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大晦日
 いよいよ大晦日です。今日は、一年の締めくくりとして年越しそばを頂きます。 年越しそばは江戸中期からの習慣で、金箔職人が飛び散った金箔を練ったそば粉の固まりに引付けて集めていたため、年越しそばを残すと翌年は金運に恵まれないといいます。ですから、この日のそばは、来る年の金運がかかっているというわけです。また、金は鉄のように錆びたりせず、永遠に不変の物であることから、長寿への願いも込められているのです。年越しにおそばの準備をしているご家庭は多いことでしょう。
20131231

正月飾り
 いよいよ一年が終わり、明日は大晦日を迎えます。今日は正月飾りを行いました。昨 日ついたお餅で、正月飾りの鏡餅を作りましたので、それを本尊・お釈迦様の御前に 飾り、しめ縄を本堂正面に取り付けました。今年も残すところ後一日、静かに送りた いと思います。一年間、檀徒一同平穏に、健康に過ごせたことに感謝します。
20131230

一陽来復
  「一陽来復(いちようらいふく)」は、「冬が去り春が来ること」、「悪いことが続いたあと、ようやく物事がよい方に向かうこと」、「運が向いてくること」の意味ですが、万物の生成を「」と「」の二気に分ける考え方からは、夜を陰、昼を陽とします。1年では、冬至が陰の極点となり、冬至の翌日から陽がふたたび増してくることになります。古くはこの日を「一陽来復」または「一陽嘉節(かせつ)」として祝いました。それが春が巡ってくることや、めでたいことが再び訪れることを「一陽来復」というようになりました。
 たくさんの幸運がそれぞれのご家庭に向かうことを祈ります。
20131223

冬至
  今日、12月22日は、一年で昼間が最も短い日の「冬至(とうじ)」です。 冬至の日には、何と言っても「ゆず湯」です。柚子の実をお風呂に入れて、温まります。「冬至にゆず湯」の由来は、冬至(とうじ)が「湯治(とうじ)」(お湯に入る)ことと、柚子(ゆず)が「融通(ゆうづう)」の語呂で、お金の融通が効くようにとの願いで、”お湯に入って健康になって、 融通よく暮らそう”、ということです。
 冬至が、1年で最も夜が長くなる日ということで、死に最も近い日であり、厄や邪気を祓うために体を清め無病息災を祈るという意味で、この風習は江戸庶民から生まれ始まったといわれています。柚子の精油成分が湯に溶けて、血管が拡張し血液の循環が良くなり、肩こりや冷え性を緩和し、更にはビタミンCの効果でお肌を滑らかにするとされています。また、すっきりとさわやかな香りで、寒さで凝り固まった体をリフレッシュする効能もあるでしょう。柚子自体にも効能があって、柚子湯に入ると風邪にひきにくくなり、皮膚も強くなる様です。
 寒さも厳しくなってきました、柚子湯に入り、家族団欒を楽しみながら、ポカポカにあったまって、元気に過ごしましょう。
20131222

かぼちゃ
  明日22日は「冬至」ですが、 「冬至の七種」、(うどん(うんどん)・かんてん(寒天)・きんかん(金柑)・ぎんなん(銀杏)・なんきん(カボチャ)・にんじんれんこん)、と言われる食品があります。いずれの食品には「」がつきます。
 この「ん」のつく食べ物を食べると、健康で病気にかかりにくくなると言われ、特に冬至の日に「カボチャ」を食べると、厄除(やくよ)けになる、中気(ちゅうき)などの病気にならないと言われています。実際に、かぼちゃには、カロチンビタミンがたくさんあり、食べ物のなかった時代では、栄養補給に欠かせない食べ物だったようです。そして、切った断面が太陽のようだから、とも言われています。
 皆さんも「ん」(幸運)の付く食べ物を食べて、良い運を頂き、健康で病気知らずに日送りしましょう。
20131221

冬至粥
 来週22日は冬至になります。一年中で最も昼が短く、夜が長い日が冬至です。太陽の昇る高さが低いため、影も一番長くなります。
 この日は、カボチャを食べたり、ゆず湯に入る習慣がありますが、「冬至粥(とうじがゆ)」というのがあります。冬至の日に小豆(あずき)がゆを食べると、厄を払ってくれるそうです。
 韓国では、冬至に食べる料理として、「冬至粥(トンジ(冬至)パッチュク)」(「パッチュク」は、うるち米とあずきをやわらかく煮込んだお粥で、パッが「あずき」、チュクが「粥」を意味します。)が親しまれているそうです。
 19世紀に書かれた『東国歳時記(とうごくさいじき)』にも、記述がありますが、冬至は1年の中でいちばん夜が長いため、陰陽五行の考え方において、陰の気がもっとも高まる日と考えられています。陰の気が強まると疫神(病気の鬼神)の行動が活発化し、病気になりやすくなるといわれ、その防止のため、体内に陽の気を補充する必要があって、「陽の気」をもつ食材のあずきを摂取するのだといいます。ちなみに、あずきなどの赤い食べ物が「陽の気」をもつ食材だといわれているほか、とうがらしも代表的な「厄よけ」の食材として扱われています。「赤い食べ物」を摂って、寒い冬に備え、元気に過ごしたいと思います。
20131215

忠臣蔵
 今日12月14日は、「忠臣蔵」で有名な、大石内蔵助良雄(おおいしくらのすけよしたか)以下、四十七士が本所の吉良上野介邸に討ち入りした日です。300年以上も前の出来事で、1702(元禄15)年12月14日の寅の上刻(午前3時)頃のことでした。四十七士の眠る品川の泉岳寺には、いつもたくさんのお参りの人々がいて、その人気の高さを実感します。その志が、いつの世も高く評価され敬愛されているのでしょう。 さて、赤穂浪士は一般的には四十七士とよばれますが、浪士の一人の寺坂吉右衛門は討ち入りに参加したものの、泉岳寺にひきあげる途中で姿を消して切腹をまぬがれ、83歳まで生きて、その真実を伝えました。
20131214


 2013年を表す漢字は「輪」。
 日本漢字能力検定協会(京都市)が全国から募った「今年の漢字」が昨日、清水寺で発表され、森清範(せいはん)貫主(かんす)が縦1・5メートル、横1・3メートルの和紙に墨で書き上げました。
 17万290通の応募のうち、「輪」は最多の9518通(5・59%)だった。2020年東京五輪の開催決定や、富士山の世界文化遺産登録、サッカーW杯への日本代表の出場決定など「日本中が輪になって歓喜にわいた年」であり、台風など相次ぐ自然災害にも支援の輪が広がったことなどが理由に挙げられました。
 2位には東北楽天ゴールデンイーグルスの日本シリーズ初優勝などから「」(8562通)、3位には流行語になった人気ドラマのセリフから「」(7623通)。
 森貫主は「『輪』には、大勢の人が手を握りあい円滑に回転していくという意味がある。皆が譲り合い支え合って、来年も震災復興など輪のつながりに努力していきたい」と話していました。日本中が、互いを思いやり支え合って真に豊かな国となるよう祈念します。
20131213

成道
 今日、12月8日はお釈迦さまがお悟りをひらかれた「成道(じょうどう)」の日です。お釈迦様は、29歳で王子の身分を捨て城を出て、出家して僧侶となります。6年間の修行を続けて35歳の時、苦行や難行によっては悟りを得ることは出来ないと知り、河で身を清め、村の娘スジャータの供養する乳粥を食して菩提樹の下で座禅に入り、ついに12月8日の未明、明けの明星を観て真理を悟ります。以後、45年間、80歳で亡くなるまで、人々に真理の教えを説き、導き続けました。それが仏教の始まりです。仏教では「いのち」を大切にすることを伝えています。人の「いのち」、動物や植物の「いのち」、道具や物にもはたらく「いのち」があり、それらの「いのち」に支えられて共に生きていることをしっかりと自覚して生活してゆきましょう。
20131208

大雪
 12月7日は、二十四節気の一つ「大雪(たいせつ)」です。雪が激しく降り始めるころで、『暦便覧』には「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也」と説明があります。陰暦11月の節で、立冬の30日後。季節のうえでは、ちょうど初冬の中ごろにあたり、この頃北の地方では大雪が降る年があります。那須の山々も白く雪化粧していて、そろそろ初雪がありそうです。市内にも冬タイヤにはき替えた車両が増えてきました。
20131207

春菊
 「春菊」は、葉の形が菊に似ていることから、この名前がつけられました。春菊に含まれる主な栄養には、βカロテン(ビタミンA)、ビタミンB1、B2、C、カリウム、鉄分などがあります。
 βカロテン(ビタミンA)は、皮膚や粘膜を保護して免疫力を高め、外部からの病原菌の感染を防いだり、ガン予防の効能がある栄養成分です。また、網膜にある「ロドプシン」という、光を感じる物質の主成分となり、夜盲症(とりめ)を予防する効能もあります。
 ビタミンB1は、食品から摂った糖質(炭水化物)から、エネルギーを作り出す働きがあり、疲労回復や神経系を正常に保ち、ビタミンB2は、脂質からエネルギーを作りだし、成長期の子供の発育を助けたり、有害な活性酸素を分解する効能があります。
 そして、ビタミンCは、免疫力を高め活性酸素を分解し、ガン予防に効果があるだけでなく、メラニン色素を減らす美肌効果、ストレスに対抗するホルモンを合成するなど、様々な働きがあり、カリウムは、体内の余分なナトリウム(塩分)を排出して、高血圧や心臓病、脳血管障害などのリスクを減らす効能があります。鉄分には、赤血球(ヘモグロビン)の材料になり、貧血の予防、改善の効果がある栄養成分です。
 春菊は、1年中栽培されていますが、栄養が豊富で一番おいしいのは、11月〜3月の寒い時期。鍋の具材にも、生でサラダにしても美味しく頂けて、なにより栄養価バツグンです。
20131203

師走
 12月を迎えます。12月は師走(しわす)と言いますが、諸説があり、年末にお坊さんが走り回る(師馳す・シハス)が一般的で、別に年の果てで、(年果つ・トシハツ)という説もあります。昔、 平安時代に貴族たちは年末になるとお坊さんを招いて、「仏名会(ブツミョウエ)」を行いました。この仏名会は何百何千とある仏さまの名前を唱え、その功徳で一年間の罪やけがれを消し去る法要ですが、貴族たちは仏さまの名前を覚えきれず、お坊さんを頼んで法要を致します。お坊さんは、あちらこちらで呼ばれるので、年末になると都中を西に東に走り回っていた様です。12月は一年の締めくくりの月ですから、、しっかり充実した12月にしたいと思います。
20131201

三の酉
 今日は「三の酉」です。
 「三の酉」のある年は火事が多いと言われます。
 11月の酉の日を順に一の酉、二の酉、三の酉と呼んでいますが、酉の日は12日ごとにまわってきますから、11月の1日から6日の間に一の酉のある年には、必ず三の酉もあることになります。
 この三の酉があるときに、どうして火事が多くなるといわれるのか、その確証は残念ながらないようです。ただこれには、ひたむきな女性の心情が関係しているようです。 
 酉の日には、古くから市が立ちます。この酉の市のはじまりは、平安時代にまでさかのぼります。
 新羅三郎義光が奥州討伐のとき、武州葛西花又村(現東京都足立区花畑町)にある正覚寺に祀られる大鷲明神の本尊(1寸8分の大鳥に乗る妙見菩薩)を、お守りとして借り受け、戦勝帰還しました。その後、本尊をねんごろに返納して、新たに別堂を建て大鷲明神として祀りました。これが武門の守りとして武士の参詣するところとなり、やがては開運の神として信仰されるようになりました。
 同じ本尊を持つ下谷の長国寺や千住の勝専寺も共ににぎわって、酉の日には市がたつようになりました。明治元(1868)年には神仏判然令が布告され、それぞれの寺で大鷲明神は分離することになりましたが、下谷長国寺から独立した大鷲神社は、吉原遊廓のすぐそばであったことから大いににぎわい、11月の酉の大祭には吉原の縁起にちなんだオカメの熊手が売られるようになり、吉原の大門も四方を開けて手軽に入れるようになりました。
 そして、お酉さまの参詣の帰りに、男性が吉原に寄ることが多く、留守をあずかる女性としては、何とかして亭主などを家に引きもどさなければなりません。まして、3回もお酉さまがあったのではたまったものではありませんから、三の酉のあるときは「火事が多い」とか「吉原遊廓に異変が起こる」という俗信を作って、男性の足を引き止めようとしたのだろうと考えられているのです。
 実際に、三の酉のときに火事が増えたという記録はありません。
20131127

柚子湯
 今日、11月26日は「いい風呂の日」です。間もなく12月、寒さ厳しい時期を迎えますが、今日はいい風呂の日ですから、身体も心もお風呂で温まりたいものです。寒い日に、柚子湯に入って、ポカポカと温まるのは最高です。柚子湯には血行促進効果があって、さらにビタミンCも豊富なので、肌にもとてもよいそうです。血管の拡張に関係のある血中の「ノルアドレナリン」の、濃度変化を「ゆず湯」と「さら湯」で比較すると、「ゆず湯」は「さら湯」に比べ、ノルアドレナリンの濃度が4倍以上になることが判明ました。ゆず湯に入ると、血管が拡張して血液循環が促進されるということなのです。血液の循環がよくなると、「冷え性」「神経痛」「腰痛」などに効果あります。
20131126

柚子
 この時期、毎年たくさんの柚子(ゆず)を頂き感謝しています。
 香味料として重宝なゆずは、昔から冬至の風習のゆず湯としてよく知られています。ゆずを浴槽の中に入れると、よい香りが気分を爽快にし、精油成分が皮膚を刺激して血行を良くし、肌をなめらかにし、冷え性・リウマチに効果があります。
 お吸い物、薬味、すりおろして味噌と和えたゆずみそ、などいろいろな利用法がありますが、漢方では上品(じょうほん)君薬(くんやく)人間にとって最も大切なもの」と呼ばれ、免疫系・内分泌系・神経系・代謝系・血管系等の調節機能を活性化する働きがあり、昔から薬として利用されてきました。ゆずは、だけでなく果肉(果汁)もも優れた薬効があり、全部無駄なく食べなければもったいない果物なのです。
 皮の外側にはリモネン(精油成分)とベータカロチンが多く含まれています。リモネンは血行を良くして身体を温めβカロチンは粘膜を強くして風邪の予防になります。また、皮の内側の白い部分はヘスペリジンといって、毛細血管を丈夫にして動脈硬化を予防する成分が含まれています。皮のビタミンCはレモンの2倍もあり、皮に100g中150mg含まれていますが、みかん1ヶ30mgに比べてもその含有量の多さはわかります。さらに果肉(果汁)にはクエン酸がみかんの3倍含まれ、リンゴ酸・ビタミンC・ペクチンも豊富です。疲労回復、利尿作用、胃腸を整える、コレステロールを抑制する等の働きがあります。ことにクエン酸とビタミンCは消化吸収を助け、善玉菌を増やすので整腸効果は抜群です。そして、もっと驚くべきは種の薬効です。ゆず1個につき約20個の種が含まれていますが、この種にはリモネンという抗ガン物質が含まれている事がわかりました。
 ゆずは白菜と一緒に摂ると脳卒中を予防し、胃腸の働きを整え、ゆずみそ(白味噌:大さじ3、砂糖:大さじ3、だし:大さじ2をとろりとするまで弱火で煮詰め、ゆずのみじん切り1/2個を混ぜる)は味噌との相乗効果で健脳・ガン予防に効果的です。
20131124

勤労感謝の日
 今日は勤労感謝の日です。「祝日法」には、「勤労をたっとび、生産を祝い、国民互いに感謝しあう」ことを趣旨としています。国民全員が勤労を尊んで、その生産を祝い、互いに感謝し合う日です。今日はその趣旨を改めて思い、務めたいと思います。
20131123

小雪
 今日は、二十四節気の「小雪」です。『暦便覧』では、「冷ゆるが故に雨も雪と也てくだるが故也」と説明しているように、降る雨も雪に変わる頃です。那須連峰にも、初雪が降り、頂きが白く雪化粧し、吹く風もいよいよ冷たく、冬将軍がやってきます。寒くなり、風邪やインフルエンザも心配ですし、寒さで体調を崩しがちですが、しっかり予防して寒さに負けないで元気にすごしたいものです。

20131122

小春日和
 小春は、陰暦10月の別称で、小(こ)六月ともいいます。現在の11月から12月の上旬に相当する時期で、このころの穏やかな好天が小春日和です。しかし、日なたは暖かいものの、日陰はヒンヤリしていた、夜は冷え込みます。昨日の様に、低気圧が平地に雨、高山に雪を降らせて日本の東に抜けたあと、大陸から高気圧が張り出して、西高東低型の気圧配置となって冷たい北風が強めに吹きますが、翌日は大陸高気圧が日本をおおい、風も弱まって「小春日和」となることが多いようです。

20131116

七五三
 今日は11月15日、七五三です。七五三は、もとは公家や武家での習慣が、のちに一般化したものです。
 男女児共に3歳になると「髪置(かみおき)」を迎え、これを機に髪を伸ばし結い直します。
 男児は5歳になると「袴着(はかまぎ)」を迎えて、初めて紋付きの袴をはきます。女児は7歳に「帯解(おびとき)」となり、つけ紐をとり、大人と同じように腰紐で帯を結び始めます。成長と共に、身だしなみの習慣を身につけていきます。今後の健やかな成長を祈念すると共に、社会性やマナーも学ぶ、良い節目として「七五三」を行いたいものです。

20131115

千歳あめ
 明日は「七五三」です。七五三には、「千歳あめ」が付き物ですが、「千歳あめ」は、「長寿飴」ともいい、健康と長寿を願う飴です。子どもたちの、健やかで康らかな成長を願います。

20131114

トイレの日
 今日は、「11(いい)10(ト)イレ」ということで、日本トイレ協会が1986(昭和61)年に制定した「トイレの日」です。
 さて、家庭のトイレは洋式が主流になっていて、幼稚園のトイレは全て洋式トイレに改修しました。しかし、小学校では未だに和式のトイレもあり、入学当初その使用方法に戸惑う子どもたちが多いと聞きます。以前、中国でトイレを使用した時、トイレに仕切りが無く、一列に並んで座り、(慣れてしまえば平気なのでしょうが、)周りから観られる気がして用を足せなかった事を思い出します。
 また、最近は使用後のトイレの洗浄ボタンが、多種多様で戸惑うことが多々あります。少なくとも、トイレでは、落ち着いて心静かに用を足したいものです。

20131110

火災予防週間
 今日11月9日から、秋の「全国火災予防運動」が一週間始まります。この名称が使用されるようになったのは1953年からで、以前は、「全国大火撲滅運動」と呼ばれていました。火災予防運動は、火災の予防思想の普及を図り、火災の発生を防止することを目的としていて、市町村はこの期間に関係団体と協力・連携のもと各種広報活動を行うとともに、消防訓練等を実施するものとされています。
 大田原市でも、11月11日には、ひかり幼稚園の幼年消防団が、火災予防を市内に呼びかけてパレードを実施します。
 なお、全国火災予防運動は、春来季は毎年3月1日から7日、秋季は毎年11月9日から15日に行われていますが、一部地域では地域の気候特性を考慮して日程をずらして実施されるそうです。

20131109

銀杏
 立冬を過ぎて北風が冷たくなり、銀杏(イチョウ)が、黄金色に染まってきました。日中、暖かい日差しの中、その黄金色は一際鮮やかに映え、夕方も、夕陽に照らされて趣のある風景です。
 銀杏は大田原市の木で、市内で多く目にします、この時期、黄金色のイチョウ並木はとてもキレイで、陽だまりの中、ご家族で散歩するのも楽しみでしょう。ただ、銀杏の落ち葉処理は大変そうです。

20131108

立冬
 今日は「立冬(りっとう)」です。、「立冬」は、一年を24に分けて季節を表す「二十四節気」の一つで、立春、立夏、立秋と並んで季節の大きな節目を示します。『暦便覧』に、「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」と説明していて、初めて冬の気配が現われてくる日です。寒く大地も冷えてきて、その名の通り冬が始まります。秋分と冬至の中間に当たり、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合、この日から立春(2月4日)の前日(節分)までが冬となります。
 いよいよ冬の到来です。今年の冬は寒いとのこと、しっかり防寒対策をして乗り切りましょう。

20131107

冬桜
  11月ですが、この時期に咲く桜を見かけました。冬季に咲く早咲きの桜「寒桜(かんざくら)」で、「冬桜(ふゆざくら)」と呼ばれます。「正月桜(しょうがつざくら)」という種類もあって、10月過ぎから冬の寒空に、可憐な花を楽しませてくれます。桜は、種類によって開花時期が異なり、1年中、その開花があるようです。この桜は、春も咲いて他の桜と同様、一斉に咲いて一斉に散ります。一年に2回も咲いて、楽しませてくれる桜なのです。市内のあちこちで見つけることができますので、是非冬の桜を楽しんで下さい。

20131104

文化の日
 11月3日の「文化の日」は、戦前は、明治天皇の誕生日であることから、「明治節」という祝日でしたが、1946(昭和21)年、平和と文化を重視した日本国憲法が公布されたことを記念して、1948(昭和23)年に公布・制定された祝日法で、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」国民の祝日に定められました。
 昭和天皇の誕生日4月29日は、「昭和の日」で(歴代天皇の在位記録を持っていることなどの実績があるから)祝日で、今上天皇は、12月23日生まれで、この日は「天皇誕生日」で祝日です。しかし、大正天皇の誕生日の8月31日は、真夏で各種の儀式を行なうには障害があり、当時の時勢を考えると農家が休める訳でもないとの理由から祝日とせず、大正天皇崩御後、宮内省を中心とした周囲の有力者からも誕生日を祝日にしようという提案がなく、祝日(休日)とはなりませんでした。

20131103

霜月
 11月は「霜月(しもつき)」ですが、「霜月」は文字通り霜が降る月の意味で、この月になると霜がしきりに降るから霜降月といったのが「霜月」に転じたといわれます。他に、「食物月(おしものづき)」の略であるとする説や、「凋む月(しぼむつき)」「末つ月(すえつつき)」が訛ったものとする説もあります。11月には神楽月(かぐらづき)、子月(ねづき)、かみきづき(神帰月)、けんしげつ(建子月)、こげつ(辜月)、しもふりづき(霜降月)、しもみづき(霜見月)、てんしょうげつ(天正月)、ゆきまちづき(雪待月)、ようふく(陽復)、りゅうせんげつ(竜潜月)の別名もあるようです。晩秋を過ぎ、冬の深みゆく季節ですが、まだ師走(12月)の慌ただしさはなく、冬の季節に入ったことをしみじみと味わう日々が続きます。

20131101

ハロウィン
 「ハロウィン」はキリスト教の聖人の祝日「万聖節」の前夜祭。
 古代ヨーロッパの原住民ケルト族の収穫感謝祭がキリスト教に取り入れられ、現在のハロウィンになったとされています。
 ケルト族の1年の終わりは10月31日で、この夜は死者の霊が家族を訪ねたり、精霊や魔女が出てくると信じられていました。これらから身を守る為に仮面をかぶり、魔除けのたき火をたきました。
 これに因み、31日の夜、かぼちゃをくりぬいて作ったジャック・オー・ランタン(お化けカボチャ)にろうそくを立て、魔女やお化けに仮装した子供達が「Trick or Treat」(「だまされたいの?、それとも守られたいの?」お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ)と唱えて近くの家を1軒ずつ訪ねます。
 家庭では、カボチャの菓子を作り、子供達はもらったお菓子を持ち寄り、ハロウィン・パーティーを開いたりします。

20131030

カライモ
 サツマイモは、江戸時代に薩摩藩(鹿児島)の船乗りが琉球を訪れ、甘藷を持ち帰り、「カライモ」と呼び、やがて薩摩藩で多く栽培されるようになります。 水はけの良い火山灰を含んだ土地が甘藷(サツマイモ)の栽培に適しますが、鹿児島(薩摩)にはそのような土壌が広がっていることや、地上に実を付ける作物ではないため風害にも強い作物で、台風がしばしばやってくる鹿児島においては、この風害に強いという点が他の作物よりも有利だったので、鹿児島でたくさん作られるようになりました。
 幼稚園裏山のサツマイモ畑も丘の傾斜地に在って、水はけがよく、今年もたくさんのサツマイモが収穫出来そうです。今週、収穫します。

20131027

リンゴ
 先日、「柿が赤くなると、医者が青くなる」と記しましたが、別な言い方で「リンゴが赤くなると、医者が青くなる」とか「トマトが赤くなると、医者が青くなる」とも言わます。リンゴにも、トマトにも優れた栄養があり、摂取することで病気を遠ざけてくれます。
 給食では、たくさんの品目を幼稚園の子供たちに食してもらえるよう栄養士さんにお願いしています。みんなと一緒に食べることで、苦手な食材にもトライしている様子が見られます。さて、リンゴは皮をむいて食べるでしょか? リンゴは軽く流水で洗うだけで十分だそうです。皮についてるワックスのようなものは農薬ではなく天然の植物ロウ(正式にはオクタコサノール)で、栄養豊富なファイトケミカルだそうです。柑橘系は農薬散布がありますので皮には留意必要ですが、可能な限り皮も食べたほうが身体に良い栄養が摂取できます。ブドウの皮にも同様にオクタコサノールがあり、無害だそうです。果物や野菜全般に言えることで、皮にも豊かな栄養分があるので積極的に食べてみましょう。

20131026

霜降
 今日は「霜降(そうこう)」です。『暦便覧』で「露が陰気に結ばれて霜となりて降るゆゑ也」と説明しているように、霧が冷気によって霜となって降り始めるころです。楓や蔦が色付き紅葉が本格化してきます。この日から立冬までの間に吹く寒い北風を「木枯らし」と呼びます。いよいよ秋も終わり、冬がやってきます。

20131023

秋色
 「秋色(しゅうしょく)」は、秋の情景〔秋の景色〕autumn scenery、 〔秋の気配〕signs of autumn のことですが、目に見えない空気や匂いにも、秋色を感じます。特に空気が澄み渡り、夜空の星座がきらめいて見えます。秋の星座では、Wの形のカシオペア座。秋の一番明るい星をもつ、みなみのうお座。大きな四辺形を作っているペガサス座。その四辺形に連なっているアンドロメダ座。そしてアンドロメダ座には、肉眼でも見える代表的な星雲「アンドロメダ大星雲(アンドロメダ銀河)」があります。秋の夜空はきれいです。

20131019

十三夜
 今夜は、「十三夜(じゅうさんや)」です。陰暦9月13日夜のことで、陰暦8月15日夜の「(いも)名月」に対して「豆名月」といい、「(あと)の月見」ともいいます。醍醐(だいご)天皇の延喜(えんぎ)19年(919)に、月見の宴が催されたのが十三夜の始めといわれ、福岡県糟屋(かすや)郡では九月十三夜を「女名月」といって、この日は女性が幅をきかすそうです。長野県北安曇(きたあずみ)郡ではこの夜を「小麦の月見」といって、この日の天候がよければ小麦が豊作だといいます。『徒然草(つれづれぐさ)』には、8月15日と9月13日は、二十八宿のうち「婁宿(ろうしゅく)」という日で、この宿は清明なので月を翫味(がんみ)するのによい夜とあります。また、八月の「十五夜」と同じく、「十三夜」にも果実類を無断でとってもよい習慣があります。子供たちと、奇麗なお月さまを見たいものです。

20131017

世界食糧デー
 10月16日は、「世界食糧デー」(World Food Day)です。これは1945年10月16日に国連食糧農業機関(FAO - Food and Agriculture Organization)が設立されたことを記念し、1981(昭和56)年に制定しました。第二次世界対戦中の1943年、アメリカ・バージニア州のホットスプリングに世界44ヶ国の政府の代表が集まり、飢餓を防止するための食糧生産と農業開発のことについて話し合い、翌1945年にFAOを設立するに至ります。
 「世界食糧デー」(World Food Day)は、国際デーの一つで、発展途上国の人々が食糧不足で苦しまないためにはどうすればいいか考える日です。 現在世界の人口の3分の1は飢餓寸前の状態にあるといわれ、近いところでは北朝鮮で大量の餓死者が出ています。これに対して多くの団体が食糧を支援することによってこれに対処しようとしていますが、外から食糧を運び込むことは、目の前の餓死者を救済する力はあっても所詮は応急措置に過ぎません。 長期的対策としては、やはり農地を整備し、その国の食糧生産を技術的経済的に確立させていき、食糧を安定生産できるようにすることが大事でしょう。
 この難しい仕事をしているのがFAOです。FAOはまた食品添加物・遺伝子組替野菜などで揺れる食糧の安全性の問題についても討議しています。ご家庭でも、食の大切さやありがたさを考え、また広く世界の飢餓についても考えたいものです。

20131016

紅葉
 那須の山々は色付き、山頂から次第に麓に「紅葉」が下がってきました。冬に向かい葉を落とす植物(落葉樹)が紅葉します。それは、気温が低下するとエネルギー生産のための光合成ができなくなり、葉を維持するエネルギー(消費エネルギー)が生産できるエネルギーを上回るためと、氷結による温度低下や壊死などを防ぐために葉を落とすようです。低温にならない地域では、常緑樹が生え、また針葉樹は表面積を減らして温度低下を乗りきります。そして、落葉するなら光合成はしなくていいので、光合成色素であるクロロフィル(緑色)を分解し、残ったカロテンやキサントフィルなどの色素が葉を黄色にします。さらに植物は、葉を落とすための準備を始めます。 葉柄の付け根にコルク質の離層という組織がつくられ、物質の行き来はここで妨げられて、葉の中の物質は茎に移動できなくなり、光合成で生産された糖は葉に留まることになります。紅葉する葉では、この糖から赤い色素アントシアニンができて葉が赤くなり、やがて離層のところで切り離されて落葉します。寒さの中を生き抜く植物の工夫が紅葉です。

20131015

体育の日
 今日は、「体育の日」です。体育の日は、「祝日法」第2条によれば 「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」ことを趣旨としています。もとは10月10日が「体育の日」で、体育の日は晴天が多いといわれますが、10月10日が国民の祝日「体育の日」となった1966年から1999年までの34年間に東京地方で体育の日に1ミリ以上の雨が降ったのはわずか5回でした。しかし、体育の日が10月第2月曜日に変更となった2000年以降は雨天が多くて、大半は雨の「体育の日」となっています。でも、その趣旨にのっとり、大いにスポーツに親しんで、健康な心身を培う日にしたいものです。

20131014

サツマイモ
今日10月13日は、「サツマイモの日」です。「栗(九里)より(四里)うまい十三里(9+4=13)」の「十三里」とはサツマイモの異名で、江戸から十三里(約52q)離れたところにある川越のサツマイモがおいしかったことから生まれた言葉です。そこから、「川越いも友の会」がサツマイモが旬でもある10月の13日を記念日に制定しました。幼稚園裏山のサツマイモ畑でも、葉を茂らせたサツマイモが地中で大きく育ち、そろそろ収穫の時期を迎えます。

20131013


 全超寺の境内には小さな柿の木が一本あり、赤く色づいています。柿の葉は厚く重くて、風が吹いても柿の葉は遠くに飛んでいかず、根元にとどまります。柿は自分の葉を樹下に落として、その葉を腐らせて養分とするのだそうです。工夫しているのでしょう。
 さて、「柿が赤くなると、医者が青くなる」と言われます。「熟した柿を食べると病気にならないと言われ、柿の熟す秋になると病気になる者が少なく、医者はあがったりで青くなる」そうです。実は、このような諺のできた時代には、農民が多く、秋と言えばちょうど農繁期で、医者に行く暇などなかったからだとも言われています。貧しく、忙しい時代ならではの諺かもしれませんが、「柿」は実に栄養的に優れた果物です。 柿にはビタミンCが豊富に含まれ、レモンにも引けをとりません。ビタミンCはコラーゲンの形成を助けて肌に張りを与え、さらに細胞をウイルスなどから守る免疫機能や抗酸化作用を高めます。抵抗力の落ちる寒い時期に進んで摂りたい果物です。そして、かぜの予防にも効果があり、柿のビタミンCとタンニンは血液中のアルコールを体外へ排出する働きがあり、カリウムの利尿作用とともに、二日酔いに効果があるといわれています。また、血液中のアルコール濃度が上がるのを抑制するアルコール・デヒドロゲナーゼという酵素も含まれているため、二日酔いの予防も期待できるでしょう。柿を食べて、医者いらずの健康な日送りをしましょう。

20131011

萌えの日
 今日、10月10日は、「目の愛護デー」「缶詰の日」などいろいろな記念日が制定されていますが、「萌えの日」だという声がネットで上がっています。「」という字の、くさあんむりを、「十十」とすると、「」と「」で「十月十日」となり、「萌」の中にはまさしく「十月十日」が入っています。10月10日は萌えの日と主張するのもうなずけるというものです。また、10月10日は語呂合わせで「釣りの日(魚の幼児語「トト」から)」「銭湯の日」「トレーナーの日」「トートバッグの日」「転倒防止の日」「トマトの日」「お好み焼の日(お好み焼きを焼く音「ジュージュー」から)」にもなっています。いろんな記念日があるものです。いつの日にか、「萌えの日」も記念日として認定されるかもしれません!?

20131010

寒露
 「寒露」を迎えます。『暦便覧』では、「寒露」について「陰寒の気に合つて露結び凝らんとすれば也」と説明していて、露が冷気によって凍りそうになるころで、菊の花が咲き始め、コオロギなどが鳴き止むころです。また、中国には「鴻雁来賓(こうがんらいひんす)」という言葉があり、「雁が多数飛来して客人となる」と、渡り鳥も北の寒さを逃れて、飛来してくる頃となります。10月になり、次第に山々も色付き始め、着実に秋が深まっていきます。

20131008

紅葉狩り
 「紅葉狩り」は、紅葉を見物することですが、狩猟でもないのに、「狩り」というのは何故?!。もともと「狩り」という言葉は、けものを捕まえる狭い意味で使われていましたが、それが野鳥・ウサギなどの小動物に広がり、果物などを採ったり(いちご狩り、梨狩り、ブドウ狩り、キノコ狩り)、草花をながめたりすることにも使われるようになったようです。さらに、狩猟をしない貴族、公家があらわれたとき、自然を愛でることを「狩り」に例えました。似た言葉として、「ほたる狩り」「桜狩り」などがあります。近くは、那須の山々もが錦秋に色づいています。ご家族で「紅葉狩り」などいかがでしょうか、自然に親しみ、自然の大きさ偉大さ、不思議さにも触れられるいい機会でしょう。

20131006

イワシの日
 10月4日は、「(い)(わ)(し)」の語呂合わせで、「イワシの日」だそうです。 大阪湾では、イワシ類が大量に獲れることから、安くておいしいヘルシーフーズとして認識してもらうことが目的に、「大坂おさなか健康食品協議会」が1985(昭和60)年に制定しました。イワシを始め、サバやサンマなどの青魚は、健康にとって、とても有効な成分を多く含んでいます。大いに食して健やかな生活を送るよう心がけましょう。

20131004

衣替え
 10月1日は「衣替え」、中学校や高等学校では、気候に合わせて制服を冬服に替える日で、それに合せて「衣替え」を行った家庭も多いことでしょう。「衣替え」は、平安時代から始った習慣で、当時は中国の風習にならって4月1日および10月1日に夏服と冬服を着替えると定め、これを「更衣」と言いました。しかし、天皇の着替えの役目を持つ女官の職名も「更衣」といい、後に天皇の寝所に奉仕する女官で女御に次ぐ者を指すようになったので、民間では「更衣」とは言わず「衣替え」と言うようになりました。

20131001

秋刀魚
 秋刀魚(サンマ)が、南下しています。北海道千島沖でたっぷりとプランクトンを食べ、脂ののったサンマは南下し、北海道から東北・三陸、関東の茨城や千葉でも水揚げがされています。価格も安く、焼くだけでも美味しく食べることができるサンマは、古くから庶民の味覚として親しまれてきました。同時に夏の疲れが残るこの時期にも「さんまを食べると元気になる」と栄養面でも高い評価を受けています。サンマには、豊かな栄養素が含まれていて、まずは、他の青魚にも多く含まれているEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富に含まれています。EPAには、血液をサラサラにし、血栓を予防する作用があります。血栓を予防することができれば、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞などの生活習慣病を予防することができ、DHAは、脳に良い栄養素として有名で、DHAは脳細胞に行き渡り、脳内の細い血管にも弾力を与え、酸素や栄養素を全体に送ります。さらに、体内の悪玉コレステロールを減らす作用もあります。そして、もう一つの注目すべき特徴は良質なタンパク質。サンマに含まれるアミノ酸は、体内に吸収されやすいバランスをしています。他にも、ビタミンやカルシウム、鉄分なども豊富に含まれています。特に精神を安定させたり、血液の循環をよくしたり、貧血を予防したりするビタミンB2は豊富で、その含有量は他の魚の3倍以上とも言われています。眼精疲労やガン予防にも効くビタミンAも豊富です。

20130928

栗拾い
 毎年、この頃に栗拾いに出かけています。
 栗の主成分は、でんぷんですが、豆類ヤイモ類と比較すると、でんぷんの粒子が細かくて、上品な味を生んでいます。そして、熱量が多く、少量で効率の良いエネルギー補給食品です。タンパク質やビタミンA・B1・B2・C、カリウムが豊富で、サツマイモよりも食物繊維が多いようです。ミネラルも豊富で、現代人に不足している人間に必要不可欠な微量要素の亜鉛が豊富です。この亜鉛が不足すると、味覚障害や肌荒れ、抜け毛などの症状がでるとされます。更には、渋皮にポリフェノールの一種のタンニン・プロアントシアニジンを多く含み、身体の活性酸素を取り除き、ガンに効果があります。栗は、少量で効果的に必要な栄養素を摂取できます。

20130926



 9月24日の誕生花は、秋の七草の一つ「萩(はぎ)」です。
 「萩」は、マメ科ハギ属の小低木の総称で、 「はぎ」にはいろいろな種類がありますが、単にはぎといえば「やまはぎ」です。 日本各地に自生しています。庭園で見かける「みやぎのはぎ」は別種です。歌に鹿や雁と取り合わせて詠まれ、異称も多く、鹿鳴草(しかなくさ)鹿の花妻風聞草(かぜききぐさ)月見草庭見草などがあります。花言葉は「想い」だそうです。
  「一つ家に 遊女も寝たり 萩と月(松尾芭蕉)

20130923

秋分の日
 本日は、「秋分の日」で、「祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ」趣旨の国民の祝日です。太陽が黄経180度の秋分点を通過する日で、真東から出て、真西に沈みます。よく「昼と夜の長さが同じになる。」といわれますが、実際は昼の方が長いそうです。また、秋の彼岸の「お中日」にもあたり、先祖の供養にお墓参りをされる家庭も多いことでしょう。

20130923

相思華
 秋の彼岸に入り、「彼岸花(ひがんばな)」が咲き出しました。
 彼岸花の名は秋の彼岸ごろから開花することに由来しますが、別の説には、これを食べた後は「彼岸(死)」しかない、というものもあります。彼岸花は、全草有毒で、食した場合は吐き気や下痢、ひどい場合には中枢神経の麻痺を起こして死にいたるそうです。彼岸花は、田を荒らす動物(モグラ、ネズミなど)がその毒を嫌って避けるように、あるいは、土葬のあと、遺体が動物に荒されるのを防ぐため人手によって植えられました。(なお、モグラは肉食のため、ヒガンバナに無縁という見解もありますが、エサのミミズがヒガンバナを嫌って土中に住まないため、この草の近くにはモグラが来ないともいいます。)別名の曼珠沙華(まんじゅしゃげ)は、"天上の花"という意味も持っています。異名も多く、死人花(しびとばな)、地獄花(じごくばな)、幽霊花(ゆうれいばな)、剃刀花(かみそりばな)、狐花(きつねばな)、捨子花(すてごばな)、はっかけばばあ、と呼んで、日本では不吉であると忌み嫌われることもあり、国内でもっともたくさんの名を持つ植物と言われ知ます。また、韓国では彼岸花のことを「相思華」といい、 これは彼岸花が花と葉が同時に出ることはないから「葉は花を思い、花は葉を思う」という意味です。

20130922

すすき
 秋の彼岸中です。「暑さ寒さも彼岸まで」で、この頃からは気温も下がり、涼しくなるでしょう。
 19日は「十五夜」でしたが、ススキの穂が此処彼処で見かけられるようになりました。 ススキは「秋の七草」の一つで、広く日本中に分布しますが、ススキは古来より赤ん坊の御守りや悪夢や病気のお祓いに使用され、 家の新築や開墾にもススキを立てました。中国貴州省ではイネの初植えにススキを挿して、害虫や冷害、干水害を防ぐお守りとしています。 沖縄では「サン」とよぶススキの輪を悪霊や魔除けにしています。 「十五夜」にススキを飾るのも、本来は病害虫や災害から農作物を守り、豊作を願う農耕儀礼の残存です。
玄関先にススキを飾り、ご家庭の家内安全を祈念するのも良いでしょう。

20130921

彼岸
 20日から「秋の彼岸」に入ります。お彼岸は、春分・秋分を中日とする7日間で、中日(23日)を除く6日間は「六波羅蜜」という6つの行を1つづつ実践する日とされました。 行を修めて、身を清めることで、彼岸の境地に近づこうとするものです。お彼岸は此岸(悩み・苦しみの岸)にいる自分が彼岸(悟りの岸)の境地へ近づこうというものです。
 ちなみに、春分と秋分は太陽が真西に沈むことから、もっとも彼岸に近づける日とされます。

20130920

仲秋の名月
 9月19日は、十五夜(旧暦8月15日)です。「仲秋の名月」が眺められるといいですね。 ところで、「仲秋」の「仲」とは「季節の中ごろの1ヶ月」というニュアンスで、「中」は「真ん中」というニュアンスすから、 「仲秋」は「秋(旧暦7・8・9月)の半ばの1ヶ月、すなわち8月」をさし、「中秋」は「秋の真ん中で、特に8月の真ん中15日」をさすという感じです。 「名月」といえば、「満月(望)」なので、話しの意味合いからは、「中秋の名月」のほうが秋のお月見には近い感じのようですが、一般的には「仲秋の名月」 と表わし、どちらが正しくどちらかが間違っているといった類の話ではないようです。

20130919

十五夜
 明日18日は「十五夜」です。古代中国には月を鑑賞する習慣があり、それが日本に伝わったとされます。 日本では、旧暦の8月15日に月を鑑賞するようになり、「十五夜」と呼ばれるようになりました。 また、旧暦の9月13日には「十三夜」があり、地方によっては、「二十三夜」まであるようです。 そして「十五夜」は秋に穀物の取入れ後、その新穀を神仏にお供えして感謝をしました。 団子を供えるのは、新穀を粉にして丸くまるめてお供えしたという説と、里芋に見立てて丸い団子をお供えしたという説とあるようですが、 収穫の感謝を月に供える「感謝の心」はこれからも大切にしていきたいものです。
20130918

稲風邪
 3連休中、あちらこちらで稲刈りの様子が見られました。収穫の時期ですが、この晩夏の稲刈りの頃にアレルギー症状に苦しむ人が増えている様です。 稲刈り時期を迎えると、風邪の様な症状(鼻水と咳 息苦しいさ)が発生して、目がかゆくなり、くしゃみもひどくなり、そして、その時期が終わるとなんとも無くなります。 これは「稲風邪」とも言われるイネ科アレルギーです。 しかし、イネ科のアレルギーであっても、イネの花粉とその実の「お米」とは、たんぱく質が異なるので、お米を食べても何ともないそうです。
 「稲風邪」で苦しんでいる人には、心より労り申し上げます。

20130917

敬老の日
 16日は「敬老の日」です。「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを趣旨としていますが、現在は超高齢化社会に進んでいます。 出生数が激減し、人口に占める老人の割合が増え続けています。 この先不安は多くありますが、未来の日本を背負う子どもたちが、自然や社会に感謝の心を持ち、互いを尊重し敬意を持っていれば、心豊かな日本が存続できると思います。 真の豊かさは、敬愛と感謝の「ありがとうの心」が生み出していくでしょう。

20130916

老人週間
 9月15日は、「老人の日」で、それかた一週間は、「老人週間」となります。16日は「敬老の日」。 国民の祝日に関する法律(祝日法)では「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを「敬老の日」の趣旨としていますが、 この「敬老の日」は以前「老人の日」で、それ以前は「としよりの日」だったそうです。この「としよりの日」を最初に制定し、 独自に「祝日」と定めて「敬老会」を開いたのが、兵庫県の山間の農村・野間谷村(現・多可町)の若き村長(当時35才)でした。 戦後、戦争で人心が荒廃し親を親とも思わない風潮が蔓延しているなどの理由から思い付き始まったそうです。 「老人の日」並びに「敬老週間」、「敬老の日」は、祝日法の趣旨に沿って「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」日々に務めたいものです。

20130915

二百二十日
 今日9月11日は、立春から数えて二百二十日目の日(立春から220日目)で、古来より「野分(のわき:台風)」のくるころと言われます。 また、「二百十日」も同様で、台風のよく来る日だとか言います。
 「二百二十日」と「二百十日」、それに「八朔(旧暦8月1日)」は、農家の三大厄日とされ、天候が悪くなる日と言われています。 実際、統計的にも二百十日から9月の下旬にかけて、台風が襲来することが多く警戒を要します。台風情報をふくめ、竜巻も近辺で発生しました。天気予報を注視していきたいと思います。

20130911

重陽
 明日、9月9日は五節句の一つ「重陽(ちょうよう)」です。 五節句は、人日(1月7日) 上巳(3月3日) 端午(5月5日) 七夕(7月7日) 重陽(9月9日)の5つで、陰陽思想で、数の極み(最大)の9が重なる日であることから「重陽」と呼ばれ、 奇数の重なる月日は陽の気が強すぎるため不吉とされ、それを払う行事として節句が行なわれていました。 しかし、後に、陽の重なりを吉祥とする考えに転じ、祝い事となり、邪気を払い長寿を願って、菊の花を飾ったり、菊を浮かべた酒を酌み交わして祝ったりしていました。 また前夜、菊に綿をおいて、露を染ませ、身体をぬぐうなどの習慣があったそうですが、現在では、他の節句と比べて「重陽」の節句はあまり実施されていませんが、 菊の花を浮かべたお酒を飲んで、長寿を願ってもいいでしょう。

20130908

秋桜
 秋桜(コスモス)を見かけました。この花が咲いているのを見ると、秋の訪れを感じます。コスモスは花が桜の形と似ていることから「秋桜」といいますが、原産地はメキシコの高原地帯だそうで、18世紀末にスペインに送られ、コスモスと名づけられました。日本には明治20年頃に渡来したそうです。広く日本中で見ることが出来て、身近な花の一つです。コスモスは、秋の季語としても用いられますが、コスモスとはラテン語で星座の世界=秩序をもつ完結した世界体系としての宇宙の意です。花言葉は、「女の純真」 ・「真心」。

20130901

座禅会
 今日は二十四節季の「処暑」ですが、今年は残暑がしばらく残り、暑い日々がもう少しありそうです。今朝は、幼稚園の教職員の座禅会を行いました。早朝は、暑気もなく落ち着いてしっかりと修業できます。間もなく夏休みも終わり、園児たちが登園してくる前に、正身端座して、心を正し意欲を新たにします。
20130823

処暑
 立秋を2週間ほど過ぎ、明日8月23日は「処暑(しょしょ)」となります。「」は「とどまる」という意味ですから、「処暑」とは「暑さ」がとどまり、まだ暑いけど、朝方涼しい風に秋の気配を感じる頃のことをいいます。「暑気止息する意」です。このころは日本は台風来襲の特異日で、暴風や大雨にみまわれることが少なくないようですから、天候には要注意です。平地ではあまり実感しませんが、那須の山に向かうと、季節が秋に向かっていることを、草木や虫、空気や空の色から実感できるでしょう。季節は確実に進んでいます。

20130822

カキ氷
 夏は、カキ氷が美味しいです。そのカキ氷は涼を呼ぶだけでなく、夏の体調不良を予防し、弱った体を即効で回復させてくれる効果があるそうです。夏は日常的なことをするだけでも体力を消耗しやすいですが、暑さをしのぎながら、健康にも良いカキ氷を頂きましょう。
 カキ氷のほとんどは水分で低カロリー、体内の温度を効率よく下げ、熱中症予防の効果が高く、さらに、熱中症を予防するには、梅干カキ氷(梅干は叩いてシロップで混ぜて使います)で摂ると効果的。特に外出の前後に摂ると効果を発揮します。

20130819

パイナップル
 8月17日は、「パ(8)イ(1)ナ(7)ップル」の語呂合わせで、「パイナップルの日」です。暑い夏、よく冷えたパイナップルは美味しいものです。パイナップルを栄養的に見ると、圧倒的に糖分が多く、糖分の主体はショ糖で、そのほかにブドウ糖、果糖を含んでいて、元気のもとです。一方酸味のほうの主役はクエン酸で、そのほかにリンゴ酸、酒石酸などを含有しています。ビタミンはA、B1、B2、C、Gを豊富に含み、タンパク質を分解する酵素ブロメニンを持っているのが特徴で、ブロメリンは、腸内の腐敗産物を分解するので、下痢や消化不良、ガス発生、悪臭大便などの消火器障害の改善効果があります。酸味のある食品は、食欲増進の作用を持つものが多く、夏バテで食欲不振のときなど、パイナップルを食べると食欲が出てきます。しっかり食事を摂って、元気に夏を過ごしましょう。
20130817

送り火
 今日16日は「送り盆」です。13日にお迎えし、今日まで自宅でおまつりして、毎日ご霊前にごちそうやお線香をお供えしたことでしょう。今日でご先祖様は、黄泉の国に戻られます。お盆はご先祖を「お迎え」し、「おまつり」し、「お送り」する[いのちの集い]です。親しい人、身近な人、恩人、知人とたくさんの有縁無縁の人たちを偲び感謝する日々です。その中で、「今・ここ」に有る自分のいのちの尊さや有り難さを実感し、日々の生活の大切さを感じます。
20130816

終戦記念日
  1945(昭和20)年のこの日、日本のポツダム宣言受諾により、太平洋戦争(第二次世界大戦)が終了しました。 内務省の発表によれば、戦死者約212万人、空襲による死者約24万人でした。毎年この日に政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館で開かれます。戦火で尊い命を落とされた人々を追悼し、平和に暮らせる日々に感謝します。

20130815

お盆
 今日13日から16日まで「お盆」に入ります。
 お盆は、正式には「盂蘭盆(うらぼん)」といいますが、省略形として「盆」(一般に「お盆」)と呼ばれます。お盆(盆)とは文字どおり、本来は霊に対する「供物を置く容器」のことです。その意味から、供物を供え祀られる精霊の呼称となり、盂蘭盆と混同されて習合していきました。
 盆の明確な起源は分かっていませんが、1年に2度、初春と初秋の満月の日に祖先の霊が子孫のもとを訪れて交流する行事がありました(1年が前半年と後半年の2年になっていた名残との説がある)。初春のものが祖霊の年神として正月となり、初秋のものが盂蘭盆と習合して、仏教の行事として行なわれるようになったといわれています。日本では8世紀ごろには、夏に祖先供養を行うという風習が確立されたと考えられています。
 お盆中には幼児にも、お墓参りや仏壇に手を合わせ、先祖供養を体験として伝えて行きたいものです。

20130813

災害お見舞い
 今夏、各地で災害の報道が聞こえてきます。その悲しみ苦しみの中にいる人々に、心からお見舞い申し上げます。
 かつて栃木県でも、那須災害で大きな被害を被りました。当時、私も何度か、被害の大きかった黒田原付近の家々の泥の片付けや資材運びのお手伝いをさせて頂きましたが、家や家具、車や田畑に甚大な被害を受け、避難所生活を強いられ、哀しみ苦しみの中にいた人達の姿を思い出します。毎年、台風や地震で悲惨な報道を見聴きしますが、大自然の前での人間の弱さ、はかなさを感じます。
20130811

長崎原爆の日
 8月9日は「長崎原爆の日」です。
 昭和20年(1945)、アメリカ軍は6日の広島に続いて長崎に第二の原爆を投下しました。午前11時2分のことです。広島の原爆はリトル・ボーイと呼ばれましたが、長崎の原爆はファット・マンと呼ばれます。広島の原爆はウラン爆弾でしたがこちらはプルトニウム爆弾で、広島より強力、TNT火薬21000トン分の威力とされます。しかし平地の広島に比べて谷間の長崎は、地形が原爆の被害の拡大を防ぎました。それでもこの原爆で数ヶ月以内に7万人が亡くなり、その後亡くなった人を入れると、15万人ほどの人が命を落としたとされます。広島に原爆を落とした飛行機はエノラ・ゲイですが、長崎に原爆を落としたのはボックス・カーというB29です。エノラ・ゲイと同様早朝テニアン島を出発し、当初第一目標の小倉上空に達しますが、天候が悪かったため投下を断念、目標を急遽第二目標の長崎に変更しました。そして長崎でも市の中心部には投下できず、少し北部の浦上地区、松山町上空9600mから投下。高度500mで炸裂した原爆はわずか0.2秒後には半径200mもの火球を作ります。この火球の表面温度は太陽の表面温度並の8000度にも達しました。この火球のエネルギーはその大半が爆風となって長崎市を壊滅しました。長崎・広島の原爆の犠牲者、各地の空襲でなくなった方々、南方その他で玉砕した人々、特攻という無茶な戦い方で亡くなった人達、各地の戦闘で亡くなった人達、戦争で亡くなった全ての人たちの冥福をお祈りいたします。合掌。

20130809

残暑
 今日は「立秋」で、「暑中」から「残暑」となり、「暑中見舞い」も「残暑見舞い」となります。とはいえ、まだまだ暑さきびしい日々が続くことでしょう。
 残暑お見舞い申し上げ、みなさまの健康をお祈り致します。

20130807

立秋
 「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」と、藤原敏行は「立秋」を詠みました。明日は「立秋」で、「初めて秋の気配が表われてくるころ」とされ、『暦便覧』では「初めて秋の気立つがゆゑなれば也」と説明しています。秋になるといってもまだまだ暑い盛りで、気象的にはなお夏ですが、日もしだいに短くなり、朝夕の風に秋を感じます。また、夏至と秋分の中間に当たり、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合、この日から「立冬」の前日までが秋です。
 暦の上ではこの日が暑さの頂点となり、明日からの暑さを「残暑」といい、手紙や文書等の時候の挨拶などで用いられ、明日からは、「暑中見舞い」ではなく「残暑見舞い」となります。

20130806

向日葵
 今日8月5日の花は、「向日葵(ひまわり)」です。ひまわりは、キク科の一年草で、北アメリカ原産で、主に観賞用ですが、種子から食用油を取り「ヒマワリ油」として販売もされています。さて、若い株は太陽に向かって花を開く習性があるので、一般的に太陽を追って花がまわると思われていますが、実際にはほとんど動かないようです。
 花言葉は「光輝、愛慕」。

20130805

スイカ
 夏の食べ物と言えば、「スイカ」です。スイカの果実は大部分が水(水分91%)、糖質を8%含み、暑い夏空のもとで賞味するにふさわしい果菜(スイカは野菜)です。スイカは、可食部100グラム中に、たんぱく質30.1グラム、脂質46.4グラム、カルシウム70ミリグラム、リン620ミリグラム、鉄5.3ミリグラム、カロチン16マイクログラム、そのほかビタミンB1・B2、ナイアシンなどを含む栄養価の高い食品です。また、シトルリンというアミノ酸を含み、利尿効果が高く、腎臓(じんぞう)炎に効くといわれ、果汁を煮つめて飴(あめ)状にしたスイカ糖は薬用にされます。タネも炒(い)って塩味をつけ、種皮をむいて胚(はい)は食べられます。
 スイカを食べて、暑い夏を元気に乗り切りましょう。

20130804

土用二の丑
 今年は土用の丑の日が2回あります。今日は、この土用二の丑で、7月22日の丑の日と同様にウナギや「う」のつく食べ物を食べる家庭も多いことでしょう。土用は季節の変わり目、夏から秋『立秋』までの移行期間で、大地や自然が秋を迎える準備期間です。季節は間もなく秋を迎えますが、まだまだ暑さは厳しいでしょう。性のつくものを食して、まだまだ厳しい暑さを乗り切りましょう。
20130803

8月
 今日から8月です。8月は、グレゴリオ暦の8番目の月ですが、英語名を August、ローマ皇帝 Augustus 〔アウグストゥス〕 に由来します。アウグストゥスは紀元前1世紀に、誤って運用されていたユリウス暦の運用を修正するとともに8月の名称を自分の名に変更しました。同時にそれまで30日であった8月の日数を31日に変更した。足りない日は2月の日数から減らしたので、2月の日数が28日となりました。
 日本では、8月を葉月(はづき)と呼びますが、葉月の由来は諸説あり、木の葉が紅葉して落ちる月「葉落ち月」「葉月」であるという説が有力です。
 他には、稲の穂が張る「穂張り月(ほはりづき)」という説や、雁が初めて来る「初来月(はつきづき)」という説、南方からの台風が多く来る「南風月(はえづき)」という説がります。
 8月の別名には、あきかぜづき(秋風月)、かりきづき(雁来月)、かんげつ(観月)、けんゆうげつ(建酉月)、こぞめつき(木染月)、そうげつ(壮月)、ちくしゅん(竹春)、ちゅうしゅう(仲秋)、つきみつき(月見月)、つばめさりづき(燕去月)、はづき(葉月)、べにそめづき(紅染月)などがありす。

20130801

丑の日
 明日22日は「土用の丑(うし)の日」です。
 土用(どよう)は、五行思想に基づく季節の分類の一つで、各季節の終りの約18日間のことです。五行思想では、春に木気、夏に火気、秋に金気、冬に水気を割当てている。残った土気は季節の変わり目に割当てられ、これを「土用」と呼びます。この土用の間は、土の気が盛んになるとして、動土・穴掘り等の土を犯す作業や殺生が忌まれます。(ただし、土用に入る前に着工して、土用中 も作業を続けることは差し支えないとされています。)
 さて、夏の土用の時期は暑さが厳しく夏ばてをしやすい時期ですから、昔から「精の付くもの」を食べる習慣があります。土用蜆(しじみ)土用餅土用卵などの言葉が今も残っています 。また精の付くものとしては「ウナギ」も奈良時代頃から有名だったようで、土用ウナギという風に結びついたのでしょう。
 今のように土用にウナギを食べる習慣が一般化したきっかけは、幕末 の万能学者として有名な平賀源内が、夏場にウナギが売れないので何とかしたいと近所のウナギ屋に相談され、「本日、土用丑の日」と書いた張り紙を張り出したところ、大繁盛したことがきっかけだと言われています。
 丑の日の「う」からこの日に「うのつくもの」を食べると病気にならないと言う迷信もあり、「ウナギ」がこれに合致した食べものであったからでしょうか。

20130721

とうふ
 毎月12日は、「豆腐(トウフ)の日」です。「とう(10)(2)」の語呂合わせから、1993(平成5)年に日本豆腐協会が記念日に制定しました。
 また、10月2日も「豆腐の日」で、同じ協会がこの日も記念日にするのは、消費拡大を願っての「豆腐の日」制定なのでしょう。
 さて、この時期は、晴れるとうだるような暑さとなり、食欲も落ちます。夏バテ気味の身体には、あっさりした豆腐が好まれます。「納豆」も「豆腐」も、同じ大豆食品ですが、「 納豆」は、納豆菌によって大豆そのままを発酵させたモノで、「豆腐」は、大豆を粉砕して搾って出来た豆乳ににがりを加えて固めたモノですが、納豆と豆腐では、栄養素の内、ミネラル系と繊維質系の構成が大きく異なるようです。基本的な差は製造工程によるもので、「豆腐」はニガリを加えることで、多種のミネラルが増え(ニガリに何を使うかで、栄養素に差がありますが)、また搾ることで、豆乳以外の成分が除去され、食物繊維もなくなってしまいます 。「納豆」は「毎日一食のごはんにかけて一膳食べるだけで医者いらず」 とも言われますが、「豆腐」は、栄養的には十分とは言えないようです。栄養価も「納豆」は100gあたり 200kcal。「豆腐」は栄養価が高い木綿で、100gあたり72gとローカロリー。「納豆」はたんぱく質も「豆腐」の3倍、カルシウムも2倍、ビタミンKに至っては50倍の差があります。
 大豆食品をたくさん食べて元気に過ごしましょう。

20130712

納豆
 今日7月10日は 、 「なっ(7)とう(10)」 の語呂合わせから、1981(昭和56)年に関西納豆工業共同組合が関西地域限定の記念日として 「納豆の日」 と制定しました。それを全国納豆共同組合連合会が1992(平成4)年に、改めて全国の記念日として制定し、以来7月10日は全国的に「納豆の日」とされています。
 納豆は幼稚園の給食でも、頻繁に登場します。
 納豆には、血液をサラサラにする予防効果が あることは、よく知ら れています。栄養分として、たんぱく質ビタミン、その ほかイソフラボンも含まれています。納豆にある納豆菌は、胃酸にも強く 腸内の善玉菌であるビフィズス菌の増殖を助 け、健康にとっても良い効用がある健康食品です。

20130710

七夕物語
 夜空に輝く天の川のそばに、天の神さまが住んでいます。 天の神さまには一人の娘がいて、名前を、織姫といいます。 織姫ははたをおって、神さまたちの着物をつくる仕事をしていました。織姫が年頃になったので、天の神さまは娘にお婿(むこ)さんを迎えてやろうと思いました。
 そして色々探して見つけたのが、天の川の岸で天のウシを飼っている、彦星という若者です。 この彦星は、とてもよく働く立派な若者です。 そして織姫も、とてもやさしくて美しい娘です。 二人は相手を一目見ただけで、好きになりました。二人はすぐに結婚して、楽しい生活を送るようになりました。 でも、仲が良すぎるのも困りもので、二人は仕事を忘れて遊んでばかりいるようになったのです。
織姫さまがはたおりをしないので、みんなの着物が古くてボロボロです。はやく新しい着物をつくるように言ってください」 
彦星がウシの世話をしないので、ウシたちが病気になってしまいました」  
 天の神さまに、みんなが文句を言いに来るようになりました。 天の神さまは、すっかり怒ってしまい、
二人は天の川の、東と西に別れて暮らすがよい!
と、織姫と彦星を別れ別れにしたのです。
「・・・ああ、彦星に会いたい。・・・彦星に会いたい」 
毎日泣き続ける織姫を見て、天の神さまが言いました。
娘や、そんなに彦星に会いたいのか?
はい。会いたいです
それなら、一年に一度だけ、七月七日の夜だけは、彦星と会ってもよいぞ」 
それから織姫は、一年に一度会える日だけを楽しみにして、毎日一生懸命に機をおるのです。 天の川の向こうの彦星も、その日を楽しみに天のウシを飼う仕事にせいを出しました。 そして待ちに待った七月七日の夜、織姫は天の川を渡って、彦星のところへ会いに行くのです。 しかし雨が降ると天の川の水かさが増えるため、織姫は川を渡る事が出来ません。 でも大丈夫、そんな時はどこからともなくカササギと言う鳥が飛んで来て、天の川に橋をかけてくれるのです。

20130707

七夕飾り
 七夕飾りは、竹(笹)の葉に飾り付けますが、これは「雨後(ウゴ)の竹」 などという言葉がある ほど、竹は成長が速く、ひたすら天上に向 かって延び、横には伸びず一切わき芽(枝)が出 ずに、ただただ上に伸 びます。 
 竹(笹)は、上へ 上へと延び、天の方へ一番延びる植 物であるという考えか ら、これを見た人たちは「天にまで延び る」と表現したのでしょう。そして、「一緒に自分たちの願い事 も天に届けて貰おう」 と考え、一番の願い事は 「短冊(たんざく)」に書き記し、願いが天に届 く様にと竹(笹)に結わえま す。また、 神社や神 道では、昔から竹(笹)が「清ら かで神が好む植物」と され、今でも地鎮祭、神葬祭 などの神事では竹笹を 立てる場合があります し、正月に竹笹(角松)を立て 神を迎える地方も多い です。ところで、 七夕飾りや短冊を竹(笹) に飾るのは、日本だけ の風習 のようです。一方、 短冊ですが、昔 は7月7日の早朝に朝 露を集めて墨をおろし 、願い事を書く風習 が ありました。それが、江戸時代になると竹(笹) に短冊を飾るようにな ったそうです。 短冊に付いては、諸説 ありますが、「竹がいつの日か天に届 くから、雲に見立てた」とか、「竹自体を天に昇 る龍であるとして、そのウロコに見立てた」などと説があります。

20130706

半夏生
 今日は、夏至から11日目で、雑節の一つ「半夏生」です。このころ〈半夏〉という名の毒草が生えるのでこの名が生まれたと言われ、この日は天から毒気が降ると言われ、井戸に蓋をして毒気を防ぎ、この日に採った野菜は食べてはいけないとされたそうです。全国的に農繁期の一応の終了期とされて、ハンゲハンゲなどの語呂合せで〈半夏半毛〉〈半夏半作〉などといい,この日までに田植を終わらないと秋の実りが遅れて半分しか収穫量が見込めないと言われ、「ハンゲの後に農なし」などとも言います。作業に一段落つけて、数日間の農休みを取る習慣もあるようです。
20130702

焼き鯖
 今日からは7月です。明日は、 夏至から数えて11日 目にあたる日で、「半夏生( はんげしょう) 」です。さて、この日 には、脂ののった「(浜)焼き鯖(さば)」を1人1本丸ごと食べるという風習が福井県の一部地域(大野市)にあるようです。江戸時代、農作業で疲 れた体を癒し、蒸し暑い 夏を乗切るための貴重なスタミナ源とし て、時の藩主が領民に 奨励したのが始まりといわれています。当時、海で獲れる鯖を 食べることができるの は病人ぐらいで、山あいの集落の人からすればこの日は大変楽しみ だったそうです。先日、夏至から半夏にかけて 関西では「タコ」を食べる話を書きましたが、所変われば食べ物も変わるようで、 四国の讃岐では 、いたるところで「うどん」が値引きになり、 みんなで「うどん」を食べるようです 。各家庭でも季節を感じ、季節の味わいを話し合ってみてはいかがでしょう。美味しい会話を味わえると思います。

20130701

夏越し
 今日は6月30日で、一年の折り返し。12月31日は大晦日で、日本中で大祓(おおはらい)を行いますが、6月30日は、1年の半分に当たる「夏越し」でこの日に「祓い」を行います。「祓い」とは罪とけがれをはらい清める事で、日本の各地で6月と12月の末日に行われています。 「みな月のなごしの祓する人は千年の命のぶと云ふなり」と、水無月(6月)の名越(30日)の祓いを受ける人は、千年もの延命効果があるといわれています。 各地のお寺や神社には、よく大きな「茅の輪」が設置され、これをくぐる「茅の輪くぐり」を行い、「夏越の祓い」を修行致します。「茅の輪」は、チガヤを束ねてつくった大きな輪です。チガヤの生命力は強く、この強さにあやかり、「茅の輪」をくぐって、一年の半分を祓い清め、家内安全、身体健全、無病息災を祈願します。

20130630

夏至
 明日の6月21日は「 夏至 」です。24節季のひとつで、一年の中で最も昼間が長く夜の短い日です。 冬至(12月22日頃)に比べると、昼間の時間差は4時間50分もあります。
 さて、 大阪近郊では夏至から 半夏(ハンゲ、夏至か ら11日目)までに タ コを食す習慣 があり、タコの足のよ うに、稲の根がよく地面 に広がりつくようにと 願ってのことらしいです。また、関東地方では、 新小麦 で焼き餅を作って神に 供える風習 があり、熊本県阿蘇地方には 「 夏至はずらせ 半夏は待 つな」 (田植えは夏至より少 し後に、半夏を過ぎな いように)との言い習 わしがあり、この期間までに田植え を終えないと「半夏半作」といって 収穫が半減すると言われています。

20130620

トマト
 トマトは夏野菜の代表選手、美味しくて健康にも良い食材です。トマトには、ビタミン や ミネラル などの栄養価が高く、赤い色の素である リコピン は 抗酸化作用に優れ、がん、動脈硬化、血糖値改善、さらには痴呆予防に効果が期待されている健康食品です 。そこで「トマトが赤くなると、医者が青くなる」 と言われ、トマトはサラダなど生で食べてもも美味しく、煮ても焼いても炒めても、様々なメニューで美味しくヘルシーに頂けます。しかし、日本人のトマトの年間消費量は8,9kgと世界レベルではかなり低い消費で、消費世界一のギリシャは、1114,9kgと日本の13倍、イタリアは54,9kgで、日本の6倍です。もともとトマトは17世紀に鑑賞用として渡来し、普及したのは昭和に入ってからの、比較的歴史の浅い食材。
 健康食品のトマトをたくさん食して欲しいと思います。
20130619

テントウムシ
 今年初めて「テントウムシ」を見かけました。テントウムシは、ヨーロッパでは、冬眠から目覚めたテントウムシが春になるといっせいに田園に飛び立ち、「テントウムシが身体にとまるとあなたにも春(幸せ)がやって来 ますよ」という言い伝えがあり、「幸せのシンボル」として親しまれています。英語では、「ladybird」、ladyとは聖母マリアを表し、恋や幸運、成功や財産をもたらし、更に慈愛のシンボルと言われています。日本では、ヨーロッパの宣教師がテントウムシを神の虫と宣伝したので「天道虫(てんとうむし)」の名が生まれました。また、指や細長い木の棒につかまらせると先端までのぼり、太陽(お天道さま)に向かい飛んでいくので、その習性から名前がついたとも言われています。漢名では、「瓢虫」と書きます。昔、瓢箪を割って器にしたが、これと半球体の虫の形態が似ていることによる命名といわれています。
 テントウムシは、世界でも愛される虫のひとつで、私たちに幸せを運びに来てくれでしょう。会えただけで、幸せになった気分です。

20130618

June bride
 6月には結婚式が沢山あります。さて、「June bride(ジューンブライド)」を直訳すると[6月の花嫁]です。6月に結婚した花嫁は幸せになれるというもともとはヨーロッパからの伝承で、その由来は諸説があって、
1. 「June」が、ローマ神話の結婚をつかさどる女神であるジューノ(Juno)からきているため、「この女神の月に結婚すれば、 神の御加護を頂いて、きっと花嫁は幸せになるだろう」、にあやかっての説
2. 昔、ヨーロッパでは、3〜5月の3ヵ月間は結婚することが禁止されていて、6月は結婚が解禁になる月であるため、6月になっていっせいにカップルたちが結婚し、 周りの人達からの祝福も最も多い月だったとする説
3. ヨーロッパの6月は1年中で最も雨が少なく良い天気が続き、加えて復活祭も行われる時期であることから、ヨーロッパ全体が祝福ムードで溢れ、6月の花嫁は幸せになれるとする説
などがあるようです。
 今月めでたく結婚されたお二人の幸せを祈ります。

20130609

水無月
 6月のことを「水無月(みなづき)」と称します。今年は5月に梅雨に入りましたが、6月は雨の多い月です。しかし、6月の「水無月」は、「水の無い月」と書きます。これは、、水が無いわけでなく、 水無月の「無」は、神無月の「な」と同じく「」にあたる連体助詞「な」で、「水の月」という意味です。陰暦6月は田に多く水を引く月なので、「多くの水を必要とする月」の意から「水無月」と言われるようになったようです。旧暦の6月は梅雨が明けた時期(7月)になるため、新暦に当てはめて水無月を「梅雨も終わって水も涸れつきる月」「水の無い月」と解釈するのは間違いのようです。
 同様に、神無月の語源は、「神を祭る月」であることから、「神の月」とする説が有力とされ、神無月の「無」は、「水無月」と同じく、「の」を意味する格助詞「な」です。中世の俗説には、10月に全国の神々が出雲大社に集まり、諸国に神がいなくなることから「神無月」になったとする説があって、出雲国(島根県)では、反対に「神有月・神在月(かみありづき)」と呼ばれます。   また、6月には他に名称が沢山あり、「建末月:けんびげつ 」「水月:すいげつ 」「未月:びげつ」「旦月:たんげつ」「季月:きげつ 」「伏月:ふくげつ 」「遯月:とんげつ 」「焦月:しょうげつ 」「涼暮月:すずくれづき 」「松風月:まつかぜづき 」「松風月:まつかぜづき」「風待月:かぜまちづき 」「鳴雷月:らいめいづき 」「弥涼暮月:いすずくれづき 」と、豊かな表現を感じます。

20130606

芒種
 今日は、二十四節気の「芒種(ぼうしゅ)」。(のぎ、ぼう)は、お米や麦などイネ科の植物の穂を構成する鱗片の先端にある棘状の突起のことで、イネやムギなどの芒(のぎ)を持つ作物の種を播く時節というところから芒種というそうです。現在の田植え時期は早まりましたが、昔の田植は、梅雨入りにのころにあたるこの時期に行われた様です。初夏の候時節、天気の日には戸外で、積極的に身体を大きく動かしたいものです。

20130605

口と歯の健康週間
 今日から一週間は、「口と歯の健康週間」です。耳慣れない言葉ですが・・・以前は、日本歯科医師会が、「(む)(し)」に因んで6月4日に虫歯予防デーを実施していましたが、1949年に「口腔衛生週間」が制定され、1952年には「口腔衛生強調運動」、1956年に再度「口腔衛生週間」に名称を変更し、また1958年から「歯の衛生週間」、そして今年から「歯と口の健康週間」に変わりました。猫の目のように名称が変わりますが、その目的は、歯の衛生に関する正しい知識を国民に対して普及啓発するとともに、歯科疾患の予防処置の徹底を図り、併せてその早期発見、早期治療を励行することにより歯の寿命を延ばし、国民の健康の保持増進を寄与することで、一貫してます。
 歯は人生において大切です、しっかりケアして、大切にしましょう。

20130604

いちご
 明日、幼稚園の「イチゴ狩り」に出かけます。イチゴ畑では、イチゴの育つ環境や、イチゴの花や実の成長過程を見学して来たいと思います。
 さて、イチゴはビタミンCが豊富で、風邪予防や美肌効果に期待できます。また、血を作るビタミンといわれている「葉酸」も豊富に含まれているので、貧血予防にも効果的。さらには、イチゴには血糖値の上昇やコレステロールの吸収を抑制する食物繊維のペクチンも含まれています。そして、ブドウほどではありませんがイチゴにもポリフェノールの一種「アントシアン」という色素成分が入っていて、発がん抑制作用にも期待できます。(主な栄養成分(可食部100g中)ビタミンC(62mg)、 葉酸(90mcg)、食物繊維(1.4g)、効能には、風邪予防、美肌効果、貧血予防、高血圧予防、動脈硬化予防、脳梗塞、心筋梗塞、がん予防)。
 自然のイチゴは石器時代からヨーロッパ、アジア一帯で食べられていたそうですが、栽培が行われたのは200年ほど前からです。日本には江戸時代の終わりに伝わりましたが、そのときには定着せず、その後明治32年頃にフランスの品種が導入されたことで本格的な栽培が始まったようです。

20130527

麦秋
 この時期、麦が黄金色に色づいて、収穫を迎える頃となりました。かなり昔の映画ですが、小津安二郎監督の『麦秋』という名画があります。初夏なのに、麦は収穫の時を迎え、一面の黄金色です。夕方は夕日に照らされて、一層色鮮やかに映えます。「麦の秋」とは、素敵な表現です。日本語の表現の奥深さを感じます。
 豊かな自然に生きる日本人の感性を大切にし、子供たちにも伝えたいと思います。
麦秋や 子を負いながら いわし売り」 小林一茶

20130525

小満
 今日は二十四節季の「小満(しょうまん)」です。『暦便覧』には「万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る」と記され、万物が次第に成長して、一定の大きさに達し て来るころです。連日夏日となり、少し身体を動かすと汗ばむようになりました。麦畑も緑黄色に色付き始め、麦秋を迎えます。沖縄では、次の節気と合わせた小満芒種(すーまんぼーすー)とい言われ、梅雨に入る頃とされますが、 今年はすでに5月14日に梅雨入りしたようです。

20130521

愛鳥週間
 初夏となり、鳥たちの活動も盛んになります。この時期、田植えの終わった水田でカルガモ親子を見かけます。今日から一週間は、「愛鳥週間」(野生鳥類の保護を国民全体に訴えるために設けられた運動期間 5月10日〜5月16日)です。幸いにもこの辺りには、まだまだ豊かな自然があり、たくさんの野鳥がいて、多種多様な野鳥を観察することが出来ます。

20130510

五月晴れ
 今日も快晴。「五月晴れ」です。ところで、「五月晴れ」の「五月」は本来は旧暦の5月をさし、「五月晴れ」というのは旧暦5月(今の6月)が梅雨の頃にあたり、もともと「五月晴れ」は「梅雨の晴れ間」「梅雨の合間の晴天」を指しました。ところが、時が経つにつれ誤って「新暦の5月の晴れ」の意味でも使われるようになり、この誤用が定着したようです。
  「五月晴れ」について、少し調べてみると、主な国語辞書も「(1)さみだれの晴れ間。梅雨の晴れ間。(2)5月の空の晴れわたること」(広辞苑)「(1)五月雨(さみだれ)の晴れ間。つゆばれ。(2)5月のさわやかに晴れわたった空。さつきぞら」(日本国語大辞典・小学館)などと、新旧両方の意味を記述しています。ただ、俳句の季語としては、もとの意味で使われることが多く、「陽暦五月の快晴を五月晴と言うのは、誤用」と明記してある歳時記もあります。また、同じ「五月」のつくことばには、「梅雨」を指す「五月雨(さみだれ)」と、「梅雨のころの夜の暗さ」などを表す「五月闇(さつきやみ)」がありますが、この二つのことばは今でも本来の意味で使われています。

20130506

こどもの日
 「こどもの日」は、1948(昭和23)年7月に公布・施行された祝日法によって制定された祝日です。その目的は、「子供の人格を重んじ、子供の幸福を図るとともに母に感謝する」ことです。その目的の通り、子どもたち一人ひとりの人格を尊重し、子どもたちの幸せな将来を願いたいと思います。

20130505

みどりの日
 「みどりの日」は、もともと1985(昭和60)年に祝日法が改正されて制定された「国民の休日」でしたが、2007年より、もともと昭和天皇の誕生日であった4月29日の「みどりの日」が「昭和の日」に変更なったため、「みどりの日」がこの日に移動されたからです。

20130504

憲法記念日
 今日は「憲法記念日」です。
 1947(昭和22)年のこの日、マッカーサーの指令で草案が起草された日本国憲法が施行され、これを記念して1948(昭和23)年に国の祝日となりました。しかし、憲法が公布されたのは、1946(昭和21)年11月3日でした。
20130503

端午
 明日からは5月。そして5月5日は『端午の節句』「子どもの日」ですが、旧暦では「午の月」は5月にあたります。「端」は物のはし、つまり「始り」という意味で、元々「端午」は5月の始めの「牛の日」のことで、今年なら5月11日です。「端午」は、この午の月(5月)の最初の午の日を節句として祝っていたものが、のちに5が重なるこの月の5日が端午の節句の日になったといわれます。やがて、「午」は「五」に通じることから毎月5日となり、その中でも数字が重なる5月5日を「端午の節句」と呼ぶようになったともいわれます。同様に、奇数の月番号と日番号が重なる3月3日、7月7日、9月9日も節句になっています。

20130430

昭和の日
 今日は「昭和の日」ですが、1989(昭和64)年1月7日に崩御した昭和天皇の誕生日です。 昭和天皇崩御後、生物学者であり自然を愛した昭和天皇をしのぶ日として、「みどりの日」となりましたが、2007年よりこの日は「昭和の日」と改めらました。それは、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いを致す」と言う意味合いからです。それと同時に、「みどりの日」はいままで「国民の休日」であった、5月4日に移動されました。

20130429

いづれがアヤメ
 アヤメカキツバタノハナショウブの見分け方を聞きかじりました。アヤメは、 外花被片が網目模様になっている。カキツバタは、 外花被片が白い。ノハナショウブは、 外花被片が黄色い。改良種として花菖蒲などアイリスの名前で多くの種類があるそうです。もうじき5月5日の「菖蒲の節句」です。この時期に花を咲かせる菖蒲の長い葉は、強い香気があるので、この香りの強さが不浄を払い、邪気を遠ざけてくれるといわれています。

20130428

穀雨
  今日は「穀雨(こくう)」です。「穀雨」は二十四節気の一で、「穀物を育てる雨の意」、「百穀を潤し、芽を出させる雨ということ」です。「百穀」ですからあらゆる穀物を育てはぐくんでくれます。田んぼも田植えのために水を張る準備が始まり、もうじき田植えが始まります。野山には花々が咲き誇り、楽しみな季節を迎えました。

20130420

合掌聞法
  幼稚園のホームページ(http://hikari-k.ed.jp)に月毎に、「徳目」を掲示しています。4月は「合掌聞法(がっしょうもんぽう)」です。
  右の手は仏様、左手は自分。み仏様の心と自分の心がひとつになった姿。 それが合掌の形です。
  合掌すると心がひとつのものに向かう率直な心の準備ができ、相手の話に耳を傾けることができます。
  人を愛し、人を尊敬し、人を信頼し、差別することなく、いじめることなく相手の心になって考え思いやり、ともに考え、ともに憂え、ともに泣き、ともに喜べる人になりましょう。
  すべてのものを慈しみ、 すべてのものの命を大切にし、犯すことなく、恐れることなく、うらぎられても相手をあわれみ、笑って自分を大切にしましょう。それがみ仏様の心なのです。
  幼い心に、他を敬い全てを慈しむ心を育てていきたいと願います。

20130419

土用
  明日から「土用(どよう)」に入ります。
  「立夏」は5月5日で、暦の上ではこの日から「夏」になります。その夏になる前、春からの移行期間が「土用」で、大地は春から夏に向けての準備の始まりです。野山の草花も咲き、色とりどりの花々が咲き競っていますが、日毎に気温も高くなり、初夏を感じる日もあります。立夏を過ぎれば、季節は初夏となります。これから紫外線が気になりますが、帽子をかぶって紫外線対策をして、屋外で身体を大きく動かしたいものです。

20130416

花まつり
 4月8日は、お釈迦さまの誕生をお祝いする「降誕会(ごうたんえ)」です。この日には誕生仏(たんじょうぶつ)といって、右手で天を、左手で地を指した小さなお釈迦さまのお像に甘茶を注いでお祝いしますが、甘茶を注ぐので、潅仏会(かんぶつえ)浴仏会(よくぶつえ)ともいわれます。しかし、一般には、誕生仏を安置したお堂をきれいな花で飾っておまつりすることから名づけられた 「花まつり」 の方が親しみやすいでしょう。 この行事は、お釈迦さまの誕生を喜んだ龍王(りゅうおう)が、甘露(かんろ)の雨を降らせて祝福したという故事にもとづいています 。日本では、推古14年(606)の元興寺(がんごうじ)で最初にこの行事が行われ、以来、承和(じょうわ)7年(840)以降、宮中の恒例行事となって、一般にも広まりました。
20130408

清明
  今日4月5日は「清明」です。『暦便覧』には「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」と記されていて、「万物ここに至って皆潔斎(けっさい)なり」といわれる季節で、万物がすがすがしく明るく美しいころです。野や山に様々な春の花々が咲き乱れ、今年は例年より早くお花見のシーズンを迎えます。

20130404

インゲン豆
 今日は「インゲン豆」の日です。それは、1673(延宝元)年の4月3日に、インゲン豆を中国から持ってきたとされる隠元禅師が亡くなられた命日によります。
 隠元禅師は1592(文禄元)年に中国の福建省で生まれ、長崎の興福寺に招かれて来日した際、インゲン豆を禅の普茶料理(精進料理)の材料として普及させました。インゲン豆は幼稚園の給食にもよく登場する食材ですが、子どもたちからはあまり好かれていないようです。しかし、インゲン豆は、カリウム・カルシウム・マグネシウム・リン・鉄分・食物繊維などの栄養を多く含む健康食品でので、進んで食べてみましょう。また、白インゲン豆に多く含まれるファセオラミン・ファビノールは、炭水化物の吸収抑制効果がありダイエットの効能・効果が期待されるそうです。

20130403

初桜
 来週の月曜日4月8日はお釈迦さまの誕生をお祝いする「花まつり」ですが、ソメイヨシノが咲きだし、8日に満開となるかもしれません。日本中に桜木があって、春にそれぞれが美しい花を咲かせ私たちを楽しませてくれます。桜は身近で、個人の心情や環境に寄り添った存在でもあります。そして桜を歌った俳句は多く、それぞれにこの桜の時期各自の心持ちにシックリくる俳句があることでしょう。
 「初桜折しも今日はよき日なり」(松尾芭蕉)

20130402

エイプリルフール
 本日4月1日は、「エイプリルフール」で、罪のないウソをついても、かまわない日といわれています。ヨーロッパでは3月25日が新年で、4月1日まで春の祭りがありました。1564(永禄7)年、フランスの国王シャルル9世が1月1日を新年の始まりにしたため、4月1日を「ウソの新年」として祝ったことが由来といわれています。

20130401

桜開花
 ヒガン桜が満開となりました。ヒガン桜は、名前の通り春の彼岸のごろに花を咲かせ、花は薄紅色から白に近く淡く可憐です。葉より先に花が咲き、咲きはじめは他種に比べると一週間から十日ほど早いそうです。間もなくソメイヨシノも咲き揃うでしょう。梅の花は早春を感じ、タンポポには春の日差しを感じますが、桜が咲くと春の訪れを実感できます。陽気も良くなりますから、陽光の中、野や山に積極的に出かけてみましょう。

20130328

さくらの日
 今日は「さくらの日」です。日本さくらの会が、さくらと「3(さ)×9(く)=27」の語呂合わせで、1992(平成4)年に制定しました。日本の歴史や文化、風土と深く関わってきた桜を通して、日本の自然や文化について関心を深めてもらうことを目的にしています。桜前線が北上していて、もうじきこの辺りでも、桜が満開になることでしょう。桜の花は心和む花です。桜の開花が楽しみです。

20130327

おいしい菜
 この時期、「かき菜」が出回っています。菜の花のような野菜で、「おいしい菜」とも呼ばれ、「かき取ってもかき取っても次々と若芽が生えてくる」ので「かき菜」と名前がついたそうです。「かき菜」は、北関東(特に栃木県佐野市を中心に)で栽培される野菜で「なばな」と同系統ですが、在来種のアブラナの変種だそうです。3〜4月のこの時期にしか出回らない伝統野菜で、栄養価(ビタミンやミネラル)は最近のF1ホウレンソウや小松菜を上回るうえに、1把が100円程度と安価です。お浸しなど、茹でて食べると美味しいく、食味は、歯ごたえのほか苦みと甘みと併せ持つうま味と、はなやかな香り、鮮やかな緑色は食欲を誘い、子どもたちにも、好まれる味だと思いますので、この時期、ぜひ御家族で旬の味を味わってみて下さい。
2013024

春分の日
 今日(3/20)は、「春分の日」、「自然を称え、将来のために努力する日」と法律で定められた祝日です。陽気も暖かくなり、桜の木々も蕾を膨らませ、間もなく咲きだすでしょう。さて、「春分」は昼と夜が同じ長さになる日ですが、昔の人は、自然に感謝し、春を祝福する日だと感じていたようです。それは、長い間冬眠をしていた動物たちが動き始め、人々もやる気に満ち溢れている時期です。
 また、この日の前後にご先祖様への感謝の気持ちを伝えるためにお墓参りに行く習慣(彼岸)もあります。古来、人々はこの日を春の訪れを祝う日とし、同時に祖先に感謝をするお祭りを行い、この風習は農村部で長く続いてきました。明治時代、春分の中日を「春季皇霊祭」と定め、宮中において祖先を祭る日となったのをきっかけとして、一般市民の間でも「祭日」とされました。その後1948年に、古来から伝わる「自然に感謝する日」、「自然を称え将来のために努力する日」と法律で定められましたが、その主旨の通り、しっかり「将来のために努力する日」として前向きに心強くありたいものです。

20130320

桜前線
 明日は彼岸を迎え、「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通り、ようやく温かさも落ち着いてきました。そこかしこで梅の花や野の花々を見かけます。「桜前線」も勢いよく北上中です。今年の桜は、全体的に開花が平年より遅れた『去年よりは大幅に早く咲く』見込みで、13日には九州で開花が始まり、宮崎・大分・鹿児島など各地で過去最早記録となっています。この冬は寒さが続いたため、桜の花芽がスムーズに休眠から覚めたのが要因だそうで、3月初めまでは気温が低く出遅れていたものの、3月6日ごろからは平年を大幅に上回る気温の日が続き、この先も寒の戻りは少ないとみられ、桜の開花は早めの所が多くなりそうです。この分だと、来週はこの辺りでも桜がチラホラするかもしれません。楽しみです。

2013016

春分
 明日は「春分の日」で、昼と夜の長さがほぼ等しい日です。この日から一番長い夏至に向けて、毎日1分5秒づつ日が長くなり、「夏至」となり、そしてまた毎日1分5秒ずつ日が短くなって、昼夜の長さがほぼ等しい「秋分」になります。一年間は、正確には「365.2421904日」であるために、「春分の日」はその年によって変化します。日毎に昼間が増え、暖かくなり、頑張る元気をもらえそうです。

20130319

彼岸
 今日から一週間は春の彼岸です。この時期、菜の花が北上し、この辺でも黄色く咲いた菜の花が見られるようになりました。与謝蕪村は「菜の花や月は東に日は西に」(春の夕暮れ時、菜の花が盛りに咲いて、ふと目を上げると、出たばかりの月が東の空に、西にはまだ沈まない太陽がある)と詠みましたが、菜の花は、不思議と幸せを感じさせてくれる花です。春の静かな夕暮れに、見渡す限りに広がる黄金色の菜の花畑を挟み、月と太陽が相対する中い立つ自分をイメージすると、なんともほのぼのとなります。

20130317

砂糖
 今日3月10日は「さ()とう(10)」の語呂合わせで、「砂糖」の優れた栄養価などを見直す日です。脳が必要とするエネルギー源はブドウ糖ですが、砂糖はこのブドウ糖の最も優れた供給源です。さらに、ブドウ糖には、精神をリラックスさせる効果もあります。適度に摂取することで、脳の働きを助け、精神安定を促してくれる砂糖に、今日も感謝しましょう。

20130310

ありがとうの日
 「サン()キュー()」 (Thank you) の語呂合せで、今日は「ありがとうの日」です。他人を敬うことで、自分も敬われます。人を敬わなければ、自分も敬われることはありません。感謝すれば、感謝が返ってくるでしょう。人にも物にも、あらゆるものに感謝の心を持って接して欲しいと思います。
20130309

ミツバチ
  3月8日は、「ミツ()バチ()」の語呂合わせから「ミツバチの日」です。ミツバチの運ぶハチミツには、ビタミンB1B2葉酸などのビタミン類、カルシウムをはじめ、27種類のミネラル、22種類のアミノ酸、80種類の酵素ポリフェノールや若返り効果があるといわれているパロチンなど、150を超える成分が含まれているそうです。またビタミンには「活性型」と「不活性型」があり、活性型は少量で効くけれども、不活性型は大量に用いなければ効かないそうです。人工的に作ったビタミン剤は、大量に用いても天然のビタミンよりも効き目がないこと判明しました。ハチミツに含まれるビタミンは非常に良質なもので92%が活性型で、毎朝の食卓をはじめ、運動後や疲れた時、妊娠時・授乳時の栄養補給にもオススメの食材です。

20130308

啓蟄
  3月5日は「啓蟄(けいちつ)」です。『暦便覧』には「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出ればなり」と記されていて、大地が暖まり、冬眠をしていた虫が穴から出てくるころです。春になり、初雷(はつかみなり)が鳴り、これを聞いて虫が土中からはい出すと考えたので、これを「虫出しの雷」というようです。
  「余寒いまだ尽きず」といった天候の季節にあたり、雪が降ったりすることもあります。しかし春の彼岸も近く、日の長くなり方も急で、陽光を味わう時間が長くなっていることを感じます。すでに光の春の季節は始まっていることを体感します。

20130304

雛祭り
 今日、3月3日は女子の健やかな成長を祈る「雛祭り」です。
  「雛祭り」は、平安貴族の子女の「雅びな遊びごと」が起源で、その当時は、小さな御所風の御殿「屋形」をしつらえ飾ったもの。初めは「遊びごと」で、儀式的なものではなく「雛あそび」の名称の由来があります。また、平安時代には紙で作った人形を川に流す「流し雛」があり、「上巳の節句(穢れ払い)」として雛人形は「災厄よけ」の「守り雛」として祀られる様になりました。 
  江戸時代には、女子の「人形遊び」と節物の「節句の儀式」と結びつき、全国に広まり、飾られるようになり、「雛あそび」が節句としての「雛祭り」へと変わったのは天正年間以降のことで、この時代から「三月の節句の祓い」に雛祭りを行うようになったようです。ただ、この時代には飾り物としての古の形式と、一生の災厄をこの人形に身代りさせるという祭礼的意味合いが強くなり、武家の子女など身分の高い女性の嫁入り道具の家財のひとつに数えられるようにもなって、自然と華美になり、より贅沢なものへ流れました。この後、江戸末期から明治にかけて「雛飾り」は2人だけの内裏人形から、嫁入り道具や台所の再現、内裏人形につき従う従者人形たちや小道具、御殿や檀飾りなど急速にセットが増え、スケールも大きくなっていったそうです。

20130303

弥生
 明日からは3月になります。旧暦の3月は「弥生(やよい)」と呼び、新暦3月の別名としても用います。弥生の由来は、草木がいよいよ生い茂る月「木草弥や生ひ月(きくさいやおひづき)」が詰まって「やよひ」となったという説が有力ですが、その名の通り3月になると、枯れた草葉も緑色に変わり、新しい息吹を感じます。3月は他に、花月(かげつ)嘉月(かげつ)花見月 (はなみづき)夢見月(ゆめみつき)桜月(さくらづき)暮春(ぼしゅん)等の別名もあり、それぞれの名前に春を感じます。

20130228

菱餅
  間もなく3月となりますが、3月3日は「ひな祭り」です。そのひな祭りには「菱餅(ひしもち)」を飾ります。菱餅の白・緑・紅の三色には、それぞれに意味があり「雪が溶け、草が芽生え、花が咲く」春の訪れの意味が託されています。また、他の説では、白は「清浄」、緑は「邪気をはらう薬草の色」、紅は「魔除け」の意味があるそうです。祭礼行事の中に、幸せや平和を願う思いがたくさん託されています。そんな願いを学びながら、皆が平和に安定した中で安心して暮らせることを願います。

20130227

春告草
 来週は3月になります。少しづつ温かくなって、だいぶ春めいて来て、春を告げる草と言われる「」が咲きだしました。梅は樹木ですが、「春告草」と言われます。梅のふくよかな香りを嗅ぐと春の訪れを感じます。そして、3月ともなれば、「春告鳥」のウグイスも鳴きだす鳴き始めるのでしょう。明日から京都北野の梅花祭が始まり、年長児(月組)の卒園が近づいていきます。
み吉野の 春つげ草の 花の色 あらぬ梢に かかる白雲

20130224

雨水
 今日は24節季の「雨水(うすい)」です。「空から降るものが雪から雨に変わり、雪が溶け始め」るころです。『暦便覧』には「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」と記されていて、この時節から寒さも峠を越え、さらに春に近づいている事を実感するでしょう。
 そして今日2月18日は、「蒲公英(たんぽぽ)」の日です。春に近づき、南向きの土手などに「たんぽぽ」が咲きだしました。「たんぽぽ」は、キク科タンポポ属の多年草の総称で、全世界に広く分布していますが、日本には「カンサイタンポポ」・「エゾタンポポ」・「シロバナタンポポ」、また帰化植物の「セイヨウタンポポ」など10種以上あり、一般的に「たんぽぽ」と言えば、「カントウタンポポ」を言います。その若葉は食用となり、根は生薬で、胃薬やの母乳の出を良くする効用があるそうです。「たんぽぽ」は、真っ白なふわふわの綿毛が特徴的ですが、その丸い綿毛が、まるで「たんぽ」のようだということから、「たんぽぽ」の名前がつきました。花言葉は「思わせぶり」だそうです。

20130218

涅槃会
  2月15日は、お釈迦さまが亡くなられた命日、「涅槃会」です。お釈迦さまは、今からおよそ2500年前に、インドの クシナガラ で80歳の生涯を閉じられました。お釈迦様の死を「亡くなられた」といわないで、「 滅度(めつど)された」(入滅度)、「 涅槃 に入られた」(入涅槃)といいますが、これは「煩悩の火がすべて消された世界」を示します。
  お釈迦さまは臨終の際に、「あなたが亡くなられた後、いったいなにを頼りに生きたらよいのでしょうか?」と弟子たちは問いかけました。
  お釈迦さまは、その問いかけに、こう答えています。
  『自灯明、法灯明』と、「自らを灯火(ともしび)とせよ、法を灯火とせよ」と。  
  私たちは、時に大きな存在に依存して、判断し決断し前に進むことがあります。お釈迦さまと修行を供にし、大いなるその指導のもとにいた者がその支えを失ったとき、これから先どう進むべきかと惑いうろたえたことと思います。「自灯明」は依存する気持ちを戒めた厳しいお示しです。自分自身を拠りどころとして、自分自身の責任で進むのです。自分の信じるものを拠りどころとして、自分の足で歩むのです。自分を灯火にして進む自信がない者は、「法灯明」。仏法つまり仏の教えが灯火となってあなたの足元を照らすでしょう。「自灯明」で戸惑い悩んだとき、仏様の教えがあなたを導いてくれます。人生はあなた自身のものです。だれも足元を照らし続けてはくれません、自分と自らの信じるものを灯火として、一歩一歩しっかりと自分の足元をみつめ歩んでいきましょう。

20130215

建国記念日
 今日「建国記念日」は、もともとは1872年(明治5)に、[紀元節(きぜんせつ)]という名前ではじまった記念日で、「古事記」「日本書紀」の記述にもとづき、初代天皇とされる神武天皇が即位した日といわれています。 当初は1月29日が祝日にさだめられていましたが、翌73年に、太陽暦の採用にともなう措置として、期日を2月11日に変更されました。
 その後、第二次大戦後に廃止されましたが、1966年(昭和41)に「建国記念の日」という名で復活し、翌年より実施されています。制定当初は、まだ成立したばかりの明治政府首脳が、天皇を中心とした国家支配体制の正当性を内外にしめす必要から制定されたと考えられていますが、現在の建国記念の日は、「建国をしのび、国を愛する心を養う日」とされています。平和で豊かな国・日本に生れ育った事を喜び感謝したいと思います。

20130211

しもつかれ
 立春(2月4日)を過ぎ、初午(2月9日)も過ぎて、毎年この時期になると、栃木県内各地には栃木名物の「しもつかれ」が登場します。それぞれ家庭の味があって、千差万別です。「しもつかれ」は、鮭の頭と大豆や野菜の切り屑など残り物を大根おろしと混ぜた料理で、地域により「しみつかり」、「しみつかれ」、「すみつかれ」とも呼ぶようです。「しもつかれを7軒食べ歩くと病気にならない」「なるべく多くの家のしもつかれを食べると無病息災だ」と云われます。

20130210

ふくの日
 魚の「ふぐ」の本場、下関では「河豚(ふぐ)」を「ふく」と発音し、「」と同じ発音であることから縁起の良い魚とされています。2月9日は、「ふ(2)く(9)」の語呂合わせから、下関ふく連盟が1980(昭和55)年に制定した、「ふくの日」で、下関では、ふく豊漁および航海安全の祈願などが恵比寿神社で執行されるそうです。幼稚園の子どもたちにも、ご家庭にもたくさんの幸福が訪れることを祈念します。また、今日は「初午(はつうま)」です。お稲荷さんにお参りして、福徳を頂きましょう。栃木名物「しもつかれ」を食べる家々も多いことでしょう。

20130209

針供養会
 今日2月8日は「針供養」の日です。地方や神社によっては12月8日に行われることもありますが、今日は、裁縫を1日慎み、古い糸や錆びた針、折れた針を豆腐やこんにゃくに刺して神社に納めて針仕事の上達を祈ります。浅草寺淡島堂が、「針供養」の寺として有名です。日ごろから「針」にはとてもお世話になっています。改めて「針」に感謝したいと思います。

20130208

立春
 今日2月4日は、二十四節季の「 立春 」です。その前日2月3日が「 節分 」です。この節分は、年に4回あります。「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日、季節が春・夏・秋・冬に変わる節目をそれぞれ「節分」と言います。 しかし、「節分」というと、一般には2月3日の「立春」前日のみを指します。これは、この2月3日が特に大切だからです。一年の暦・カレンダーは12月31日で終わり、1月1日より新年となりますが、自然界の暦は、この2月4日の「立春」が、一年の初日なのです。その中で生かされている人間も、今日この日が新たなスタートの日となります。皆が平穏で健やかに育つ佳き一年であるよう祈ります。

20130204

恵方
 2月4日は「立春」です。その日から新たに運気周りが始まります。一年の運気の周期は、「立春」がスタートです。幼稚園では昨日「立春」を迎える前に、「福は内」と声をかけて豆を撒き、園内や自分たちの身体や心の鬼(災難や疾病)を追い払うよう祓い清めました。
 さて、節分には「恵方巻き」を食べる習慣が広まって、「今年はどっち向いてたべるの」という質問をよく受けます。 今年、2013年の恵方(あきのかた)[歳徳神(としとくじん)がいる方角]は、(ひのえ)の方角で、南南東です。その恵方を向いて 無言 で恵方巻(巻き寿司)を食べます。すると願い事が叶うのだそうです・・・
 現在の恵方巻の起源は、江戸時代末期から明 治時代初期にかけて、大阪・船場の商人による商売繁盛の祈願事と して始まったといわれますが、当時使われていた旧暦では、立春の前日である節分の日は大晦日にあたり、前年の災いを払うための厄落と し、年越しの行事として行われたようです。
 また豊臣秀吉の家臣・堀尾吉晴 が、偶々節分の前日に 巻き寿司のような物を食べて出陣し、戦いに大勝利を収めたという故事を元にしているという説もあります。その他にも恵方巻の発祥地の候補には、和歌山(紀州)、滋賀(近江)等があるが、いずれも確かなものではないようです。
20130202

浅春
 1月も終わり、2月になり、「向かう春」から「浅い春」を迎えます。「早春賦」という曲がありますが、「賦」は漢詩や歌のことで心に感じるままを歌ったものですから、「春になったことを喜ぶ歌」とでもいうのでしょう。「早春賦」の歌詞はこの時期には、しっくりします。特にこの最終の節は意味深いです。「春と聞かねば 知らでありしを 聞けば急(せ)かるる 胸の思いを いかにせよとの この頃か いかにせよとの この頃か」と、「既に春が来ているということを聞かなかったら、気が付かなかったのに、もう春が来たのだということを聞いたら、後ろから追い立てられるような気持ちになってきました。私はこれからどうすればよいと言うのでしょうか。」
 春は別れの時でもあり、新しい期待感と同時に惜別の思いを実感します。

20130201

豆知識
 2月3日は「節分」で、お寺の本堂で節分祈願祭が修行されます。4日「立春」の新しい年回りが始まる前日に自分の中を清め祓い良い一年としたいものです。
 さて、その豆まきの「 豆知識 」です。
 福豆には、「まめ(健康)に過ごせるように」との願いが込められていて、自分の年齢の数だけ豆を食べると、1年間病気にならず健康に過ごせます。
 厄年の人は、早く1年が過ぎるようにと豆を1つ多く食べましょう。
 、豆まきには、生の豆でなく、炒った豆を使います。それは、厄を払い厄をしょった豆から(厄・災難の)目が出ることがないようにという意味からです。
 、豆(大豆)のカロリーは、 100gで417kc alだそうです。結構ありますね。
 、福豆は炒った大豆が普通ですが、 北海道などでは落花生 などを撒きます(大豆より も回収し易く、殻ごと撒くため地面に落ちても食べられるからだそうです) 。
 、掛け声は通常「鬼は外 、福は内」ですが、鬼を祭神または神の使 いとしている神社では「鬼は外」ではなく「鬼も内(鬼は内)」とし 、「鬼」の付く 姓(鬼塚、鬼頭など) の家で「鬼は内」の掛け声があるようです 。

20130130

春遠からじ
 「冬来りなば、春遠からじ」は、「If winter comes, can spring far behind」(イギリスのロマン派の詩人シェリーの詩の一節)の、翻訳家・評論家としても活躍した上田敏の翻訳です。「冬が来たならば、春も遠くはない……」つまり、「つらい時期(冬)を耐え抜けば、幸せな時(春)がやがて来る」ということのたとえですが、漢文では、「冬来春不遠」です。中国ではこの前に秋をつけて「秋去冬来春不遠」(秋去り、冬来たりなば春遠からじ)という形で使われることが多いようです。「大寒」を過ぎても厳しい寒さが続きますが、確かに春は近づいています。

20130129

厄はらい
 来週の2月3日は「節分」ですが、『古事記』などの日本の神話によると、新しい歳には、身の不浄や罪悪・苦厄を祓うために身に着けていた衣服を捨てるという風俗が 、古くから日本にあっ たようです。これが「節分の厄払い」の風俗と結びついて、節分の日に自分の衣服を街路に棄てることで厄を祓ったようです。さらに、こうして捨てた衣服が乞食者への施 しとなることから、やがて、自分の年齢の数の銭を包んで路地に落とすことにもなりました。かつて、天皇は御年の数だけの豆と鳥目〔ちょうもく= 銭〕とを包んだものを撫物〔なでもの=厄払 いのために身の厄を移 して捨てるもの〕を、勾当内侍〔こうとうのないし〕 に渡ぢ、勾当内侍は後を顧みないようにしながらこれを持って退くと記載があります。このあたりが年齢の数だけ豆を食べるという風俗に繋がったそうです。(なお、「勾当内侍」 とは掌侍〔ないしのじ ょう=内侍の三等官〕 の首位で、「長橋局」などとも呼ばれ、奏請や伝宣を司った女官のことです。) また、「節分」に清めのそばを食べ、晴々 しく「立春」を迎えるところもあります。これを「節分そば」と言うそうで、地域によっては、「節分そば」を「年越しそば」といい、「大晦日そば」と区別しているようです。

20130127

大寒
 今日、1月20日は「大寒」です。『暦便覧』では「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」と説明していて、寒さが1年のうちで最も厳しくなるころです。さて、大寒の朝の水は1年間腐らないと云われ、容器などに入れて納戸に保管する家庭が多いそうです。連日の寒さ、那須の峰々も、凍りついて巨大な氷の塊の様に見えます。「大寒」が暦の上では寒さのピークですから、これから寒さも緩んで、春に向かうことになります。山の木々も春が待ち遠しいことでしょう。

20130120

寒卵
 さて、20日は二十四節気の「大寒」を迎え、一年で、最も寒い頃ですが、これを過ぎれは少しづつ温かくなり、春はもうすぐ間近にせまっています。あと少しで、「立春(りっしゅん)」を迎えます。立春は暦の上では冬が終わり、春になります。さて、「 大寒に生れた卵は滋養に富んでいるので、食べると健康に暮らせる」と言われます。また、 風水 では、「大寒の日の卵を食べ ると、金運が上昇する 」 とも言われ、大寒生まれの「大寒卵」は人気 急上昇です。子どもたちやご家族の 身体健全・無病息災・開運福寿を願い、「大寒」の日に生れた「大寒卵」を食してみて下さい。

20130118

どんど焼き
 小正月を迎え、あちこちで「どんど焼き」が行われました。「どんど焼き」は、「さいとやき」とも言われ、野外で門松・竹・注連縄(しめなわ)など新年の飾り物を集めて燃やす行事ですが、参加された方も多いことでしょう。「どんど焼き」の火で焼いた餅や団子を食べるとその年、病気をしないで健康に過ごせるとか、書き初めの紙をこの火にかざして高く舞い上がると書道が上達するといいわれます。街中では観ることも少ないでしょうが、郊外の田んぼでは、未だに方々で見かけることが出来ます。こうした行事に参加することは、子どもたちにとっては大きな楽しみでしょう。
黒こげの 餅見失ふ どんどかな」(犀星)

20130116

小正月
 1月7日までの松の内は、「大正月」と呼ばれ、1月15日は「小正月」と呼ばれます。
松の内に忙しく働いた主婦をねぎらう意味で、「女正月」という地方もあります。
  福島県会津地方では、16日を「仏の正月」あるいは「女の正月」とよんで、女たちが1日中仕事を休み、遊ぶ日とされています。
  秋田県鹿角(かづの)郡では、16日以降半月間を「女子(おなご)正月」とよび、女の休日にあてています。正月は20日までといい、最後の1日を女正月とよぶ地方もあるようです。
  いずれも元旦(がんたん)を「男の正月」と意識したのに対応して生じた名称のようです。正月は、女性は大変ですから、この日ぐらいはゆっくり骨休めして下さい。

20120115

上元
 明日1月15日(陰暦正月15日の称)は三元の一つ、「上元」です。この日に小豆粥を食べるとその一年中の疫病が避けられると言われています。また、7月15日を中元、10月15日を下元といいます。
  上元(1/5)、中元(7/15)、下元(10/15)、この三つを合わせて三元と言い、中国伝来の暦法では年の折り目の日とされた日で、道教の祭日でした。これら季節の節目には贈り物をするという習慣がありましたが、現在ではお中元という夏の贈り物だけが残っています。もともとはお上元やお下元というのもあったそうです。 中国では1月15日(旧暦)の夜に、家々の門に燈籠を掲げる習慣があり、人々は連れだってそれを見物して歩く。これは三元下降の日といって一年に三度、天帝が天下って人間の善業悪業を記す日にあたります。正月15日は上元で、この夜を「元宵」または「元夕」と呼んています。
  日本の風習には道教にルーツのあるものが少なくありませんが、この三元(さんげん)のうち上元(じょうげん)は日本の小正月にあたります。

20120114

鏡開き
 1月11日は、お正月、年神様にそなえた「鏡餅」を、一家円満を願いながらお雑煮やお汁粉にして食べる『鏡開き」の日です。「鏡餅」を刃物で切るのは切腹を連想されるために敬遠され、手や木づちで割ったり、砕いたりします。また、「鏡餅」の名前は、日本に伝わる三つの宝、三種の神器に出てくる「カガミ」の形に似ていることから名付けられ、「鏡餅」には、宝(幸運)が家にやって来るようにとの意味が込められています。
 昨年の暮れにお供えしたお餅は、今年の幸運を願って頂きたいと思います。

20130111

七草
 正月7日で、今日は「七草がゆ」を頂いた家庭も多いことでしょう。「春の七草」は、「セリ、ナズナ、ゴギョウ(母子草)ハコベラ、ホトケノザ(田平子)、スズナ(かぶ)、スズシロ(大根)」の七種。この「七草がゆ」には優れた効用があります。
1)「セリ」は、鉄分が多く含まれているので増血作用が期待できます。
2)「ナズナ」は 熱を下げる、尿の出をよくするなどの作用があります。
3)「ゴギョウ」には、 せきやたんを止め、尿の出をよくするなどの作用があります。
4)「ハコベラ」は、 タンパク質が比較的多く含まれ、ミネラルそのほかの栄養に富んでいます。
5)「ホトケノザ」は、 体質改善全般。
6)「スズナ」には、 消化不良の改善。
7)「スズシロ」にも、スズナと同じく、消化不良の改善。
と、正月のごちそうで疲れた胃をいたわったり、緑の少ない冬の栄養源として、ビタミンを補給する意味があります。

20130107

小寒
 昨日1月5日は、「小寒」でした。寒さが最も厳しくなる時期の前半で、『暦便覧』では「冬至より一陽起こる故に陰気に逆らふ故、益々冷える也」と説明していて、この日から節分(2月3日)までを「寒(かん)寒中寒の内とも」と言い、この日を「寒の入り」とも言います。冬の寒さが一番厳しい時期となり、今日から寒中見舞いを出し始めます。

20130106

裏白
 お正月の重ね餅に飾られる「裏白(うらじろ)」と云う植物があります。裏白とは、葉の裏が白く美しいことに由来した名前で、ウラジロ科の常緑シダで、アジア各地に広く分布しています。たくさんの胞子がくっついているので、「子孫繁栄の象徴」として正月にお餅飾りと一緒に飾られます。花言葉も「無限」です。それぞれの幸福が無限に広がるといいですね。

20130105

福寿草
 毎年正月の2日と3日は、箱根駅伝が気になり、TVを注視してますが、今日1月3日の誕生花は、「福寿草(ふくじゅそう)」です。花言葉は「幸せを招く」です。
  「福寿草」は、キンポウゲ科の多年草で、アジア北部に分布し、日本の山地にも自生していて、大変に縁起のよい名称と、花の少ない時期に咲くのが珍重されて、正月用の花として広く栽培されています。新春にふさわしい花だと思います。属名はアドニスといい、ギリシャ神話に登場する美の女神・アフロディテに愛された美青年アドニスにちなんで名づけられました。各位の福寿を祈念いたします。

20130103

初夢
  初夢とは新年に見る夢で、その年の運を占う事ですが、初夢を見る日は地方によって違い、一般的には1月2日の夜から1月3日の朝に見る夢ですが、1月1日の夜から1月2日の朝に見る夢を初夢と言うところもあります。 初夢で見ると縁起の良い物として、「一富士(いちふじ)、二(にたか)、三茄子(さんなすび)」があり、一番に富士山の夢、二番目に鷹の出てくる夢、三番目になすびが出てくる夢を見ると縁起がよいとされています。これには色々な説がありますが、徳川家康の好きな物が、一番目に富士山、二番目に鷹狩り、三番目に初物のなすであった事から生まれた言葉だと言われています。
  因みに「四(しおうぎ)、五煙草(ごたばこ)、六座頭(ろくざとう)」と続く説もあります。
  一年の始まり正月ですから、いい夢を見たいものです。

20130102

新年

恭賀新年

  本年が貴家各位にとりまして より佳い年となります様、ご祈念申し上げます。   
     平成二十五年元旦     

長榮山 全超寺 二十五世住職 黒田光泰 拝上

20130101


大晦日
  今日は大晦日。一年が終わり、一年の締めくくりとして年越しそばを食べます。年越しそばは江戸中期からの習慣で、金箔職人が飛び散った金箔を練ったそば粉の固まりに引付けて集めていたため、年越しそばを残すと翌年は金運に恵まれないといいます。ですから、この日のそばは、来る年の金運がかかっているというわけです。 また、金は鉄のように錆びたりせず、永遠に不変の物であることから、長寿への願いも込められているのです。
  日本では、正月とならんで重要視される日ですが、世界では大晦日を特別としない国が多く、特にキリスト教文化の欧米ではクリスマスに埋もれてしまい、新年へのカウントダウンを開始する程度のものです。 ただ、そんな中でもオーストリアは少し特殊で、大晦日のシルベステルと呼ばれる儀式では、無事に 1 年が終わったことを祝うパーティが一晩中開かれて、新年の鐘の音とともに花火が打ち上げられます。 ほかにも、小さな鉛の塊をろうそくの炎などにかざして溶かして、冷水に落としてできた鉛の形で新たな一年を占なったり、マジパンで作ったブタやチョコレートのコインなどの縁起物を交換しあいます。 マジパンとは中世以来の伝統菓子で、アーモンドの粉と砂糖をあわせて固めたもので、アーモンドもブタも、古くからヨーロッパでは大切な食糧で、アーモンドを使ったお菓子は、他のヨーロッパの国々でも祝い菓子よく使われます。

20121231

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曹洞宗長栄山全超寺
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