大晦日
今日は大晦日。一年が終わり、一年の締めくくりとして年越しそばを食べます。
年越しそばは江戸中期からの習慣で、金箔職人が飛び散った金箔を練ったそば粉 の固まりに引付けて集めていたため、年越しそばを残すと翌年は金運に恵まれないといいます。ですから、この日のそばは、来る年の金運がかかっているという
わけです。 また、金は鉄のように錆びたりせず、永遠に不変の物であることから、長寿への願いも込められているのです。
日本では、正月とならんで重要視される日ですが、世界では大晦日を特別としない国が多く、特にキリスト教文化の欧米ではクリスマスに埋もれてしまい、新年 へのカウントダウンを開始する程度のものです。
ただ、そんな中でもオーストリアは少し特殊で、大晦日のシルベステルと呼ばれる儀式では、無事に 1 年が終わったことを祝うパーティが一晩中開かれて、新年の鐘の音とともに花火が打ち上げられます。ほ
かにも、小さな鉛の塊をろうそくの炎などにかざして溶かして、冷水に落としてできた鉛の形で新たな一年を占なったり、マジパンで作ったブタやチョコレート
のコインなどの縁起物を交換しあいます。マジパンとは中世以来の伝統菓子で、アーモンドの粉と砂糖をあわせて固めたもので、アーモンドもブタも、古くか
らヨーロッパでは大切な食糧で、アーモンドを使ったお菓子は、他のヨーロッパの国々でも祝い菓子よく使われます。
20151231
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除夜の鐘
明日12月31日は大晦日で、「1年の日ごよみを除く夜」と言う事で「除夜」と言います。1年の最後の夜を締めくくり、暮れゆく年を惜しむ意味で昔からい ろいろな行事が行われてきました。
その中に新しい年を迎えるにあたり「除夜の鐘」が108回あちらこちらのお寺でつかれます。では除夜の鐘を108回つく のはなぜでしょうか(?) 108という数が人の煩悩の数だというのは有名ですが、その108という数の由来については諸説があります。
まず、108の煩 悩は人間の感覚を司る眼(げん)耳(に)鼻(び)舌(ぜつ)身(しん)意(い)の六根が、それぞれに好(気持ちがよい)悪(いやだ)平(何も感じない)不 同の3種があり3×6=18の煩悩となり、これが、また浄(きれい)染(きたない)の2種に分かれ18×2=36の煩悩となり、さらに、現在・過去・未来 の3つの時間が関わって、36×3=108となります。これが、108の煩悩だといわれています。
そのほかには1年の12ヶ月+24節気+72候を合わせて108とし、108という数は煩悩ではないとするものなど色々とあります。
一方、鐘を鳴らすことは中国の宋の時代に起こったものでその打ち方は『勅修清規』に「慢(よわく)十八声、緊(はやく)十八声、三緊三慢共一百八声」と 記されています。
「除夜の鐘」を聞きながら1年を振り返り、良い年をお迎え下さい。
20151230
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福餅
今日29日は「福(フク)の日」で、「福モチ」を供えました。29日は9(苦)がつくので、縁起が悪いという人もいますが、、「苦(9)」が「付 く・着く」ではなく「突く」と考えて「苦厄」をうち祓い、福(29)がたくさん訪れるように願ってお餅をつき、鏡餅にしてお寺の本堂や床の間に正月飾りと してお供えします。以 前も記しましたが、四国は「死国(死の国)」ではなく、以前遍路で四国を歩きましたが、人情があり皆親切で心暖かい人々に出会えました。九州も「苦しみの 島」どころか温暖で食材も豊かで素晴らしいところです。福岡の方でも、29はフクなので、縁起が良いとされ、29日に餅つきをするようです。
20151229
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クリスマス
今日はクリスマス、イエス・キリストの誕生を祝う日です。子どもたちはクリスマスのプレゼントを楽しみにしていることでしょう。贈り物も楽しみでしょうが、思い出はもっと大切です。家族で、健康に楽しく過ごして欲しいと思います。食事をしたり、外出したり、冬休み中にいろんな思い出を創って欲しいと願います。少し寒くても、家の中に閉じこもってばかりではなく、温かくして外に出て外気に触れ、寒さを体感し、冬を味わってほしいものです。そして、インフルエンザやノロウイルス感染も心配です。衛生面・栄養面に留意し、元気に過ごして下さい。
皆様の御多幸と健康を祈ります。
20151225
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クリスマスイブ
24日は、イエス・キリストの生誕を祝う、キリスト降誕祭前日の「クリスマスイブ」です。キリスト教の教会では、前夜祭として、クリスマス当日にかけて深夜ミサが行われ、賛美歌を歌い、キリスト誕生の話が語られます。クリスマスは国民行事です。各家庭でクリスマスの楽しい日々を過ごすことでしょう。健やかに安らかに過ごして下さい。
ps、クリスマスリースには魔除けの意味があり、玄関に下げて、邪を払い、厄を落とす効用があるようです。日本の節分にも似た習慣があります。
20151224
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一陽来復
昨日は冬至でした。今日からは、日毎に昼間の時間が延びていきます。万物の生成を「陰」と「陽」の二気に分ける考え方からは、夜を陰、昼を陽とし、1年では、冬至が陰の極点となり、冬至の翌日から陽がふたたび増してくることになります。古くはこの日を「一陽来復(いちようらいふく)」または「一陽嘉節(かせつ)」として祝いました。
「一陽来復」は、「冬が去り春が来ること」、「悪いことが続いたあと、ようやく物事よい方に向かうこと」、「運が向いてくること」の意味ですが、それが春が巡ってくることや、めでたいことが再び訪れることを「一陽来復」というようになりました。
たくさんの幸運がそれぞれのご家庭に向かうことを祈ります。
20151223
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冬至
今日は「冬至」です。冬至とは、北半球において太陽の位置が1年で最も低くなる日のことで、日照時間が最も短くなるため、1年で最も昼が短く、夜が長くなります。太陽の位置が1年で最も高くなる夏至(6月21日ごろ)と比べると、日照時間におよそ5時間もの差があります。冬至は陽の光も弱く、この日を境に日が長くなっていくため、冬至を太陽が生まれ変わる日ととらえ、世界各地で古くから冬至の祝祭が盛大に行われています。また、旧暦では冬至がこよみを計算する上での起点となり、立冬と立春の中間が冬至で、冬の真ん中となります。
20151222
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冬至粥
明日12月22日は「冬至」です。一年中で最も昼が短く、夜が長い日が冬至です。太陽の昇る高さが低いため、影も一番長くなります。
冬至の日は、カボチャを食べたり、ゆず湯に入りますが、「冬至粥」というのがあり、冬至の日に小豆(あずき)がゆを食べると、厄を払ってくれるそうです。韓国では、冬至に食べる料理として、「冬至粥(トンジ(冬至)パッチュク)」(「パッチュク」は、うるち米とあずきをやわらかく煮込んだお粥で、パッが「あずき」、チュクが「粥」を意味します。)が親しまれているそうです。
19世紀に書かれた『東国歳時記(とうごくさいじき)』にも、記述がありますが、冬至は1年の中でいちばん夜が長いため、陰陽五行の考え方において、陰の気がもっとも高まる日と考えられています。陰 の気が強まると疫神(病気の鬼神)の行動が活発化し、病気になりやすくなるといわれ、その防止のため、体内に陽の気を補充する必要があって、「陽の気」を
もつ食材のあずきを摂取するのだといいます。
ちなみに、あずきなどの赤い食べ物が「陽の気」をもつ食材だといわれているほか、とうがらしも代表的な「厄よけ」の食材として扱われています。
20151221
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冬至の七種
12月22日に「冬至」を迎えますが、「冬至の七種」、(うどん(うんどん)・かんてん(寒天)・きんかん(金柑)・ぎんなん(銀杏)・なんきん(カボチャ)・にんじん・れんこん)、と言われる食品があります。い ずれの食品には「ん」がつきます。この「ん」のつく食べ物を食べると、健康で病気にかかりにくくなると言われ、特に冬至の日に「カボチャ」を食べると、厄 除(やくよ)けになる、中気(ちゅうき)などの病気にならないと言われています。実際に、かぼちゃには、カロチンやビタミンがたくさんあり、食べ物のなかっ た時代では、栄養補給に欠かせない食べ物だったようです。そして、切った断面が太陽のようだから、とも言われています。皆さんも「ん」(幸運)の付く食べ 物を食べて、良い運を頂き、健康で病気知らずに日送りしましょう。
20151220
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柚子湯
来る12月22日は一年で昼間が最も短い日の「冬至(とうじ)」ですが、 冬至の日には、何と言っても「ゆず湯」です。柚 子の実をお風呂に入れて、温まります。「冬至にゆず湯」の由来は、冬至(とうじ)が「湯治(とうじ)」(お湯に入る)ことと、柚子(ゆず)が「融通(ゆう づう)」の語呂で、お金の融通が効くようにとの願いで、”お湯に入って健康になって、 融通よく暮らそう”、ということです。
冬至が、1年で最も 夜が長くなる日ということで、死に最も近い日であり、厄や邪気を祓うために体を清め無病息災を祈るという意味で、この風習は江戸庶民から生まれ始まったと いわれています。
柚子の精油成分が湯に溶けて、血管が拡張し血液の循環を良くなり、肩こりや冷え性を緩和し、更にはビタミンCの効果でお肌を滑らかにする とされています。ま
た、すっきりとさわやかな香りで、寒さで凝り固まった体をリフレッシュする効能もあるでしょう。柚子自体にも効能があって、柚子湯に入ると風邪にひきにく
くなり、皮膚も強くなる様です。寒さも厳しくなってきました、柚子湯に入り、家族団欒を楽しみながら、ポカポカにあったまって、元気に過ごしましょう。
20151219
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今年の漢字
12月15日、日本漢字能力検定協会(京都市下京区)はこの1年の世相を漢字1字で表す「今年の漢字」に「安」が選ばれたと発表しました。
安倍晋三内閣のもとで安全保障関連法案の是非が議論されて国民の関心が集まったことや、世界で頻発するテロや異常気象で安全が脅かされ、人々を不安にさせたことなどが理由です。応募総数は12万9647票で、1位の「安」は5632票を集め、2位は4929票の「爆」で、3位以下は「戦」「結」「五」が続いたそうです。
そして、世界文化遺産の清水寺では、森清範(せいはん)貫主が縦1.5メートル、横1.3メートルの和紙に「安」の字を揮毫しました。森貫主は「不安ごとを払拭(ふっしょく)し、安心、安全な来年にしていきましょう」と話していましたが、来年はすべての人々が安全で安心して暮らせる佳い一年となるよう祈念します。
20151215 |
成道会
12月8日は、お釈迦さまがお悟りを開かれた『成道会』です。
今日は、幼稚園の年長児(月組)と坐禅を修行しました。幼稚園も間もなく冬休みに入りますが、身体を調え、呼吸を調え、心を調え一年の締めくくりに備えます。座禅に取り組んだ年長児は、どの子も安定して取り組んでいました。また、年少児や年中児も、今日は各教室で椅子に座って、短い時間ですが黙想を行い、身体を調え、呼吸を調え、心を調え「成道会」を行じました。
20151208 |
成道会
明日12月8日はお釈迦様がお悟りをひらかれた「成道(じょうどう)」の日です。
お釈迦様は、29歳で王子の身分を捨て城を出て、出家して僧侶となりま す。六年間の修行を続けて35歳の時、苦行や難行によっては悟りを得ることは出来ないと知り、河で身を清め、村の娘スジャータの供養する乳粥を食して菩提 樹の下で座禅に入り、ついに12月8日の未明、明けの明星を観て真理を悟ります。以後、45年間、80歳で亡くなるまで、人々に真理の教えを説き、導き続 けました。それが仏教の始まりです。
私は幼稚園で子どもたちに「いのち」を大切にすることを伝えています。人の「いのち」、動物や植物の「いのち」、道具や物にもはたら く「いのち」があり、それらの「いのち」に支えられて共に生きていることを、小さな心にも伝えたいと思います。 明日は、お釈迦様の[成道]を称え尊んで、お釈迦様が「乳粥を飲んで悟りを感得した故事」にならって、温かい牛乳を頂きます。
20151207
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大雪
明日7日は、「大雪(たいせつ)」です。
『暦便覧』には、「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也」と説明していて、雪がつぎつぎと降りつづくころです。季節のうえでは、ちょうど初冬の中ごろにあたり、ブリやハタハタなどの冬の魚の漁が盛んになる季節でもあります。熊も冬眠に入り、南天の実が赤く色付きますが、一方、暖かい地方ではウメのつぼみが発育を始める季節でもあります。
20151206
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12月
12月を迎えます。英語での月名、December(ディセンバー)は、「10番目の月」の意味ですが、(これは ローマ暦が3月起算で、3月から数えて10番目という意味で)、1年の12番目・最後の月です。
昨日も示しましたが、日本では、師走(しわす)、極月(ご くげつ)、臘月(ろうげつ)とも称します。極月は「ごくげつ」とか「ごくづき」、「きょくげつ」、「きわまりづき」とも呼んで、その名の通り一年の最後の 月の意です。
シェイクスピアの戯曲に「終わりよければ、全てよし(All's Well That Ends Well>」とありますが、今年一年の締めくくりとして12月を充実した締めくくりの月とさせたいと思います。
20151201
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師走
12月を迎えます。12月は師走(しわす)と言いますが、諸説があり、年末にお坊さんが走り回る(師馳す・シハス)が一般的で、別に年の果てで、(年果つ・トシハツ)という説もあります。
昔、 平安時代に貴族たちは年末になるとお坊さんを招いて、「仏名会(ブツミョウエ)」を行いました。この仏名会は何百何千とある仏さまの名前を唱え、その功徳 で一年間の罪やけがれを消し去る法要ですが、貴族たちは仏さまの名前を覚えきれず、お坊さんを頼んで法要を致します。お坊さんは、あちらこちらで呼ばれるので、年末になると都中を西に東に走り回っていた様です。
12月は一年の締めくくりの月ですから、あたふたせずに、足下固めて、しっかり充実した12月にしたいと思います。
20151130
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三の酉
今年は11月に「酉の日」が3度あります。
11月29日は「三の酉」です。「三の酉」のある年は火事が多いと言われます。11月の酉の日を順に一の酉、二の酉、三の酉と呼んでいますが、酉の日は12日ごと にまわってきますから、11月の1日から6日の間に一の酉のある年には、必ず三の酉もあることになります。この三の酉があるときに、どうして火事が多くな
るといわれるのか、その確証は残念ながらないようです。ただこれには、ひたむきな女性の心情が関係しているようです。酉の日には、古くから市が立ちま
す。この酉の市のはじまりは、平安時代にまでさかのぼります。
新羅三郎義光が奥州討伐のとき、武州葛西花又村(現東京都足立区花畑町)にある正覚寺に祀られる大鷲明神の本尊(1寸8分の大鳥に乗る妙見菩薩)を、お守りとして借り受け、戦勝帰還しました。その後、本尊をねんごろに返納して、新たに別堂を建て大鷲明神として祀りました。これが武門の守りとして武士の参詣するところとなり、やがては開運の神として信仰されるようになりました。同じ本尊を持つ下谷の長国寺や千住の勝専寺も共ににぎわって、酉の日には市がたつようになりました。
明治元(1868)年には神仏判然令が布告され、そ れぞれの寺で大鷲明神は分離することになりましたが、下谷長国寺から独立した大鷲神社は、吉原遊廓のすぐそばであったことから大いににぎわい、11月の酉
の大祭には吉原の縁起にちなんだオカメの熊手が売られるようになり、吉原の大門も四方を開けて手軽に入れるようになりした。そして、お酉さまの参詣の帰りに、男性が吉原に寄ることが多く、留守をあずかる女性としては、何とかして亭主などを家に引きもどさなければなりません。まして、3回もお酉さまがあった
のではたまったものはありませんから、三の酉のあるときは「火事が多い」とか「吉原遊廓に異変が起こる」という俗信を作って、男性の足を引き止めようとしたのだろうと考えられているのです。
実際に、三の酉のときに火事が増えたという記録はありません。
20151129
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風呂の日
11月26日は「いい風呂の日」です。
間もなく12月、寒さ厳しい時期を迎えますが、今日はいい風呂の日ですから、身体も心もお風呂で温まりたいも のです。寒い日に、柚子湯に入って、ポカポカと温まるのは最高です。柚子湯には血行促進効果があって、さらにビタミンCも豊富なので、肌にもとてもよいそ
うです。血管の拡張に関係のある血中の「ノルアドレナリン」の、濃度変化を「ゆず湯」と「さら湯」で比較すると、「ゆず湯」は「さら湯」に比べ、ノルアドレナリンの
濃度が4倍以上になることが判明ました。ゆず湯に入ると、血管が拡張して血液循環が促進されるということなのです。血液の循環がよくなると、「冷え性」
「神経痛」「腰痛」などに効果あります。
20151126
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勤労感謝の日
今日は勤労感謝の日です。「祝日法」には、「勤労をたっとび、生産を祝い、国民互いに感謝しあう」ことを趣旨としています。国民全員が勤労を尊んで、その生産を祝い、互いに感謝し合う日です。今日はその趣旨を改めて思い、務めたいと思います。
20151123 |
小雪
今日は、二十四節気の「小雪」です。『暦便覧』では、「冷ゆるが故に雨も雪と也てくだるが故也」と説明しているように、降る雨も雪に変わる頃です。那須連峰も頭頂には初雪が降り、頂きが白く雪化粧し、吹く風もいよいよ冷たく、いよいよ冬将軍がやってきます。風邪やインフルエンザの流行する時期です。空気が乾燥し、寒さで体調を崩しがちですが、寒さに負けないようしっかり備えて元気に過ごしましょう。
20151122 |
柚子
この時期、毎年たくさんの柚子(ゆず)を頂き感謝しています。
香味料として重宝なゆずは、昔から冬至の風習のゆず湯としてよく知られています。ゆずを浴槽の中に入れると、よい香りが気分を爽快にし、精油成分が皮膚を刺激して血行を良くし、肌をなめらかにし、冷え性・リウマチに効果があります。
お吸い物、薬味、すりおろして味噌と和えたゆずみそ、などいろいろな利用法がありますが、漢方では上品(じょうほん)・君薬(くんやく)「人間にとって最も大切なもの」と呼ばれ、免疫系・内分泌系・神経系・代謝系・血管系等の調節機能を活性化する働きがあり、昔から薬として利用されてきました。
ゆずは、皮だけでなく果肉(果汁)も種も優れた薬効があり、全部無駄なく食べなければもったいない果物なのです。皮の外側にはリモネン(精油成分)とベータカロチンが多く含まれています。リモネンは血行を良くして身体を温め、βカロチンは粘膜を強くして風邪の予防になります。また、皮の内側の白い部分はヘスペリジンといって、毛細血管を丈夫にして動脈硬化を予防する成分が含まれています。皮のビタミンCはレモンの2倍もあり、皮に100g中150mg含まれていますが、みかん1ヶ30mgに比べてもその含有量の多さはわかります。さらに果肉(果汁)にはクエン酸がみかんの3倍含まれ、リンゴ酸・ビタミンC・ペクチンも豊富です。疲労回復、利尿作用、胃腸を整える、コレステロールを抑制する等の働きがあります。ことにクエン酸とビタミンCは消化吸収を助け、善玉菌を増やすので整腸効果は抜群です。
そ して、もっと驚くべきは種の薬効です。ゆず1個につき約20個の種が含まれていますが、この種にはリモネンという抗ガン物質が含まれている事がわかりまし た。ゆずは白菜と一緒に摂ると脳卒中を予防し、胃腸の働きを整え、ゆずみそ(白味噌:大さじ3、砂糖:大さじ3、だし:大さじ2をとろりとするまで弱火で
煮詰め、ゆずのみじん切り1/2個を混ぜる)は味噌との相乗効果で健脳・ガン予防に効果的です。
20151121 |
小林一茶
今日11月19日は一茶 (1763〜1828)の忌日です。 一茶は信州の貧農の長男として生を受け、3歳の時に母を失い、8歳で継母を迎えるが、馴染めず江戸に出、25歳のとき 小林竹阿に師事して俳諧を修業します。29歳の時、故郷に帰り、翌年より36歳の年まで俳諧の修行のため各地を歴遊し、39歳のとき再び帰省。病気の父を
看病したが1ヶ月ほど後に死去、以後遺産相続で継母と12年間争います。再び江戸に戻り俳諧の宗匠を務め、50歳で再度故郷に帰り、その2年後52歳にな
り、28歳の妻きくを娶り、3男1女をもうけますが何れも幼くして亡くなっていて、特に一番上の子供は生後数週間で亡くなりました。きくもで37歳の生涯
を閉じます。2番目の妻(田中雪)を迎えるも半年で離婚。3番目の妻やをとの間に1女・やたをもうける(やたは一茶の死後に産まれ、父親の顔を見ることな く成長し、一茶の血脈を後世に伝え、1873年に46歳で没)。
一茶は、不遇の生涯でしたが、それを諧謔の種にし、生涯二万もの俳句を作ったと言われます。
「われと来て 遊べや親の ない雀」
(親のない子すずめよ、私も親のないさびしさは、おまえと同じだ。こっちへ来て、さあいっしょに遊ぼうじゃないか。)
「散るすすき 寒くなるのが 目に見ゆる」
(秋が深まり、日に日に散っていくすすきの穂。それを見ると、日ごとに寒くなってくるのが目に見えるようだ。)
「露(つゆ)の世は 露の世ながら さりながら」
(この世は露のようにはかないものだと知ってはいても、それでもやはりあきらめきれない。この世がうらめしい。{長女のさとが疱瘡で死んだときに詠んだ句})
「秋寒(あきさむ)や 行く先々は 人の家」
(秋も深まり寒くなってきた。しかし、私には住みつく家もなく、行く先々はみな人の家で、寂しさがいっそう増していく)
20151119 |
小春日和
小春は、陰暦10月の別称で、小(こ)六月ともいいます。
現在の11月から12月の上旬に相当する時期で、このころの穏やかな好天が小春日和です。しか し、日なたは暖かいものの、日陰はヒンヤリしていた、夜は冷え込みます。昨日の様に、低気圧が平地に雨、高山に雪を降らせて日本の東に抜けたあと、大陸か
ら高気圧が張り出して、西高東低型の気圧配置となって冷たい北風が強めに吹きますが、翌日は大陸高気圧が日本をおおい、風も弱まって「小春日和」となるこ
とが多いようです。
20151116 |
七五三
今日は11月15日、「七五三」です。七五三は、もとは公家や武家での習慣が、のちに 一般化したものです。男女児共に3歳になると「髪置(かみおき)」を迎え、これを 機に髪を伸ばし結い直します。男児は5歳になると「袴着(はかまぎ)」を迎え て、初めて紋付きの袴をはきます。女児は7歳に「帯解(おびとき)」となり、つけ 紐をとり、大人と同じように腰紐で帯を結び始めます。成長と共に、身だしなみの習慣を身につけていきます。
今後の健やかな成長を祈念すると共に、社会性やマナーも 学ぶ、良い節目として「七五三」を行いたいものです。
20151115 |
家族の日
明日、11月の第3日曜日は、内閣府が家族や地域のきずなの重要性について集中的によびかけるため、「家族の日」(家族の日の前後各1週間は「家族週間」)に制
定し、2007年(平成19)より実施しています。内閣府では、少子化対策について長期的な視点にたった社会の意識改革を行うため、「家族・地域のきずな を再生する国民運動」を展開していますが、特に家族の日・家族の週間の期間を中心としてこの運動を実施し、関係省庁、地方公共団体、民間の関係団体等と連携・協力し、講演会や各種のイベントなどを全国各地で開催しています。
どうか、各ご家庭でも、家族のきずなを深めて頂きたいと思います。
20151114 |
千歳飴
11月15日は、「七五三」です。七五三では、「千歳飴」を配りますが、「千歳飴」は、「長寿飴」ともいい、健康と長寿を願 う飴で、子どもたちの無事な成長を祈願することはもとより、子どもたちには、成長の節目の折に、これまで育ててくれた両親や家族、周りの人たちに
感謝の心を伝える感謝の飴であって欲しいと思います。私は、お参りの後にいつまでも健やかに康らかにと願った「千歳飴」を子どもたちに渡し、その際に、その飴を自分一人だけで頂くのではなく、「千歳あめ」を細かく折って、家族や周りの人たちみんなの健康も願い、また日ごろのお世話の感謝に「ありがとう」の言葉を添えて、子どもたちの手から配るように伝えています。
20151111 |
火災予防週間
空気が乾燥し、火災が発生しやすい季節を迎えるにあたり、ひとり一人が、火災予防に対する意識を持つことにより火災による悲惨な焼死事故や貴重な財産の損失を防ぎ、放火されにくい、「火災に強い街づくり」のために、毎年、11月9日から15日までの1週間を「秋の全国火災予防運動期間」と定め、本年度
(2015-16年)は”無防備な 心に火災が かくれんぼ ”を標語に、火災への注意が呼びかけられています。
20151109 |
立冬
明日8日は「立冬」、暦の上では、冬を迎えます。木々は冬に備えて、葉を落としています。『暦便覧』には、「冬の気立ち始めて、いよいよ冷 ゆれば也」と説明していて、初めて冬の気配が現われてくる日です。12月22日の「冬至」に向かい、昼が日に日に短くなり、夜が長くなります。2月4日の 「立春」までが冬となりますが、寒い冬でも屋内に閉じこもらずに、積極的に屋外で身体を動かしましょう。
20151107 |
寒桜
この時期に桜の花を見かけます。冬季に咲く早咲きの桜「寒桜(かんざくら)」で、「冬桜(ふゆざくら)」と呼ばれます。「正 月桜(しょうがつざくら)」という種類もあって、10月過ぎから冬の寒空に、可憐な花を楽しませてくれます。調べてみると、このサクラは春も咲くようで す。そのときは他の桜と同様、一斉に咲いて一斉に散ります。一年に2回も咲いて、楽しませてくれる桜です。
20151105 |
日本茶
昨日、10月31日は「日本茶の日」といわれています。お茶は一番ポピュラーな飲み物ですが、 お茶を日本に広めた人は栄西禅師です。1191(建久2)年、宋(中国)からお茶の種子とその製法を持ち帰りました。栄西禅師は、お茶の種子を自分の庭に 蒔き育て、お茶の製法を広く伝えました。当時お茶は薬として飲まれていたようです。「茶は養生の仙薬なり・・・」(喫茶養生紀)と著しています。栄西禅師 がお茶を持ち帰った日が、10月31日と伝えらています。お茶には殺菌作用もあるので、インフルエンザ対策にも効果があるようです。
冬に向かい、温かいお茶を飲んで、風邪知らずで元気に過ごしましょう。
20151101 |
ハロウィン
「ハロウィン」はキリスト教の聖人の祝日「万聖節」の前夜祭。 古代ヨーロッパの原住民ケルト族の収穫感謝祭がキリスト教に取り入れられ、現在のハロウィンになったとされています。ケルト族の1年の終わりは10月31日で、この夜は死者の霊が家族を訪ねたり、精霊や魔女が出てくると信じられていました。これらから身を守る為に仮面をかぶり、魔除けのたき火をたきました。
これに因み、31日の夜、かぼちゃをくりぬいて作ったジャック・オー・ランタン(お化けカボチャ)にろうそくを立て、魔女やお化けに仮装した子供達が「Trick or Treat」(「だまされたいの?、それとも守られたいの?」お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ)と唱えて近くの家を1軒ずつ訪ねます。
家庭では、カボチャの菓子を作り、子供達はもらったお菓子を持ち寄り、ハロウィン・パーティーを開いたりします。
20151030 |
リンゴ
リンゴの収穫時期を迎えています。「柿が赤くなると、医者が青くなる」と先日記しましたが、別な言い方で「リンゴが赤くなると、医者が青くなる」とか「トマトが赤くなると、医者が青くな る」とも言わます。リンゴにも、トマトにも優れた栄養があり、摂取することで病気を遠ざけてくれます。給食では、たくさんの品目を幼稚園の子供たちに食し てもらえるよう栄養士さんにお願いしています。みんなと一緒に食べることで、苦手な食材にもトライしている様子が見られます。さて、リンゴは皮をむいて食 べるでしょか? リンゴは軽く流水で洗うだけで十分だそうです。皮 についてるワックスのようなものは農薬ではなく天然の植物ロウ(正式にはオクタコサノール)で、栄養豊富なファイトケミカルだそうです。柑橘系は農薬散布 がありますので皮には留意必要ですが、可能な限り皮も食べたほうが身体に良い栄養が摂取できます。ブドウの皮にも同様にオクタコサノールがあり、無害だそ うです。果物や野菜全般に言えることで、皮にも豊かな栄養分があるので積極的に食べてみましょう。
20151029 |
サツマイモ掘り
今日、幼稚園児とサツマイモ堀を楽しみました。好天に恵まれ、子どもたちは小さな手で大地と格闘し、大きなサツマイモを掘り出しては大きな歓声を上げていました。さて、サツマイモは、江戸時代に薩摩藩(鹿児島)の船乗りが琉球を訪 れ、甘藷を持ち帰り、「カライモ」と呼び、やがて薩摩藩で多く栽培されるようになります。水はけの良い火山灰を含んだ土地が甘藷(サツマイモ)の栽培に適 しますが、鹿児島(薩摩)にはそのような土壌が広がっていることや、地上に実を付ける作物ではないため風害にも強い作物で、台風がしばしばやってくる鹿児 島においては、この風害に強いという点が他の作物よりも有利だったので、鹿児島でたくさん作られるようになりました。幼稚園のサツマイモ畑も丘の傾斜地に 在って、水はけがよく、今年もたくさんのサツマイモが収穫出来ました。
20151027 |
十三夜
10月25日は、旧暦9月の十三夜、このときに枝豆を供えるという風習があります。そ のためこの十三夜を「豆名月」と呼ぶこともあります。栗を供えることもあり、「栗名月」と呼ばれることもあります。 また、「中秋の名月」に里芋を供える という習慣も一般的です。里芋は、この時期は収穫期の始めにあたりますが、この出はじめの芋を煮る、あるいは蒸してお供えします。この里芋を供える風習 は、少なくとも室町時代にまで遡るものです。中秋の名月に芋を飾ることから「芋名月」と呼ぶこともあります。
20151025 |
霜降
今日24日は二十四節気の「霜降(そうこう)」です。『暦 便覧』で「露が陰気に結ばれて霜となりて降るゆゑ也」と説明しているように、霧が冷気によって霜となって降り始めるころです。楓や蔦が色付き紅葉が本格化 してきます。この日から立冬までの間に吹く寒い北風を「木枯らし」と呼びます。
20151024 |
秋色
「秋色(しゅうしょく)」とは、秋の情景〔秋の景色〕autumn scenery、 〔秋の気配〕signs of autumn のことですが、目に見えない空気や匂いにも、秋色を感じます。特に空気が澄み渡り、夜空の星座がきらめいて見えます。秋 の星座では、Wの形のカシオペア座。秋の一番明るい星をもつ、みなみのうお座。大きな四辺形を作っているペガサス座。その四辺形に連なっている、アンドロ メダ座。そしてアンドロメダ座には、肉眼でも見える代表的な星雲「アンドロメダ大星雲(アンドロメダ銀河)」があります。週末、夜空を見上げてみると楽しいかもしれませんね。
20151023 |
紅葉
南下しています。那須の山々はすっかり色付き、紅葉も山頂から次第に麓に下がってきました。冬に向かい葉を落とす植物(落葉樹)が紅葉します。それは、気温が低下するとエネルギー生産のための光合成ができなくなり、葉を維持するエネルギー(消費エネルギー)が生産できるエネルギーを上回るためと、氷結による温度低下や壊死などを防ぐために葉を落とすようです。低温にならない地域では、常緑樹が生え、また針葉樹は表面積を減らして温度低下を乗りきります。そして、落葉するなら光合成はしなくていいので、光合成色素であるクロロフィル(緑色)を分解し、残ったカロテンやキサントフィルなどの色素が葉を黄色にし ます。さらに植物は、葉を落とすための準備を始めます。 葉柄の付け根にコルク質の離層という組織がつくられ、物質の行き来はここで妨げられて、葉の中の物質は茎に移動できなくなり、光合成で生産された糖は葉に 留まることになります。紅葉する葉では、この糖から赤い色素アントシアニンができて葉が赤くなり、やがて離層のところで切り離されて落葉します。寒さの中 を生き抜く植物の工夫が紅葉なのです。
20151018 |
サツマイモの日
「栗(九里)より(四里)うまい十三里(9+4=13)」の「十三里」とはサツマイモの異名ですが、これは江戸から十三里(約52q)離れたところに ある川越のサツマイモがおいしかったことから生まれた言葉です。そこから、「川越いも友の会」がサツマイモが旬でもある10月に、この日(10月13日) を「サツマイモの日」の記念日に制定しました。
20151013 |
体育の日
12日は、「体育の日」です。体育の日は、「祝日法」第2条によれば 「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」ことを趣旨としています。も とは10月10日が「体育の日」で、体育の日は晴天が多いといわれますが、10月10日が国民の祝日「体育の日」となった1966年から1999年までの 34年間に東京地方で体育の日に1ミリ以上の雨が降ったのはわずか5回でした。しかし、体育の日が10月第2月曜日に変更となった2000年以降は雨天が 多くて、大半は雨の「体育の日」となっています。でも、その趣旨にのっとり、大いにスポーツに親しんで、健康な心身を培う日にしたいものです。
20151012 |
柿
全超寺の境内には小さな柿の木が一本あり、赤く色づいています。柿の葉は厚く重くて、風が吹いても柿の葉は遠くに飛んでいかず、根元にとどま ります。柿は自分の葉を樹下に落として、その葉を腐らせて養分とするのだそうです。工夫しているのでしょう。 さて、「柿が赤くなると、医者が青くなる」と言われます。「熟した柿を食べると病気にならないと言われ、柿の熟す秋になると病気になる者が少なく、医者は あがったりで青くなる」そうです。実は、このような諺のできた時代には、農民が多く、秋と言えばちょうど農繁期で、医者に行く暇などなかったからだとも言 われています。貧しく、忙しい時代ならではの諺かもしれませんが、「柿」は実に栄養的に優れた果物です。 柿にはビタミンCが豊富に含まれ、レモンにも引けをとりません。ビタミンCはコラーゲンの形成を助けて肌に張りを与え、さらに細胞をウイルスなどから守る 免疫機能や抗酸化作用を高めます。抵 抗力の落ちる寒い時期に進んで摂りたい果物です。そして、かぜの予防にも効果があり、柿のビタミンCとタンニンは血液中のアルコールを体外へ排出する働き があり、カリウムの利尿作用とともに、二日酔いに効果があるといわれています。また、血液中のアルコール濃度が上がるのを抑制するアルコール・デヒドロゲ ナーゼという酵素も含まれているため、二日酔いの予防も期待できるでしょう。柿を食べて、医者いらずの健康な日送りをしましょう。
20151011 |
寒露
10月9日は、二十四節季の「寒露」。『暦便覧』では、「寒露」について「陰寒の気に合つて露結び凝らんとすれば也」と説明していて、露が冷気によって凍りそうになるころで、菊の花が咲き始め、コオロギなどが鳴き止むころです。また、中国には「鴻雁来賓(こうがんらいひんす)」という言葉があり、「雁が多数飛来して客人となる」と、渡り鳥も北の寒さを逃れて、飛来してくる頃となります。10月になり、次第に山々も色付き始め、着実に秋が深まっていきます。早朝の寒気は、まさに晩秋を感じます。
20151009 |
紅葉狩り
朝夕は気温も低く、山々では紅葉が進むことでしょう。さて、「紅葉狩り」は、紅葉を見物することですが、狩猟でもないのに、「狩り」というのは何故?!。もともと「狩り」という言葉は、けものを捕まえる狭い意味で使われていましたが、それが野鳥・ウサギなどの小動物に広がり、果物などを採ったり(いちご狩り、梨狩り、ブドウ狩り、キノコ狩り)、草花をながめたりすることにも使われるようになったようです。さらに、狩猟をしない貴族、公家があらわれたとき、自然を愛でることを「狩り」に例えました。似た言葉として、「ほたる狩り」「桜狩り」などがあります。那須の山も錦秋に色づいています。ご家族で「紅葉狩り」などいかがでしょうか、自然に親しみ、自然の大きさ偉大さ、不思議さにも触れられるいい機会でしょう。
20151004 |
衣替え
10月1日は「衣替え」、中学校や高等学校では、気候に合わせて制服を冬服に替える日で、それに合せて「衣替え」を行った家庭も多いことでしょう。「衣替え」は、平安時代から始った習慣で、当時は中国の風習にならって4月1日および10月1日に夏服と冬服を着替えると定め、これを「更衣」と言いました。しかし、天皇の着替えの役目を持つ女官の職名も「更衣」といい、後に天皇の寝所に奉仕する女官で女御に次ぐ者を指すようになったので、民間では「更衣」とは言わず「衣替え」と言うようになりました。さて、最近は温暖化が進み、まだ、もう少し夏物が残っていて欲しいとも思いまが、私は10月5日の達磨忌(菩提達磨大師の命日)に夏物を片付けて、冬に備えようと予定しています。
20151001 |
天高く
連日、秋晴れの好天が続きます。明日からは10月ですが、この時期「天高く馬肥ゆる秋」といいます。「天高く馬肥ゆ」は中国北西部の農民の諺で、秋になると馬に乗って略奪にくる蒙古人を恐れての言葉です。 夏の間放牧していた馬が、たっぷり草を食べて肥ってくる秋のころになると、農民たちは蒙古の襲来に対する警戒心を呼び起こすために、馬肥ゆを引用したと伝えられています。現在、日本では、「空は澄み渡って晴れ、馬が食欲を増し、肥えてたくましくなる秋」とか、「秋の好時節」をいう言葉になっています。秋の空は、大陸育ちの乾燥した空気が日本を覆い、黄砂の影響も少なく、視界が良くなるために空が高く見えて、澄み切ったどこまでも高い青空が広がります。
20150930 |
赤とんぼ
朝夕がめっきり涼しくなり、赤とんぼが飛び交う様子が目に付きます。さて、「赤とんぼ(あかとんぼ)」は、体色の赤いトンボの総称で、一般には、秋に平地に群を成して出現する「アキアカネ」を指します。しかし、「アカネ」といっても、赤くない種類もあるそうで、世界でおよそ50種が記載されていて、日本では21種類が記録されているそうです。赤とんぼが夕空を飛び交う様は、秋の訪れを実感させます。
20150928 |
仲秋の名月
今日9月27日は、十五夜(旧暦8月15日)です。今夜も晴れそうで、きれいな「仲秋の名月」が眺められそうです。ところで、「仲秋」の「仲」とは「季節の中ごろの1ヶ月」ということ、「中」は「真ん中」という意味ですから、「仲秋」は「秋(旧暦7・8・9月)の半ばの1ヶ月、すなわち8月」をさし、「中秋」は「秋の真ん中で、特に8月の真ん中15日」をさすという意味です。「名月」といえば、「満月(望)」なので、「中秋の名月」のほうが秋のお月見には近い感じのようですが、一般的には「仲秋の名月」と表記されます。でも、どちらが正しく、どちらかが間違っているといった類の話ではないようです。今夜、名月が見られるよう快晴を願います。
20150927 |
十五夜
明日は「十五夜」です。古代中国には月を鑑賞する習慣があり、それが日本に伝わったとされます。日本では、旧暦の8月15日に月を鑑賞するようになり、「十五夜」と呼ばれるようになりました。また、旧暦の9月13日には「十三夜」があり、地方によっては、「二十三夜」まであるようです。そして「十五夜」は秋に穀物の取入れ後、その新穀を神仏にお供えして感謝をしました。団子を供えるのは、新穀を粉にして丸くまるめてお供えしたという説と、里芋に見立てて丸い団子をお供えしたという説とあるようですが、収穫の感謝を月に供える「感謝の心」はこれからも大切にしていきたいものです。
20150926 |
萩
今日、9月24日の誕生花は、秋の七草の一つ「萩(はぎ)」です。「萩」は、マメ科ハギ属の小低木の総称で、 「はぎ」にはいろいろな種類がありますが、単にはぎといえば「やまはぎ」です。 日本各地に自生しています。庭園で見かける「みやぎのはぎ」は別種です。歌に鹿や雁と取り合わせて詠まれ、異称も多く、鹿鳴草(しかなくさ)・鹿の花妻・風聞草(かぜききぐさ)・月見草・庭見草などがあります。
花言葉は「想い」だそうです。
「一つ家に 遊女も寝たり 萩と月」(松尾芭蕉)
20150924 |
秋分の日
本日は、「秋分の日」で、「祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ」趣旨の国民の祝日です。太陽が黄経180度の秋分点を通過する日で、真東から出て、真西に沈みます。よく「昼と夜の長さが同じになる。」といわれますが、実際は昼の方が長いそうです。また、秋の彼岸の「お中日」にもあたり、先祖の供養にお墓参りをされる家庭も多いことでしょう。
20150923 |
秋刀魚
秋刀魚(サンマ)が、南下しています。北海道千島沖でたっぷりとプランクトンを食べ、脂ののったサンマは南下し、北海道から東北・三陸、関東の茨城や千葉でも水揚げがされています。価格も安く、焼くだけでも美味しく食べることができるサンマは、古くから庶民の味覚として親しまれてきました。同時に夏の疲れが残るこの時期にも「さんまを食べると元気になる」と栄養面でも高い評価を受けています。サンマには、豊かな栄養素が含まれていて、まずは、他の青魚にも多く含まれているEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富に含まれています。EPAには、血液をサラサラにし、血栓を予防する作用があります。血栓を予防することができれば、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞などの生活習慣病を予防することができ、DHAは、脳に良い栄養素として有名で、DHAは脳細胞に行き渡り、脳内の細い血管にも弾力を与え、酸素や栄養素を全体に送ります。さらに、体内の悪玉コレステロールを減らす作用もあります。そして、もう一つの注目すべき特徴は良質なタンパク質。サンマに含まれるアミノ酸は、体内に吸収されやすいバランスをしています。他にも、ビタミンやカルシウム、鉄分なども豊富に含まれています。特に精神を安定させたり、血液の循環をよくしたり、貧血を予防したりするビタミンB2は豊富で、その含有量は他の魚の3倍以上とも言われています。眼精疲労やガン予防にも効くビタミンAも豊富です。
20150922 |
敬老の日
今日は「敬老の日」です。「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを趣旨としていますが、現在は超高齢化社会に進んでいます。出生数が激減し、人口に占める老人の割合が増え続けています。この先不安は多くありますが、未来の日本を背負う子どもたちが、自然や社会に感謝の心を持ち、互いを尊重し敬意を持っていれば、心豊かな日本が存続できると思います。真の豊かさは、敬愛と感謝の「ありがとうの心」が生み出していくでしょう。
20150921 |
彼岸
今日から秋の彼岸に入り、「彼岸花(ひがんばな)」が咲き出しました。彼岸花の名は秋の彼岸ごろから開花することに由来しますが、別の説には、これを食べた後は「彼岸(死)」しかない、というものもあります。彼岸花は、全草有毒で、食した場合は吐き気や下痢、ひどい場合には中枢神経の麻痺を起こして死にいたるそうです。彼岸花は、田を荒らす動物(モグラ、ネズミなど)がその毒を嫌って避けるように、あるいは、土葬のあと、遺体が動物に荒されるのを防ぐため人手によって植えられました。(なお、モグラは肉食のため、ヒガンバナに無縁という見解もありますが、エサのミミズがヒガンバナを嫌って土中に住まないため、この草の近くにはモグラが来ないともいいます。)別名の曼珠沙華(まんじゅしゃげ)は、"天上の花"という意味も持っています。異名も多く、死人花(しびとばな)、地獄花(じごくばな)、幽霊花(ゆうれいばな)、剃刀花(かみそりばな)、狐花(きつねばな)、捨子花(すてごばな)、はっかけばばあと呼んで、日本では不吉であると忌み嫌われることもあり、国内でもっともたくさんの名を持つ植物と言われ知ます。また、韓国では彼岸花のことを「相思華」といい、
これは彼岸花が花と葉が同時に出ることはないから「葉は花を思い、花は葉を思う」という意味です。
20150920 |
秋の彼岸
明日から「秋の彼岸」に入ります。お彼岸は、春分・秋分を中日とする7日間で、中日(23日)を除く6日間は「六波羅蜜」という6つの行を1つづつ実践する日とされました。行を修めて、身を清めることで、彼岸の境地に近づこうとするものです。お彼岸は此岸(悩み・苦しみの岸)にいる自分が彼岸(悟りの岸)の境地へ近づこうというものです。ちなみに、春分と秋分は太陽が真西に沈むことから、もっとも彼岸に近づける日とされます。幼稚園でも、彼岸中(24,25日)には、みんなで集まり、彼岸のお話しを先生から聞いたりして、自己の修養を行います。
20150919 |
栗
毎年、この頃に栗拾いに出かけています。栗の主成分は、でんぷんですが、豆類ヤイモ類と比較すると、でんぷんの粒子が細かくて、上品な味を生んでいます。そして、熱量が多く、少量で効率の良いエネルギー補給食品です。タンパク質やビタミンA・B1・B2・C、カリウムが豊富で、サツマイモよりも食物繊維が多いようです。ミネラルも豊富で、現代人に不足している人間に必要不可欠な微量要素の亜鉛が豊富です。この亜鉛が不足すると、味覚障害や肌荒れ、抜け毛などの症状がでるとされます。更には、渋皮にポリフェノールの一種のタンニン・プロアントシアニジンを多く含み、身体の活性酸素を取り除き、ガンに効果があります。栗は、少量で効果的に必要な栄養素を摂取できます。
20150918 |
月見だんご
9月27日は「仲秋の名月」、「十五夜」を迎えますが、お月見のときにお供えするものとしては、「月見だんご」です。店頭で販売が始まっていました。「月見だんご」は、旧暦の8月15日の夜と、同じく旧暦の9月13日の十三夜(今年は10月25日)のお月見に供える団子のことをいい、お供えの数は、十五夜のときには15個、十三夜のときには13個と決まっている地域もあります。そして、お月見の風物詩としてよく出てくるのが、すすきです。これも、中秋の名月でお供えすることが一般に行われています。 枝豆、里芋、そして団子の材料となるお米など、いろいろな食べ物をお供えして月を愛でるのは、秋が収穫のシーズンだからでしょう。月は、ほぼ30日 で満ち欠けを繰り返します。夜空で規則的な満ち欠けをする月は、古来から、カレンダーとして重宝されてきました。農耕ではカレンダーが重要となります。種 まきや収穫の時期をいつにするか、といったときに、昔から、月の満ち欠け、あるいは月の満ち欠けを基準とした暦を頼りにしてきました。そういった、農耕に 役立ってきた月に感謝の意を込めて、収穫された作物をお供えして感謝の意を表した、ということがそもそものお供え物の意味でしょう。「お月見」には、収穫 の喜びと感謝を込めて、お供えをして月を眺めたいものです。
20150916 |
コスモス
今日は、2月14日のバレンタインデーから半年目、恋人同士がプレゼントにコスモスを添えて交換し、お互いの愛を確認しあう「コスモスの日」といわれています。コスモス(cosmos)は、秋桜と表記しますが、コスモスの事を、『秋に咲く桜のような花』という意味で、『秋桜』と表記されるようになったのは、コスモスが一般にも普及し始めた明治時代になってからのようです。そして、「コスモス」を『秋桜』と表記することが広く認識されるようになったのは、歌手:山口百恵のヒット曲『秋桜(コスモス)』(1977年10月1日 作詞作曲:さだまさし)以降の事だと言われてます。 ちなみにコスモスの花言葉は、「乙女の純潔・乙女の心情・真心・調和・美麗
」で、また、その花の色によっても異なります。ピンクは、 「少女の純潔」。白は、「美麗・純潔・優美」。赤は、「 調和・愛情」とのことでした。
20150914 |
新米
「新米」を頂きました。品種は、「なすひかり」で、「コシヒカリ」に先立ち収穫したそうです。初物ですので、特に感謝して頂きたいと思います。これから刈入れの時期を迎え、週末の5連休はじめ、しばらく農家は忙しくなることでしょう。今年は気温が高く、稲が大きく育ったので、倒れ易いとのこと、収穫を前にして稲が稲穂をつけて倒れかかっている光景を見ます。台風の襲来の多い時期ですので、収穫も天気次第、刈入れが順調にいくことを祈ります。
20150913 |
ススキ
気温も下がり、朝夕は寒いくらいで涼しくなりました。この時期、ススキの穂が此処彼処で見かけられるようになりました。ススキは「秋の七草」の一つで、広く日本中に分布しますが、ススキは古来より赤ん坊の御守りや悪夢や病気のお祓いに使用され、家の新築や開墾にもススキを立てました。中国貴州省ではイネの初植えにススキを挿して、害虫や冷害、干水害を防ぐお守りとしています。沖縄では「サン」とよぶススキの輪を悪霊や魔除けにしています。「十五夜」(今年は9月27日)にススキを飾るのも、本来は病害虫や災害から農作物を守り、豊作を願う農耕儀礼の残存です。 玄関先にススキを飾り、ご家庭の家内安全を祈念するのも良いでしょう。
20150912 |
二百二十日
今日9月11日は、立春から数えて二百二十日目の日(立春から220日目)で、古来より「野分(のわき:台風)」のくるころと言われます。また、「二百十日」も同様で、台風のよく来る日だとか言います「二百二十日」と「二百十日」(9月1日)、それに「八朔(旧暦8月1日)」は、農家の三大厄日とされ、天候が悪くなる日と言われています。実際、統計的にも二百十日から9月の下旬にかけて、台風が襲来することが多く警戒を要しますので、台風情報をふくめ、天気予報を注視していきたいと思います。
20150911 |
重陽
9月9日は五節句の一つ「重陽(ちょうよう)」です。
五節句は、人日(1月7日) 上巳(3月3日) 端午(5月5日) 七夕(7月7日) 重陽(9月9日)の5つで、陰陽思想で、数の極み(最大)の9が重なる日であることから「重陽」と呼ばれ、奇数の重なる月日は陽の気が強すぎるため不吉とされ、それを払う行事として節句が行なわれていました。しかし、後に、陽の重なりを吉祥とする考えに転じ、祝い事となり、邪気を払い長寿を願って、菊の花を飾ったり、菊を浮かべた酒を酌み交わして祝ったりしていました。また前夜、菊に綿をおいて、露を染ませ、身体をぬぐうなどの習慣があったそうですが、現在では、他の節句と比べて「重陽」の節句はあまり実施されていませんが、菊の花を浮かべたお酒を飲んで、長寿を願うのもいいでしょう。
20150909 |
白露
9月8日は、二十四節季の「白露(はくろ)」です。大気が冷えてきて、露ができ始めるころです。『暦便覧』では、「陰気やうやく重りて、露にごりて白色となれば也」と説明していて、露が凝って白く見えるという意味で、昔はこのような現象がみられるのは秋の陰気が夏の陽気に交わる時節とみたようです。夏から秋への季節の交替時に「白露(露が白く見える)」を目印としました。那須の山々を望むと、少しづつ秋の気配を感じます。ゆっくりですが、夏から秋に移行しているようです。
「時に残月、光冷ややかに、白露は地に滋く」〈中島敦・山月記〉
20150908 |
秋桜
秋桜(コスモス)が咲いているのを見ると、秋の訪れを感じます。コスモスは花が桜の形と似ていることから「秋桜」といいますが、原産地はメキシコの高原地帯だそうで、18世紀末にスペインに送られ、コスモスと名づけられました。日本には明治20年頃に渡来したそうです。広く日本中で見ることが出来て、身近な花の一つです。コスモスは、秋の季語としても用いられますが、コスモスとはラテン語で星座の世界=秩序をもつ完結した世界体系としての宇宙の意です。
20150906 |
稲風邪
あちらこちらで稲刈りの様子見かけました。これからは稲刈りの時期ですが、この晩夏の稲刈りの頃にアレルギー症状に苦しむ人が増えている様です。稲刈り時期を迎えると、風邪の様な症状(鼻水と咳 息苦しいさ)が発生して、目がかゆくなり、くしゃみもひどくなり、そして、その時期が終わるとなんとも無くなります。これは「稲風邪」とも言われるイネ科アレルギーです。しかし、イネ科のアレルギーであっても、イネの花粉とその実の「お米」とは、たんぱく質が異なるので、お米を食べても何ともないそうです。「稲風邪」で苦しんでいる人には、心より労り申し上げます。
20150905 |
二百十日
9月1日は「二百十日」。「嵐の来る日」として暦に載るようになったのが「二百十日」です。二百十日とは立春の日から数えて210日目の日だということから名付けられたもので、同じような名前の暦日としては「八十八夜」や「二百二十日」があります。二百十日を最初に掲載した官暦は貞享暦。1684年のものです。貞享暦の編纂を行った渋川春海が釣り好きで、たびたび出かけた品川の漁師から教えられたのがきっかけだと言われています。台風が来襲する時期は、日本にとっては最重要な農作物である米の生産においてもその収穫時期に当たり、台風が稲の前に来るか後に来るかでその年1年の努力が水泡に帰すことすらあるわけですから気が気ではなかったでしょう。また、漁をする人たちにとっても海上で嵐に遭遇すれば当に生死に関わるのですから、台風の来る日を事前に知ることが大変重要でした。
20150901 |
処暑
今日は「処暑」で、「暑気止息する意」、「まだ暑いけど、朝方涼しい風に秋の気配を感じる頃」のことをいいます。確かに朝夕には爽やかさを感じられる様になりましたが、日中は未だ残暑が厳しく、暑気が止む感じではありません。今年も暑く厳しい日々がまだまだ続くのでしょうか。もう暑いのは御免被りたいと思っているのは、自分だけではないでしょう。天気予報では、各地ともまだしばらくは残暑が続いて30℃を越える日が続きそうです。
20150823 |
暑気
立秋を15日過ぎて、明日、8月23日は二十四節季の「処暑(しょしょ)」を迎えます。「処」は「とどまる」という意味ですから、「処暑」とは「暑さ」がとどまり、まだ暑いけど、朝方涼しい風に秋の気配を感じる頃のことをいいます。「暑気止息する意」です。このころは日本は台風来襲の特異日で、暴風や大雨にみまわれることが少なくないようですから、天候には要注意です。
20150822 |
爽やか
夕方6時を過ぎると、急に夕闇が迫ってきて、日の短くなった事を実感します。立秋を過ぎ、暦の上では今は「秋」となり、今の暑さは「残暑」です。間もなく日曜日(23日)には「処暑(しょしょ)」を迎えます。朝、吹く涼しい風に、秋の気配を感じるようになりました。
藤原敏行は、「秋来ぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」(古今和歌集)と詠みましたが、本当に吹く風に秋の「爽やかな」気配を感じます。
20150821 |
俳句
8月19日は、「は(8)い(1)く(9)」の語呂合せで、「俳句の日」です。1991(平成3)年に、正岡子規研究家の坪内稔典さんらが提唱して制定されました。「夏休み中の子供達に俳句に親しんでもらう日」がその目的です。そこで大田原《黒羽・奥の細道》にも縁のある松尾芭蕉の俳句(秋編)を並べてみます。
・秋風の 吹けども青し 栗の毬
・初秋や 海も青田も 一みどり
・枯枝に からすのとまりけり 秋の暮
・この道や 行く人なしに 秋の暮れ
・秋深き 隣は何を する人ぞ
・物いへば 唇寒し 秋の風
・あかあかと 日はつれなくも 秋の風
・石山の いしより白し あきの風
・荒海や 佐渡に横たふ 天の川
・月はやし 梢は雨を 待ちながら
・名月や 池をめぐりて 夜もすがら
・こもり居て 木の実草のみ ひろはばや
20150819 |
火自から涼し
戦国時代、織田信長は甲斐(山梨)の武田家を滅ぼしました。織田信長によって甲斐が侵攻された時、信長に追われた武将をかくまったという理由で恵林寺が焼き討ちされます。その時、火をかけられた恵林寺の山門上で、快川紹喜和尚は「安禅(あんぜん)必(かなら)ずしも山水(さんすい)を須(もち)いず心頭(しんとう)を滅却(めっきゃく)すれば火(ひ)も亦(ま)た涼(すず)し」という辞世の句を残して端坐焼死したとされます。 これは有名な逸話ですが、この句の意味は、「禅の修行をすれば炎の中でも平気になる」という話ではありません。
今、直面する処(苦悩)から逃げるのではなく、暑さなら暑さ、寒さなら寒さに徹底して自分全て同化させてしまえば、自己は一体となり苦悩は自ずと消滅するでしょう。
高校野球で、炎天下を投げ抜きインタヴューに答えた投手が、「暑さは全然気にならなかった」と話していました。炎天下、マウンド上の気温が40度近くなっても、一球一球に集中し全力でプレイする球児には、炎暑も炎暑ではないのです。私たちも、暑さや寒さに振り回されずに、なすべきことに集中していれば苦悩が苦悩でなくなることでしょう。
今・ここになすべきことを全力で集中して行じていきたいものです。
20150818 |
送り盆
今日8月16日はお盆の送り盆です。13日にご先祖を「お迎え」して、「おまつり」し、今日「お送り」するのがお盆です。ご先祖にお供えした供物を納め、墓参りをしてお送りします。ご先祖様は、8月1日になると黄泉の国から牛の乗ってゆっくりやってきます。13日に到着して、自宅でゆっくり滞在し、16日の朝ご飯を頂くとたちまち早馬に乗って、また黄泉の国に帰っていくのです。16日のご先祖に供える朝ご飯は昼近くなってからお出しします。朝ご飯は、「そろそろお帰りの時刻ですよ」という合図だから、ゆっくりお出しするのです。こうした日本の習慣を今後も伝えていきたいと思います。
感謝を体験し、実践することは、人間としての人格形成の基ですから。
20150816 |
終戦記念日
今日8月15日は70回目の終戦記念日です。 1945(昭和20)年のこの日、日本のポツダム宣言受諾により、太平洋戦争(第二次世界大戦)が終了しました。 内務省の発表によれば、戦死者約212万人、空襲による死者約24万人でした。毎年この日に、政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館で開かれます。
戦火で尊い命を落とされた人々を追悼し、平和に暮らせる日々に感謝しましょう。
20150815 |
花火
夏の風物詩には、「花火」が挙げられるでしょう。日本中、各地で花火大会が開催されています。明日15日は黒羽で、16日には佐久山で花火大会が予定されています。夏の夕涼みに「花火見物」は最適です。家族で楽しむ「花火大会」は、夏の素敵な思い出となることでしょう。屋外ですので、虫刺されにはご用心ください。
20150814 |
お盆
今日からは「お盆」に入ります。お盆は、正式には「盂蘭盆(うらぼん)」といいますが、省略形として「盆」(一般に「お盆」)と呼ばれます。
幼稚園も13日より16日(送り盆)まではお休みです。
お盆(盆)とは文字どおり、本来は霊に対する「供物を置く容器」のことです。その意味から、供物を供え祀られる精霊の呼称となり、盂蘭盆と混同されて習合していきました。盆の明確な起源は分かっていませんが、1年に2度、初春と初秋の満月の日に祖先の霊が子孫のもとを訪れて交流する行事がありました(1年が前半年と後半年の2年になっていた名残との説がある)。
初春のものが祖霊の年神として正月となり、初秋のものが盂蘭盆と習合して、仏教の行事として行なわれるようになったといわれています。日本では8世紀ごろには、夏に祖先供養を行うという風習が確立されたと考えられています。
お盆中には家族そろってお墓参りに出掛けたり、仏壇に手を合わせ、先祖供養に心を傾けたいものです。
20150813 |
ハートの日
今日は8月10日、その語呂合わせから日本心臓財団と厚生省(厚生労働省)が1985(昭和60)年のこの日に同財団の設立15周年を記念して制定した「健康ハートの日」です。夏の間に心(ハート)と体をチェックして、心臓病の多発する冬に備える日とされており、健康チェックなどさまざまなイベントが行われます。
この日の意義の通り、心と体を点検して、健康な日送りをしましょう。
20150810 |
残暑
「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」と、藤原敏行は「立秋」を詠みました。
昨日は「立秋」でした。とはいえ、まだまだ暑い盛りで、気象的にはなお夏ですが、日もしだいに短くなり、朝夕の風に秋を感じます。また、夏至と秋分の中間に当たり、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合、この日から「立冬」の前日までが秋です。
暦の上ではこの日が暑さの頂点となり、明日からの暑さを「残暑」といい、手紙や文書等の時候の挨拶などで用いられ、明日からは、「暑中見舞い」ではなく「残暑見舞い」となります。
20150809 |
立秋
今日は「立秋」、『暦便覧』では「初めて秋の気立つがゆゑなれば也」と説明していて、「初めて秋の気配が表われてくるころ」とされます。秋になるといってもまだまだ暑い盛りで、気象的にはなお夏ですが、日もしだいに短くなり、朝夕の風に秋を感じます。
20150808 |
スイカ
夏の食べ物と言えば、「スイカ」です。
スイカの果実は大部分が水(水分91%)、糖質を8%含み、暑い夏空のもとで賞味するにふさわしい果菜(スイカは野菜)です。
スイカは、可食部100グラム中に、たんぱく質30.1グラム、脂質46.4グラム、カルシウム70ミリグラム、リン>620ミリグラム、鉄5.3ミリグラム、カロチン16マイクログラム、そのほかビタミンB1・B2、ナイアシンなどを含む栄養価の高い食品です。また、シトルリンというアミノ酸を含み、利尿効果が高く、腎臓(じんぞう)炎に効くといわれ、果汁を煮つめて飴(あめ)状にしたスイカ糖は薬用にされます。タネも炒(い)って塩味をつけ、種皮をむいて胚(はい)は食べられます。
スイカを食べて、暑い夏を元気に乗り切りましょう。
20150807 |
土用の丑の日
今年は土用の丑の日が2回あります。今日は、この土用二の丑で、7月の丑の日と同様にウナギや「う」のつく食べ物を食べる家庭も多いことでしょう。土用は季節の変わり目、夏から秋『立秋』までの移行期間で、大地や自然が秋を迎える準備期間です。季節は間もなく秋を迎えますが、まだまだ暑さは厳しいでしょう。性のつくものを食して、まだまだ厳しい暑さを乗り切りましょう。
20150805 |
箸の日
今日は8月4日で、「は(8)し(4)・箸」の日 です。正しい箸の持ち方及び、食文化の見直しを含め、「箸」を考えようという民俗学研究家の提唱により、わりばし組合が1975(昭和50)年、記念日に制定しました。
20150804 |
夕立
夏は暑く、暑い日には「夕立(ゆうだち)」が襲ってきます。でも、「夕立」は、気象観測上の正式用語ではないようです。夏によく現れる積雲や積乱雲から降る激しいにわか雨で、雷を伴うと「雷雨(らいう)」で、雨だけの場合は「驟雨(しゅうう)」です。積雲や積乱雲は、普通は昼過ぎから夕刻にかけてもっともよく発達するので、夏の「驟雨」・「雷雨」は午前よりも午後に多く発生します。一面を白く染めるほど激しく降るので「白雨(はくう)」ともいうそうです。
『夕立や 草葉を掴(つか)む むら雀』(蕪村)
20150802 |
葉月
8月に入りました。8月を葉月(はづき)と呼びますが、葉月の由来は諸説あり、木の葉が紅葉して落ちる月「葉落ち月」「葉月」であるという説、稲の穂が張る「穂張り月(ほはりづき)」という説や、雁が初めて来る「初来月(はつきづき)」という説、南方からの台風が多く来る「南風月(はえづき)」という説がります。まだまだ暑いのに、8月の別名には、あきかぜづき(秋風月)、かりきづき(雁来月)、かんげつ(観月)、けんゆうげつ(建酉月)、こぞめつき(木染月)、そうげつ(壮月)、ちくしゅん(竹春)、ちゅうしゅう(仲秋)、つきみつき(月見月)、つばめさりづき(燕去月)、はづき(葉月)、べにそめづき(紅染月)など、旧暦のせいなのでしょうが、秋を感じさせる異名が多種ありました。
20150801 |
釜の蓋
8月1日は「地獄の釜(かま)の蓋(ふた)が開く日」 とされ、この地方では、古くからご先祖様を迎えるための行事の一つとして、黒糖の「炭酸饅頭」を作り、下に笹の葉を敷いご先祖にてお供えし、供えた後に自分たちもその饅頭を食する風習があります
。これが 「かまのふた饅頭」 です。以前は、8月1日の早朝には、各家庭でお供え用と食べるものとをたくさん作っていましたが、今は家庭が少なくなりました。
大田原市内の菓子店では、8月1日には早朝からこの饅頭を販売しています。この風習は「先祖を敬い、先祖に心を傾け感謝する」素晴らしい行事なので、今後もこの風習を守り続け、さらには日本中に広まれば良いと思います。
20150731 |
大暑
今日は「大暑(たいしょ)」ですが、朝から雨が降り、気温も一段落、今日は30度にならないでしょう。さて、梅雨が明けてから連日、快晴が続き、気温がどんどん上がり続けていました。「大暑」は、『暦便覧』には「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」と記されていて、暑くて暑くて、うだる様な暑さが襲ってくる頃です。
20150723 |
海の日
7月20日は、昭和16年以来「海の記念日」として、海運、造船、港湾などの海事産業や船員等これらに従事する人々について国民の皆様に理解を深めすために、全国各地でいろいろな行事が開催されてきました。近年になって国民の祝日「海の日」を設けようとの国民運動が盛り上がり、平成7年2月に国民の祝日に関する法律の一部改正が行われ、平成8年から7月20日が国民の祝日「海の日」として制定されました。そして平成13年6月の国民の祝日に関する一部改正により、平成15年から「海の日」が7月の第3月曜日にあらためられました。
20150720 |
中元
今日、7月15日は「中元」です。一年の半分を過ぎ、健康で安泰な生活の無事を祝い、祖先の霊を供養する日です。 元々、「中元」とは、正月15日の「上元」、7月15日を「中元」、10月15日の「下元」をあわせて「三元」とする中国の習慣が伝わったもので、日本では「盂蘭盆会」と日が重なったことから、「祖先の霊を供養し、両親に食べ物を送る」ようになりました。そして、この習慣が、目上の人、お世話になった人等に贈り物をする「お中元」に変化しました。
20150715 |
豆腐の日
7月10日が「納豆の日」なら、今日12日は、「とう(10)ふ(2)」の語呂合わせから 、毎月「豆腐(トウフ)の日」だそうです。(ちなみに、10月2日も「豆腐の日」だそうです。)
この時期は、晴れれば暑く、食欲も落ちます。夏バテ気味の身体には、あっさりした豆腐が好まれます。さて、「納豆」も「豆腐」も、同じ大豆食品ですが、「
納豆」は、納豆菌によって大豆そのままを発酵させたモノ、「豆腐」は、大豆を粉砕して搾って出来た豆乳ににがりを加えて固めたモノですが、納豆と豆腐では、栄養素の内、ミネラル系と繊維質系の構成が大き
く異なるようです。基本的な差は製造工程によるもので、「豆腐」はニガリを加えることで、多種のミネラルが増え(ニガリに何を使うかで、栄養素に差がありますが)、また搾ることで、豆乳以外の成分が除去され、食物繊維もなくなってしまいます
。「納豆」は「毎日一食のご はんにかけて一膳食べ るだけで医者いらず」 とも言われますが、「豆腐」は、栄養的には十分とは言えないようです。栄養価も「納豆」は100gあたり 200kcal。「豆腐」は栄養価が高い木綿で、100gあたり72gとローカロリー。「納豆」はたんぱく質も「豆腐」の3倍、カルシウムも2倍、ビタミンKに至っては50倍の差があります。
20150712 |
納豆
7月10日は、「なっ(7)とう(10)」の語呂合わせで、全国的に「納豆の日」とされています。私は納豆が大好きで、毎日食べても飽きません。その納豆には、血液をさらさらにする予防効果があることは、よく知られています。栄養分として、たんぱく質やビタミン、そのほかイソフラボンも含まれています。納豆にある納豆菌は、胃酸にも強く、腸内の善玉菌であるビフィズス菌の増殖を助け、健康にとっても良い効用がある健康食品です。でも、納豆の食べ過ぎはセレン中毒の恐れがあるそうです。ほどほどに食べて健康管理に役立てましょう。
20150710 |
小暑
今日は「七夕」、そして二十四節気の「小暑」です。
「小暑」は「梅雨明けが近づき、蝉が鳴き始め、暑さが本格的になるころ」です。暦便覧には「大暑来れる前なればなり」と記されているように、小暑の終わりごろに「夏の土用」に入り「大暑」を迎えます。小暑から大暑そして立秋までの間が暑中となり、その間に暑中見舞いを送ります。
20150707 |
七夕
明日は「七夕」です。雨空が広がり、夜空が見られると嬉しいのですが・・。
さて、夜空に輝く天の川のそばには、天の神さまが住んでいます。天の神さまには一人の娘がいて、名前を、織姫といいます。織姫ははたをおって、神さまたちの着物をつくる仕事をしていました。織姫が年頃になったので、天の神さまは娘にお婿(むこ)さんを迎えてやろうと思いました。
そして色々探して見つけたのが、天の川の岸で天のウシを飼っている、彦星という若者です。この彦星は、とてもよく働く立派な若者です。そして織姫も、とてもやさしくて美しい娘です。二人は相手を一目見ただけで、好きになりました。二人はすぐに結婚して、楽しい生活を送るようになりました。でも、仲が良すぎるのも困りもので、二人は仕事を忘れて遊んでばかりいるようになったのです。
「織姫さまがはたおりをしないので、みんなの着物が古くてボロボロです。はやく新しい着物をつくるように言ってください」
「彦星がウシの世話をしないので、ウシたちが病気になってしまいました」
天の神さまに、みんなが文句を言いに来るようになりました。 天の神さまは、すっかり怒ってしまい、
「二人は天の川の、東と西に別れて暮らすがよい!」
と、織姫と彦星を別れ別れにしたのです。
「・・・ああ、彦星に会いたい。・・・彦星に会いたい」
毎日泣き続ける織姫を見て、天の神さまが言いました。
「娘や、そんなに彦星に会いたいのか?」
「はい。会いたいです」
「それなら、一年に一度だけ、七月七日の夜だけは、彦星と会ってもよいぞ」
それから織姫は、一年に一度会える日だけを楽しみにして、毎日一生懸命に機をおるのです。天の川の向こうの彦星も、その日を楽しみに天のウシを飼う仕事にせいを出しました。そして待ちに待った七月七日の夜、織姫は天の川を渡って、彦星のところへ会いに行くのです。
20150706 |
七夕物語
7月7日は七夕です。この七夕には、いくつかの物語があり、その一つを紹介します。
むかしむかし、あるところに、ほうろく売りがいました。 ほうろくというのは、土でつくったフライパンみたいなものです。
ある年の七月、ほうろく売りが山道を通りかかると、娘さんたちが湖で水あびをしていました。ふと見ると、目の前に美しい着物がおいてあります。
(ああっ、何てきれいな着物なんだろう) ほうろく売りはその着物がほしくなり、その中の一枚をすばやくカゴに入れて、何くわぬ顔で通りすぎていきました。
ところがタ方、仕事を終えたほうろく売りがそこへもどってくると、一人の美しい娘さんがシクシクとないているのです。
(ははん。さては、わしに着物をとられた娘だな) ほうろく売りは娘さんに自分の着物を着せて、家につれて帰りました。
この娘さん、見れば見るほど美人です。ほうろく売りはこの娘さんが気に入り、自分のお嫁さんにしました。やがて子どもが生まれて、親子三人は、なかよくくらしていました。
ある日の事です。ほうろく売りが仕事に出かけた後、お嫁さんが子どもをねかせていて、ふと天井を見てみると、何やらあぶら紙(→防水を目的とする、物を保存するための和紙)につつんだものがあります。
(あら、何のつつみかしら?) お嫁さんがつつみを開いてみると、中にはぬすまれた着物が入っていました。
「あっ! これはわたしの着物! きっと、あの人がぬすんだにちがいない。ゆるさない!」
お嫁さんはその着物をすばやく着ると、子どもをかかえて空へのぼろうとしました。
そこへ、ほうろく売りがもどってきたのです。一目で全てをさとったほうろく売りは、お嫁さんに手をついてあやまりました。
「ま、待ってくれ! わたしが悪かった。だから待ってくれ!」
「いいえ! わたしは天の国へもどります! あなたに着物をとられて、しかたなくお嫁さんになりましたが、わたしはもともと天女(てんにょ)です」
「すまない! あやまる! いままでに何度も返そうと思ったが、お前がどこかへ行ってしまうのではないかと心配で、返すに返せなかったんだ」
「いいわけは聞きません。さようなら」
「たのむ! なんでもする。どんなつぐないでもする。だから、わたしをおいていかないでくれ!」
必死にあやまる男の姿に、心をうたれたお嫁さんは、
「・・・では、もし本当にわたしが大切なら、本当にわたしに会いたいのなら、わらじを千足つくって、天にのぼってきなさい。そうすれば親子三人、今までどおり暮らす事ができるでしょう」
と、言うと、お嫁さんは子どもとともに、天高くのぼっていってしまいました。
ほうろく売りはお嫁さんに会いたくて、さっそくわらじをつくりはじめました。毎日、朝から晩までごはんも食べずに、わらじをつくりました。何日もかかって、やっと、九百九十九足のわらじができました。
(よし、あと一足だ。あと一足で、あいつと子どもに会えるんだ) そう思うと、ほうろく売りはがまんできなくなり、一足たりないまま外へとびだし、天に向かって、
「おうい、はやくむかえにきてくれー!」
と、さけびました。すると、天から雲がおりてきました。ほうろく売りはその雲にのり、上へ上へとのぼっていきました。ところがわらじが一足たりないため、あと少しの所で天の国へ着くというのに、それっきり雲が動かなくなりました。
「あっ、あなた、本当にきてくれたのね」
天女は、いっしょうけんめい手をふっているほうろく売りを見つけると、はたおりの棒を下へのばしました。ほうろく売りはその棒につかまり、何とか雲の上に出ることが出来ました。
天女の家にはおじいさんとおばあさんがいて、赤ちゃんのおもりをしています。
「この人が、この子のお父さんです」
天女はほうろく売りを、二人の前につれていきました。でも、二人はこわい顔でほうろく売りをにらみました。 何とかして、ほうろく売りを追いかえそうと考えていたのです。そこでほうろく売りにザルをわたして、それで水をくんでくるように言いました。穴のたくさん開いたザルでは、水をくんでくることができません。
ほうろく売りがこまっていると、お嫁さんはザルにあぶら紙をしいてくれました。ほうろく売りはそれに水をくんで、二人のところへ持っていきました。
「うむ、人間にしてはなかなかちえがある。ほうびに、このウリをやろう。よこに切って食べろ」
そう言って、おじいさんはほうろく売りに大きなウリをくれました。
天の国では、ウリをたてに切って食べます。もし横に切ったら、水がどんどん出て、止まらなくなるのです。そんな事とは知らないほうろく売りが、ウリを横に切ったからたいへんです。切り口から水がふきだして止まらなくなり、ほうろく売りは天の川に流されて、だんだん遠くなっていきます。それを見て、お嫁さんがさけびました。
「あなたーっ、父母を説得して、月に一度、水の流れを止めてもらいます。毎月の七日に会いに来てください」
ところがほうろく売りは、水の流れの音のために聞きちがえて、
「よし、わかった。毎年の七月七日だな」
と、言って、そのまま流されていきました。
だから二人は、年に一回、七月七日にしか会えなくなったという事です。
おしまい
20150704 |
半夏生
「半夏生(はんげしょう)」は雑節の一つで、七十二候の一つ「半夏生」から作られた暦日で、かつては夏至から数えて11日目としていましたが、現在では天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日となっています。毎年7月2日頃にあたり、この頃、半夏(烏柄杓)という薬草が生えるころで、ハンゲショウ(カタシログサ)という草の葉が名前の通り半分白くなって化粧しているようになるころです。農家にとっては大事な節目の日で、この日までに農作業を終え、この日から5日間は休みとする地方もあります。この日は天から毒気が降ると言われ、井戸に蓋をして毒気を防いだり、この日に採った野菜は食べてはいけないとされたりしました。また、地方によっては、毒気などから妖怪ともされ、この時期に農作業を行う事に対する戒めともなっている。この頃に降る雨を「半夏雨」(はんげあめ)といって、大雨になることが多いので注意しましょう。
20150702 |
うるう秒
今日は8時59分60秒があり、その後9時00分となりました。数年に一度の「閏(うるう)秒」です。
閏とは、「差し挟む」という意味ですが、古くは、地球の自転を基準にして「1日」という長さが決められ、その24分の1を1時間、さらにその60分の1を1分、その60分の1を1秒としていました。しかし、時間を測定する技術が進歩して、原子時計で正確な時間が測定できるようになると、実は地球の回転速度にはムラがあり、いつでも同じ速度で回転しているわけではないことがわかってきました。もし、地球の自転が遅い状態が続いたり、自転の速い状態が続いたりすると、地球の自転によって決まる時刻と原子時計によって決まる時刻のずれが大きくなります。そのようなとき、時刻のずれを修正するために「うるう秒」を実施します。地球の自転速度は、原子時計と比較されながら観測が続けられていて、地球の自転と原子時計によって決まる時刻の差がプラスマイナス0.9秒の範囲に入るように、うるう秒による調整がおこなわれています。
1972年にうるう秒による調整が開始されて以来、2014年末までに25回のうるう秒(いずれも挿入)が実施されました。今日は、1秒得した事になります。その1秒を大切に使いましょう。
20150701 |
焼きサバ
明日からは7月です。7月2日は、 夏至から数えて11日 目にあたる日で、「半夏生( はんげしょう) 」です。さて、この日 には、脂ののった「(浜)焼き鯖(さば)」を1人1本丸ごと食べるという風習が福井県の一部地域(大野市)にあります。江戸時代、農作業で疲 れた体を癒し、蒸し暑い 夏を乗切るための貴重なスタミナ源とし て、時の藩主が領民に 奨励したのが始まりといわれています。当時、海で獲れる鯖を
食べることができるの は病人ぐらいで、山あいの集落の人からすればこの日は大変楽しみ だったそうです。
夏至から半夏にかけて 関西では「タコ」を食べるようですが、所変われば食べ物も変わるようで、四国の讃岐では 、いたるところで「うどん」が値引きになり、 みんなで「うどん」を食べるようです 。各家庭でも季節を感じ、季節の味わいを話し合ってみてはいかがでしょう。
20150630 |
夏越し
明日の6月30日は、1年の半分に当たる「夏越し」でこの日に「祓い」を行います。「祓い」とは罪とけがれをはらい清める事で、日本の各地で6月と12月の末日に行われています。
みな月の なごしの祓(はらい) する人は 千年(ちとせ)の命 のぶと云ふなり
(水無月(6月)の名越(30日)の祓いを受ける人は、千年もの延命効果があるといわれている。)
神社やお寺の境内に「茅の輪」が設置されているのを見ることがありますが、これをくぐる「茅の輪くぐり」を行って、「夏越の祓い」を修行致します。「茅の輪」は、チガヤを束ねてつくった大きな輪です。チガヤの生命力は強く、この強さにあやかり、「茅の輪」をくぐって、一年の半分を祓い清め、家内安全、身体健全、無病息災を祈願します。
20150629 |
玉葱(たまねぎ)
お檀家さんより玉葱をたくさん頂きました。干して乾かすことで日持ちがするそうで、日陰で風を通しています。感謝して毎日食べたいと思います。さて、玉葱を切ると涙が出るのはイソアリインという催涙性前駆物質が、玉葱を切ることによってアリイナーゼという酵素と反応して催涙性物質になるためですが、催涙性物質から産生される含硫化合物にはさまざまな作用があり、特に血小板凝集抑制作用があります。薬効のもとのイオウ化合物である含硫アミノ酸は玉ねぎに多量に(1kgあたり2〜3g)含まれていて、刺激成分が有効成分ですので、目にしみないとか、辛味のない玉ねぎは薬効が少ないことになり、最近は薬効をより高める新品種の開発も進められています。この作用は玉葱を切った直後に加熱すると失われますが、切って室温に15分間以上放置しておくと加熱しても失われることはなく、成分間の化学反応で、別の物質(プロペルニルジスルフィド類)が生まれます。これは、糖尿病で高い血糖値の低下作用や発ガン抑制作用があります。さらに、調理で加熱すると、また別の物質(トリスルフィド類やセパエン類)に変わり、これらの物質は心筋梗塞や脳梗塞などの原因となる中性脂肪や悪玉コレステロールの値を下げ、血管を詰まらせる血栓を溶かすことも確認されています。血液をさらさらにし、動脈硬化を防ぐ作用があります。そして、玉葱を加熱調理すると解毒代謝が促進され体内の有害物質を排泄します。玉葱には、糖尿病、高血圧、癌、脳血栓、心筋梗塞、動脈硬化、胃弱、食欲不振、風邪、扁桃炎、下痢止め、便秘、出血、痛風、筋肉疲労回復、精力減退、精神不安、不眠症、アレルギー体質の改善、神経痛、虫下し、やけど、虫刺されなどに良い効果があり、玉ねぎの含硫アミノ酸は、玉ねぎを切ると、酵素の作用で別の物質(チオスルフィネート類)に変化し、これが生でかんだときの強い辛味成分で、この成分は強い抗菌・殺菌作用があり、コレラ菌を死滅させる力さえ持っています。玉葱の効能はすごいですね。
20150625 |
キャンドルナイト
今日は夏至です。昼が最も長く、夜が最も短い日で、近年は夏至の夜にロウソクを灯す、「100万人のキャンドルナイト」というイベントが多く行われています。2003年6月22日(夏至)に始まった環境に対する取り組みのひとつで、文化人類学者であり、環境活動家の辻真一さんの呼びかけに賛同した多くの人々によって勧められ、年を重ねるごとに日本全国に広く大きく成長してきています。夏至(6月21日)の夜20:00〜22:00の2時間、電気を消し、キャンドルの明かりだけで過ごします。誰でも参加でき、家族で環境を考える契機になるでしょう。
20150622 |
夏至
明日の6月22日は「 夏至 」です。
24節季のひとつで、一年の中で最も昼間が長く夜の短い日です。 冬至(12月22日頃)に比べると、昼間の時間差は4時間50分もあります。
さて、 大阪近郊では夏至から 半夏(ハンゲ、夏至から11日目)までに タコを食す習慣 があり、タコの足のよ うに、稲の根がよく地面に広がりつくようにと願ってのことらしいです。また、関東地方では、新小麦で焼き餅を作って神に供える風習
があり、熊本県阿蘇地方には 「夏至はずらせ 半夏は待つな」 (田植えは夏至より少し後に、半夏を過ぎないように)との言い習わしがあり、この期間までに田植えを終えないと「半夏半作」といって
収穫が半減すると言われています。
20150621 |
父の日
明日、6月の第3日曜日は、「父の日」です。
「父の日」は、「父に感謝をささげる日」。1909年に、アメリカ・ワシントン州のJ.B.ドット夫人が、彼女を男手1つで自分を育ててくれた父を讃えて、教会の牧師にお願いして父の誕生月6月に「父親の日礼拝」をしてもらったことがきっかけと言われています。当時すでに「母の日」が始まっていたため、彼女は「父の日」もあるべきだと考え、「母の日同様に父に感謝する日を」と牧師協会へ嘆願して始まりました。ドット夫人が幼い頃に、アメリカでは南北戦争が勃発し、父、スマートが召集されてから、ドット夫人を含む子供6人は母親が育てることになるが、母親は過労が元でスマートの復員後まもなく亡くなりました。以来男手1つで育てられたが、スマートも子供達が皆成人した後、亡くなってしまいます。やがて、1916年アメリカ合衆国第28代大統領ウッドロー・ウィスソンの時に「父の日」が認知されるようになり、1972年(昭和47年)、アメリカでは国民の祝日に制定されました。母の日の花はカーネーションですが、父の日の花はバラ。これは、ドット夫人が、父の墓に白いバラの花をささげたことが由来です。
20150620 |
ジューンブライド
今月6月には結婚式が沢山あり、私も今月2度招待を受けていますが、幼稚園の保護者の中にも6月に挙式された方は多いことでしょう。さて、「Junebride(ジューンブライド)」を直訳すると[6月の花嫁]です。6月に結婚した花嫁は幸せになれるというもともとはヨーロッパからの伝承で、その由来は諸説があって、
1.「June」が、ローマ神話の結婚をつかさどる女神であるジューノ(Juno)からきているため、「この女神の月に結婚すれば、 神の御加護を頂いて、きっと花嫁は幸せになるだろう」、にあやかっての説、
2.昔、ヨーロッパでは、3〜5月の3ヵ月間は結婚することが禁止されていて、6月は結婚が解禁になる月であるため、6月になっていっせいにカップルたちが結婚し、
周りの人達からの祝福も最も多い月だったとする説、
3.ヨーロッパの6月は1年中で最も雨が少なく良い天気が続き、加えて復活祭も行われる時期であることから、ヨーロッパ全体が祝福ムードで溢れ、6月の花嫁は幸せになれるとする説などがあるようです。
20150614 |
トマト
トマトを頂きました。トマトは夏野菜の代表選手、美味しくて健康にも良い食材です。トマトには、ビタミンやミネラル などの栄養価が高く、赤い色の素である リコピン は 抗酸化作用に優れ、がん、動脈硬化、血糖値改善、さらには痴呆予防に効果が期待されている健康食品です。そこで「トマトが赤くなると、医者が青くなる」 と言われ、トマトはサラダなど生で食べてもも美味しく、煮ても焼いても炒めても、様々なメニューで美味しくヘルシーに頂けます。しかし、日本人のトマトの年間消費量は8,9kgと世界レベルではかなり低い消費で、消費世界一のギリシャは、1114,9kgと日本の13倍、イタリアは54,9kgで、日本の6倍です。
健康食品のトマトを積極的にたくさん食べましょう。
20150613 |
入梅
関東甲信地方に梅雨入りが発表され、梅雨に入る日「入梅(ついり)」となりました。「入梅(にゅうばい)」と書いて「ついり」と読みますが、「つゆのいり」が「つゆいり」となり、「ついり」となったそうです。気象学的には5月下旬から6月上旬ころで、陰暦では「芒種(ほうしゅ)のあとの壬(みずのえ)の日」とされ、今年は6月15日がその日に当たり、少し早い「入梅」です。ところで、「入梅入り」という表現に違和感を感じます。「入梅」というのは、「梅雨入り」の漢語的表現のはずですから、「腹痛が痛い」と同じ表現で、「梅雨入り」か、単に「入梅」というのが適切な表現だと思います。
20150609 |
芒種
今日は、二十四節気の「芒種(ぼうしゅ)」。芒(のぎ、ぼう)は、お米や麦などイネ科の植物の穂を構成する鱗片の先端にある棘状の突起のことで、イネやムギなどの芒(のぎ)を持つ作物の種を播く時節というところから芒種というそうです。現在の田植え時期は早まりましたが、昔の田植は、梅雨入りにのころにあたるこの時期に行われた様です。
20150606 |
口と歯の健康週間
今日から一週間は、「口と歯の健康週間」です。耳慣れない言葉ですが・・・以前は、日本歯科医師会が、「6(む)4(し)」に因んで6月4日に虫歯予防デーを実施していましたが、1949年に「口腔衛生週間」が制定され、1952年には「口腔衛生強調運動」、1956年に再度「口腔衛生週間」に名称を変更し、また1958年から「歯の衛生週間」、そして今年から「歯と口の健康週間」に変わりました。猫の目のように名称が変わりますが、その目的は、歯の衛生に関する正しい知識を国民に対して普及啓発するとともに、歯科疾患の予防処置の徹底を図り、併せてその早期発見、早期治療を励行することにより歯の寿命を延ばし、国民の健康の保持増進を寄与することで、一貫してます。歯は人生において大切です、しっかりケアして、大切にしましょう。
20150604 |
水無月
明日からは6月になります。さて、6月は梅雨に入り雨の多い月ですが、6月のことを「水無月(みなづき)」と称します。
「水無月」は、「水の無い月」と書きますが、水が無いわけでなく、 水無月の「無」は、神無月の「な」と同じく「の」にあたる連体助詞「な」で、「水の月」という意味です。陰暦6月は田に多く水を引く月なので、「多くの水を必要とする月」の意から「水無月」と言われるようになったようです。旧暦の6月は梅雨が明けた時期(7月)になるため、新暦に当てはめて水無月を「梅雨も終わって水も涸れつきる月」「水の無い月」と解釈するのは間違いのようです。同様に、神無月の語源は、「神を祭る月」であることから、「神の月」とする説が有力とされ、神無月の「無」は、「水無月」と同じく、「の」を意味する格助詞「な」です。中世の俗説には、10月に全国の神々が出雲大社に集まり、諸国に神がいなくなることから「神無月」になったとする説があり、出雲国(島根県)では、反対に「神有月・神在月(かみありづき)」と呼ばれます。
また、6月には他に異名が沢山あります。「建末月:けんびげつ 」「水月:すいげつ 」「未月:びげつ」「旦月:たんげつ」「季月:きげつ 」「伏月:ふくげつ 」「遯月:とんげつ 」「焦月:しょうげつ 」「涼暮月:すずくれづき 」「松風月:まつかぜづき 」「風待月:かぜまちづき 」「鳴雷月:らいめいづき 」「弥涼暮月:いすずくれづき 」など・・・
20150531 |
麦秋
麦は、初夏のこの頃に黄金色に色づき、間もなく収穫を迎えます。近隣の麦畑は、一面の黄金色でとても綺麗です。特に夕方は夕日に照らされて、麦畑の金色が一層色鮮やかに映えます。初夏なのに「麦秋」と言う表現に日本語の味わいの深さを感じます。豊かな自然の中に生きている日本人の感性を大切にし、子供たちの五感にも伝えたいと思います。
「麦秋や 子を負いながら いわし売り 」小林一茶
20150524 |
初夏
好天が続き気温も上がり、来週にかけてまた良い天気が期待できます。初夏を実感します。木々や草花も初夏になり、緑も鮮やかで花々もたくさん咲いていて、鳥たちも活発に飛び回っています。すぐ身近に恵まれた環境があり、新緑の那須山などを散歩したりするのも楽しみです。
20150523 |
小満
5月21日は「小満」です。これは、「万物がしだいに長じて満つる意」ですが、『暦便覧』には「万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る」と記されていて、万物が次第に成長して、満々と満ち、草や木々が葉を茂らせころです。麦畑が黄金色に染まり、麦秋を迎えます。また、沖縄では、次の節気と合わせた「小満芒種(すーまんぼーすー)」という語があり、これは「梅雨」の意味で使われ、南方ではさらに季節が進行していることを感じます。この辺りでも、木々に葉が茂り、麦も色付き収穫が近づき夏を実感します。子どもたちの活動も盛んになってきます。
20150521 |
母の日
今日は、母の日です。母の日(ははのひ)は、「日頃の母の苦労を労り、母への感謝を表す日」で、5月の第2日曜日です。母の日は20世紀初頭にアメリカで始められました。1907年、ウェストバージニア州で教師をしていたアンナ・ジャービスが、自分の教会学校の教師であった亡き母親を覚えて、教会で記念会をもち白いカーネーションを贈ったのが始まりといわれ、その記念会でジャービスの母への想いに感動した人々は母をおぼえる日の大切さを認識し、その3回忌にあたる5月8日に、ジャービスは友人たちに「母の日」を作って国中で祝うことを提案しました。翌1908年の5月10日、彼女が勤めていた学校に470人の生徒と母親達が集まり、最初の「母の日」を祝い、彼女は参加者全員に、彼女の母親が好きだった赤いカーネーションを手渡しました。このことから、赤いカーネーションが母の日のシンボルとなって、1914年に、「母の日」はアメリカの祝日になり、5月の第2日曜日と定められました。日本では、昭和時代に皇后(香淳皇后)の誕生日である3月6日(地久節)に行われていましたが、1949年ごろからアメリカの例に倣って5月の第2日曜日に行われるようになりました。
20150510 |
わさなえ
少し前までは田植えはすべて手作業でしたが、最近は手植えする様子はあまり見かけません。補植で田んぼの隅に手植えしている姿を見ました。松尾芭蕉は
「手ばなせば 夕風やどる 早苗かな」という句を読んでいます。「手を離れて水田に植え付けられた苗が、夕暮れ時の風に吹かれて静かに揺れている」。早苗(さなえ)とは、「苗代から田へ移し植えるころの、稲の若い苗。田植え用の稲の苗」、「わさなえ」のことですが、若くまだナヨナヨしい青い早苗が、夕暮の風に吹かれ揺れている様子は、のんびりとして心癒される風景です。
20150509 |
立夏
今日は「立夏」です。暦便覧には 「夏の立つがゆへなり」 と記されていますが、 「立夏」は 春分 と 夏至 の中間にあたり、昼夜の長短を基準に季節を区分し、この 日から 立秋 の前日までが 夏 となります。夏の気配が感じられ、盛んにカエルが鳴
き始めるころです。気象 的には6月からが“夏”ですが、二十四節気では陽暦 5月初 旬頃からを夏としています。新緑の季節で、「九州では麦が穂を出し、北海道では馬
鈴薯や豆の種まきが 始まる」ようです。5月3日から今日まで4連休、好天に恵ま れましたが、気温は例年よりも低く北の方では桜の開花も足踏みです。いよいよ連休
が終わり、「立夏」を迎え、これからは気温も上がってくることでしょう。これか ら、上着を脱いで積極的に戸外で元気に遊ぶ子どもたちの姿が見られることでしょ
う。
「目には青葉 山ほと とぎす 初鰹」
20150506 |
子どもの日
「子どもの日」は、「祝日法」2条によれば、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを趣旨としています。子どもにも人格があり、全ての人々にある人権・人格を尊重し、互いに認め合い、和して生活したものです。
20150505 |
みどりの日
今日5月4日は、1985(昭和60)年に祝日法が改正されて制定された「国民の休日」でしたが、2007年より、昭和天皇の誕生日であった4月29日の「みどりの日」が「昭和の日」に変更なったため、「みどりの日」が5月4日に移動されました。その目的は、「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」ことです。
20150504 |
憲法記念日
5月3日は「憲法記念日」ですが、「祝日法」では「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」ことを趣旨としています。今後、日本が豊かで正しく成長するよう自分たちも努力し、子どもたちの成長と共に日本が安定していくことを期待します。
20150503 |
菖蒲
5月5日の子どもの日を「端午の節句」といいますが、「菖蒲(しょうぶ)の節句」とも呼ばれます。この時期に花を咲かせる菖蒲の長い葉は、強い香気があるので、この香りの強さが不浄を払い、邪気を遠ざけてくれるといわれています。また「菖蒲(ショウブ)」は、「勝負」や「尚武」に通じることから、江戸時代から男の子の出生を祝って、端午の節句に菖蒲湯に入ることが習慣になったといわれています。
20150502 |
さつき
明日から5月です。5月を「皐月(さつき)」と言いますが、皐月は「こうづき」とも読み、植物のサツキのことです。旧暦五月ごろに花が咲く躑躅であることから、サツキツツジの名がつき、やがて単にサツキと呼ばれるようになったようです。また、米の苗を植える月であることから、早苗月(さなえつき)と呼ばれていて、それが「 さつき」 となり、皐月の感じは当て字ともされます。「皐」の本来の文字は「皋」で、「白+大+十(まとめる)」で、白い光のさす大きな台地をあらわし。明るい、たかい、広がるなどの意を含みます。皐はその略体です。ちなみに、5月の異名ですが、「いななえづき(稲苗月)、いろいろづき(五色月)、うげつ(雨月)、けんごげつ(建午月)、つきみずづき(月不見月)、さつき(皐月)、さなえづき(早苗月)、さみだれづき(五月雨月)、しゃげつ(写月)、たちばなづき(橘月)、ちゅうか(仲夏)、ばいげつ(梅月)、よくらんげつ(浴蘭月)」などがあり、いずれも季節感を感じます。
20150430 |
昭和の日
今日「昭和の日」は、1989(昭和64)年1月7日に崩御した昭和天皇の誕生日です。 昭和天皇崩御後、生物学者であり自然を愛した昭和天皇をしのぶ日として、「みどりの日」となりましたが、2007年よりこの日は「昭和の日」と改めらました。それは、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いを致す」と言う意味合いからです。それと同時に、「みどりの日」はいままで「国民の休日」であった、5月4日に移動されました。
20150429 |
端午
間もなく5月。そして5月5日は『端午の節句』「子どもの日」ですが、旧暦では「午の月」は5月にあたります。「端」は物のはし、つまり「始り」という意味で、元々「端午」は月の始めの牛の日のことで、今年なら5月10日です。「端午」は、この午の月(5月)の最初の午の日を節句として祝っていたものが、のちに5が重なるこの月の5日が端午の節句の日になったといわれます。やがて、「午」は「五」に通じることから毎月5日となり、その中でも数字が重なる5月5日を「端午の節句」と呼ぶようになったともいわれます。同様に、奇数の月番号と日番号が重なる3月3日、7月7日、9月9日も節句になっています。
20150426 |
風呂の日
毎月26日は、「2(ふ)6(ろ)」の語呂合わせで「風呂の日」。明日、4月26日で「よい風呂の日」です。親子でお風呂に入って親子の対話を深めたり、家族同士ふれあいを促すことを目的に、東京ガスが1985(昭和60)年5月に制定しました。お風呂はその日の疲れを取り、身体も心も癒してくれます。毎日家族でお風呂を楽しんでいるご家庭もあるでしょうが、特に明日は「よい風呂の日」、家族みんなでゆっくりお風呂を楽しんで欲しいと思います。
20150425 |
鯉のぼり
5月5日の子どもの日に向けて、子供たちの健やかな成長を願い「鯉のぼり」を飾ります。鯉のぼりは、日本の風習です。江戸時代に武家で始まり、端午の節句の5月5日まで、「男児の出世を願って」家庭の庭先に鯉に模したのぼりを、風をはらませてなびかせます。別名、皐幟(さつきのぼり)とも言いいます。元は、雨の日に飾るものでした。理由は、魚は水中で泳ぐので、雨の日に限定して飾ったようですが、次第に晴れの日にも掲げて「晩春の晴天の日の青空にたなびくもの」となりました。
20150421 |
穀雨
「穀雨(こくう)」となります。「穀雨」は二十四節気の一で、「穀物を育てる雨の意」、「百穀を潤し、芽を出させる雨ということ」です。
「百穀」ですからあらゆる穀物を育てはぐくんでくれます。田んぼも田植えが始まりました。野山に花々が咲き乱れ、百花繚乱の季節を迎えます。
20150420 |
田植え
田植えのシーズンを迎えます。ほとんどの田んぼではゴールデンウイークまでに田植えを行うのでしょう。田植えが始まり、季節が春から初夏に向かっていることを感じます。間もなくツバメがやってくることでしょう。
20150419 |
土用
今日から「土用(どよう)」に入ります。「立夏」は5月5日で、暦の上ではこの日から「夏」になります。その夏になる前、春からの移行期間が「土用」で、大地は春から夏に向けての準備の始まりです。野山の草花も咲き、色とりどりの花々が咲き競っていますが、日毎に気温も高くなり、初夏を感じる日もあります。立夏を過ぎれば、季節は初夏となります。
20150417 |
タンポポ
土手に咲くタンポポが連日の雨空に花を開けずにいます。タンポポが朝開いて夕方閉じるのは、日照が関係していると考えられています。日差しがあるときに開き、逆に、どん曇りや雨の日は閉じるということです。雨や風の日には、雨や風を防ぐために花を閉じるそうです。ただし、ある実験では、初日咲き(開花して1日目の状態)のときは気温よりも日照の程度に大きく左右されることが示されています。つまり、どん曇りや雨になると花は閉じ、2日目咲きになると日照のほかに気温の影響もやや受け、3日目咲きは日照・気温ともに関係性は弱くなるそうです。タンポポの開閉にはタンポポの年令も関係するとの見方があります。雨の日に咲いているタンポポがあったら、この春最後に花開いているのかもしれません。
20150415 |
清明
今日は「清明」です。『暦便覧』には「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」と記されていて、「万物ここに至って皆潔斎(けっさい)なり」といわれる季節で、万物がすがすがしく明るく美しいころです。様々な花々が咲き乱れ、いよいよお花見のシーズンになります。境内の桜も咲き、明日にも満開となるでしょうし、野山の花々も咲き誇って、花の季節が賑やかになりました。
20150405 |
桜前線
ヒガン桜が満開を過ぎ、花びらを散らし始めました。ソメイヨシノの桜前線は、順調に北上を続け、この辺でもようやく開花しました。境内の桜もまだ2分咲きといったところですが、週末には咲きそろうことでしょう。
20150404 |
座禅会
新年度を迎えるに当たり、学校法人ひかり学園の教職員の座禅会を全超寺にて修行致しました。教員一同、緊張しながらも、しっかり座禅に取り組んでいました。また、座禅終了後は幼稚園が安全で、子どもたちが健やかに成長できるようと安全祈願を行いました。
20150403 |
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桜
桜は身近であり、個人の心情や環境に寄り添った存在でもあります。桜を歌った俳句は多く、それぞれの心持ちに合う俳句があることでしょう。
「初桜 折しも今日は よき日なり」(松尾芭蕉)
「夕桜 家ある人は とくかえる」(小林一茶)
「高砂の 尾上の桜 さきにけり 外山の霞 立たずもあらなむ」(前中納言許[・小倉百人一首73番)
《現代語訳》遠くの山の峰の桜が咲いたよ。人里近い山の霞よ、どうか立たないでおくれよ。(桜が見えなくなってしまうから)
「もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし」(前大僧正行尊・小倉百人一首66番)
《現代語訳》わたしがあなたをしみじみいとおしいと思うように、あなたもわたしを、しみじみいとおしいと思っておくれ、山桜よ。花より他にわたしの心を知る人もいないのだから・・・・
20150402 |
エイプリルフール
今日 4月1日は、「エイプリルフール」で、罪のないウソをついても、かまわない日といわれています。ヨーロッパでは3月25日が新年で、4月1日まで春の祭りがありました。1564(永禄7)年、フランスの国王シャルル9世が1月1日を新年の始まりにしたため、4月1日を「ウソの新年」として祝ったことが由来といわれています。
20150401 |
蕾
桜が、連日の暖かさでつぼみを大きく膨らませています。3月末となり、間もなく4月です。一年間、あっという間に過ぎました。1年365日、それぞれ毎日が大切で、二度とないかけがえのない日々です。日々を無駄に送ることなく大切に、さらに実りある日々のために資していきたいものです。
20150329 |
春分
昨日の「春分の日」は、「自然を称え、将来のために努力する日」と法律で定められた祝日でした。「春分」は昼と夜が同じ長さになる日ですが、昔の人は、自然に感謝し春を祝福する日だと感じていたようです。それは、長い間冬眠をしていた動物たちが動き始め、人々もやる気に満ち溢れている時期です。また、この日の前後にご先祖様への感謝の気持ちを伝えるためにお墓参りに行く習慣(彼岸)もあります。古来、人々はこの日を春のれを祝う日とし、同時に祖先に感謝をするお祭りを行い、この風習は農村部で長く続いてきました。明治時代、春分の中日を「春季皇霊祭」と定め、宮中において祖先を祭る日となったのをきっかけとして、一般市民の間でも「祭日」とされました。
20150322 |
春分の日
今日は「春分の日」で、、昼夜の長さがほぼ等しい日です。これから日が一番長い夏至に向けて、毎日1分5秒づつ日が長くなり、そしてまた毎日1分5秒ずつ日が短くなって、昼夜の長さがほぼ等しい「秋分」になります。一年間は、正確には「365.2421904日」であるために、「春分の日」はその年によって変化します。
20150321 |
彼岸集会
お彼岸中、幼稚園の子どもたちと「彼岸の集会」を行い、先生からお話を聞いたりして個々の修練に努めます。幼稚園では、特に感謝の心を育てていきたいと思っていますが、心に感謝の思いを持つだけではなく、言葉に出して「ありがとう」を伝えられる人になって欲しいと願います。互いを尊重し、互いを認め合い、互いに感謝し合って和やかな世の中が実現するでしょう。人や物、自然の動植物全てに感謝の心を持ち、感謝を伝えられるひかり幼稚園の子どもたちであって欲しいと、この彼岸に改めて思います。
20150320 |
彼岸
今日から一週間は春の彼岸です。彼岸は生きている自分たちが、努力して「彼岸」(さとりの岸)に至る精進の日々です。幼稚園で示す毎月の徳目の3月は「智慧」。「智慧」は、単なる知識だけでなく「物事の正しいあり方を見極める認識力の事」をいいます。うれしい、楽しい、心地よい、やさしい等のプラスの心情体験、つらい、悲しい、悔しい、我慢する等のマイナスと思える心情の体験は、智慧づくりとなり自分の力で得た知識を智慧に育んでいくのです。その積み重ねにより真の「賢さ」に繋がります。幼児期にたくさんの 遊びを通して様々な体験をして培い育って智慧が身についていくことが大切です。「人を幸せにし、自分を幸せにする生き方」、それが 子どもたちへの願いであり、仏さまの教えです。
20150318 |
ふきのとう
初春の味覚、「ふきのとう」がそこかしこに出てきました。ふきのとうはカリウムを豊富に含んでいます。カリウムはナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、高血圧に効果があります。また、足などのむくみをとる作用もあるそうです。また、苦味成分のアルカノイドは肝機能を強化し、新陳代謝を促進します。また、ケンフェールは活性酸素などの発ガン物質を抑制する効果があります。そして、香りの成分フキノリドには、胃腸の働きを良くする健胃効果があると言われています。苦味や独特の香りにも体に良い成分が含まれていますので、ぜひ初春の味覚を楽しんでみましょう。
20150310 |
ありがとう
今日3月9日は「サン(3)キュー(9)」(Thank you)の語呂合せで、今日は「ありがとうの日」です。
幼稚園では、毎月年長児と座禅を行ってきましたが、その都度、座禅の最後に感謝の言葉「ありがとうございます」をみんな一緒に大きな声で7回から10回唱えてきました。卒園しても、いつでも誰にでも感謝の言葉、「ありがとうございます」を心を向けて言える人になってほしいと願います。他人を敬うことで、自分も敬われます。人を敬わなければ、自分も敬われることはありません。感謝すれば、感謝が返ってくるでしょう。人にも物にも、あらゆるものに感謝の心を持って接して欲しいと思います。
20150309 |
ミツバチ
3月8日は、「ミツ(3)バチ(8)」の語呂合わせから「ミツバチの日」です。
ハチミツには、ビタミンB1、B2、葉酸などのビタミン類、カルシウム、鉄をはじめ、27種類のミネラル、22種類のアミノ酸、80種類の酵素、ポリフェノールや若返り効果があるといわれているパロチンなど、150を超える成分が含まれていてます。またビタミンには「活性型」と「不活性型」があり、活性型は少量で効くけれども、不活性型は大量に用いなければ効かないそうです。人工的に作ったビタミン剤は、大量に用いても天然のビタミンよりも効用が低いことが判明しています。ハチミツに含まれるビタミンは非常に良質なもので92%が活性型で、毎朝の食卓をはじめ、運動後や疲れた時、子どもたちや妊娠時・授乳時の栄養補給にも適しています。
20150308 |
百花咲く
春になり、野山や山里にもたくさんの花々が咲きだしました。
花々は、春の訪れを人間に告げようと咲くのではありません。人間を喜ばせようと咲いているのでもありません。花々は、それぞれの生命の赴くままに、無心に咲き、無心に散っていきます。誰のためでもなく、何の計らいもなく、その姿を誇ることもなく、与えられた場所で、ただありのままに精一杯咲くだけです。
人はあれこれと計らいながら生きています。「ああしたい」「こうしたい」「ああなりたい」「こうゆう生き方をしたい」と、悩み苦しみ、うまくいかない事、思い通りにいかない人生にもだえながら、不平や不満を抱えて生きています。計らいを持つことが、人生を悩みや苦しみの淵に運んでゆくのです。
『碧巌録(へきがんろく)』には、「百花(ひゃっか)春至(はるいたって)為誰開(たがためにひらく)」と示されています。「花を見てごらん、花は少しの計らいも持たず、ただありのままに咲いているでしょう。それぞれの色や形で山野を彩り、私たちを和ませ楽しませてくれているではないか。」
不平不満やちっぽけな計らいに惑わされず、ただ無心に生きることの尊さを野山の花々は黙って私たちに教えてくれます。
20150307 |
ひな祭り
明日3月3日は「ひな祭り」です。「ひな祭り」には、「桃の花」を飾りますが、中国では桃は悪魔をはらう木で、3月3日に摘んだ桃の花びらを酒に漬けた「桃花酒」を飲むと、若さと健康を保てるという言い伝えがあります。そして桃は「平和の象徴」ともされていました。また、日本ではよく「白酒(しろざけ)」を飲んで「ひな祭り」のお祝いをしますが、日本では「桃花酒」があまり一般的ではなかったので、代わりに「白酒」が使われるようになったそうです。そして、桃の花を太陽に、白酒を月になぞらえ、「日と月をまつる」という意味もあるようです。「ひな祭り」は女の子だけのお祭りではなく、誰もが健康で若々しくありたいと願う行事です。
20150302 |
弥生
今日からは3月になります。旧暦の3月は「弥生(やよい)」と呼び、新暦3月の別名としても用います。弥生の由来は、草木がいよいよ生い茂る月「木草弥や生ひ月(きくさいやおひづき)」が詰まって「やよひ」となったという説が有力ですが、その名の通り3月になると、枯れた草葉も緑色に変わり、新しい息吹を感じます。3月は他に、花月(かげつ)、嘉月(かげつ)、花見月 (はなみづき)、夢見月(ゆめみつき)、桜月(さくらづき)、暮春(ぼしゅん)等の別名もあり、それぞれの名前に春を感じます。
20150301 |
菱餅
今週は暖かい日が続き春の足音を感じます。間もなく3月、3月は「ひな祭り」です。そのひな祭りには「菱餅(ひしもち)」を飾ります。菱餅の白・緑・紅の三色には、それぞれに意味があり「雪が溶け、草が芽生え、花が咲く」春の訪れの意味が託されています。また、他の説では、白は「清浄」、緑は「邪気をはらう薬草の色」、紅は「魔除け」の意味があるそうです。祭礼行事の中に、幸せや平和を願う思いがたくさん託されています。そんな願いを学びながら、平和で安定した生活が過ごせる事に感謝します。
20150225 |
涅槃
2月15日は、お釈迦さまがお亡くなりになった「涅槃会」です。お釈迦さまは臨終の際に、「あなたが亡くなられた後、いったいなにを頼りに生きたらよいのでしょうか?」と弟子たちは問いかけました。お釈迦さまは、その問いかけに、こう答えています。 『自灯明、法灯明』と、「自らを灯火(ともしび)とせよ、法を灯火とせよ」と。私たちは、時に大きな存在に依存して、判断し決断し前に進むことがあります。お釈迦さまと修行を供にし、大いなるその指導のもとにいた者がその支えを失ったとき、これから先どう進むべきかと惑いうろたえたことと思います。「自灯明」は依存する気持ちを戒めた厳しいお示しです。自分自身を拠りどころとして、自分自身の責任で進むのです。自分の信じるものを拠りどころとして、自分の足で歩むのです。自分を灯火にして進む自信がない者は、「法灯明」、仏法つまり仏の教えが灯火となってあなたの足元を照らすでしょう。「自灯明」で戸惑い悩んだとき、仏様の教えがあなたを導いてくれます。
人生はあなた自身のものです。だれも足元を照らし続けてはくれません、自分と自らの信じるものを灯火として、一歩一歩しっかりと自分の足元をみつめ歩んでいきましょう。
明日16日、梅花講の皆さんと、涅槃図の前でお釈迦様の遺徳をたたえ読経・詠讃歌奉詠を努めたいと思います。
20150215 |
バレンタインデー
今日2月14日は、「バレンタインデー」です。田園と牧人の神ルペルクス(ファウヌスの別名)をたたえる古代ローマのルペルカリアの祭(2月15日)が起源で、やがてこの祭りが、兵士の自由結婚禁止政策に反対したバレンタイン司教が、ローマ皇帝の迫害により西暦269年に殉教した日を記念した祭日(2月14日)とむすびつけられて出来たものです。その後、聖バレンティヌスは恋人たちの守護者とされ、この日は恋人たちの愛の誓いの日となったのです。日本では1958年頃より流行しはじめ、お菓子メーカーの努力によって、女性から男性にチョコレートを贈るという、日本独自の習慣が生まれました。
20150214 |
建国記念日
「建国記念日」は、もともとは1872年(明治5)に、[紀元節(きぜんせつ)]という名前ではじまった記念日で、「古事記」「日本書紀」の記述にもとづき、初代天皇とされる神武天皇が即位した日といわれています。 当初は1月29日が祝日にさだめられていましたが、翌73年に、太陽暦の採用にともなう措置として、期日を2月11日に変更されました。その後、第二次大戦後に廃止されましたが、1966年(昭和41)に「建国記念の日」という名で復活し、翌年より実施されています。制定当初は、まだ成立したばかりの明治政府首脳が、天皇を中心とした国家支配体制の正当性を内外にしめす必要から制定されたと考えられていますが、現在の建国記念の日は、「建国をしのび、国を愛する心を養う日」とされています。
日本に生れ育った事を喜び感謝したいと思います。
20150211 |
針供養
今日2月8日は「針供養」の日です。地方や神社によっては12月8日に行われることもありますが、今日は、裁縫を1日慎み、古い糸や錆びた針、折れた針を豆腐やこんにゃくに刺して神社に納めて針仕事の上達を祈ります。浅草寺淡島堂が、「針供養」の寺として有名です。日ごろから「針」にはとてもお世話になっています。改めて「針」に感謝したいと思います。
20150208 |
しもつかれ
立春(2月4日)が過ぎ、この時期になると、栃木名物の「しもつかれ」をふるまわれます。「しもつかれ」にはそれぞれ家庭の味があって、千差万別です。鮭の頭と大豆や野菜の切り屑など残り物を大根おろしと混ぜた料理で、地域により「しみつかり」、「しみつかれ」、「すみつかれ」とも呼ぶようです。「しもつかれを7軒食べ歩くと病気にならない」「なるべく多くの家のしもつかれを食べると無病息災だ」と云われます。ただし、好き嫌いに分かれる食べ物のようです。正直なところ自分は苦手な方で、少量ならば好いのですが、時にどんぶりで出されることもあって困惑してしまいます。好きな人には良いのでしょうが、苦手な人には難儀です。
20150206 |
立春
2月4日は、二十四節気の一つ「立春(りっしゅん)」です。「暦の上では、春がはじまる日」とされます。さて、1年の始まりをどの時期に持ってくるかでスタートが変わります。暑いときがスタートの国も、寒いときがスタートの国もあり、それは各国々の慣習や歴史によるのかも知れません。日本には「元旦」の正月を1年の始まりとする考え方と、同時に「立春」を季節の1年の始まりとする考え方も存在します。干支では、春の「節分(立春の前日)」までは前年生まれの干支としますし、俳句の季語なども、四季を立春からの季節感で分けたりします。
暦月(月切り)では、春は正月(1月)・2月・3月で、節月(節切り)での春は、立春から立夏の前日。この場合の1月は立春〜啓蟄の前日となります。そして、月切りでは大晦日(12月31日)と元旦(1月1日)の境目が節目です。節切りでは立春(2月4日)を迎えた時間や日が1年のスタートとなります。中国でも日本でも旧暦の日付は月切りによって書かれ、季節感を知るための節切りは日付では何日になるかというような形で補足されます。今日は「立春」、節切りの新しいスタートです。各々が明るく輝かしいスタートが出来ますように祈念いたします。
20150204 |
追儺
昨日、明日2月3日の「節分(せつぶん)」を前に「節分祈祷」を執行しましたが、「節分」は、現在では「立春の前日(太陽暦の月4日)」をさします。もとはそれぞれの季節がおわる日、つまり立春、立夏、立秋、立冬の前日をいい、節分につきものの「鬼はらい(やらい<)」の行事は、中国の「大儺(たいな)」が源流(げんりゅう)で、おそろしい形相(ぎょうそう)の面をつけた呪師が疫鬼をおいはらう行事です。 日本では706年(慶雲3)に、たくさんの人民が疫病で死んだので、土の牛をつくって、はじめての鬼払い儀式が行われたことが、「続日本紀(しょくにほんぎ)」に記されています。
その儀式は「追儺(ついな)」といい、朝廷では鎌倉時代まで大晦日の夜に行ったそうです。また、節分といえば豆まきですが、節分に豆で邪鬼をはらう行事が初めて行われたのは、室町時代の京都で、「看聞(かんもん)日記」の1425年(応永32)の記録に記されています。定番のかけ声の「鬼は外、福は内」は、「臥雲日件録」1447年(文安4)に、立春前夜に家ごとに豆をまき、「鬼は外、福は内」ととなえたと記されています。 やがて江戸時代になると、春をむかえる厄払いの行事として、諸国の神社や家庭にひろまり、体を豆でなでて厄をうつしたり、年齢の数だけ豆を食べたりするようになりました。 また、ヒイラギの葉がとがっていることから、「鬼の目突き」とよばれ、その先にイワシの頭をさして戸口にかかげると、邪気の侵入をふせぐとされています。
20150202 |
豆知識
2月3日は「節分」です。幼稚園では2月1日に「豆まき」を行い、豆の力で、自分の中の弱虫や泣き虫の鬼を追い払います。4日「立春」の新しい年回りが始まる前日に幼稚園や自分の中を清め祓い良い一年としたいものです。さて、その豆まきの「 豆知識 」です。
1、福豆には、「まめ(健康)に過ごせるように」との願いが込められていて、自分の年齢の数だけ豆を食べると、一年間病気にならず健康に過ごせます。
2、厄年の人は、早く一年が過ぎるようにと豆を一つ多く食べましょう。
3、豆まきには、生の豆でなく、炒った豆を使います。それは、厄を払い厄をしょった豆から(厄・災難の)目が出ることがないようにという意味からです。
4、豆(大豆)のカロリーは、 100gで417kc alだそうです。結構ありますね。
5、福豆は炒った大豆が普通ですが、 北海道などでは落花生 などを撒きます(大豆より も回収し易く、殻ごと撒くため地面に落ちても食べられるからだそうです)
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6、掛け声は通常「鬼は外 、福は内」ですが、鬼を祭神または神の使 いとしている神社では「鬼は外」ではなく「鬼も内(鬼は内)」とし 、「鬼」の付く
姓(鬼塚、鬼頭など) の家で「鬼は内」の掛け声があるようです 。
20150131 |
厄払い
2月3日は「節分」ですが、『古事記』などの日本 の神話によると、新しい歳には、身の不浄や罪悪・苦厄を祓うために身に着けていた衣服 を捨てるという風俗が 、古くから日本にあっ たようです。これが「節分の厄払い」の 風俗と結びついて、節 分の日に自分の衣服を街路に棄てることで厄 を祓ったようです。さらに、こうして捨て た衣服が乞食者への施 しとなることから、やがて、自分の年齢の数の銭を包んで路地に落とすこ とにもなりました。かつて、天皇は御年の数だけの豆 と鳥目〔ちょうもく= 銭〕とを包んだものを 撫物〔なでもの=厄払 いのために身の厄を移 して捨てるもの〕を、勾当内侍 〔こうとうのないし〕 に渡ぢ、勾当内侍は 後を顧みないようにし ながらこれを持って退 くと記載があります。このあたりが年齢の数 だけ豆を食べるという 風俗に繋がったそうです。(なお、「勾当内侍」 とは掌侍〔ないしのじ ょう=内侍の三等官〕 の首位で、「長橋局」 などとも呼ばれ、奏請 や伝宣を司った女官の ことです。) また、「節分」に清 めのそばを食べ、晴々 しく「立春」を迎えるところもあります。これを「節分そば」と言うそうで、地域によっては、「節分そば」を「 年越しそば」といい、 「大晦日そば」と区別しているようです。
20150125 |
大寒水
昨日1月20日は「大寒」でしたが、「大寒」は『暦便覧』では「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」と説明していて、寒さが1年のうちで最も厳しくなるころです。遥かに見える那須の山々も、厳寒に氷ついて見えます。さて、「大寒の朝の水は1年間腐らない」と云われ、元気のエネルギーに満ちた活力水で、容器などに入れて納戸に保管する家庭が多いそうです。「大寒」が暦の上では寒さの底ですから、これから寒さも緩んで、暖かくなり春に向かうことになります。活力の湧く「大寒水」を飲んで、活力を漲らせ、寒さに負ず元気に過ごして欲しいと願います。
20150121 |
大寒
今日1月20日は二十四節気の一つ「大寒」です。このころ、寒さが1年のうちで最も厳しいと言われますが、昔から「大寒生れの卵は 滋養に富んでいるので、食べると健康に暮らせる」と言われています。「大寒」中には、「鶏始乳」という鳥が卵を抱き始める時候が有り、その頃の卵は「生気に満ち溢れている」と考えられ人気が有ります。最近人気の風水でも、「大寒の日の卵を食べると、金運が上昇する」と言われてますので、是非、大寒生まれの卵を食べて、健康で、運気も上がり、インフルエンザもはね返して、寒さの中でも元気に過ごしたいものです。
20150120 |
小正月
1月15日は 、「小正月(こしょうがつ)」です。 元日の「大正月」に対して言うもので、「女正月」、「十五日正月」などとも言います。 「女正月」の呼称は、女性は正月中はとても忙しくて、ようやくほっと一息ついたり年始回りを始めたりできるようになるのが、この15日頃だという事なのだそうです。 古来民間では、この「小正月」が本来の年越しであったということで、郷土色豊かな行事や、しきたりが、一年の中でもっとも多い日になっています。餅花、繭玉といって、柳や水木の枝に餅を花のように付けたものを、米や繭の豊作を祈って座敷に飾ったり、また、削り花、削り掛けといって、竹柳の枝先をササラ状にして、稲の穂垂れの様子をかたどった物を、門前や家の中に吊るしたりしますが、最近はあまり見かけなくなりました。
20150115 |
上元
明日、1月15日(陰暦正月15日の称)は三元の一つ、「上元(じょうげん)」です。7月15日を中元、10月15日を下元といいます。上元(1/5)、中元(7/15)、下元(10/15)、この三つを合わせて「三元」と言い、中国伝来の暦法では「年の折り目の日」とされた日で、道教の祭日でした。これら季節の節目には贈り物をするという習慣がありましたが、現在ではお中元という夏の贈り物だけが残っています。もともとはお上元やお下元というのもあったそうです。そして、この「上元」の日に、「小豆粥」を食べるとその一年中の疫病が避けられると言われていますので、是非試してみて下さい。
20150114 |
成人の日
今日は1月の第2月曜日、「成人の日」で、成年(満20歳)になった青年男女を祝い励ます祝日です。もとは1月15日でしたが、2000年(平成12年)に「ハッピーマンデー」が施行され「成人の日」が1月の第2月曜日になりました。でも、私はいまだに「成人の日」は1月15日という気がします。ちなみに、「体育の日」も同じ2000年に施行され10月の第二月曜日になり、2003年(平成15年)には「海の日」と「敬老の日」もハッピーマンデーが施行されています。
20150112 |
鏡開き
今日は「鏡開き」。もともと武家社会の風習で、正月にお供えした餅を下げてた際に、刃物で切るのは切腹を連想させるので嫌い、手や木鎚で割り、「切る」「割る」という言葉を避けて「開く」という言葉を使用するようになりました。そして鏡は円満を、開くは末広がりを意味しています。また、鏡餅を食すことを「歯固め」といいい、硬いものを食べることで歯を丈夫にして、年神様に長寿を祈ったそうです。
20150111 |
七草粥
今日1月7日は、「七草粥」です。七種の野菜(芹(せり)、なずな、御形(ごぎょう)、はこべら、仏の座(ほとけのざ)、菘(すずな)、すずしろを刻んで入れた粥を食べると、邪気を払い万病を除くと云われ食べますが、呪術的な意味ばかりでなく、正月のおせち料理で疲れた胃を休め、野菜が乏しい冬場に不足しがちな栄養素を補うという効能もあります。一般には7日正月のものが七草と記されますが、七草(ななくさ)は、本来、秋の七草を指し、正月のものも七種と書いて「ななくさ」と読み、「七種がゆ」と云うのが正しい様です。春の味わいを楽しんだご家庭も多くあったことでしょう。
20150107 |
小寒
今日は、「小寒」です。寒さが最も厳しくなる時期の前半で、『暦便覧』では「冬至より一陽起こる故に陰気に逆らふ故、益々冷える也」と説明していて、この日から節分(2月3日)までを「寒(かん。寒中・寒の内とも)」と言い、この日を「寒の入り」とも言います。冬の寒さが一番厳しい時期となり、今日から寒中見舞いを出し始めます。
20150106 |
水仙
1月4日の花は「水仙」(すいせん)」です。ヒガンバナ科の多年草で、地中海沿岸が原産です。古くシルクロードを通って東アジアに渡来し、日本の暖地海岸にも広く自生化しています。その名前は、「清らかな姿と芳香が仙人のよう」なので、「水仙」と呼ばれていますが、学名の「ナルキッスス」は、この花に姿を変えたギリシャ神話の美青年「ナルキッスス」に由来していることは有名です。花言葉は「自己愛」です。自分を愛し、自己を大切にすることも大切ですが、互いを尊重する生き方はもっと大切です。
20150104 |
ひとみ
今日は1月3日ですが、「1(ひと)3(み)」の語呂合わせで、「ひとみの日」です。めがね、コンタクトレンズの業界が制定したそうです。瞳をいつまでも美しくということが、その制定の目的ですが、コンタクトレンズの歴史は古く、古代ローマの皇帝ネロが闘技場での観戦用に、エメラルドのレンズを用いていたといいます。
20150103 |
初夢
1月2日の夜から1月3日の朝に見る夢のことを「初夢」といいます。「初夢」は新年に見る夢で、その年の運を占いますが、初夢を見る日は地方によって違い、1月1日の夜から1月2日の朝に見る夢を初夢と言うところもあるようです。さて、初夢で見ると縁起の良い物として、「一富士(いちふじ)、二鷹(にたか)、三茄子(さんなすび)」があり、一番に富士山の夢、二番目に鷹の出てくる夢、三番目になすびが出てくる夢を見ると縁起がよいとされています。これには色々な説がありますが、徳川家康の好きな物が、一番目に富士山、二番目に鷹狩り、三番目に初物のなすであった事から生まれた言葉だと言われています。一年の始まり正月ですから、怖い夢でなく、楽しい夢、嬉しい夢、いい夢を見たいものです。
20150102 |
あけましておめでとうございます。
それぞれが幸多き、豊かな歳となりますよう、ご祈念申し上げます
平成27年元旦
長榮山全超寺 住職黒田光泰拝
20150101
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