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大晦日
 今日は大晦日。一年が終わり、一年の締めくくりとして年越しそばを食べます。年越しそばは江戸中期からの習慣で、金箔職人が飛び散った金箔を練ったそば粉の固まりに引付けて集めていたため、年越しそばを残すと翌年は金運に恵まれないといいます。ですから、この日のそばは、来る年の金運がかかっているというわけです。また、金は鉄のように錆びたりせず、永遠に不変の物であることから、長寿への願いも込められているのです。
  日本では、正月とならんで重要視される日ですが、世界では大晦日を特別としない国が多く、特にキリスト教文化の欧米ではクリスマスに埋もれてしまい、新年へのカウントダウンを開始する程度のものです。
 ただ、そんな中でもオーストリアは少し特殊で、大晦日のシルベステルと呼ばれる儀式では、無事に 1 年が終わったことを祝うパーティが一晩中開かれて、新年の鐘の音とともに花火が打ち上げられます。ほかにも、小さな鉛の塊をろうそくの炎などにかざして溶かして、冷水に落としてできた鉛の形で新たな一年を占なったり、マジパンで作ったブタやチョコレートのコインなどの縁起物を交換しあいます。マジパンとは中世以来の伝統菓子で、アーモンドの粉と砂糖をあわせて固めたもので、アーモンドもブタも、古くからヨーロッパでは大切な食糧で、アーモンドを使ったお菓子は、他のヨーロッパの国々でも祝い菓子よく使われます。
20141231

除夜の鐘
 明日12月31日は大晦日で、「1年の日ごよみを除く夜」と言う事で「除夜」と言います。一年の最後の夜を締めくくり、暮れゆく年を惜しむ意味で昔からいろいろな行事が行われてきました。その中に新しい年を迎えるにあたり「除夜の鐘」が108回あちらこちらのお寺でつかれます。では除夜の鐘を108回つくのはなぜでしょうか(?) 108という数が人の煩悩の数だというのは有名ですが、その108という数の由来については諸説があります。
 まず、108の煩悩は人間の感覚を司る(げん)(に)(び)(ぜつ)(しん)(い)の六根が、それぞれに(気持ちがよい)(いやだ)(何も感じない)不同の3種があり3×6=18の煩悩となり、これが、また(きれい)(きたない)の2種に分かれ18×2=36の煩悩となり、さらに、現在過去未来の3つの時間が関わって、36×3=108となります。これが、108の煩悩だといわれています。
 そのほかには1年の12ヶ月+24節気+72候を合わせて108とし、108という数は煩悩ではないとするものなど色々とあります。
 一方、鐘を鳴らすことは中国の宋の時代に起こったものでその打ち方は『勅修清規』に「慢(よわく)十八声、緊(はやく)十八声、三緊三慢共一百八声」と記されています。
 「除夜の鐘」を聞きながら1年を振り返り、良い年をお迎え下さい。
20141230

年越しそば
 大晦日には「年越しそば」を頂く習わしがありますが、 年越しそばは江戸中期からの習慣で、金箔職人が飛び散った金箔を練ったそば粉の固まりに引付けて集めていたため、年越しそばを残すと翌年は金運に恵まれないといいます。ですから、この日のそばは、来る年の金運がかかっているというわけです。また、金は鉄のように錆びたりせず、永遠に不変の物であることから、長寿への願いも込められているのです。年越しにおそばの準備をしているご家庭は多いことでしょう。私も31日には縁起をかついで、夜はそばを食べる予定です。
20141229

マジパン
 いよいよ今年も終わりますが、年末になると「マジパン」の可愛いお菓子をたくさん見かけます。マジパンとは中世以来の伝統菓子で、アーモンドの粉と砂糖をあわせて固めたもので、古くからヨーロッパでは大切な食糧で、アーモンドを使ったお菓子は、他のヨーロッパの国々でも祝い菓子よく使われるようで、マジパンで作ったブタやチョコレートのコインなどの縁起物を交換しあいます。 また、小さな鉛の塊をろうそくの炎などにかざして溶かして、冷水に落としてできた鉛の形で新たな一年を占なったりするそうです。
20141228

年賀状
 一年の初めにもらう年賀状は嬉しいものです。遅れないように、そろそろ年賀状の準備を・・・と、気ぜわしくなっている人も多いでしょう。その年賀状ですが・・・・、年賀は、元来、高年の寿を祝うことばで、古稀(こき)、還暦(かんれき)、喜寿(きじゆ)などの祝いをいったものでしたが、今日の年賀状は、新年の祝いの書状を略して年賀状としたものとされています。平安のころより明治の初めまで、正月には1日から15日までに、主君、師匠、父母、親戚(しんせき)、知人、近隣の人々に年始の挨拶(あいさつ)をする習わしでしたが、郵便が簡便に送られるようになってから次第に流行し、現在の年賀状の形となったようです。また、年賀状は、本来1月2日の書初(かきぞ)めの日に書いたもので、なるべく松の内(1月7日まで)に出すものでした。しかし現在は郵便事情により、1月1日の元旦に相手方に着くように12月に差し出すようになったそうです。
20141227

クリスマス
 今日はクリスマス、イエス・キリストの誕生を祝う日です。でも、子どもたちはクリスマスのプレゼントを楽しみにしていることでしょう。贈り物も楽しみでしょうが、思い出はもっと大切です。家族で、健康に楽しく過ごして欲しいと思います。食事をしたり、外出したり、冬休み中にいろんな思い出を創って欲しいと願います。少し寒くても、家の中に閉じこもってばかりではなく、温かくして外に出て外気に触れ、寒さを体感し、冬を味わってほしいものです。そして、インフルエンザやノロウイルス感染も心配です。冬休みの間、くれぐれも健康に留意し、元気に過ごして下さい。
20141225

クリスマスイブ
 明日25日は、イエス・キリストの生誕を祝う、今日はキリスト降誕祭前日の「クリスマスイブ」です。キリスト教の教会では、前夜祭として、クリスマス当日にかけて深夜ミサが行われ、賛美歌を歌い、キリスト誕生の話が語られます。クリスマスリースを、玄関に掲げる家がを多く見かけますが、このリースには魔除けの意味があるそうです。日本の節分にも似た習慣がありますが、玄関に下げて、邪を払い、厄を落とします。
20141224

一陽来福
 冬至の翌日からは、日毎に昼間の時間が延びていきます。
 万物の生成を「陰」と「陽」の二気に分ける考え方からは、夜を陰、昼を陽とし、1年では、冬至が陰の極点となり、冬至の翌日から陽がふたたび増してくることになります。古くはこの日を「一陽来復(いちようらいふく)」または「一陽嘉節(かせつ)」として祝いました。「一陽来復」は、「冬が去り春が来ること」、「悪いことが続いたあと、ようやく物事よい方に向かうこと」、「運が向いてくること」の意味ですが、それが春が巡ってくることや、めでたいことが再び訪れることを「一陽来復」というようになりました。
 たくさんの幸運がそれぞれのご家庭に向かうことを祈ります。
20141223

冬至
 今日は「冬至」です。一年中で最も昼が短く、夜が長い日が冬至です。太陽の昇る高さが低いため、影も一番長くなります。
 この日は、カボチャを食べたり、ゆず湯に入りますが、「冬至粥」というのがあり、冬至の日に小豆(あずき)がゆを食べると、厄を払ってくれるそうです。韓国では、冬至に食べる料理として、「冬至粥(トンジ(冬至)パッチュク)」(「パッチュク」は、うるち米とあずきをやわらかく煮込んだお粥で、パッが「あずき」、チュクが「粥」を意味します。)が親しまれているそうです。19世紀に書かれた『東国歳時記(とうごくさいじき)』にも、記述がありますが、冬至は1年の中でいちばん夜が長いため、陰陽五行の考え方において、陰の気がもっとも高まる日と考えられています。陰の気が強まると疫神(病気の鬼神)の行動が活発化し、病気になりやすくなるといわれ、その防止のため、体内に陽の気を補充する必要があって、「陽の気」をもつ食材のあずきを摂取するのだといいます。ちなみに、あずきなどの赤い食べ物が「陽の気」をもつ食材だといわれているほか、とうがらしも代表的な「厄よけ」の食材として扱われています。
20141222

ゆず湯
 明日は一年で昼間が最も短い日の「冬至(とうじ)」です。 冬至の日には、何と言っても「ゆず湯」です。柚子の実をお風呂に入れて、温まります。「冬至にゆず湯」の由来は、冬至(とうじ)が「湯治(とうじ)」(お湯に入る)ことと、柚子(ゆず)が「融通(ゆうづう)」の語呂で、お金の融通が効くようにとの願いで、”お湯に入って健康になって、 融通よく暮らそう”、ということです。冬至が、1年で最も夜が長くなる日ということで、死に最も近い日であり、厄や邪気を祓うために体を清め無病息災を祈るという意味で、この風習は江戸庶民から生まれ始まったといわれています。柚子の精油成分が湯に溶けて、血管が拡張し血液の循環を良くなり、肩こりや冷え性を緩和し、更にはビタミンCの効果でお肌を滑らかにするとされています。また、すっきりとさわやかな香りで、寒さで凝り固まった体をリフレッシュする効能もあるでしょう。柚子自体にも効能があって、柚子湯に入ると風邪にひきにくくなり、皮膚も強くなる様です。寒さも厳しくなってきました、柚子湯に入り、家族団欒を楽しみながら、ポカポカにあったまって、元気に過ごしましょう。
20141221

餅つき
 今日は、幼稚園で「餅つき」を行いました。園庭でもち米を蒸し、臼に移して杵でこねて、つき上げます。最後には園児たちも杵を持ってお手伝い、皆で協力してつきあげたお餅は、小さくちぎり、「きなこ餅」にして各クラスに配り、給食と一緒に頂きました。少し寒い日でしたが、餅つきをたのしみ、年末の良い思い出となりました。間もなく今年も終わりますが、日々かけがえのない毎日です。大晦日まで日々を大切に過ごしていきたいと思います。



20141219

冬至の七種
 日が詰まってきて、来週22日に「冬至」を迎えます。さて、「冬至の七種」、〔うどん(うんどん)・かんてん(寒天)・きんかん(金柑)・ぎんなん(銀杏)・なんきん(カボチャ)・にんじんれんこん〕、と言われる食品があり、いずれの食品には「」がつきます。この「ん」のつく食べ物を食べると、健康で病気にかかりにくくなると言われ、特に冬至の日に「カボチャ」を食べると、厄除(やくよ)けになる、中気(ちゅうき)などの病気にならなと言われています。実際に、かぼちゃには、カロチンやビタミンがたくさんあり、食べ物のなかった時代では、栄養補給に欠かせない食べ物だったようです。そして、切った断面が太陽のようだから、とも言われています。皆さんも「ん」(幸運)の付く食べ物を食べて、良い運を頂き、健康で病気知らずに日送りしましょう。
20141214

討ち入りの日
 明日12月14日は、「忠臣蔵」で有名な、大石内蔵助良雄(おおいしくらのすけよしたか)以下、四十七士が本所の吉良上野介邸に討ち入りした日です。300年以上も前の出来事で、1702(元禄15)年12月14日の寅の上刻(午前3時)頃のことでした。四十七士の眠る品川の泉岳寺には、いつもたくさんのお参りの人々がいて、その人気の高さを実感します。その志が、いつの世も高く評価され敬愛されているのでしょう。 さて、赤穂浪士は一般的には四十七士とよばれますが、浪士の一人の寺坂吉右衛門は討ち入りに参加したものの、泉岳寺にひきあげる途中で姿を消して切腹をまぬがれ、83歳まで生きて、その真実を伝えました。
20141213

氷点下
 連日、朝の冷え込みが厳しく、早朝の気温は「氷点下」を続けています。「氷点下」は水の氷点を下回った気温で、セ氏零度以下の温度、「零下」とも言いますが、戸外には霜柱も見られ、バケツの水も薄く氷ります。市内では、まだ冬タイヤに履き替えていない車を多く見ます。私もまだ備えが出来てませんので、週末には履き替えたいと思っています。また、この時期、気温が下がり体調を壊しやすくなり、風邪やインフルエンザ、胃腸炎が流行り始めていますので、各ご家庭でも、うがい手洗いの励行、しっかり食事をとってキチンと睡眠を心がけ、体力調整をして元気に過ごしていきましょう。
20141211

大雪
 今日は、「大雪(たいせつ)」です。『暦便覧』には、「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也」と説明していて、雪がつぎつぎと降りつづくころです。季節のうえでは、ちょうど初冬の中ごろにあたり、ブリやハタハタなどの冬の魚の漁が盛んになる季節でもあります。熊も冬眠に入り、南天の実が赤く色付きますが、一方、暖かい地方ではウメのつぼみが発育を始める季節でもあります。
20141207

12月
 今日から12月です。
 英語での月名、December(ディセンバー)は、「10番目の月」の意味ですが、(これはローマ暦が3月起算で、3月から数えて10番目という意味で)、1年の12番目・最後の月です。
 昨日も示しましたが、日本では、師走(しわす)、極月(ごくげつ)、臘月(ろうげつ)とも称します。極月は「ごくげつ」とか「ごくづき」、「きょくげつ」、「きわまりづき」とも呼んで、その名の通り一年の最後の月の意です。
 「終わりよければ、全てよしAll's Well That Ends Well)」(シェイクスピアの戯曲)、この12月、今年一年の締めくくりとして充実させたいと思います。
20141201

師走
 明日から12月を迎えます。
 12月は師走(しわす)と言いますが、諸説があり、年末にお坊さんが走り回る(師馳す・シハス)が一般的で、別に年の果てで、(年果つ・トシハツ)という説もあります。
 昔、 平安時代に貴族たちは年末になるとお坊さんを招いて、「仏名会(ブツミョウエ)」を行いました。この仏名会は何百何千とある仏さまの名前を唱え、その功徳で一年間の罪やけがれを消し去る法要ですが、貴族たちは仏さまの名前を覚えきれず、お坊さんを頼んで法要を致します。お坊さんは、あちらこちらで呼ばれるので、年末になると都中を西に東に走り回っていた様です。
 でも、12月は一年の締めくくりの月ですから、あたふたせずに、足下固めて、しっかり充実した12月にしたいと思います。
20141130

いい服の日
 今月11月は、「11(いい)」月で、記念日が毎日ありましたが、今日、11月29日は「いい(11)ふく(29)」の記念日とされています。また、11月29日とは別に、2月9日が全国服飾学校協会・日本ファッション教育振興協会などが制定した「服の日(ふく29)」となっています。ちなみに、明日11月30日は、「鏡の日」。「いい(11)ミラー(30)」の語呂合せです。鏡を大切にすることで、健康で美しい生活を目指す日だそうです。
20141129

ノーベル賞
 1901(明治34)年11月27日、ノーベル賞の第1回授賞式があり、5名が受賞しました。ご存知の通り、ノーベル賞はスウェーデンの科学者ノーベルの遺言により創設されました。現在、授賞式は毎年ノーベルの命日の12月10日に、平和賞はオロスで、ほかの賞はストックホルムで開催されています。
 今年はノーベル物理学賞に日本人が3名選ばれ、日本人として嬉しく思います。
20141128

イルミネーション
 来月は12月でクリスマスの季節。この時期あちこちでクリスマスのイルミネーションを目にします。特に、那須野が原ハーモニーホールのイルミネーションは、毎年大掛かりな飾り付けで楽しみです。
 さて、キリスト教徒にとって神のイメージは光の中にありましたが、光は人の気持ちを奮い立たせたり、反対に落ち着かせたりといろいろな効果を持っています。丸い天窓から差し込む光の工夫、神秘的なステンドグラスなどもその一つでしょうし、ロウソクの炎で美しく飾られた教会のミサの様子を映像などで見たとき、キリスト教徒でなくともおごそかな気持ちになることでしょう。イルミネーションの光は暗闇に浮かび上がり、幻想的な空気を作り出し、やすらぎや癒しの効果を実感します。
20141126

勤労感謝の日
 今日は勤労感謝の日。「祝日法」には、「勤労をたっとび、生産を祝い、国民互いに感謝しあう」ことを趣旨としています。国民全員が勤労を尊んで、その生産を祝い、互いに感謝し合う日です。「勤労」は、「教育」「納税」と並ぶ三大義務ですから、今日はその趣旨を改めて思い、勤労の意識を鼓舞し、今後一層励みたいと思います。
20141123

小雪
 今日は二十四節気の「小雪(しょうせつ)」。わずかながら雪が降り始めるころで、『暦便覧』には、「冷ゆるが故に雨も雪と也てくだるが故也」と説明していて、降る雨が雪に変わるほど、冷えてきます。朝夕は寒く、上着は離せまさん。那須の山々も頂きは白く、すっかり雪化粧しました。冬の到来を実感します。これからは風邪やインフルエンザの流行する時節です。今日から3連休、身体を冷やさないようにしっかりと防寒対策をして、体調管理を行い、元気に過ごしましょう。
20141122

家族の日
 今日は「家族の日」だそうです。子どもと子育てを応援する社会の実現のためには、子どもを大切にし、社会全体で子育てを支え、個人の希望がかなえられるバランスのとれた総合的な子育て支援を推進していく必要があります。そこで、内閣府においては、「新しい少子化対策について」(平成18年6月20日少子化社会対策会議決定)等に基づき、平成19年度から、11月の第3日曜日を「家族の日」とし、さらに、その前後1週間を「家族の週間」と定め、この期間を中心として、生命を次代に伝え育んでいくことや、子育てを支える家族と地域の大切さが国民一人ひとりに再認識されるよう呼びかけました。また、「子どもの育ちを支え、若者が安心して成長できる社会」を目指し、多様な家庭や家族の形態があることを踏まえつつ、生命の大切さ、家庭の役割等についての理解を深めることとし、「家族の日」や「家族の週間」等を通じて、家族や地域の大切さ等についての理解の促進を図っています。
20141116

七五三
 今日11月15日は、「七五三」ですが、昨日、幼稚園では園児たちの無事成長を祈念して祈願祭を執行致し、皆に千歳飴を配りました。 各ご家庭でも、成長の節目にと、「七五三」のお参りをされる方は多いでしょう。もともと、公家や武家での習慣(男女児3歳「髪置(かみおき)」=これを機に髪を伸ばし結い直す。 男児は「袴着(はかまぎ)」=初めて紋付きの袴をはく。 女児7歳「帯解(おびとき)」=つけ紐をとり、大人と同じように腰紐で帯を結び始める。)が、一般化したのが「七五三」で、子どもたちのこれからの健やかで、康らかな成長を願ってのお参りです。
 共々に、子供たちの健やかな成長を祈念いたしましょう。
20141115

イチョウ
 立冬を過ぎて北風が冷たくなり、銀杏(イチョウ)が、黄金色に染まってきました。日中、暖かい日差しの中、その黄金色は一際鮮やかに映え、夕方も、夕陽に照らされて趣のある風景です。銀杏は大田原市の木で、市内で多く目にします、この時期、黄金色のイチョウ並木はとてもキレイで、陽だまりの中、ご家族で散歩するのも楽しみでしょう。ただ、銀杏の落ち葉処理は大変そうです。
20141109

冬桜
 11月ですが、この時期に咲く桜を見かけました。冬季に咲く早咲きの桜「寒桜(かんざくら)」で、「冬桜(ふゆざくら)」と呼ばれます。「正月桜(しょうがつざくら)」という種類もあって、10月過ぎから冬の寒空に、可憐な花を楽しませてくれます。桜は、種類によって開花時期が異なり、1年中、その開花があるようです。この桜は、春も咲いて他の桜と同様、一斉に咲いて一斉に散ります。一年に2回も咲いて、楽しませてくれる桜なのです。
20141108

立冬
 今日は「立冬(りっとう)」です。、「立冬」は、一年を24に分けて季節を表す「二十四節気」の一つで、立春、立夏、立秋と並んで季節の大きな節目を示します。『暦便覧』に、「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」と説明していて、初めて冬の気配が現われてくる日です。寒く大地も冷えてきて、その名の通り冬が始まります。秋分と冬至の中間に当たり、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合、この日から立春(2月4日)の前日(節分)までが冬となります。いよいよ冬の到来です。今年の冬は寒いとのこと、しっかり防寒対策をして乗り切りましょう。
20141107

文化の日
 11月3日の「文化の日」は、戦前は、明治天皇の誕生日であることから、「明治節」という祝日でしたが、1946(昭和21)年、平和と文化を重視した日本国憲法が公布されたことを記念して、1948(昭和23)年に公布・制定された祝日法で、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」国民の祝日に定められました。昭和天皇の誕生日4月29日は、「昭和の日」で(歴代天皇の在位記録を持っていることなどの実績があるから)祝日で、今上天皇は、12月23日生まれで、この日は「天皇誕生日」で祝日です。しかし、大正天皇の誕生日の8月31日は、真夏で各種の儀式を行なうには障害があり、当時の時勢を考えると農家が休める訳でもないとの理由から祝日とせず、大正天皇崩御後、宮内省を中心とした周囲の有力者からも誕生日を祝日にしようという提案がなく、祝日(休日)とはなりませんでした。
20141103

サツマイモ
 先週は子どもたちと、ようちえんおの畑から沢山のサツマイモを収穫してきました。各家庭に持ち帰ったので、週末料理して召し上がる方も多いことでしょう。
 さて、サツマイモの主成分はでんぷんですが、各種ビタミンやミネラル類が豊富に含まれ、セルロース・ペクチンといった食物繊維も非常に多く含まれているのが特徴で、サツマイモに豊富に含まれるセルロース、ペクチンなどの食物繊維は、便秘を解消させる作用だけでなく、血液中のコレステロールを低下させる作用や血糖値をコントロールする作用も有します。大腸癌、高血圧、糖尿病等の成人病予防に効果的だそうです。さらにサツマイモには、生体膜を守り、癌細胞の増殖を抑制すると言われるβカロチン、糖質の代謝を助けるビタミンB1、「若返りのビタミン」と呼ばれ、老化現象のもとになると言われる過酸化脂質が体内にできるのを抑制する働きがあるビタミンEなども、バランス良く含まれています。ビタミンCに関しては、リンゴの10倍以上含まれています。サツマイモのビタミンCは、加熱調理しても糊化したでんぷんの作用により破壊され難く、残存率の高さは検証されています。なんと素晴らしい食材なのです。

20141102

霜月
 今日から11月です。11月は「霜月(しもつき)」ですが、「霜月」は文字通り霜が降る月の意味で、この月になると霜がしきりに降るから霜降月といったのが「霜月」に転じたといわれます。他に、「食物月(おしものづき)」の略であるとする説や、「凋む月(しぼむつき)」「末つ月(すえつつき)」が訛ったものとする説もあります。11月には神楽月(かぐらづき)、子月(ねづき)、かみきづき(神帰月)、けんしげつ(建子月)、こげつ(辜月)、しもふりづき(霜降月)、しもみづき(霜見月)、てんしょうげつ(天正月)、ゆきまちづき(雪待月)、ようふく(陽復)、りゅうせんげつ(竜潜月)の別名もあるようです。
 晩秋を過ぎ、冬の深みゆく季節ですが、まだ師走(12月)の慌ただしさはなく、冬の季節に入ったことをしみじみと味わう日々が続きます。
20141101

ハロウィン
 10月31日は「ハロウィン」です。これは、キリスト教の聖人の祝日「万聖節」の前夜祭の事で、元々は2000年以上前から行われている古代ヨーロッパの原住民ケルト族の宗教的行事で、秋の収穫を祝い、亡くなった人たちをしのぶ収穫感謝祭がキリスト教に取り入れられ、現在のハロウィンになったと言われています。ケルト族の1年の終わりは、12月31日ではなく10月31日で、この1年最後の夜は死者の霊が家族を訪ねたり、精霊や魔女が出て来ると信じられていました。そしてこれらから身を守る為に魔除けのたき火をしたり、自分たちが生身の人間である事がばれない様にと、お化けや動物の仮面をかぶるようになり、ハロウィンの夜にはお化けの仮装をする様になりました。
20141031

日本茶
 10月31日は「日本茶の日」といわれています。
 お茶は一番ポピュラーな飲み物ですが、 お茶を日本に広めた人は栄西禅師です。1191(建久2)年、宋(中国)からお茶の種子とその製法を持ち帰りました。栄西禅師は、お茶の種子を自分の庭に蒔き育て、お茶の製法を広く伝えました。当時お茶は薬として飲まれていたようです。「茶は養生の仙薬なり・・・」(喫茶養生紀)と著しています。栄西禅師がお茶を持ち帰った日が、10月31日と伝えらています。お茶には殺菌作用もあるので、インフルエンザ対策にも効果があるようです。 冬に向かい、温かいお茶を飲んで、風邪知らずで元気に過ごしましょう。
20141030

秋色
 「秋色(しゅうしょく)」は、秋の情景〔秋の景色〕 autumn scenery、 〔秋の気配〕 signs of autumn のことですが、目に見えない空気や匂いにも、秋色を感じます。特に空気が澄み渡り、夜空の星座がきらめいて見えます。秋の星座では、Wの形のカシオペア座。秋の一番明るい星をもつ、みなみのうお座。大きな四辺形を作っているペガサス座。その四辺形に連なっている、アンドロメダ座。そしてアンドロメダ座には、肉眼でも見える代表的な星雲「アンドロメダ大星雲(アンドロメダ銀河)」があります。星雲(銀河)を見る機会は少ないでしょうから、注目してみると楽しいかもしれませんね。
20141027


 「柿」は、「柿が赤くなれば医者が青くなる」といわれるほど、健康によく、薬効も古くから利用されています。
 柿の主成分は糖質で、ブドウ糖果糖蔗糖を多く含み、エネルギー化されるのが早いのが特徴。柑橘類に次ぐビタミンCを多く含み、他、B1B2ミネラルなど各栄養素をバランス良く含んでいて、柿のオレンジ色は、ベータカロチンによるものでビタミンAの効力をもち、ビタミンAとCを含むことにより、疲労回復、かぜの予防、高血圧症やガン予防、老化防止などの効果があります。生柿のビタミンCは、大きなものなら1個で1日の摂取量がとれるそうです。干し柿にすると、生柿の時より、糖分は4倍、ビタミンAは2倍近くになり、胃腸を丈夫にし、内臓を温め、疲労回復に効果があり、また表面につく白い粉(柿霜=しそう)は、粘膜をうるおし、せきを止め、たんを取り除く作用があります。慢性の気管支炎や肺結核の予防に有効。甘柿でも熟す前は、シブミがありますが、これはシブオールという タンニン成分で、熟してくると、タンニンが変化して、渋みが感じられなくなります。タンニンには、血圧を下げる効果があり、カリウムも含まれているので、利尿効果があり、飲酒後や二日酔いにはもってこいの果物です。
 さらに、最近、柿の葉も注目を浴びています。柿の葉も、実にまけないほど効力を発揮します。「自然のビタミンC剤」といわれるほどの含有量があり、その量は、みかんの数十倍ともいわれ、喫煙や新酒で失われたビタミンCを補うのにピッタリで、若葉を使った天ぷら、和え物、サラダなどにして摂取すれば、効用を生かすことができます。
20141025

霜降
 明日23日は二十四節気の「霜降(そうこう)」です。『暦便覧』で「露が陰気に結ばれて霜となりて降るゆゑ也」と説明しているように、霧が冷気によって霜となって降り始めるころです。楓や蔦が色付き紅葉が本格化してきます。
 この日から立冬までの間に吹く寒い北風を「木枯らし」と呼びます。
20141022

孫の日
 今日、10月の第3日曜日は、「孫の日」だそうです。1999年に記念日に日本百貨店協会が提唱し、日本記念日協会の認定を受けて、制定されました。これは日本百貨店協会が消費促進のために提唱した記念日で、なんでも敬老の日にもらったプレゼントのお返しに孫の日を設けたとか。敬老の日の「お返ししなくては」と少し義務っぽくなってしまいそうですが、純粋に「孫に何かしてやりたい、じゃあ孫の日に」という気持ちでとらえておいたほうがよさそうです。プレゼントはうれしいものです。子どもたちも誕生日やクリスマス、お正月以外にプレゼントを貰える日が増えて嬉しいに違いありません。
20141019

リンゴ
 リンゴの美味しい季節です。「リンゴが赤くなると、医者が青くなる」と言われます。先に「柿が赤くなると、医者が青くなる」と示しましたが、他に、「 トマトが赤くなると、医者が青くなる」とか言われています。リンゴや柿、トマトには優れた栄養があり、摂取することで病気を遠ざけてくれます。さて、リンゴは皮をむいて食べるでしょか? リンゴは軽く流水で洗うだけで十分だそうです。皮についてるワックスのようなものは農薬ではなく天然の植物ロウで、正式にはオクタコサノールといい・・・栄養豊富なファイトケミカルだそうです。柑橘系は農薬散布がありますので皮には留意必要ですが・・・可能な限り皮も食べたほうが身体に良い栄養が摂取できます。ブドウの皮にも同様にオクタコサノールがあり、無害だそうです。果物や野菜全般に言えることで、皮にも豊かな栄養分があるので積極的に食べてみましょう。
20141017

体育の日
 今日は、国民の祝日「体育の日(たいいくのひ)」です。1964年東京オリンピックの開会式のあった10月10日を1966(昭和41)年に「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」事を趣旨として国民の祝日と定めました。2000(平成12)年からは「ハッピーマンデー制度」の適用で、10月の第2月曜日となりました。ところで、10月10日は「晴れの特異日」だそうで、調べてみると、10月10日が国民の祝日「体育の日」となった1966年から1999年までの34年間に東京地方で体育の日に1ミリ以上の雨が降ったのはわずか5回。ところが、体育の日が10月第2月曜日に変更となった2000年から2007年までの8年間に東京地方で体育の日に1ミリ以上の雨を6回観測しました。これを見る限り、「体育の日は晴天が多い」とは言えないようです。ともあれ、趣旨の通り「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」一日にしましょう。
20141013

紅葉
 「紅葉」前線が南下しています。那須の山々はすっかり色付き、紅葉も山頂から次第に麓に下がってきました。冬に向かい葉を落とす植物(落葉樹)が紅葉します。それは、気温が低下するとエネルギー生産のための光合成ができなくなり、葉を維持するエネルギー(消費エネルギー)が生産できるエネルギーを上回るためと、氷結による温度低下や壊死などを防ぐために葉を落とすようです。低温にならない地域では、常緑樹が生え、また針葉樹は表面積を減らして温度低下を乗りきります。そして、落葉するなら光合成はしなくていいので、光合成色素であるクロロフィル(緑色)を分解し、残ったカロテンやキサントフィルなどの色素が葉を黄色にします。さらに植物は、葉を落とすための準備を始めます。 葉柄の付け根にコルク質の離層という組織がつくられ、物質の行き来はここで妨げられて、葉の中の物質は茎に移動できなくなり、光合成で生産された糖は葉に留まることになります。紅葉する葉では、この糖から赤い色素アントシアニンができて葉が赤くなり、やがて離層のところで切り離されて落葉します。寒さの中を生き抜く植物の工夫が紅葉なのです。
20141011

寒露
 今日10月8日は二十四節気の「寒露(かんろ)」です。『暦便覧』に「陰寒の気に合つて露結び凝らんとすれば也」と説明しているように、「露が寒冷にあって凝結しようとする」との意味で、冷気によって露が凍りそうになるころです。秋の深まりを思わせる命名で、北国ではカエデなどの紅葉で秋色が深まります。
 那須の山々では紅葉が進んみ見ごろになっているようです。週末の三連休、紅葉狩りに出かける家族も多いことでしょう。朝夕はめっきり涼しくなりましたので、一枚羽織るものが欲しくなります。子どもたちの体調管理にも注意して行きたいと思います。
20141008

十三夜
 今夜は「十三夜(じゅうさんや)」です。台風18号で午前中は雨天となりましたが、午後は台風一過となり、今夜は「十三夜」が楽しめそうです。さて、「十三夜」は陰暦9月13日夜のことで、8月15日夜の「(いも)名月」に対して「豆名月」といい、「(あと)の月見」ともいいます。醍醐(だいご)天皇の延喜(えんぎ)19年(919)に、月見の宴が催されたのが十三夜の始めといわれています。(『中右記(ちゅうゆうき)』保延(ほうえん)元年(1135)9月13日の条に、明月の宴が催されたことが記録されている。)福岡県糟屋(かすや)郡では九月十三夜を「女名月」といって、この日は女性が幅をきかすそうです。長野県北安曇(きたあずみ)郡ではこの夜を「小麦の月見」といって、この日の天候がよければ小麦が豊作だといいます。『徒然草(つれづれぐさ)』には、8月15日と9月13日は、二十八宿のうち「婁宿(ろうしゅく)」という日で、この宿は清明なので月を翫味(がんみ)するのによい夜とあります。また、八月の「十五夜」と同じく、「十三夜」にも果実類を無断でとってもよい習慣があります。
20141007

十六夜
 昨日は「十三夜」旧暦9月13日の満月でした。月は日を追うごとに遅く昇ってきます。満月の翌日の月は「十六夜(いざよい)」、少しためらうように月が昇ってきます。「十八夜」は、居待ち月で、疲れるから座って月を待とう。「十九夜」は、寝待ち月で、横になって月を待ちました。昇ってくる時刻で月の呼び名を変えるとは、生活の中での月の存在が大きいからでしょう。昨日よりは少しゆっくりと昇る「十六夜の月」少しかけてぼんやりした様にも風情を感じます。秋の夜長、空を仰いで月を眺めてみるのもいいでしょう。
月々に 月見る月は多けれど 月見る月は この月の月」(詠み人知らず)
20141006


 この時期、よく梨を頂きますが、日本の梨には「赤梨」と「青梨」があります。赤梨は「豊水」や「幸水」など果皮が茶色いもので、青梨は「二十世紀」のような果皮が緑色の梨です。どちらもシャリシャリした食感がありますが、あれはペントザンリグニンという成分からできた石細胞によるものです。「かおり」は青梨に分類されます。また、赤梨は成熟すると果皮にザラザラの斑点が目立ちますが、これは水分を果実に閉じこめておくためのコルクの役割をしているとのことです。
20141002

衣替え
 「衣替え」の習慣は、宮中の行事として始まったものです。しかし、当時は、今と違って旧暦の4月1日と10月1日に行われていました。江戸時代になると衣替えは複雑になり、4月1日から5月4日と、9月1日から9月8日までは袷「あわせ」(裏地付きの着物)を、5月5日から8月末日までは帷子「かたびら」(裏地なしの単仕立ての着物)を、9月9日から3月末日までは綿入れ(表布と裏布の間に綿を入れた着物)の着用と定められ、年4回も衣替えをしていました。衣替えが6月1日と10月1日になったのは明治以降で、学校や官公庁、銀行など制服を着用する所では、現在もほとんどが、この日に行われていますが、寺院では、10月5日の達磨大師の命日「達磨忌」に衣替えを行う習慣があり、私も今週末に行いたいと思います。
20141001

招き猫
 今日、9月29日は、「くる(9)(2)(9)」(来る福)の語呂合わせから、日本招き猫倶楽部と愛知県瀬戸観光協会が記念日に制定した、「招き猫の日」です。この日を中心に、伊勢の「おかげ横丁」の『福招き猫祭』をはじめ、日本各地で記念行事などが開催されます。ネコの手が、右手上げならば「金運招来」、左上げならば「千客万来」といわれています。乗用車でも「29」の付くナンバーを見かけます。誰でも「福」は歓迎ですから、皆さんどなたにも「福が来て」大きく成長するよう祈念します。
20140929

うろこ雲
 秋の青空は、高く感じます。晴れた日の秋空の抜けるような青空に、「うろこ雲」が浮かびます。「うろこ雲」は空の高い所にできる『高積雲』の一種ですが、高い所にできるので空気が澄み切っている時でないとはっきりと見えません。 春や夏は日差しが強く、また地面の細かいチリやホコリ」が上昇気流に乗って舞い上がり、空気が濁ってしまって見えにくいのです。秋は空気が澄み、「うろこ雲」との間を遮る低い雲がなく、うろこ雲をよく見ることができます。
 秋の澄みきった空のように、さわやかに過ごしましょう。
20140927

新米
 稲の収穫が最盛期を迎えて、今年取れたての新米を頂戴しました。頂いた新米は水分が多いせいか、瑞々しく、香りも良く、何より苦心して作られたことも加わってとても美味しく頂きました。収穫の喜びと頂けたことに感謝し、明日からの活力の源と致します。
20140925

秋分の日
  本日 9/23 は、「秋分の日」で、「祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ」趣旨の国民の祝日です。太陽が真東から出て、真西に沈みます。よく「昼と夜の長さが同じになる。」といわれますが、実際には昼の方が少し長いそうです。また、秋の彼岸の「お中日」にもあたりますので、ご先祖の供養にお墓参りをされる家庭も多いことでしょう。
20140923

彼岸
 今日から「秋の彼岸」に入ります。お彼岸は、春分・秋分を中日とする7日間で、中日(23日)を除く6日間は「六波羅蜜」という6つの行を1つづつ実践する日とされました。行を修めて、身を清めることで、彼岸の境地に近づこうとするものです。お彼岸は此岸(悩み・苦しみの岸)にいる自分が彼岸(悟りの岸)の境地へ近づこうというものです。ちなみに、春分と秋分は太陽が真西に沈むことから、もっとも彼岸に近づける日とされます。幼稚園でも、彼岸中には、みんなで集まり、彼岸のお話しを先生から聞いたりして、自己の修養を行います。
20140920

彼岸花
 真っ赤な彼岸花が咲き乱れる時期になりました。
 彼岸花は別名「曼珠沙華(まんじゅしゃげ/まんじゅしゃか)」は、これはサンスクリット語で天界に咲く花という意味で、おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくる、という仏教の経典から来ています。サンスクリット語では manjusaka と書きます。
 花の様子から、「天蓋花(てんがいばな)」「狐の松明(きつねのたいまつ)」「狐のかんざし」「剃刀花(かみそりばな)」など、全国にはたくさんの呼び名があり、花のある時期には葉がなく、葉のある時期には花がないという特徴から、「葉見ず花見ず(はみずはなみず)」とも呼ばれています。
 彼岸花にはアルカロイドという毒があるため、「毒花(どくばな)」「痺れ花(しびればな)」などと呼ばれています。また、その反面、でんぷんを多く含んでいるため食用可能でして、毒は水にさらすと抜けるため、昔は飢餓に苦しい時に毒を抜いて食用にすることもあったそうです。
 田んぼの畦道に彼岸花が多いのは、その毒でモグラや野ネズミを防除するためだけではなく、飢饉に備えて植えたという説もあり、危険を覚悟してまで口にしなければならなかった昔の苦労がしのばれます。
20140918

稲風邪
 3連休中、あちらこちらで稲刈りの様子が見られました。収穫の時期ですが、この稲刈りの頃にアレルギー症状に苦しむ人が増えている様です。稲刈り時期を迎えると、風邪の様な症状(鼻水と咳 息苦しいさ)が発生して、目がかゆくなり、くしゃみもひどくなり、そして、その時期が終わるとなんとも無くなります。これは「稲風邪」とも言われるイネ科アレルギーです。しかし、イネ科のアレルギーであっても、イネの花粉とその実の「お米」とは、たんぱく質が異なるので、お米を食べても何の影響もないそうです。
20140916

敬老の日
 今日は「敬老の日」です。「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを趣旨としていますが、現在は超高齢化社会に進んでいます。出生数が激減し、人口に占める老人の割合が増え続けています。この先不安は多くありますが、未来の日本を背負う子どもたちが、自然や社会に感謝の心を持ち、互いを尊重し敬意を持っていれば、心豊かな日本が存続できると思います。
 真の豊かさは、敬愛と感謝の「ありがとうの心」が生み出していくでしょう。
20140915

栗拾い
  毎年、「栗拾い」をさせて頂いていますが、今年も蚊に刺されないよう防備して、早朝にお邪魔して、たくさんの栗を拾ってきました。栗は、秋の味覚の代表格です。
 栗の主成分は、でんぷんです。でんぷんの豊富な作物と言うとイモ類、穀物ですが 栗のでんぷんは樹上でとれる浄化された貴重なでんぷんなのです。豆類やイモ類と比較するとでんぷんの粒子がとても細かくて、これが、上品な味わいを生んでいます。熱量は果実類で1番。少量効率のよいエネルギー補給食品といえます。また、たんぱく質・ビタミンA・B1・B2・C・カリウムも比較的豊富。サツマイモと比べると、食物繊維も多くて、ミネラル類も豊富で現代人に不足している人間に必要不可欠な微量要素の亜鉛が豊富です。亜鉛が不足すると味覚障害・生殖機能の減退・肌荒れ・抜け毛等が症状がでるとされてます。
 最近わかったことで、渋皮にはポリフェノールの一種であるタンニン・プロアントシアニジンを多く含み、この物質は体の活性酸素を取り除きます。ガンに効くようです。

20140913

二百十日
 9月11日は、立春から数えて二百二十日目の日(立春から220日目(219日後))で、古来より「野分(のわき:台風)」のくるころと言われます。また、「二百十日」も同様で、台風のよく来る日と言われています。「二百二十日」と「二百十日」、それに「八朔(旧暦8月1日)」は、農家の三大厄日とされ、天候が悪くなる日とされ、実際、統計的にも二百十日から9月の下旬にかけて、台風が襲来することが多く警戒を要します。
 これから農家はお米の収穫を迎えます。せっかく実りを迎えた稲ですから、無事の収穫を祈念します。
20140911

白露
 今日は、「白露(はくろ)」。大気が冷えてきて、露ができ始めるころです。
 『暦便覧』に、「陰気やうやく重りて、露にごりて白色となれば也」と説明していて、野には薄の穂が顔を出し、秋の趣がひとしお感じられる頃となります。先週も暑さ厳しく、残暑でしたが、 朝夕の心地よい涼風に、幾分の肌寒さを感じさせる冷風が混じり始め、来週からは、ようやく残暑も終わり、秋の気配が濃くなることでしょう。
20140908

十五夜
 明日、9月8日は「十五夜」です。古代中国には月を鑑賞する習慣があり、それが日本に伝わったとされます。日本では、旧暦の8月15日に月を鑑賞するようになり、「十五夜」と呼ばれるようになりました。また、旧暦の9月13日には「十三夜」があり、地方によっては、「二十三夜」まであるようです。そして「十五夜」は秋に穀物の取入れ後、その新穀を神仏にお供えして感謝をしました。団子を供えるのは、新穀を粉にして丸くまるめてお供えしたという説と、里芋に見立てて丸い団子をお供えしたという説とあるようですが、収穫の感謝を月に供える「感謝の心」はこれからも大切にしていきたいものです。
20140907

仲秋の名月
 9月8日は、旧暦の8月15日で「十五夜」です。明後日8日の夜に「仲秋の名月」が眺められるといいですが、「仲秋」の「仲」とは「季節の中ごろの1ヶ月」という意味で、「中」は「真ん中」という意味ですから、「仲秋」は秋(旧暦7・8・9月)の半ばの1ヶ月、すなわち旧暦の8月頃をさし、「中秋」は「秋の真ん中で、特に8月の真ん中15日」をさしています。「名月」といえば、「満月(望)」なので、話しの意味合いからは、「中秋の名月」のほうが秋のお月見には近い感じのようですが、一般的には、「仲秋の名月」 と表わしますが、どちらが正しくどちらかが間違っているといった類の話ではないようです。
20140905

お月見
 9月に入りました。9月はお月見の月です。8日には「十五夜」を迎えますが、お月見のときにお供えするものとしては、「月見だんご」でしょう。旧暦の8月15日の夜(9月8日 中秋の名月)と、同じく旧暦の9月13日の十三夜(今年は10月6日)のお月見に供える団子のことをいい、お供えの数は、十五夜のときには15個、十三夜のときには13個と決まっている地域もあります。
 そして、お月見の風物詩としてよく出てくるのが、すすきです。これも、中秋の名月でお供えすることが一般に行われています。
 枝豆、里芋、そして団子の材料となるお米など、いろいろな食べ物をお供えして月を愛でるのは、秋が収穫のシーズンだからでしょう。月は、ほぼ30日で満ち欠けを繰り返します。夜空で規則的な満ち欠けをする月は、古来から、カレンダーとして重宝されてきました。農耕ではカレンダーが重要となります。種まきや収穫の時期をいつにするか、といったときに、昔から、月の満ち欠け、あるいは月の満ち欠けを基準とした暦を頼りにしてきました。そういった、農耕に役立ってきた月に感謝の意を込めて、収穫された作物をお供えして感謝の意を表した、ということがそもそものお供え物の意味でしょう。
 「お月見」には、収穫の喜びと感謝を込めて、お供えをして月を眺めたいものです。
20140901

野菜
 8月31日は、「や(8)さ(3)い(1)」の語呂合わせから、全国青果物商業協同組合連合会をはじめ9団体の関係組合が、1983(昭和58)年に制定した「野菜の日」記念日です。その目的は、栄養たっぷりな野菜を再認識してもらうとともに、野菜のPRです。
 幼稚園では、農園での野菜の栽培活動を通して子どもたちは農作の栽培を通じて食物の成長の不思議さや栽培の労苦を学び、、野菜に親しみや興味を持ってもらい、食に対して好き嫌いなく、食べてみる関心や意欲を育てています。野菜は身体も心も育てる成長に大切な栄養源です。
20140830

オクラ
 オクラをたくさん頂き、美味しく頂きました。オクラに含まれるぬめりの成分はガラクタンアラバンペクチン、といった食物繊維で、ペクチンは整腸作用を促しコレストロールを排出する作用や便秘を防ぎ大腸ガンを予防する効果があると言われています。また、オクラにはβカロテンがレタスのおよそ3倍以上も含まれているようです。抗発ガン作用や免疫賦活作用で知られていますが、その他にも体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。さらに、オクラに沢山含まれているカリウムにはナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、高血圧に効果があります。また、長時間の運動による筋肉の痙攣などを防ぐ働きもあります。また、カルシウムは骨を生成する上で欠かせない成分です。骨を丈夫にし、健康を維持します。また、イライラの解消にも効果があります。とっても、栄養価の高い食物です。積極的に摂取しましょう。
20140826

秋桜
 「垣間かいま見し はたたつしず 秋桜あきざくら」〈飯田蛇笏〉

 秋桜(コスモス)が咲いているのを見ると、秋の訪れを感じます。コスモスは花が桜の形と似ていることから「秋桜」といいますが、原産地は何とメキシコの高原地帯だそうで、18世紀末にスペインに送られ、コスモスと名づけられました。日本には明治20年頃に渡来したそうです。広く日本中で見ることが出来て、身近な花の一つです。コスモスは、秋の季語としても用いられますが、コスモスとはラテン語で星座の世界=秩序をもつ完結した世界体系としての宇宙の意です。花言葉は、「女の純真」 ・「真心」。
20140824

処暑
 今日、8月23日は「処暑(しょしょ)」。「処」は「とどまる」という意味ですから、「処暑」とは「暑さ」がとどまり、まだ暑いけど、朝方涼しい風に秋の気配を感じる頃のことをいいます。「暑気止息する意」です。このころは日本は台風来襲の特異日で、暴風や大雨にみまわれることが少なくないようですから、天候には要注意です。
20140823

秋風
 夕方、夕闇が日毎に早く迫ってきて、日の短くなった事を実感します。立秋を過ぎ、暦の上では今は「秋」となり、今の暑さは「残暑」です。間もなく「処暑(しょしょ)」(8月23日)を迎えます。朝、吹く涼しい風には、秋の気配を感じるようになりました。 藤原敏行は、「秋来ぬと 目にはさやかに見えねども  風の音にぞおどろかれぬる」(古今和歌集)と詠みましたが、本当に吹く風に秋の「爽やかな」気配を感じます。これから朝の運動は、身体にも心にも爽快でしょう。
20140820

送り盆
 幼稚園は明日17日までお休みです。今日16日は「送り盆」となります。
 13日にお迎えし、今日まで自宅でおまつりして、毎日ご霊前にごちそうやお線香をお供えしたことでしょう。今日でご先祖様は、黄泉の国に戻られます。お盆はご先祖を「お迎え」し、「おまつり」し、「お送り」する[いのちの集い]です。親しい人、身近な人、恩人、知人とたくさんの有縁無縁の人たちを偲び感謝する日々です。
 その中で、「今・ここ」に有る自分のいのちの尊さや有り難さを実感し、日々の生活の大切さを感じます。
20140816

終戦記念日
 8月15日は日本の「終戦記念日」です。1945(昭和20)年のこの日、日本のポツダム宣言受諾により、太平洋戦争(第二次世界大戦)が終了しました。 内務省の発表によれば、戦死者約212万人、空襲による死者約24万人でした。毎年この日に政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館で開かれます。
 戦火で尊い命を落とされた人々を追悼し、今こうして平和に暮らせる日々に感謝したいと思います。
20140815

お盆
 13日からは「お盆」に入り、14日、15日と先祖をおまつりして、16日に送ります。
 お盆は、正式には「盂蘭盆(うらぼん)」といいますが、省略形として「盆」(一般に「お盆」)と呼ばれます。お盆(盆)とは文字どおり、本来は霊に対する「供物を置く容器」のことです。この供物の容器を意味するため、供物を供え祀られる精霊の呼称となり、盂蘭盆と混同されて習合していきました。盆の明確な起源は分かっていませんが、1年に2度、初春と初秋の満月の日に祖先の霊が子孫のもとを訪れて交流する行事がありました(1年が前半年と後半年の2年になっていた名残との説がある)。
  初春のものが祖霊の年神として正月となり、初秋のものが盂蘭盆と習合して、仏教の行事として行なわれるようになったといわれています。日本では8世紀ごろには、夏に祖先供養を行うという風習が確立されたと考えられています。
 お盆中、家族でお墓参りや仏壇に手を合わせ、子どもたちにも先祖供養を体験として伝えて行きたいものです。
20140812

スイカ
 台風一過となり、気温もまた上がって、各地で猛暑日となりました。さて、暑い夏の食べ物と言えば、「スイカ」でしょう。スイカの果実は大部分が水(水分91%)で、糖質を8%含み、暑い夏空のもとで賞味するにふさわしい果菜です。スイカは、可食部100グラム中に、たんぱく質30.1グラム、脂質46.4グラム、カルシウム70ミリグラム、リン620ミリグラム、鉄5.3ミリグラム、カロチン16マイクログラム、そのほかビタミンB1・B2、ナイアシンなどを含む栄養価の高い食品です。また、シトルリンというアミノ酸を含み、利尿効果が高く、腎臓(じんぞう)炎に効くといわれ、果汁を煮つめて飴(あめ)状にしたスイカ糖は薬用にされます。タネも炒(い)って塩味をつけ、種皮をむいて胚(はい)は食べられます。スイカを食べて、暑い夏を乗り切りましょう。
20140811

ハート
 今日8月10日は、その語呂合わせ(8ハー10ト)から日本心臓財団と厚生省(厚生労働省)が1985(昭和60)年のこの日に同財団の設立15周年を記念して制定した「健康ハートの日」です。夏の間に心(ハート)と体をチェックして、心臓病の多発する冬に備える日とされており、健康チェックなどさまざまなイベントが行われます。この日の意義の通り、心と体を点検して、健康な日送りをしましょう。
20140810

残暑
 昨日は「立秋」でしたので、今日からは「暑中」から「残暑」となり、「暑中見舞い」も「残暑見舞い」となります。幼稚園は夏休み中に改修や改築で慌ただしく、暑い中、建設関係の労苦を感じます。まだまだ、まだまだしばらく厳しい暑さが続きます。
 皆さまに残暑お見舞い申し上げ、各位の健康をお祈り致します。
20140808

立秋
 今日は「立秋」です。暦の上では秋となり、「暑中」から「処暑」までの期間は「残暑」になります。明日からは、「暑中見舞い」ではなく「残暑見舞い」を出すことになります。
 『暦便覧』では「初めて秋の気立つがゆゑなれば也」(初めて秋の気配が表われてくるころ)と説明していますし、藤原敏行は「秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる」(古今和歌集)と「立秋」を詠みましたが、実際にはまだまだ「残暑」が厳しく、一年で最も暑い時期なのではないでしょうか。暑さ寒さも彼岸まで、これから1ケ月、もうしばらく暑い日々とお付き合いしなければなりません。
20140807

夕立
 『夕立や 草葉を掴(つか)む むら雀』 (蕪村)
 夏は暑く、暑い日には「夕立(ゆうだち)」が襲ってきます。でも、「夕立」は、気象観測上の正式用語ではないようです。夏によく現れる積雲や積乱雲から降る激しいにわか雨で、雷を伴うと「雷雨(らいう)」で、雨だけの場合は「驟雨(しゅうう)」です。積雲や積乱雲は、普通は昼過ぎから夕刻にかけてもっともよく発達するので、夏の「驟雨」・「雷雨」は午前よりも午後に多く発生します。一面を白く染めるほど激しく降るので「白雨(はくう)」ともいうそうです。
20140805

箸の日
 8月4日は、「は(8)し(4)・箸」の日 です。正しい箸の持ち方及び、食文化の見直しを含め、「箸」を考えようという民俗学研究家の提唱により、わりばし組合が1975(昭和50)年、記念日に制定しました。幼稚園では、子どもたちも箸を使って給食を食べることがありますが、個人差があり、上手に使える子や使い方の苦手な子がいます。箸の持ち方や食事時のマナーは、「食育」として幼児期に取り組む重要課題と強く感じていますので、一人ひとり適切に支援指導しています。
20140804

パンツ
 「パンツの日」は、奈良の下着メーカー磯貝布帛工業(イソカイ)が自社ブランド「シルビー802」の商品名にちなんで制定しました。後に、大坂の下着メーカー、オグランも「パン(8)ツ(2)」の語呂合わせから、この日を記念日にしました。8月2日の今日は、毎日、四六時中お世話になってる 「パンツの日」でした。
20140802

釜のフタ
 8月1日は「地獄の釜(かま)の蓋(ふた)が開く日」 とされ、この地方では、古くからご先祖様を迎えるための行事の一つとして、黒糖の「炭酸饅頭」を作り、下に笹の葉を敷いご先祖にてお供えし、供えた後に自分たちもその饅頭を食する風習があります 。これが 「かまのふた饅頭」 です。以前は、8月1日の早朝には、各家庭でお供え用と食べるものとをたくさん作っていましたが、今は家庭が少なくなりました。大田原市内の菓子店では、8月1日には早朝からこの饅頭を販売しています。この風習は「先祖を敬い、先祖に心を傾け感謝する」素晴らしい行事なので、今後もこの風習を守り続け、さらには日本中に広まれば良いと思っています。
20140801

8月
 明日から8月になりますが、日本では、8月を「葉月(はづき)」とも呼びます。
 「葉月」の由来には諸説あり、木の葉が紅葉して落ちる月「葉落ち月」「葉月」であるという説が有力です。他には、稲の穂が張る「穂張り月(ほはりづき)」という説や、雁が初めて来る「初来月(はつきづき)」という説、南方からの台風が多く来る「南風月(はえづき)」という説がります。
 8月の別名には、あきかぜづき(秋風月)、かりきづき(雁来月)、かんげつ(観月)、けんゆうげつ(建酉月)、こぞめつき(木染月)、そうげつ(壮月)、ちくしゅん(竹春)、ちゅうしゅう(仲秋)、つきみつき(月見月)、つばめさりづき(燕去月)、はづき(葉月)、べにそめづき(紅染月)など秋を感じさせる名がありました。今は暑中で、暑さも厳しいですが、7日は「立秋」で、もう暦の上では秋になります。
20140731

後の祭り
 保育協会の全国大会で、京都にいます。7月京都では、「祇園祭」、古くは平安時代に疫病・災厄の除去を祈った祇園御霊会を始まりとする「八坂神社の祭礼」が開催され、約1ヶ月にわたり様々な神事・行事が行われます。この京都八坂神社の「祇園祭」は、山鉾と呼ばれる十数台の山車が祇園ばやしとともに京の町を練り歩く荘厳な大祭ですが、 その祇園祭りの最終日は「後の祭り」[還車の行事]と言われ、山鉾も出ない静かな一日です。「後の祭り」という言葉は、「ちょうど良い時機を逃してから失敗に気づいて、手遅れになってしまった」、の意ですが、この言葉で使われている「祭」は、まさに「祇園祭」のことで、祭の山場が過ぎたあとに、祭り見物に行っても意味のないことから、「手遅れ」の意味で使われるようになりました。また、祭りが終わった後の山車は役に立たないことから「後の祭り」と言うようになったとする説もあります。
 その時期、その時に適切に行うことの大切さを思います。
20140727

大暑
 7月23日は暦の上で、二十四節気の一つで、一年中で最も暑い日とされる「大暑(たいしょ)」をむかえます。梅雨が明けて、快晴が続き、気温がどんどん上がり続けるころ。『暦便覧』には「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」と記されていて、暑くて暑くて、うだる様な暑さが襲ってくる頃です。
 暑さが本格的になる7月7日に「小暑(しょうしょ)」があり、それから「梅雨も明け」があり、うだるような暑さが襲ってきます。今年の夏も熱くなるのでしょうか。さて、「小暑」から「大暑」を経て、8月7日の「立秋」までの1か月は暑中で、8月7日からは残暑となります。夏休みに入った子供たち、暑い日には元気に水遊びを楽しんだり、雨の日には雨の日の楽しみを探して、元気に過ごして欲しいものです。
20140721

海の日
 明日は7月の第3月曜日で「海の日」です。家族で海にお出かけの方もいることでしょう。「海の日」は、1996年(平成8)に「国民の祝日に関する法律」の一部改正法で加わった14番目の「国民の休日」。制定の主旨は「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」というもの。この日はもともと、海運の重要性を認識し、海運・海事関係者に感謝することを主旨とする「海の記念日」として、19411年(昭和16)の第1回目以来、国民行事が行われてきました。以前は7月20日であった記憶がありますが、「海の日」は2003年から7月の第3月曜日に変更されました。
20140720

中元
 今日、7月15日は「中元」です。一年の半分を過ぎ、健康で安泰な生活の無事を祝い、祖先の霊を供養する日です。
 元々、「中元」とは、正月15日の「上元」、7月15日を「中元」、10月15日の「下元」をあわせて「三元」とする中国の習慣が伝わったもので、日本では「盂蘭盆会」と日が重なったことから、「祖先の霊を供養し、両親に食べ物を送る」ようになりました。そして、この習慣が、目上の人、お世話になった人等に贈り物をする「お中元」に変化しました。その目的の通り、健康で安泰に無事に生活できるよう祈念し、先祖に感謝報恩を捧げましょう。
20140715

トウフの日
 12日は、「とう(10)ふ(2)」の語呂合わせから 、「豆腐(トウフ)の日」だそうです。(ちなみに、10月2日も「豆腐の日」だそうです。)
 この時期は、晴れれば暑く、食欲も落ちます。夏バテ気味の身体には、あっさりした豆腐が好まれます。幼稚園の給食にも豆腐料理が頻繁に登場し、子供たちから好評を得ています。さて、 「納豆」も「豆腐」も、同じ大豆食品ですが、「納豆」は、納豆菌によって大豆そのままを発酵させたモノ、「豆腐」は、大豆を粉砕し て搾って出来た豆乳ににがりを加えて固めたモノですが、納豆と豆腐では、栄養素の内、ミネラル系と繊維質系の構成が大き く異なるようです。基本的な差は製造工程によるもので、「豆腐」はニガリを加えることで、多種のミネラルが増え(ニガリに何を使うかで、栄養素に差がありますが)、また搾ることで、豆乳以外の成分が除去され、食物繊維もなくなってしまいます 。「納豆」は「毎日一食のご はんにかけて一膳食べ るだけで医者いらず」 とも言われますが、「豆腐」は、栄養的には十分とは言えないようです。栄養価も「納豆」は100gあたり200kcal。「豆腐」は栄養価が高い木綿で、100gあたり72gとローカロリー。「納豆」はたんぱく質も「豆腐」の3倍、カルシウムも2倍、ビタミンKに至っては50倍の差があります。
 私は豆腐も納豆も枝豆も、大豆食品は大好物で、特に暑い夏の日には、冷たく冷やした豆腐は絶品です。大豆の栄養を摂取して、暑い夏も健康に過ごしたいものです。
20140712

納豆
 7月10日は、「なっ(7)とう(10)」の語呂合わせで、全国的に「納豆の日」とされています。納豆は幼稚園の給食でも、頻繁に登場する、健康食品です。私も納豆が大好きで、毎日食べても飽きません。その納豆には、血液をさらさらにする予防効果があることは、よく知られています。栄養分として、たんぱく質ビタミン、そのほかイソフラボンも含まれています。納豆にある納豆菌は、胃酸にも強く、腸内の善玉菌であるビフィズス菌の増殖を助け、健康にとっても良い効用がある優れた健康食品なのです。でも、納豆の食べ過ぎはセレン中毒の恐れがあるそうですから、適度に頂きましょう。家族で食べて健康管理に役立てたいものです。
20140710

小暑
 暑中見舞い
 昨日は「小暑」をむかえていよいよ夏です。
 昔、人々は1年を2期に分けて考えており、その始まりが正月と盆でした。人々は期の始まりに、贈答品を持って「今期もよろしく」と挨拶回りに走り、もしくは挨拶の集いに参加しました。
 江戸時代では、武家仲間から親戚関係、ご近所などの家を、なんと元旦から1月末まで毎日回り続ける人もいたそうです。身分の高い人は訪問を受け、低い人は訪問回りする役でした。しかし、さすがに遠方のお宅には訪問することができないので、江戸時代の身分のある人々は飛脚便などを使って書状や贈り物を届けました。
 これらの習慣が明治6年に日本のハガキ郵便配達が始まったのを機に、遠方以外の人にも挨拶状を送る習慣が広まっていきました。
 「年賀郵便」の制度は明治39年に始まり、昭和24年にはお年玉つきはがきが発売され、「年賀状」の普及に拍車をかけました。
 そして大正時代になると、「暑中見舞いハガキ」を送る習慣が広まっていったようです。暑中見舞いは小暑〔しょうしょ〕7/8頃から立秋8/8頃までに出します。それ以降は残暑見舞いとして出しますが、これも8月末までに出すのがマナーです。また、残暑見舞いは秋の暦に入るので、「盛夏」ではなく「晩夏」「立秋」などを用います。暑中見舞いは喪中と関係なく出せるので、その分年賀状よりも気軽に送ることができます。
20140708

七夕
 今日は七夕です。さて、夜空に輝く天の川のそばに、天の神さまが住んでいます。 天の神さまには一人の娘がいて、名前を、織姫といいます。 織姫ははたをおって、神さまたちの着物をつくる仕事をしていました。織姫が年頃になったので、天の神さまは娘にお婿(むこ)さんを迎えてやろうと思いました。 そして色々探して見つけたのが、天の川の岸で天のウシを飼っている、彦星という若者です。
 この彦星は、とてもよく働く立派な若者です。
 そして織姫も、とてもやさしくて美しい娘です。
 二人は相手を一目見ただけで、好きになりました。二人はすぐに結婚して、楽しい生活を送るようになりました。でも、仲が良すぎるのも困りもので、二人は仕事を忘れて遊んでばかりいるようになったのです。「織姫さまがはたおりをしないので、みんなの着物が古くてボロボロです。はやく新しい着物をつくるように言ってください」 「彦星がウシの世話をしないので、ウシたちが病気になってしまいました」天の神さまに、みんなが文句を言いに来るようになりました。
 天の神さまは、すっかり怒ってしまい、「二人は天の川の、東と西に別れて暮らすがよい!」と、織姫と彦星を別れ別れにしたのです。「・・・ああ、彦星に会いたい。・・・彦星に会いたい」 毎日泣き続ける織姫を見て、天の神さまが言いました。「娘や、そんなに彦星に会いたいのか?」「はい。会いたいです」「それなら、一年に一度だけ、七月七日の夜だけは、彦星と会ってもよいぞ」 それから織姫は、一年に一度会える日だけを楽しみにして、毎日一生懸命に機をおるのです。天の川の向こうの彦星も、その日を楽しみに天のウシを飼う仕事にせいを出しました。 そして待ちに待った七月七日の夜、織姫は天の川を渡って、彦星のところへ会いに行くのです。
 しかし雨が降ると天の川の水かさが増えるため、織姫は川を渡る事が出来ません。でも大丈夫、そんな時はどこからともなくカササギと言う鳥が飛んで来て、天の川に橋をかけてくれるのです。
20140707

七夕飾り
 七夕飾りは、竹(笹)の葉に飾り付けますが、これは「雨後(ウゴ)の竹」などという言葉があるほど、竹は成長が速く、ひたすら天上に向かって延び、横には伸びず一切わき芽(枝)が出ずに、ただただ上に伸びます。竹(笹)は、上へ上へと延び、天の方へ一番延びる植物であるという考えから、これを見た人たちは「天にまで延びる」と表現したのでしょう。そして、「一緒に自分たちの願い事も天に届けて貰おう」と考え、一番の願い事は短冊(たんざく)」に書き記し、願いが天に届く様にと竹(笹)に結わえます。また、神社や神道では、昔から竹(笹)が「清らかで神が好む植物」とされ、今でも地鎮祭、神葬祭などの神事では竹笹を立てる場合がありますし、正月に竹笹(角松)を立て神を迎える地方も多いです。
 ところで、七夕飾りや短冊を竹(笹)に飾るのは、日本だけの風習のようです。一方、短冊ですが、昔は7月7日の早朝に朝露を集めて墨をおろし、願い事を書く風習がありました。それが、江戸時代になると竹(笹)に短冊を飾るようになったそうです。短冊に付いては、諸説ありますが、「竹がいつの日か天に届くから、雲に見立てた」とか、「竹自体を天に昇る龍であるとして、そのウロコに見立てた」などと説があります。
20140706

七夕物語
 間もなく七夕(たなばた)です。七夕(たなばた)とは、元来、旧暦の7月7日に行う星祭りで、現在では新暦の7月7日や、月遅れの8月7日に行なわれています。通常知られている七夕の話は「織姫」と「彦星」が…と、いう中国から伝来した話ですが、日本オリジナルの七夕の話があります
 日本には、中国の七夕伝説が伝わるまえから、棚機つ女(たなばたつめ)の乙棚機(おとたなばた)の信仰があり、それが牽牛と織女の伝説と一緒になって現在伝わっている物語になりました。そのため日本では元の呼び方が残っているので、七夕=棚機=たなばたと呼びます。
参考までに、日本の七夕伝説を案内しますので、参考になさって下さい。
http://hukumusume.com/douwa/pc/jap/07/07.htm … [日本の七夕伝説・犬飼七夕]
http://hukumusume.com/douwa/pc/minwa/07/07.htm … [七夕の始まり]
20140704

夏越し
 12月31日は大晦日で、日本中で大祓(おおはらい)を行いますが、6月30日は、1年の半分に当たる「夏越し」でこの日に「祓い」を行います。「祓い」とは罪とけがれをはらい清める事で、日本の各地で6月と12月の末日に行われています。
 「みな月のなごしの祓する人は千年の命のぶと云ふなり
(水無月(6月)の名越(30日)の祓いを受ける人は、千年もの延命効果があるといわれている。)
 神社やお寺の境内に人のくぐれる程大きな「茅の輪」が設置され、これをくぐる「茅の輪くぐり」を行い、「夏越の祓い」を修行致します。「茅の輪」は、チガヤを束ねてつくった大きな輪です。チガヤの生命力は強く、この強さにあやかり、「茅の輪」をくぐって、一年の半分を祓い清め、家内安全、身体健全、無病息災を祈願します。
20140630

ヒマワリの種
 メジャーリーガーがダグアウトでヒマワリの種の殻をペッと吐き出すシーン。これは、メジャーリーグファンにとってはすでにおなじみの光景ですが、調べてみると、ヒマワリの種は実に栄養素の豊富な食品だということがわかります。ヒマワリの種には、葉酸、ビタミンE、鉄分、亜鉛、繊維、ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンB12、マグネシウム、カルシウム、カリウム、良質のタンパク質、トリプトファンなどなど、さまざまな種類の栄養分が含まれていて、アメリカでは、生活習慣病の予防や高血圧・貧血予防、脂肪燃焼、若返りなどの効果が期待できる優秀な健康食品として知られているそうです。ただし、カロリーも高く、脂質も含まれるので、健康のためには一日スプーン1杯程度が適量と言われています。
20140624

イチジク
 21日に夏至をむかえ、今頃は一年で最も昼が長く、同時に夜が一番短くもあります。この時期に、「無花果(イチジク)の田楽(でんがく)」を食べる風習があります。ただし、日本中どの地方でも「無花果の田楽」を食べる風習があるわけではありません。おもに、愛知県で食されているようです。イチジクの果実には果糖、ブドウ糖、ビタミン、カリウム、カルシウム、ペクチンなどが含まれ、クエン酸も少量含まれますが、糖分の方が多く甘い味がします。食物繊維は、不溶性と水溶性の両方が豊富に含まれていて、健康によい食物です。さて、「無花果の田楽」とはイチジクの実を蒸して、それに田楽味噌を絡めて食べる料理で、作り方のレシピがありました。
無花果の田楽作り方レシピ → http://www.ja-aichi.or.jp/engei/recipe/03_/000229.html (JAアイチ)
20140623

タコ
 昨日は夏至でした。冬至には、カボチャを食べ、柚子湯に入りますが、夏至には稲の根が、タコの八本の足のように八方に深く根を張ることを祈って、タコを食べる習慣がある様です。関西地方に多くある習慣で、大阪近郊では夏至から半夏(ハンゲ、夏至から11日目)までにタコを食す習わしがあり、当然のように食しているようです。また、愛知県では、無花果(イチジク)の田楽を食べるようです。また、関東地方では、新小麦で焼き餅を作って神に供える風習があります。沖縄では、この頃に吹く季節風を「夏至南風」といい、この風が吹くと、梅雨が明けて本格的な夏の訪れるそうです。
20140622

夏至
 本日は夏至です。昼が最も長く、夜が最も短い日ですが、最近気になる活動として、夏至の夜にロウソクを灯す、「100万人のキャンドルナイト」というイベントがあります。2003年6月22日(夏至)に始まった環境に対する取り組みのひとつで、文化人類学者であり、環境活動家の辻真一さんの呼びかけに賛同した多くの人々によって勧められ、年を重ねるごとに日本全国に広く大きく成長してきています。夏至(6月21日)の夜20:00〜22:00の2時間、電気を消し、キャンドルの明かりだけで過ごします。誰でも参加でき、家族で環境を考える契機になるでしょう。
20140621

どくだみ
 梅雨空の下、どくだみが花を咲かせています。どくだみは昔から優れた薬草として知れ渡っていて、生薬名として【十薬(じゅうやく)】という名前が付けられているように、10種類の薬効(効能)があると考えられていました。どくだみ茶の効能の主たる要因には、体内の毒素を身体の外へ排泄することで血液をキレイにすることにあるのですが、このことが特定の病気を予防して健康を維持する体質へと改善することにも繋がる効用があると考えられています。どくだみ茶の効能の中でも特に解毒作用が優れていることから、体内に生じた老廃物や毒素を排泄する働きにより、【ニキビ】や【吹き出物】といった一般的によく見られる肌トラブルの予防ならびに改善効果が期待できます。老廃物や毒素が体内に滞ることがなく排出されることで血液の浄化にも繋がり、血がキレイになればニキビや吹き出物などの肌トラブルも生じにくい体質へと改善されていくようになります。また、どくだみ茶の解毒作用と血液浄化作用による【体質改善効果】が期待でき、アトピー性皮膚炎や花粉症の症状を緩和する効果、花粉症の場合も同じように、体質を改善することで症状緩和に繋がると考えられています。さらに、どくだみ茶が持つ【緩下作用】により、便秘解消の効用もあります。緩下作用(かんげさよう)というのは、腸から排便を促す働きのことです。便秘が解消される事で腸内環境も改善されて、便秘に伴う【吹き出物】や【ニキビ】の改善にも繋がります。身近な存在のどくだみですが、こんなすごい効用を持っていたのです。
20140619

紫陽花
 本堂の裏手で紫陽花(アジサイ)が咲き出しました。
 アジアや北アメリカに約40種類が分布する低木で、日本には約10数種があるそうです。アジサイの名前は藍色の花が集まるという意味の「あづさあい(集真藍)」が変化したものと言われ、属名のハイドランジアはギリシア語のハイドロ(水)とアンジェイオン(容器)からなり「水の器」「水がめ」と解釈されます。これはアジサイが根から非常に水をよく吸うから、果実の形が水がめの形に似ているからなど諸説があります。
 さて、シーボルトはアジサイにハイドランジア・オタクサという学名(シーボルトの愛人「楠本滝〜通称、お滝さん」の名前)を付けましたが、(シーボルト以前に違う学名を命名・発表していた人がいたので現在では使われていません。
 紫陽花は、梅雨時期に咲く雨の似合う花です。
20140617

父の日
 本日は6月の第3日曜日で、、「父に感謝をささげる日」『父の日』です。
 この「父の日」は、1909年に、アメリカ・ワシントン州のJ.B.ドット夫人が、彼女を男手1つで自分を育ててくれた父を讃えて、教会の牧師にお願いして父の誕生月6月に「父親の日礼拝」をしてもらったことがきっかけと言われています。当時すでに「母の日」が始まっていたため、彼女は「父の日」もあるべきだと考え、「母の日同様に父に感謝する日を」と牧師協会へ嘆願して始まりました。ドット夫人が幼い頃に、アメリカでは南北戦争が勃発し、父、スマートが召集されてから、ドット夫人を含む子供6人は母親が育てることになるが、母親は過労が元でスマートの復員後まもなく亡くなりました。以来男手1つで育てられたが、スマートも子供達が皆成人した後、亡くなってしまいます。やがて、1916年アメリカ合衆国第28代大統領ウッドロー・ウィスソンの時に「父の日」が認知されるようになり、1972年(昭和47年)、アメリカでは国民の祝日に制定されました。
 母の日の花はカーネーションですが、父の日の花はバラ。これは、ドット夫人が、父の墓に白いバラの花をささげたことが由来です。
20140615

芒種
 今日も午後から雨の予報、梅雨入りも間近です。明日は、二十四節気の「芒種(ぼうしゅ)」。
 イネやムギなどの芒(のぎ)を持つ作物の種を播く時節というところから芒種というそうです。現在の田植え時期は早まりましたが、昔の田植の時期は梅雨入りになりかかりのころにあたるこの時期でした。芒(のぎ、ぼう)は、お米や麦などイネ科の植物の穂を構成する鱗片の先端にある棘状の突起のことで、農作物が育つのに適した季節です。幼稚園の畑では、ジャガイモが大きく育ち、キレイな薄紫の花を咲かせています。地中では、大きなジャガイモを太らせていることでしょう。7月上旬に収穫したいと思います。
20140605

イチゴ
 29日には、幼稚園の年長児と「イチゴ狩り」に出かけ、6月4日には年中児と「イチゴ狩り」を楽しむ予定です。
 さて、イチゴはビタミンCが豊富で、風邪予防や美肌効果が期待できます。また、血を作るビタミンといわれている「葉酸」も豊富に含まれているので、貧血予防にも効果的。さらには、イチゴには血糖値の上昇やコレステロールの吸収を抑制する食物繊維のペクチンも含まれています。そして、ブドウほどではありませんがイチゴにもポリフェノールの一種「アントシアン」という色素成分が入っていて、発がん抑制作用にも期待できます。
 自然のイチゴは石器時代からヨーロッパ、アジア一帯で食べられていて、イチゴの栽培は200年ほど前から始まりました。日本には江戸時代の終わりに伝わりましたが、そのときには定着せず、その後明治32年頃にフランスの品種が導入されたことで本格的な栽培が始まりました。イチゴは美味しくて、栄養価の高い果物です。

20140531

ゴミゼロの日
 5月30日は、「(5)(3)ゼロ(0)」の語呂合わせで、「ごみゼロの日」です。
 関東地方知事会(関東地方環境対策推進本部空き缶等問題推進委員会)が1982(昭和57)年に提唱し実施した「関東地方環境美化運動の日」に由来します。元々は関東地方の統一美化キャンペーンとして実施されたものでしたが、環境美化運動の一環として各都道府県の環境美化推進協議会を中心に全国に広まっています。
 「ゴミやタバコのポイ捨てはやめる、ゴミはゴミ箱に」、など美化活動とともに、ごみの減量化と再資源化を促す啓発活動を実施するための記念日です。
20140530

麦秋
 「麦秋や 子を負いながら いわし売り」 小林一茶
 「麦秋(ばくしゅう)」です。麦の穂が茶色く色ずき、間もなく収穫を迎えることでしょう。「麦秋」は、”むぎあき”又は”麦の秋”とも読み、夏の季語の一つとなっています。麦の穂が実り、収穫期を迎えた初夏の頃の季節のことで、麦が熟し、麦にとっての収穫の「秋」であることから、名づけられた季節です。ちなみに、「竹の秋」とは、春の竹は地中の竹の子に養分を取られ、四月頃になると葉が一斉に黄ばみ始めることから春の季語となっていて、逆に秋には葉がつやつやとしてきますから、こんどは「竹の春」と呼びます。草木の形状や色合いにより、その草木に季節を付けるなんて粋に感じます。
20140527

小満
 明日5月21日は「小満」です。これは、「万物がしだいに長じて満つる意」ですが、『暦便覧』には「万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る」と記されていて、万物が次第に成長して、満々と満ち、草や木々が葉を茂らせころです。麦畑が黄金色に染まり、麦秋を迎えます。また、沖縄では、次の節気と合わせた「小満芒種(すーまんぼーすー)」という語があり、これは「梅雨」の意味で使われ、南方ではさらに季節が進行していることを感じます。この辺りでも、木々に葉が茂り、麦も色付き収穫が近づき夏の訪れを実感します。
20140520

母の日
 母の日(ははのひ)は、日頃の母親の苦労を労り、母への感謝を表す日です。
 日本やアメリカでは5月の第二日曜日に祝いますが、その起源は世界中で様々で、日付も異なっています。例えばスペインでは5月第1日曜日、北欧スウェーデンでは5月の最後の日曜日に当たります。
 日本では1931年(昭和6年)に、大日本連合婦人会が結成されたのを機に、当時の皇后の誕生日の3月6日を「母の日」としましたが、1937年(昭和12年)5月8日に、第1回「森永母の日大会」(森永母を讃へる会主催、母の日中央委員会協賛)が開催された後、1949年(昭和24年)アメリカに倣って5月の第2日曜日に行われるようになったそうです。
20140511

愛鳥週間
 初夏となり、鳥たちの活動も盛んになりました。今日から一週間は、「愛鳥週間」(野生鳥類の保護を国民全体に訴えるために設けられた運動期間 5月10日〜5月16日)です。幸いにもこの辺りには、まだまだ豊かな自然があり、たくさんの野鳥がいて、多種多様な野鳥を観察することが出来ます。身近に野鳥に触れ親しむことは、自然と共に生きていくことを実感します。
20140509

立夏
 昨日5月5日、「立夏(りっか)」を迎えました。暦の上では、夏になります。立夏を過ぎると、田植えも終わり、カエルも鳴き始めて、夏を実感します。那須高原も夏に向かっています。
20140506

こどもの日
 「子どもの日」は、「祝日法」2条によれば、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを趣旨としています。子どもにも人格があり、全ての人々にある人権・人格を尊重し、互いに認め合い、和して生活したものです。
20140505

みどりの日
 今日5月4日は、1985(昭和60)年に祝日法が改正されて制定された「国民の休日」でしたが、2007年より、昭和天皇の誕生日であった4月29日の「みどりの日」が「昭和の日」に変更なったため、「みどりの日」が5月4日に移動されました。その目的は、「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」ことです。
20140504

憲法記念日
 5月3日は「憲法記念日」ですが、「祝日法」では「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」ことを趣旨としています。今後、日本が豊かで正しく成長するよう自分たちも努力し、日本が安定していくことを期待します。
20140503

菖蒲
 5月5日の子どもの日を「端午の節句」といいますが、「菖蒲(しょうぶ)の節句」とも呼ばれます。この時期に花を咲かせる菖蒲の長い葉は、強い香気があるので、この香りの強さが不浄を払い、邪気を遠ざけてくれるといわれています。また「菖蒲(ショウブ)」は、「勝負」や「尚武」に通じることから、江戸時代から男の子の出生を祝って、端午の節句に菖蒲湯に入ることが習慣になったといわれています。
20140430

昭和の日
 今日「昭和の日」は、1989(昭和64)年1月7日に崩御した昭和天皇の誕生日です。
 昭和天皇崩御後、生物学者であり自然を愛した昭和天皇をしのぶ日として、「みどりの日」となりましたが、2007年よりこの日は「昭和の日」と改めらました。それは、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いを致す」と言う意味合いからです。それと同時に、「みどりの日」はいままで「国民の休日」であった、5月4日に移動されました。
20140429

端午
 間もなく5月。そして5月5日は『端午の節句』「子どもの日」ですが、旧暦では「午の月」は5月にあたります。「」は物のはし、つまり「始り」という意味で、元々「端午」は月の始めの牛の日のことで、今年なら5月10日です。
 「端午」は、この午の月(5月)の最初の午の日を節句として祝っていたものが、のちに5が重なるこの月の5日が端午の節句の日になったといわれます。やがて、「午」は「五」に通じることから毎月5日となり、その中でも数字が重なる5月5日を「端午の節句」と呼ぶようになったともいわれます。同様に、奇数の月番号と日番号が重なる3月3日、7月7日、9月9日も節句になっています。
20140428

風呂
 毎月26日は、「2(ふ)(ろ)」の語呂合わせで「風呂の日」。 親子でお風呂に入って親子の対話を深めたり、家族同士ふれあいを促すことを目的に、東京ガスが1985(昭和60)年5月に制定しました。お風呂はその日の疲れを取り、身体も心も癒してくれます。毎日家族でお風呂を楽しんでいるご家庭もあるでしょうが、特に今日は「風呂の日」、家族みんなでゆっくりお風呂を楽しんで欲しいと思います。
20140426

穀雨
 今日は「穀雨(こくう)」です。「穀雨」は二十四節気の一で、「穀物を育てる雨の意」、「百穀を潤し、芽を出させる雨ということ」です。「百穀」ですからあらゆる穀物を育てはぐくんでくれます。田んぼも田植えのために水を張る準備が始まり、もうじき田植えが本格的に始まります。

20140420

土田植え
 早くも田植えが始まりました。ほとんどの田んぼでは今月の末からゴールデンウイークに田植えを行うのでしょうが、田植えが始まり、季節が春から初夏に向かっていることを感じます。間もなくツバメがやってくることでしょう。

20140419

土用
 今日は5月5日の「立夏」にむかい「土用(どよう)」に入ります。「立夏」を迎えると、暦の上では「夏」となります。その夏になる前、春からの移行期間が「土用」で、大地は春から夏に向けての準備の始まりです。色とりどりの花々が咲き競っていますが、気温も高くなり、初夏を感じる日もあります。立夏を過ぎれば、季節は初夏となります。

20140417

花祭り
 明日4月8日は、お釈迦さまの誕生をお祝いする「花祭り」「降誕会(ごうたんえ)」です。
 今週、幼稚園では桜の木の下に「誕生仏(たんじょうぶつ)」をおまつりした「花御堂(はなみどう)」を設置し、「花まつり」を行っています。花祭りには誕生仏といって、右手で天を、左手で地を指した小さなお釈迦さまのお像に甘茶を注いでお祝いしますが、甘茶を注ぐので、潅仏会(かんぶつえ)浴仏会(よくぶつえ)ともいわれます。しかし、一般には、誕生仏を安置したお堂をきれいな花で飾っておまつりすることから名づけられた 「花まつり」 の方が親しみやすいでしょう。
 この行事は、お釈迦さまの誕生を喜んだ龍王(りゅうおう)が、甘露(かんろ)の雨を降らせて祝福したという故事にもとづいています。
日本では、推古14年(606)の元興寺(がんごうじ)で最初にこの行事が行われ、以来、承和(じょうわ)7年(840)以降、宮中の恒例行事となって、一般にも広まりました。

20140407

清明
 今日は二十四節季の「清明(せいめい)」です。『暦便覧』には「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」と記されていて、「万物ここに至って皆潔斎(けっさい)なり」といわれる季節で、万物がすがすがしく明るく美しいころです。様々な花々が咲き乱れ、桜の花が咲いて、いよいよこの辺でもお花見のシーズンになります。
20140405

エイプリルフール
 4月1日は「エイプリルフール」です。
 その昔、ヨーロッパでは3月25日を新年とし、4月1日まで春の祭りを開催していましたが、1564年にフランスのシャルル9世が1月1日を新とする暦を採用しました。
 しかし、これに反発した人々が、4月1日を「嘘の新年」とし、馬鹿騒ぎをはじめたのです。シャルル9世はこの事態に対して非常に憤慨し、町で「嘘の新年」を祝っていた人々を逮捕し、片っ端から処刑してしまう。 処刑された人々の中には、まだ13歳だった少女までもが含まれていたそうです。フランスの人々は、この事件に非常にショックを受け、フランス王への抗議と、この事件を忘れない為に、その後も毎年4月1日になると盛大に「嘘の新年 」を祝うようになっていきました。これが「エイプリルフール」の始まりだそうです。そして13歳という若さで処刑された少女への哀悼の意を表して、 1564年から13年ごとに「嘘の嘘の新年 」を祝い、その日を一日中全く嘘をついてはいけない日とするという風習も生まれました。そ の後、「エイプリルフー ル」は世界中に広まり、ポピュラーとなったが、「嘘の嘘の新年」は次第に人々の記憶から消えていきました。
 「ウソも方便」と言います。相手を思いやるウソやユーモアのあるウソは許せますが、相手を傷つけるウソは控えましょう。
20140401


 春の魚と書いて「鰆(サワラ)」ですが、桜の花盛りの頃に獲れるサワラを和歌山では「桜鰆」と呼び、サワラを春の使者とも呼ぶそうです。また、サワラは成長するに従ってサゴシ(サゴチとも・40-50cm)、ナギ(50-60cm)、サワラ(60cm以上)と呼び名が変わる出世魚です。身の見た目はさほど赤くなく白身魚として取り扱われる事も多いのですが、成分から見ると赤身魚だそうです。身が軟らかく崩れやすいので煮物には向かないと言われ、一般に焼き魚や西京焼き、唐揚げや竜田揚げなどで食べられます。春を告げる美味しいお魚・鰆を是非味わってみましょう。
 「鰆来て 瀬戸の内海 活気づき( 宇野 政江)」
20140324

春分
 21日の「春分の日」は、「自然を称え、将来のために努力する日」と法律で定められた祝日でした。「春分」は昼と夜が同じ長さになる日ですが、昔の人は、自然に感謝し春を祝福する日だと感じていたようです。それは、長い間冬眠をしていた動物たちが動き始め、人々もやる気に満ち溢れている時期です。また、この日の前後にご先祖様への感謝の気持ちを伝えるためにお墓参りに行く習慣(彼岸)もあります。古来、人々はこの日を春のれを祝う日とし、同時に祖先に感謝をするお祭りを行い、この風習は農村部で長く続いてきました。
 明治時代、春分の中日を「春季皇霊祭」と定め、宮中において祖先を祭る日となったのをきっかけとして、一般市民の間でも「祭日」とされました。
20140322

春分の日
 21日は「春分の日」で、、昼夜の長さがほぼ等しい日です。これから日が一番長い夏至に向けて、毎日1分5秒づつ日が長くなり、そしてまた毎日1分5秒ずつ日が短くなって、昼夜の長さがほぼ等しい「秋分」になります。一年間は、正確には「365.2421904日」であるために、「春分の日」はその年によって変化します。昼が長くなり、戸外で活動する時間が日に日に増えてきて嬉しく思います。
20140321

彼岸
 今日から一週間は春の彼岸です。彼岸は生きている自分たちが、努力して「彼岸」(さとりの岸)に至る精進の日々です。3月の徳目は「智慧」ですが、「智慧」も彼岸に努めるべき徳目です。「智慧」は、単なる知識だけでなく「物事の正しいあり方を見極める認識力の事」をいいます。うれしい、楽しい、心地よい、やさしい等のプラスの心情体験、つらい、悲しい、悔しい、我慢する等のマイナスと思える心情の体験は、智慧づくりとなり自分の力で得た知識を智慧に育んでいくのです。その積み重ねにより真の「賢さ」に繋がります。
20140318

ホワイトデー
 3月14日は「ホワイトデー」です。
 全国飴菓子工業協同組合(全飴協)関東地区部会が「ホワイトデー」を催事化し、1978(昭和53)年、同組合の総会で制定し、2年間の準備期間を経て1980年(昭和55年)3月14日に、第一回「ホワイトデー」が誕生し、2月14日の「バレンタインデー」にチョコレートを贈られた男性が、この日の返礼として、キャンデーやマシュマロ、クッキーなどをお返しします。
 また、ホワイトデーを3月14日に定めたのは、3世紀のローマで恋愛結婚の禁止令に触れた若い男女がバレンタイン神父に救われ、神父が殉教(2月14日) した1カ月後のこの日に、男女は永遠の愛を誓い合ったことに由来しています。
 この日は、「国際結婚の日」で、1873(明治6)年に明治政府が国際結婚を認めると布告を出した日でもありました。
20140314

梅花
 2月には何度も積雪があり、その影響なのか梅の花も例年より開花が遅れましたが、ようやく咲きだして馥郁と咲き誇っています。禅のことばに「 梅は寒苦を経て、清香を放つ 」とあります。梅の花は、寒く厳しい冬を経て、早春に花を咲かせ、清らかな香りを放ちます。何事も苦しみや苦労の後にこそ、大きな喜びや幸福が訪れることの喩えです。 まだまだ寒い中で、凛と咲く梅の花には、気品と強さを感じます。
20140312

希望
 幼稚園の3月の徳目は「智慧希望」です。
 「正しい智慧をもち、希望を持って、明るく楽しく暮らすこと」を狙いとしますが、明日3月11日はあの東日本大震災から3年目です。未だ悲しみや苦しみの中で、不安な日々を過ごしている人も多いことでしょうが、少しでも明日への希望を持って生きて欲しいと祈念します。総べての人々が、希望を胸に持ち、明るく安定した生活に実現をめざして、よく学び、よく励み、自分と自分を取り巻く人たちと共に、明るい社会をつくり出すように努めていきたいものです。
20140310

ミツバチ
 3月8日は、「ミツ(3)バチ(8)」の語呂合わせから「ミツバチの日」です。
 ハチミツには、ビタミンB1、B2、葉酸などのビタミン類、カルシウム、鉄をはじめ、27種類のミネラル、22種類のアミノ酸、80種類の酵素、ポリフェノールや若返り効果があるといわれているパロチンなど、150を超える成分が含まれていてます。またビタミンには「活性型」と「不活性型」があり、活性型は少量で効くけれども、 不活性型は大量に用いなければ効かないそうです。人工的に作ったビタミン剤は、大量に用いても天然のビタミンよりも効用が低いことが判明しています。ハチミツに含まれるビタミンは非常に良質なもので92%が活性型で、毎朝の食卓をはじめ、運動後や疲れた時、子どもたちや妊娠時・授乳時の栄養補給にも適しています。適度に摂取して、健康な生活に役立てましょう。
20140308

啓蟄けいちつ
 3月6日は、、暦の二十四節気のひとつ「啓蟄(けいちつ)」です。“啓”は『ひらく』、“蟄”は『土中で冬ごもりしている虫』の意で、暦便覧には「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出ればなり」と記されています。文字通り地中で冬ごもりしていた虫が春の到来を感じ、草木が芽吹く と同時に地上へ這い出してくるという意味です。この時期、北国でも 福寿草が咲き、東京では紋白蝶が見られ、春の訪れを実感できます。花壇に植えたチューリップも茎を伸ばし元気に育っています。
啓蟄や蚯蚓みみずべにの透きとほる』(山口青邨)
20140306

ひな祭り
 3月3日は、「ひな祭り」です。 ひな祭りには、「桃の花」を飾りますが、中国では桃は悪魔をはらう木で、3月3日に摘んだ桃の花びらを酒に漬けた「桃花酒」を飲むと、若さと健康を保てるという言い伝えがあります。そして桃は「平和の象徴」ともされていました。また、日本ではよく「白酒(しろざけ)」を飲んでひな祭りのお祝いをしますが、日本では「桃花酒」があまり一般的ではなかったので、代わりに「白酒」が使われるようになったそうです。そして、桃の花を太陽に、白酒を月になぞらえ、「日と月をまつる」という意味もあるようです。ひな祭りは女の子だけのお祭りではなく、誰もが健康で若々しくありたいと願う行事です。それぞれが健康を祈りましょう。
20140303


菜の花なのはな
 「菜の花が しあはせさうに 黄色して」 細見綾子さんの俳句で、私の大好きな句です。春に咲く花はたくさんありますが、菜の花が黄金色に咲いている様は、心豊かに、幸せを感じさせてくれます。3月になり、少しづづ暖かくなり、春の花々が咲きだしてくるでしょう。花壇のチューリップも芽を出して、すくすくと育っています。3月の下旬には、花を見せてくれるでしょうか。子どもたちには、季節季節の花々をたくさん五感で感じて欲しいと思います。
20140302

弥生やよい
 3月になります。旧暦の3月は「弥生(やよい)」と呼び、新暦3月の別名としても用います。弥生の由来は、草木がいよいよ生い茂る月「木草弥や生ひ月(きくさいやおひづき)」が詰まって「やよひ」となったという説が有力ですが、その名の通り3月になると、枯れた草葉も緑色に変わり、新しい息吹を感じます。
 3月は他に、花月(かげつ)、嘉月(かげつ)、花見月(はなみづき)、夢見月(ゆめみつき)、桜月(さくらづき)、暮春(ぼしゅん)等の別名もあり、それぞれの名前に春を感じます。
20140301


菱餅ひしもち
 ひな祭りに「菱餅(ひしもち)」を飾りますが、この白・緑・紅の三色には、「雪・草・花」が象徴されていて「雪が溶け、草が芽生え、花が咲く」春の訪れの意味が託されているとのこと。
 また、他の説では、白は「清浄」、緑は「邪気をはらう薬草の色」、紅は「魔除け」の意味があり、春の成長時期に「菱餅」を飾り、幸福を願ったのでしょう。祭礼行事の中には、幸せや平和を願う思いがたくさん託されているようです。そんな願いを学びながら、平和に安定した中で健やかに生活できることを願います。
20140227


春告草はるつげぐさ
 来週は3月になります。少しづつ温かくなって、だいぶ春めいて来て、春を告げる草と言われる「」が咲きだしました。梅は樹木ですが、「春告草はるつげぐさ」と言われます。梅のふくよかな香りを嗅ぐと春の訪れを感じます。そして、3月ともなれば、「春告鳥はるつげどり」のウグイスも鳴きだす鳴き始めるのでしょう。
 「み吉野の 春つげ草の 花の色 あらぬ梢に かかる白雲
20140222


雨水うすい
 今日は二十四節季の「雨水(うすい)」です。
 空から降るものが雪から雨に変わり、雪が溶け始めるころです。
 『暦便覧』には「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」と記されていて、この時節から寒さも峠を越え、さらに春に近づいている事を実感するでしょう。
20140219


涅槃会ねはんえ
 2月15日は、お釈迦さまがお亡くなりになった「涅槃会」です。
 お釈迦さまは臨終の際に、「あなたが亡くなられた後、いったいなにを頼りに生きたらよいのでしょうか?」と弟子たちは問いかけました。
 お釈迦さまは、その問いかけに、こう答えています。
 『自灯明じとうみょう法灯明ほうとうみょう』と、「自らを灯火ともしびとせよ、法を灯火とせよ」と。
 私たちは、時に大きな存在に依存して、判断し決断し前に進むことがあります。お釈迦さまと修行を供にし、大いなるその指導のもとにいた者がその支えを失ったとき、これから先どう進むべきかと惑いうろたえたことと思います。
 「自灯明」は依存する気持ちを戒めた厳しいお示しです。自分自身を拠りどころとして、自分自身の責任で進むのです。自分の信じるものを拠りどころとして、自分の足で歩むのです。
 自分を灯火にして進む自信がない者は、「法灯明」。仏法つまり仏の教えが灯火となってあなたの足元を照らすでしょう。「自灯明」で戸惑い悩んだとき、仏様の教えがあなたを導いてくれます。
 人生はあなた自身のものです。だれも足元を照らし続けてはくれません、自分と自らの信じるものを灯火として、一歩一歩しっかりと自分の足元をみつめ歩んでいきましょう。 
20140215

バレンタインデー
 今日2月14日は、「バレンタインデー」です。
 田園と牧人の神ルペルクス(ファウヌスの別名)をたたえる古代ローマのルペルカリアの祭(2月15日)が起源で、やがてこの祭りが、兵士の自由結婚禁止政策に反対したバレンタイン司教が、ローマ皇帝の迫害により西暦269年に殉教した日を記念した祭日(2月14日)とむすびつけられて出来たものです。その後、聖バレンティヌスは恋人たちの守護者とされ、この日は恋人たちの愛の誓いの日となったのです。日本では1958年頃より流行しはじめ、お菓子メーカーの努力によって、女性から男性にチョコレートを贈るという、日本独自の習慣が生まれました。
20140214

立春
 今日2月4日は、二十四節気の一つ「立春(りっしゅん)」です。「暦の上では、春がはじまる日」とされます。さて、1年の始まりをどの時期に持ってくるかでスタートが変わります。暑いときがスタートの国も、寒いときがスタートの国もあり、それは各国々の慣習や歴史によるのかも知れません。日本には「元旦」の正月を1年の始まりとする考え方と、同時に「立春」を季節の1年の始まりとする考え方も存在します。干支では、春の「節分(立春の前日)」までは前年生まれの干支としますし、俳句の季語なども、四季を立春からの季節感で分けたりします。暦月(月切り)では、春は正月(1月)・2月・3月で、節月(節切り)での春は、立春から立夏の前日。この場合の1月は立春〜啓蟄の前日となります。そして、月切りでは大晦日(12月31日)と元旦(1月1日)の境目が節目です。節切りでは立春(2月4日)を迎えた時間や日が1年のスタートとなります。中国でも日本でも旧暦の日付は月切りによって書かれ、季節感を知るための節切りは日付では何日になるかというような形で補足されます。今日は「立春」、節切りの新しいスタートです。各々が明るく輝かしいスタートが出来ますように祈念いたします。
20140204

鬼は外
 明日は「立春」で、本日「節分」には、豆まきをする風習があります。豆を打ちつけられる鬼は赤鬼、青鬼、黒鬼とあり、赤鬼は、満面朱をおびて怒りにたける姿で、欲の亡者となって血も涙も無い青鬼、そして、愚痴で人を疑い、嫉妬深く腹黒い黒鬼です。
 さて、鬼退治で有名なのは、桃太郎ですが、犬は赤鬼を、キジは青鬼を、猿は黒鬼を退治します。なぜ、そうなのでしょうか。怒りの気持ちを和らげる慈しみの動物は犬であり、欲の反対は施すことになります。雉は危険があると自分の命を捨てて我が子を守ります、勇気のある動物の象徴が雉です。さらに、愚痴の反対は正しい智慧で、智慧のある動物の象徴は猿です。仏教では、煩悩を通俗的に鬼と呼んでいます。
 「福は内 鬼は外」と赤・青・黒の三匹の心の鬼を追い出して、清く正しく、美しい心でありたいと願いましょう。
20140203


追儺
 2月3日は「節分(せつぶん)」です。「節分」は、現在では「立春の前日(太陽暦の2月4日)」をさしますが、もとはそれぞれの季節がおわる日、つまり立春、立夏、立秋、立冬の前日をいいました。
 節分につきものの「鬼はらい(やらい)」の行事は、中国の「大儺(たいな)」が源流(げんりゅう)で、おそろしい形相(ぎょうそう)の面をつけた呪師が疫鬼をおいはらう行事です。
 日本では706年(慶雲3)に、たくさんの人民が疫病で死んだので、土の牛をつくって、はじめての鬼払い儀式が行われたことが、「続日本紀(しょくにほんぎ)」に記されています。その儀式は「追儺(ついな)」といい、朝廷では鎌倉時代まで大晦日の夜に行ったそうです。また、節分といえば豆まきですが、節分に豆で邪鬼をはらう行事が初めて行われたのは、室町時代の京都で、「看聞日記(かんもんにっき)」の1425年(応永32)の記録に記されています。
 定番のかけ声の「鬼は外、福は内」は、「臥雲日件録」1447年(文安4)に、立春前夜に家ごとに豆をまき、「鬼は外、福は内」ととなえたと記されています。やがて江戸時代になると、春をむかえる厄払いの行事として、諸国の神社や家庭にひろまり、体を豆でなでて厄をうつしたり、年齢の数だけ豆を食べたりするようになりました。 また、ヒイラギの葉がとがっていることから、「鬼の目突き」とよばれ、その先にイワシの頭をさして戸口にかかげると、邪気の侵入をふせぐとされています。
20140201


恵方巻き
 節分に「恵方巻き」を食べる習慣が全国的に広まっていますが、この恵方巻の起源は 、江戸時代末期から明 治時代初期にかけて、 大阪・船場の商人による商売繁盛の祈願事と して始まったといわれます。当時使われていた 旧暦では、立春の前日の「節分の日」は大晦日にあたり、前年の災いを払うための厄落しで、年越しの行事として行われていました。また豊臣 秀吉の家臣・堀尾吉晴 が、偶々節分の前日に巻き寿司のような物を食べて出陣し、戦いに大勝利を収めたという故事を元にしているという説もあります。その他にも恵方巻の発祥地の候補には、和歌山( 紀州)、滋賀(近江) 等がありますが、いずれも確かなものではないようです。いよいよ節分を迎えますが、今年の恵方は「甲方」ですから、節分に『恵方巻き』を食べる際には、「甲方」東北東を向いて頂きましょう。
20140131


早春賦
 間もなく2月を迎え、来週の4日には「立春」となり春を迎えます。さて、「早春賦」という曲があります。「」は漢詩や歌のことで心に感じるままを歌ったものですから、「春になったことを喜ぶ歌」という意味でしょう。
 「早春賦」の歌詞で、終わりの節はとても意味深いです。
 「春と聞かねば 知らでありしを 聞けば急かるる 胸の思いを いかにせよとの この頃か いかにせよとの この頃か
と、
既に春が来ているということを聞かなかったら、気が付かなかったのに、もう春が来たのだということを聞いたら、後ろから追い立てられるような気持ちになってきました。私はこれからどうすればよいと言うのでしょうか。
 日々、しっかり足下を見つめ、大切に丁寧に進んでいきたいものです。
20140130


恵方
 この時期よく今年の「恵方(えほう・あきのかた)」を尋ねられます。「歳徳神(としとくじん)」は方位神の一つで、その年の福徳を司る吉神です。その歳徳神の在する方位を「恵方(えほう、吉方、兄方)」、または「明の方(あきのかた)」と言い、その方角に向かって事を行えば、万事に吉とされます。本命星と恵方が同一になった場合は特に大吉となりますが、金神などの凶神が一緒にいる場合は凶方位になります。
 かつては、初詣は自宅から見て「恵方」の方角の寺社に参る習慣があり、これを「恵方詣り」と言いました。
 今年(平成26年)は、寅
(とら)と卯(う)の間、甲方(きのえのかた)東北東が「歳徳神の在する方位(すなわち恵方)に当たります。
20140129


向春
 来週は節分で、「立春」は間近となり、暦の上では春に向かい、春の近いことを感じます。寒中にあって、まだ吹く風は冷たいですが、梅の花がそこかしこで咲きだし、福寿草の黄色の花が太陽に向かって咲いている姿に、春の訪れの近いことを視覚にも感じられます春は近しです。健康に留意し、北風に負けず、元気に春を迎えましょう。
20140128


春不遠
 「If winter comes, can spring far behind.」は、イギリスのロマン派の詩人シェリーの詩の一節で、「冬来たりなば、春遠からじ」と英文学者であり、翻訳家・評論家としても活躍した上田敏は翻訳しました。「冬が来たならば、春も遠くはない……」、つらい時期(冬)を耐え抜けば、幸せな時(春)がやがて来るということのたとえですが、漢文では、「冬来春不遠」。中国ではこの前に秋をつけて「秋去、冬来春不遠」(秋去り、冬来たりなば春遠からじ)という形で使われることが多いようです。
 厳しい寒さが続きますが、もうじき立春(2月4日)を迎えます。
20140125


大寒
 今日1月20日は二十四節気の一つ「大寒」です。このころ、寒さが1年のうちで最も厳しいと言われますが、昔から「大寒生れの卵は 滋養に富んでいるので、食べると健康に暮らせる」と言われています。「大寒」中には、「鶏始乳」という鳥が卵を抱き始める時候が有り、その頃の卵は「生気に満ち溢れている」と考えられ人気が有ります。
 最近人気の風水でも、「大寒の日の卵を食べると、金運が上昇する」と言われており、大寒生まれの卵は人気急上昇です。卵を食べて、健康で、運気も上がり、インフルエンザもはね返して、寒さの中でも元気に過ごしたいものです。
20140120

大寒水
 明日、1月20日は「大寒」。『暦便覧』では「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」と説明していて、寒さが1年のうちで最も厳しくなるころです。遥かに見える那須の山々も、厳寒に氷ついて見えます。
 さて、「大寒の朝の水は1年間腐らない」と云われ、元気のエネルギーに満ちた活力水で、容器などに入れて納戸に保管する家庭が多いそうです。「大寒」が暦の上では寒さのピークですから、これから寒さも緩んで、春に向かうことになります。活力の湧く「大寒水」を飲んで、活力を漲らせ、寒さに負ず元気に過ごして欲しいと願います。
20140119

どんど焼き
 今日は小正月で、あちらこちらで「どんど焼き」が行われました。「どんど焼き」は、「さいとやき」とも言われ、野外で門松・竹・注連縄(しめなわ)など新年の飾り物を集めて燃やす行事で、参加された方も多いことでしょう。「どんど焼き」の火で焼いた餅や団子を食べるとその年、病気をしないで健康に過ごせるとか、書き初めの紙をこの火にかざして高く舞い上がると書道が上達するといいわれます。街中では観ることも少ないでしょうが、郊外の田んぼでは、未だに方々で見かけることが出来ます。
 「黒こげの 餅見失ふ どんどかな」(犀星)
20140115

上元
 明日、1月15日(陰暦正月15日の称)は三元の一つ、「上元(じょうげん)」です。7月15日を中元、10月15日を下元といいます。上元(1/5)、中元(7/15)、下元(10/15)、この三つを合わせて「三元」と言い、中国伝来の暦法では「年の折り目の日」とされた日で、道教の祭日でした。これら季節の節目には贈り物をするという習慣がありましたが、現在ではお中元という夏の贈り物だけが残っています。もともとはお上元やお下元というのもあったそうです。
 この日に「小豆粥」を食べるとその一年中の疫病が避けられると言われていますので、是非試してみて下さい。
20140114

小正月
 明後日の1月15日は 、「小正月こしょうがつ」です。 元日の「大正月」に対して言うもので、「女正月」、「十五日正月」などとも言います。
 「女正月」の呼称は、女性は正月中はとても忙しくて、ようやくほっと一息ついたり年始回りを始めたりできるようになるのが、この15日頃だという事なのだそうです。古来民間では、この「小正月」が本来の年越しであったということで、郷土色豊かな行事や、しきたりが、一年の中でもっとも多い日になっています。餅花、繭玉といって、柳や水木の枝に餅を花のように付けたものを、米や繭の豊作を祈って座敷に飾ったり、また、削り花、削り掛けといって、竹柳の枝先をササラ状にして、稲の穂垂れの様子をかたどった物を、門前や家の中に吊るしたりしますが、最近はあまり見かけなくなりました。
20140113

成人の日
 明日は1月の第2月曜日、「成人の日」で、成年(満20歳)になった青年男女を祝い励ます祝日です。もとは1月15日でしたが、2000年(平成12年)に「ハッピーマンデー」が施行され「成人の日」が1月の第2月曜日になりました。ちなみに、「体育の日」も同じ2000年に施行され10月の第二月曜日になり、2003年(平成15年)には「海の日」と「敬老の日」もハッピーマンデーが施行されています。
20140112


七草
 正月7日で、今日は「七草がゆ」を頂いた家庭も多いことでしょう。「春の七草」は、「セリ、ナズナ、ゴギョウ(母子草)ハコベラ、ホトケノザ(田平子)、スズナ(かぶ)、スズシロ(大根)」の七種。
 この「七草がゆ」には優れた効用があります。
1)「セリ」は、鉄分が多く含まれているので増血作用が期待できます。
2)「ナズナ」は 熱を下げる、尿の出をよくするなどの作用があります。
3)「ゴギョウ」には、 せきやたんを止め、尿の出をよくするなどの作用があります。
4)「ハコベラ」は、 タンパク質が比較的多く含まれ、ミネラルそのほかの栄養に富んでいます。
5)「ホトケノザ」は、 体質改善全般。
6)「スズナ」には、 消化不良の改善。
7)「スズシロ」にも、スズナと同じく、消化不良の改善。
と、正月のごちそうで疲れた胃をいたわったり、緑の少ない冬の栄養源として、ビタミンを補給する意味があります。
20140107


小寒
 今日、1月5日は、「小寒」を迎えます。寒さが最も厳しくなる時期の前半で、『暦便覧』では「冬至より一陽起こる故に陰気に逆らふ故、益々冷える也」と説明していて、この日から節分(2月3日)までを「寒(かん。寒中・寒の内とも)」と言い、この日を「寒の入り」とも言います。
 冬の寒さが一番厳しい時期となり、今日から寒中見舞いを出し始めます。寒さはこれから更に厳しくなるでしょうが、しっかり用心・予防して元気に寒い冬を乗り切りたいものです。
20140105


水仙
 正月三が日が過ぎましたが、冬休みはまだ続きます。今日1月4日の花は「水仙(すいせん)」です。ヒガンバナ科の多年草で、地中海沿岸が原産。古くシルクロードを通って東アジアに渡来し、日本の暖地海岸にも広く自生化しています。その名前は、「清らかな姿と芳香が仙人のよう」なので、「水仙」と呼ばれていますが、学名の「ナルキッスス」は、この花に姿を変えたギリシャ神話の美青年「ナルキッスス」に由来していることは有名です。花言葉は「自己愛」です。自分を愛し、自己を大切にすることも大切ですが、みんなと仲良く、互いを尊重する生き方はもっと大切です。
20140104

福寿草
 1月3日の誕生花は、「福寿草(ふくじゅそう)」です。花言葉は「幸せを招く」です。「福寿草」は、キンポウゲ科の多年草で、アジア北部に分布し、日本の山地にも自生していて、大変に縁起のよい名称と、花の少ない時期に咲くのが珍重されて、正月用の花として広く栽培されています。新春にふさわしい花だと思います。属名はアドニスといい、ギリシャ神話に登場する美の女神・アフロディテに愛された美青年アドニスにちなんで名づけられました。
 貴家各位の福寿を祈念いたします。
20140103

初夢
 1月2日の夜から1月3日の朝に見る夢のことを「初夢」といいますが、「初夢」は新年に見る夢で、その年の運を占います。初夢を見る日は地方によって違い、1月1日の夜から1月2日の朝に見る夢を初夢と言うところもあります。 初夢で見ると縁起の良い物として、「一富士(いちふじ)、二鷹(にたか)、三茄子(さんなすび)」があり、一番に富士山の夢、二番目に鷹の出てくる夢、三番目になすびが出てくる夢を見ると縁起がよいとされています。これには色々な説がありますが、徳川家康の好きな物が、一番目に富士山、二番目に鷹狩り、三番目に初物のなすであった事から生まれた言葉だと言われています。一年の始まり正月ですから、いい夢を見たいものです。
20140102


 新年あけましておめでとうございます。

 それぞれが幸多き、豊かな歳となりますよう、ご祈念申し上げます     
  平成26年元旦                 
    長榮山全超寺 住職黒田光泰拝
20140101


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