしていた動物たちが動き始め、人々もやる気に満ち溢れている時期です。また、この日の前後にご先祖様への感謝の気持ちを伝えるためにお墓参りに行く習慣(彼岸)もあります。古来、人々はこの日を春の訪れを祝う日とし、同時に祖先に感謝をするお祭りを行い、この風習は農村部で長く続いてきました。 明治時代、春分の中日を「春季皇霊祭」と定め、宮中において祖先を祭る日となったのをきっかけとして、一般市民の間でも「祭日」とされました。
2024年3月20日
|
休眠打破
桜が咲くのは例年3〜4月ごろですが、春の訪れが早いと、桜の開花も早くなります。沖縄など島しょ部を除けば、2月・3月ともに平均気温が最も高いのは鹿児島ですので、最初に開花するのは鹿児島と思うかもしれませんが、昨年、最も早く咲いたのは鹿児島ではなく東京で、鹿児島の桜が開花したのは東京の開花から2週間以上経ってからでした。これには「休眠打破」が関係しています。桜の蕾(花芽)は、冬に入る前にいったん休眠し、成長を止めます。そして冬の厳しい寒さによって再び目を覚まし(休眠打破)、そこからは春の暖かさによって成長していきます。冬にある程度寒くなることが早い開花には必要で、昨春の鹿児島は冬の寒さが不十分で「休眠打破」がうまく行われなかったことが、開花が遅い原因の1つと考えられます。今年、東京では間もなく桜の開花発表がありそうです。このあたりでも3月中には桜の開花がありそうです。
2024年3月18日
|
彼岸
17日から一週間は春の彼岸です。彼岸は生きている自分たちが、努力して「彼岸」(さとりの岸)に至る精進の日々です。幼稚園では3月の徳目に「智慧」を掲げていますが、「智慧」も彼岸に努めるべき徳目です。「智慧」は、単なる知識だけでなく「物事の正しいあり方を見極める認識力の事」をいいます。うれしい、楽しい、心地よい、やさしい等のプラスの心情体験、つらい、悲しい、悔しい、我慢する等のマイナスと思える心情の体験は、智慧づくとなり自分の力で得た知識を智慧に育んでいくのです。その積み重ねにより真の「賢さ」に繋がります。幼児期にたくさんの遊びを通して様々な体験をして培い育って智慧が身についていくことが大切です。「人を幸せにし、自分を幸せにする生き方」、それが子どもたちへの願いであり、仏さまの教えです。
2024年3月17日
|
ふる・ふく・どん
春の天気は「雨が降る」「風が吹く」「曇天となる」の繰り返しです。昔から言われる「ふる」「ふく」「どん」という言葉は、いかにも春の天気の的を得ているようです。まず、低気圧や前線が近づくと天気が崩れて雨の降る割合が多くなってきます。そして、低気圧が抜けて天気が回復すると、一時的に冷たい空気が流れ込んで北風が強く吹くようになります。さらに、風がおさまって穏やかに晴れた後は、すでに次の低気圧や前線が近づいているため、次第に曇り空に変わってしまいます。春の天気の特徴は、目まぐるしく変わるということですね。明日からは「春の彼岸」、季節は確実に進んでいます。
2024年3月16日
|
ホワイトデー
3月14日は「ホワイトデー」です。全国飴菓子工業協同組合(全飴協)関東地区部会が「ホワイトデー」を催事化し、1978(昭和53)年、同組合の総会で制定し、2年間の準備期間を経て1980年(昭和55年)3月14日に、第一回「ホワイトデー」が誕生しました。2月14日の「バレンタインデー」にチョコレートを贈られた男性が、この日の返礼として、キャンデーやマシュマロ、クッキーなどをプレゼントします。ホワイトデーを3月14日に定めたのは、3世紀のローマで恋愛結婚の禁止令に触れた若い男女がバレンタイン神父に救われ、神父が殉教(2月14日)した1カ月後のこの日に、男女は永遠の愛を誓い合ったことに由来しています。また、この日は、「国際結婚の日」で、1873(明治6)年に明治政府が国際結婚を認めると布告を出した日でもありました。
2024年3月14日
|
百花咲く
春になり、野山や山里にもたくさんの花々が咲きだしました。花々は、春の訪れを人間に告げようと咲くのではありません。人間を喜ばせようと咲いているのでもありません。花々は、それぞれの生命の赴くままに、無心に咲き、無心に散っていきます。誰のためでもなく、何の計らいもなく、その姿を誇ることもなく、与えられた場所で、ただありのままに精一杯咲くだけです。人はあれこれと計らいながら生きています。「ああしたい」「こうしたい」「ああなりたい」「こうゆう生き方をしたい」と、悩み苦しみ、うまくいかない事、思い通りにいかない人生にもだえながら、不平や不満を抱えて生きています。計らいを持つことが、人生を悩みや苦しみの淵に運んでゆくのです。『碧巌録(へきがんろく)』には、「百花(ひゃっか)春至(はるいたって)為誰開(たがためにひらく)」と示されています。「花を見てごらん、花は少しの計らいも持たず、ただありのままに咲いているでしょう。それぞれの色や形で山野を彩り、私たちを和ませ楽しませてくれているではないか。」不平不満やちっぽけな計らいに惑わされず、ただ無心に生きることの尊さを野山の花々は黙って私たちに教えてくれます。
2024年3月12日
|
ふきのとう
初春の味覚、「ふきのとう」が届きました。春になって、田んぼの畦などにたくさん出ています。ふきのとうはカリウムを豊富に含んでいます。カリウムはナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、高血圧に効果があります。また、足などのむくみをとる作用もあるそうです。また、苦味成分のアルカノイドは肝機能を強化し、新陳代謝を促進します。また、ケンフェールは活性酸素などの発ガン物質を抑制する効果があります。そして、香りの成分フキノリドには、胃腸の働きを良くする健胃効果があると言われています。苦味や独特の香りにも体に良い成分が含まれていますので、ぜひ初春の味覚を楽しんでみましょう。
2024年3月10日
|
Thank you
今日3月9日は「サン(3)キュー(9)」(Thank you)の語呂合せで、今日は「ありがとうの日」です。いつでも誰にでも感謝の言葉、「ありがとうございます」を心を向けて言える社会になってほしいと願います。他人を敬うことで、自分も敬われます。人を敬わなければ、自分も敬われることはありません。感謝すれば、感謝が返ってくるでしょう。人にも物にも、あらゆるものに感謝の心を持って接して欲しいと思います。
2024年3月9日
|
ミツバチ
3月8日は、「ミツ(3)バチ(8)」の語呂合わせから「ミツバチの日」です。ハチミツには、ビタミンB1、B2、葉酸などのビタミン類、カルシウム、鉄をはじめ、27種類のミネラル、22種類のアミノ酸、80種類の酵素、ポリフェノールや若返り効果があるといわれているパロチンなど、150を超える成分が含まれています。またビタミンには「活性型」と「不活性型」があり、活性型は少量で効くけれども、 不活性型は大量に用いなければ効かないそうです。人工的に作ったビタミン剤は、大量に用いても天然のビタミンよりも効用が低いことが判明しています。ハチミツに含まれるビタミンは非常に良質なもので92%が活性型で、毎朝の食卓をはじめ、運動後や疲れた時、子どもたちや妊娠時・授乳時の栄養補給にも適しています。適度に摂取して、健康な生活に役立てましょう。
2024年3月8日
|
啓蟄
3月5日は、暦の二十四節気のひとつ「啓蟄(けいちつ)」です。“啓”は『ひらく』、“蟄”は『土中で冬ごもりしている虫』の意で、暦便覧には「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひ星らき出ればなり」と記されています。文字通り地中で冬ごもりしていた虫が春の到来を感じ、草木が芽吹くと同時に地上へ這い出してくるという意味です。この時期、北国でも福寿草が咲き、東京では紋白蝶が見られ、春の訪れを実感できます。
『啓蟄や 蚯蚓の紅の 透きとほる』(山口青邨)
2024年3月5日
|
ひな祭り
3月3日は「ひな祭り」です。ひな祭りのルーツは「上巳の節句」です。「上巳(じょうし/じょうみ)」とは3月上旬の巳の日という意味で、のちに日付が変動しないよう3月3日となりました。その起源は300年頃の古代中国で起こった「上巳節」にさかのぼります。昔から季節や物事の節目には災いをもたらす邪気が入りやすいと考えられていたため、川の水に心身の穢れ(けがれ)を流して厄を祓う行事や、杯を水に流して宴を催す「曲水の宴」などが行われていました。つまり、季節の節目の邪気祓い行事として、老若男女を問わず皆の幸福を願う行事でした。その上巳節を遣唐使が日本に伝えたといわれています。日本でも古くから「禊(みそぎ)」や「祓い」の思想、「形代(かたしろ)」という身代わり信仰があったため、それが上巳節と結びつき、上巳の節句として日本独自の文化として定着していきました。そのひとつが「流し雛」で、これは自分の体を草木やわらでこしらえた「人形(ひとがた)」で撫でて穢れを移し、それを川に流す行事が上巳節と混じりあったもので、今でもその伝統を守っている地域があります。また、曲水の宴も風雅な文化として発展していきました。やがてお馴染みの雛人形が良家の子女のある遊びから誕生します。平安時代頃から、宮中や貴族の子女の間で、紙の人形を使ったままごと遊びが盛んになり「雛遊び(ひなあそび/ひいなあそび)」といわれるようになりました。「雛」とは、大きなものを小さくする、小さなかわいいものという意味で、この遊びが上巳の節句と結びつき、人の厄を受ける男女一対の紙製立雛が誕生しました。これがいわゆる雛人形の原型です。やがて人形作りの技術が発展し立派な雛人形ができてくると、雛人形は流すもの(流し雛)から飾るものへと変化していきました。 やがて江戸幕府が五節句を制定し、3月3日の「上巳の節句」が五節句のひとつに定めると、5月5日の「端午の節句」が男の子の節句であるのに対し、3月3日は女の子の節句となり、「桃の節句」と呼ばれるようになり、娘の厄を受ける雛人形はその家の財力の象徴として華やかさを増してゆき、豪華な雛人形を雛壇に飾るようになりました。自慢の雛人形を見せ合う雛合わせや、ご馳走を持って親戚を訪ねる雛の使いが流行し、美しい雛人形を持って「雛祭り(ひな祭り)」をすることが民衆の憧れとなり、ついには等身大の雛人形まで登場し、贅沢を警戒する幕府によって人形の大きさがおよそ24センチに制限されたほどでした。次第に、「雛祭り」は我が子の幸せを願う行事として親しまれるようになりました。
2024年3月3日
|
菱餅
ひな祭りに「菱餅(ひしもち)」を飾りますが、この白・緑・紅の三色には、「雪・草・花」が象徴されていて「雪が溶け、草が芽生え、花が咲く」春の訪れの意味が託されているとのこと。また、他の説では、白は「清浄」、緑は「邪気をはらう薬草の色」、紅は「魔除け」の意味があり、春の成長時期に「菱餅」を飾り、幸福を願ったのでしょう。祭礼行事の中には、幸せや平和を願う思いがたくさん託されているようです。
2024年3月2日
|
弥生
3月を迎えます。旧暦の3月は「弥生(やよい)」と呼び、新暦3月の別名としても用います。弥生の由来は、草木がいよいよ生い茂る月「木草弥や生ひ月(きくさいやおひづき)」が詰まって「やよひ」となったという説が有力ですが、その名の通り3月になると、枯れた草葉も緑色に変わり、新しい息吹を感じます。3月は他に、花月(かげつ)、嘉月(かげつ)、花見月(はなみづき)、夢見月(ゆめみつき)、桜月(さくらづき)、暮春(ぼしゅん)等の別名もあり、それぞれの名前に春を感じます。
2024年3月1日
|
うるう年
今年は「閏年(うるうどし)」で2月が29日まであります。
さて、日本にはなじみがありませんが、東欧、北欧諸国には聖名祝日があり、1月1日〜12月31日までのすべての日々に別々の名(主に聖者の名)がついていて、この風習のある国は、閏日を2月29日にすることはできず、24日を閏日としています。なぜなら、2月29日を守護する聖者がいないからです。そこで、これらの国の場合、2月24日から28日までの聖者は閏年に限りそれぞれ1日ずつあとの日を守護します。具体的には、平年に2月27日を守護している聖者は閏年には2月28日を守護し、閏年の2月29日は、平年の2月28日の守護聖人が守護しているので心配せずに一日を暮らすことができます。そして閏年の2月24日は、平年の2月24日の守護聖人が24日と25日を兼ねて守護するのです。よって、閏日を29日とせず24日とする慣習が続いています。
2024年2月29日
|
三寒四温
「三寒四温」は寒い日が3日続いて暖かい日が4日続いてまた寒い日に戻ることで、春先によく耳にします。もともとは気象庁の定義【冬期に3日間くらい寒い日が続き、次の4日間くらい暖かく、これが繰り返されること】にあるように「冬の現象」ですが、日本では2月から3月にかけて三寒四温のような天気になります。「三寒四温」は、本来は冬の気候で、外国に多い現象ですが、今は日本の気候に合わせて2月から3月上旬、冬から春への季節の移り変わりの時期に使われるようになりました。「三寒四温をくり返しながら春になっていく」が正しい使い方です。
2024年2月28日
|
風呂の日
毎月26日は、「ふ(2)ろ(6)」の語呂合せでお風呂の日で、明日は「風呂の日」です。東京ガスが1985(昭和60)年5月に、「家族がお風呂に入って、親子の対話を」と制定したそうです。春に向かって三寒四温の日々ですが、寒い日も疲れた日も温かいお風呂に入ってゆったりして、明日の英気を養いたいものです。また、家族でお風呂に入り、家族の団欒を楽しみましょう。
2024年2月26日
|
天皇誕生日
2月23日は今上天皇の第126代徳仁天皇の誕生日で祝日です。天皇誕生日は、1948年制定の国民の祝日に関する法律(祝日法)第2条によれば、「天皇の誕生日を祝う。」ことを趣旨としています。昭和23年までは、天長節(てんちょうせつ)と呼ばれました。天皇誕生日の日付は、昭和63年(1988年)までは昭和天皇(第124代天皇)の誕生日である4月29日、平成元年(1989年)から平成30年(2018年)までは明仁(第125代天皇・現上皇)の誕生日である12月23日でした。令和元年(2019年)は、天皇誕生日が存在しなかったが、5月1日が天皇の即位の日として祝日とされ、その前後の日も祝日に挟まれて国民の休日となりました。
2024年2月23日
|
猫の日
2月22日は「ニャン(2)ニャン(2)ニャン(2)」という猫の鳴き声の語呂合わせということで、猫の日制定委員会が1987(昭和62)年に制定した「猫の日」です。この日に決まったのはペットフード工業会が全国の愛猫家から公募した結果だそうです。陽だまりで猫が昼寝をしている様子には心が和みます。穏やかで安らかな日々が続くことを願います。
2024年2月22日
|
歌舞伎の日
今日2月20日は「歌舞伎の日」だそうです。今から413年前の1607(慶長12)年の2月20日、出雲の阿国が江戸城で将軍徳川家康や諸国の大名の前で初めて「歌舞伎踊り」を披露したそうです。今日は、それを記念して「歌舞伎の日」だそうです。ただし、1603(慶長8)年、京都四条河原で出雲の阿国が歌舞伎踊りを始めたのが「歌舞伎」の発祥とされています。今風に分かりやすく、楽しめるように工夫もなされていて、実際に生で見ると、伝統の力や芸術性、その魅力に幼児でも引き付けられることでしょう。
2024年2月20日
|
雨水
2月19日は二十四節季の「雨水(うすい)」です。空から降るものが雪から雨に変わり、雪が溶け始めるころです。『暦便覧』には「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」と記されていて、この時節から寒さも峠を越え、さらに春に近づいている事を実感するでしょう。境内の桜が蕾を膨らませいます。梅の開花ももう直です。春の近いことを実感します。
2024年2月19日
|
陽光
立春(2月4日)を過ぎて、19日は「雨水」です。暦の上では春を迎えて温かい春の日差しが嬉しく、吹く風にも1月程の厳しい冷たさを感じません。日に日に温かさを感じ季節が確実に春に向かっていることを実感します。陽光の中で、早春の木々も蕾を膨らませています。
2024年2月17日
|
涅槃会
2月15日は、お釈迦さまがお亡くなりになった「涅槃会」です。お釈迦さまは臨終の際に、「あなたが亡くなられた後、いったいなにを頼りに生きたらよいのでしょうか?」と弟子たちは問いかけました。お釈迦さまは、その問いかけに、『自灯明、法灯明(自らを灯火(ともしび)とせよ、法を灯火とせよ)』と答えています。 私たちは、時に大きな存在に依存して、前に進むことがあります。お釈迦さまと修行を供にし、大いなるその指導のもとにいた者がその支えを失ったとき、これから先どう進むべきかと惑いうろたえたことと思います。「自灯明」は依存する気持ちを戒めた厳しいお示しです。自分自身を拠りどころとして、自分自身の責任で進むのです。自分の信じるものを拠りどころとして、自分の足で歩むのです。自分を灯火にして進む自信がない者は、「法灯明」。仏法つまり仏の教えが灯火となってあなたの足元を照らすでしょう。「自灯明」で戸惑い悩んだとき、仏様の教えがあなたを導いてくれます。人生はあなた自身のものです。だれも足元を照らし続けてはくれません、自分と自らの信じるものを灯火として、一歩一歩しっかりと自分の足元をみつめ歩んでいきましょう。
2024年2月15日
|
バレンタインデー
2月14日は、「バレンタインデー」です。田園と牧人の神ルペルクス(ファウヌスの別名)をたたえる古代ローマのルペルカリアの祭(2月15日)が起源で、やがてこの祭りが、兵士の自由結婚禁止政策に反対したバレンタイン司教が、ローマ皇帝の迫害により西暦269年に殉教した日を記念した祭日(2月14日)とむすびつけられて出来たものです。その後、聖バレンティヌスは恋人たちの守護者とされ、この日は恋人たちの愛の誓いの日となり、日本では1958年頃より流行しはじめ、お菓子メーカーの努力によって、女性から男性にチョコレートを贈るという、日本独自の習慣が生まれました。
2024年2月14日
|
建国記念日
「建国記念日」は、もともとは1872年(明治5)に、[紀元節(きぜんせつ)]という名前ではじまった記念日で、「古事記」「日本書紀」の記述にもとづき、初代天皇とされる神武天皇が即位した日といわれています。当初は1月29日が祝日にさだめられていましたが、翌73年に、太陽暦の採用にともなう措置として、期日を2月11日に変更されました。その後、第二次大戦後に廃止されましたが、1966年(昭和41)に「建国記念の日」という名で復活し、翌年より実施されています。制定当初は、まだ成立したばかりの明治政府首脳が、天皇を中心とした国家支配体制の正当性を内外にしめす必要から制定されたと考えられていますが、現在の建国記念の日は、「建国をしのび、国を愛する心を養う日」とされています。日本に生れ育った事を喜び感謝したいと思います。
2024年2月11日
|
タンポポ
立春を過ぎて季節は春に近づき、南向きの土手などに「たんぽぽ」が咲きだしました。「たんぽぽ」の黄色い花は、春の訪れを感じます。「たんぽぽ」は、キク科タンポポ属の多年草の総称で、全世界に広く分布していますが、日本には「カンサイタンポポ」・「エゾタンポポ」・「シロバナタンポポ」、また帰化植物の「セイヨウタンポポ」など10種以上あり、一般的に「たんぽぽ」と言えば、「カントウタンポポ」を言います。その若葉は食用となり、根は生薬で、胃薬やの母乳の出を良くする効用があるそうです。「たんぽぽ」は、真っ白なふわふわの綿毛が特徴的ですが、その丸い綿毛が、まるで「たんぽ」のようだということから、「たんぽぽ」の名前がつきました。花言葉は「思わせぶり」だそうです。
2024年2月10日
|
針供養
2月8日は「針供養」の日です。地方や神社によっては12月8日に行われることもありますが、その日は裁縫を1日慎み、古い糸や錆びた針、折れた針を豆腐やこんにゃくに刺して神社に納めて針仕事の上達を祈ります。浅草寺淡島堂が、「針供養」の寺として有名です。日ごろから「針」にはとてもお世話になっています。改めて「針」に感謝したいと思います。
2024年2月8日
|
しもつかれ
毎年、栃木県内では、立春(2月4日)が過ぎると、栃木名物の「しもつかれ」がふるまわれます。「しもつかれ」にはそれぞれ家庭の味があって、千差万別です。鮭の頭と大豆や野菜の切り屑など残り物を大根おろしと混ぜた料理で、地域により「しみつかり」、「しみつかれ」、「すみつかれ」とも呼ぶようです。「しもつかれを7軒食べ歩くと病気にならない」「なるべく多くの家のしもつかれを食べると無病息災だ」と云われます。
2024年2月7日
|
立春大吉
2月4日は、二十四節気の一つ「立春(りっしゅん)」です。立春は「暦の上では、春がはじまる日」とされます。さて、1年の始まりをどの時期に持ってくるかでスタートが変わります。暑いときがスタートの国も、寒いときがスタートの国もあり、それは各国々の慣習や歴史によるのかも知れません。日本には「元旦」の正月を1年の始まりとする考え方と、同時に「立春」を季節の1年の始まりとする考え方も存在します。干支では、春の「節分(立春の前日)」までは前年生まれの干支としますし、俳句の季語なども、四季を立春からの季節感で分けたりします。暦月(月切り)では、春は正月(1月)・2月・3月で、節月(節切り)での春は、立春から立夏の前日。この場合の1月は立春〜啓蟄の前日となります。そして、月切りでは大晦日(12月31日)と元旦(1月1日)の境目が節目です。節切りでは立春を迎えた時間や日が1年のスタートとなります。中国でも日本でも旧暦の日付は月切りによって書かれ、季節感を知るための節切りは日付では何日になるかというような形で補足されます。
2024年2月4日
|
節分会
2月3日は「節分」です。全超寺では恒例の「節分会」を修行し、大勢の参詣者と共に節分の祈願法要並びに縁起福まきを行います。昨年まではコロナ禍にあって福まきを行うことが出来ませんでしたが、今年は盛大に行えました。境内には大勢の参拝者が集まり、たくさんの福を拾って持ち帰りました。それぞれが幸多い一年となるよう祈念申し上げます。
2024年2月3日
|
|
厄払い
明日2月3日は「節分」で、全超寺でも「節分会」を修行しますが、『古事記』などの日本の神話によると、新しい歳には、身の不浄や罪悪・苦厄を祓うために身に着けていた衣服を捨てるという風俗が、古くから日本にあったようです。これが「節分の厄払い」の風俗と結びついて、節分の日に自分の衣服を街路に棄てることで厄を祓ったようです。さらに、こうして捨てた衣服が乞食者への施しとなることから、やがて、自分の年齢の数の銭を包んで路地に落とすことにもなりました。かつて、天皇は『御年の数だけの豆と鳥目〔ちょうもく=銭〕とを包んだものを撫物〔なでもの=厄払いのために身の厄を移して捨てるもの〕を、勾当内侍〔こうとうのないし〕に渡ぢ、勾当内侍は後を顧みないようにしながらこれを持って退く』と記載があります。このあたりが年齢の数だけ豆を食べるという風俗に繋がったそうです。(なお、「勾当内侍」とは掌侍〔ないしのじょう=内侍の三等官〕の首位で、「長橋局」などとも呼ばれ、奏請や伝宣を司った女官のことです。)また、「節分」に清めのそばを食べ、晴々しく「立春」を迎えるところもあります。これを「節分そば」と言うそうで、地域によっては、「節分そば」を「年越しそば」といい、「大晦日そば」と区別しているようです。
2024年2月2日
|
如月
2月の和風月名は「如月(きさらぎ」」です。如月の由来は、もっとも有力な説は、「衣更着(きさらぎ)」が転じた説で、衣更着には、厳しい寒さに備え重ね着をする季節(衣を更に重ねる)という意味があります。ほかにも、陽気が更に来る月だから「気更来(きさらぎ)」になった説、春に向けて草木が生えはじめるから「生更木(きさらぎ)」になった説があります。如月には、さまざまな別名・異称があり、いくつか紹介すると、初花月(はつはなづき)年が明けて最初に咲く梅の花を「初花(はつはな)」といい、梅の花が咲く月なので「初花月」と呼ばれます。仲春(ちゅうしゅん)陰暦では1月から3月が春で、陰暦2月の如月は春の真ん中にあたるため「仲春」と呼ばれます。同じ理由で「仲の春(なかのはる)」「中の春(なかのはる)」とも呼ばれます。雪消月(ゆききえづき)1月に残っていた雪も2月には消えるので「雪消月」と呼ばれます。雁帰月(かりかえりづき)冬に日本へ渡ってきた雁が、春にシベリアへ帰るため「雁帰月」と呼ばれます。そのほかにも多種の別名・異称があります。
2024年2月1日
|
蕾
大寒(1月20日)を過ぎて10日、心なしか温かくなってきているように感じます。境内の梅の木を見ると蕾を膨らませていました。梅は寒さの後、湿気が多く気温が暖かくなると花を咲かせます。室内用の梅も霜に数回あわせた後、暖かい室内に置き、蕾に充分に湿度を与えると咲いてくれます。厳しい寒さに耐えて、桜よりも早く春先に凛として咲き誇る梅花の開花が楽しみです。
「梅は寒苦を経て 清香を放つ」
2024年1月30日
|
恵方巻
節分に「恵方巻き」を食べる習慣が全国的に広まっていますが、この恵方巻の起源は、江戸時代末期から明治時代初期にかけて、大阪・船場の商人による商売繁盛の祈願事として始まったといわれます。当時使われていた旧暦では、立春の前日の「節分の日」は大晦日にあたり、前年の災いを払うための厄落しで、年越しの行事として行われていました。また豊臣秀吉の家臣・堀尾吉晴が、偶々節分の前日に巻き寿司のような物を食べて出陣し、戦いに大勝利を収めたという故事を元にしているという説もあります。その他にも恵方巻の発祥地の候補には、和歌山(紀州)、滋賀(近江)等がありますが、いずれも確かなものではないようです。いよいよ節分を迎えますが、今年の恵方は「東北東」ですので、東北東を向いて恵方巻を頂きましょう。
2024年1月28日
|
恵方(あきのかた)
この時期よく今年の「恵方(えほう・あきのかた)」を尋ねられます。「歳徳神(としとみくじん)」は方位神の一つで、その年の福徳を司る吉神です。その歳徳神の在する方位を「恵方(えほう、吉方、兄方)」、または「明の方(あきのかた)」と言い、その方角に向かって事を行えば、何事も順調に進万事に吉とされます。本命星と恵方が同一になった場合は特に大吉となりますが、金神などの凶神が一緒にいる場合は凶方位になります。かつては、初詣は自宅から見て「恵方」の方角の寺社に参る習慣があり、これを「恵方詣り」と言いました。今年の歳神様は「東北東」にいらっしゃるということですね。
2024年1月24日
|
春遠からじ
寒中にあって、厳しい寒さの中でも子どもたちの元気な姿には大いに励まされます。さて、イギリスのロマン派の詩人シェリーの詩の一節で、「If winter comes, can spring far behind」と謳い、英文学者であり、翻訳家・評論家としても活躍した上田敏は「冬来たりなば、春遠からじ」と翻訳しました。「冬が来たならば、春も遠くはない……」、つらい時期(冬)を耐え抜けば、幸せな時(春)がやがて来るということのたとえですが、漢文では、「冬来春不遠」。中国ではこの前に秋をつけて「秋去、冬来春不遠」(秋去り、冬来たりなば春遠からじ)という形で使われることが多いようです。厳しい寒さが続きますが、寒さの底「大寒」を過ぎて、間もなく立春(2月4日)を迎えます。
2024年1月22日
|
大寒水
1月20日は「大寒」。『暦便覧』では「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」と説明していて、寒さが1年のうちで最も厳しくなるころです。遥かに見える那須の山々も、厳寒に氷ついて見えます。「大寒の朝の水は1年間腐らない」と云われ、元気のエネルギーに満ちた活力水で、容器などに入れて納戸に保管する家庭が多いそうです。「大寒」が暦の上では寒さのピークですから、これから寒も緩んで、春に向かうことになります。活力の湧く「大寒水」を飲んで、活力を漲らせ、みんなが寒さに負けず元気に過ごして欲しいと願います。
2024年1月20日
|
大寒卵
1月20日は二十四節気の一つ「大寒」です。このころ、寒さが1年のうちで最も厳しいと言われますが、昔から「大寒生れの卵は滋養に富んでいるので、食べると健康に暮らせる」と言われています。「大寒」中には、「鶏始乳」という鳥が卵を抱き始める時候が有り、その頃の卵は「生気に満ち溢れている」と考えられ人気が有ります。最近人気の風水でも、「大寒の日の卵を食べると、金運が上昇する」と言われており、大寒生まれの卵は人気急上昇です。卵を食べて、健康で、運気も上がり、寒さの中でも元気に過ごしたいものです。
2024年1月18日
|
小正月
1月15日は、「小正月(こしょうがつ)」を迎えます。元日の「大正月」に対して言うもので、「女正月」、「十五日正月」などとも言います。「女正月」の呼称は、女性は正月中とても忙しくて、ようやくほっと一息ついたり年始回りを始めたりできるようになるのが、この15日頃だという事なのだそうです。古来民間では、この「小正月」が本来の年越しであったということで、郷土色豊かな行事や、しきたりが、一年の中でもっとも多い日になっています。最近はあまり見かけなくなりましたが、餅花、繭玉といって、柳や水木の枝に餅を花のように付けたものを、米や繭の豊作を祈って座敷に飾ったり、また、削り花、削り掛けといって、竹柳の枝先をササラ状にして、稲の穂垂れの様子をかたどった物を、門前や家の中に吊るしたりします。
2024年1月15日
|
上元
明日1月15日(陰暦正月15日の称)は三元の一つ、「上元(じょうげん)」です。7月15日を中元、10月15日を下元といいます。上元(1/5)、中元(7/15)、下元(10/15)、この三つを合わせて「三元」と言い、中国伝来の暦法では「年の折り目の日」とされた日で、道教の祭日でした。これら季節の節目には贈り物をするという習慣がありましたが、現在ではお中元という夏の贈り物だけが残っています。もともとはお上元やお下元という習慣のもあったそうです。そして、この日に「小豆粥」を食べるとその一年中の疫病が避けられると言われていますので、是非試してみて下さい。
2024年1月14日
|
どんと焼き
週末の13日や14日には、あちらこちらで「どんど焼き」が行われます。「どんど焼き」は、「さいとやき」とも言われ、野外で門松・竹・注連縄(しめなわ)など新年の飾り物を集めて燃やす行事で、参加された方も多いことでしょう。「どんど焼き」の火で焼いた餅や団子を食べるとその年、病気をしないで健康に過ごせるとか、書き初めの紙をこの火にかざして高く舞い上がると書道が上達するといいわれます。街中では観ることも少ないでしょうが、郊外の田んぼでは、未だに方々で見かけることが出来ます。
「黒こげの 餅見失ふ どんどかな」(犀星)
2024年1月12日
|
鏡開き
1月11日は「鏡開き(かがみびらき)」です。お餅は、少しでもやわらかいうちに食べたいですが、お正月は年神様をお迎えする行事であり、その年神様の依り代となるのが鏡餅ですから、年神様がいらっしゃる間は食べてはいけません。そのため年神様がいらっしゃる松の内(1月1日〜1月7日。関西など15日までとする地方もあります。また、昔は二十日正月といって、20日に鏡開きを行っていたのですが、徳川三代将軍・徳川家光が慶安4年4月20日に亡くなったため、月命日の20日を避けて11日になったと言われています。鏡餅は単なるお供え物というよりも、年神様が宿るところだと考えられているので、鏡餅を開くことで年神様をお送りするという意味もあります。また、年神様の力が宿った鏡餅をいただくことでその力を授けてもらい、1年の一家一族の無病息災を願います。鏡餅は、供えて、おろし、開いて食べてこそ意義があるのです。ですから、小さなかけらも残さず食べてください。もともと武家から始まった行事なので、刃物で切るのは切腹を連想させるため、包丁などの刃物で切るのは禁物で、手で割り砕くか、槌(つち)で開くようになりました。また、「割る」という表現も縁起が悪いので、末広がりを意味する「開く」を使うようになり、「鏡開き」になったのです。
2024年1月11日
|
成人の日
今日は1月の第2月曜日、「成人の日」で、成年(満20歳)になった青年男女を祝い励ます祝日です。もとは1月15日でしたが、2000年(平成12年)に「ハッピーマンデー」が施行され「成人の日」が1月の第2月曜日になりました。ちなみに、「体育の日」も同じ2000年に施行され10月の第二月曜日になり、2003年(平成15年)には「海の日」と「敬老の日」もハッピーマンデーが施行されています。
2024年1月8日
|
七草粥
正月7日で、今日は「七草がゆ」を頂く家庭も多いことでしょう。「春の七草」は、「セリ、ナズナ、ゴギョウ(母子草)ハコベラ、ホトケノザ(田平子)、スズナ(かぶ)、スズシロ(大根)」の七種。この「七草がゆ」には優れた効用があります。
1)「セリ」は、鉄分が多く含まれているので増血作用が期待できます。
2)「ナズナ」は熱を下げる、尿の出をよくするなどの作用があります。
3)「ゴギョウ」には、せきやたんを止め、尿の出をよくするなどの作用があります。
4)「ハコベラ」は、タンパク質が比較的多く含まれ、ミネラルそのほかの栄養に富んでいます。
5)「ホトケノザ」は、体質改善全般。
6)「スズナ」には、消化不良の改善。
7)「スズシロ」にも、スズナと同じく、消化不良の改善。
と、正月のごちそうで疲れた胃をいたわったり、緑の少ない冬の栄養源として、ビタミンを補給する意味があります。
2024年1月7日
|
小寒
1月6日は、「小寒」を迎えます。寒さが最も厳しくなる時期の前半で、『暦便覧』では「冬至より一陽起こる故に陰気に逆らふ故、益々冷える也」と説明していて、この日から節分(2月3日)までを「寒(かん。寒中・寒の内とも)」と言い、この日を「寒の入り」とも言います。冬の寒さが一番厳しい時期となり、今日から寒中見舞いを出し始めます。
2024年1月6日
|
水仙
1月4日の花は「水仙」(すいせん)です。ヒガンバナ科の多年草で、地中海沿岸が原産。古くシルクロードを通って東アジアに渡来し、日本の暖地海岸にも広く自生化しています。その名前は、「清らかな姿と芳香が仙人のよう」なので、「水仙」と呼ばれていますが、学名の「ナルキッスス」は、この花に姿を変えたギリシャ神話の美青年「ナルキッスス」に由来していることは有名です。花言葉は「自己愛」です。自分を愛し、自己を大切にすることも大切ですが、みんなと仲良く、互いを尊重する生き方はもっと大切です。
2024年1月4日
|
福寿草
1月3日の誕生花は、「福寿草(ふくじゅそう)」です。花言葉は「幸せを招く」です。「福寿草」は、キンポウゲ科の多年草で、アジア北部に分布し、日本の山地にも自生していて、大変に縁起のよい名称と、花の少ない時期に咲くのが珍重されて、正月用の花として広く栽培されています。新春にふさわしい花だと思います。属名はアドニスといい、ギリシャ神話に登場する美の女神・アフロディテに愛された美青年アドニスにちなんで名づけられました。貴家各位の福寿を祈念いたします。
2024年1月3日
|
初夢
1月2日の夜から1月3日の朝に見る夢のことを「初夢」といいますが、「初夢」は新年に見る夢で、その年の運を占います。初夢を見る日は地方によって違い、1月1日の夜から1月2日の朝に見る夢を初夢と言うところもあります。初夢で見ると縁起の良い物として、「一富士(いちふじ)、二鷹(にたか)、三茄子(さんなすび)」があり、一番に富士山の夢、二番目に鷹の出てくる夢、三番目になすびが出てくる夢を見ると縁起がよいとされています。これには色々な説がありますが、徳川家康の好きな物が、一番目に富士山、二番目に鷹狩り、三番目に初物のなすであった事から生まれた言葉だと言われています。一年の始まり正月ですから、いい夢を見たいものです。
2024年1月2日
|
1月1日
新年明けましておめでとうございます。
昨年は山門並びに稲荷堂の建立が叶いました。檀信徒の皆様のの御法愛の賜物と感謝しています。今後とも檀信徒との和合、山門興隆に努めてまいりますので、ご理解ご協力を伏してお願い致します。
今年がみなさまにとりまして より佳い一年となります様、ご祈念申し上げます。
令和六年 元旦
長栄山 全趙寺 住職・黒田光泰 九拝
2024年1月1日
|