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令和元年 釈尊成道会

12月9日(月)
 12月8日は、お釈迦さまが真理をさとられた「成道(じょうどう)の日」でした。
 全超寺では本日、梅花講の皆さんと暫し坐禅を修行し、読経、「成道」の御和讃・御詠歌『明星』をお詠えしてお釈迦さまの成道を祝い讃える「成道会」を修行致しました。
 お釈迦さまは、人のもつ様々な苦しみを取り除く道を求め、29歳で出家されました。そして6年間、あらゆる苦行を続けましたが、苦しみの修行でも、怠惰な生き方でもその道を解き明かすことが出来ないと確信され、菩提樹の下で座禅を続けました。ある朝、明けの明星を仰ぎ、その輝きを機縁にさとりをひらかれました。これを「成道」といいます。
 お釈迦さまがさとられた内容は、「縁起の法」といい、「この世に存在する現象は、様々な原因や条件によって起こり、このもろもろの現象の生起消滅の法則を縁起」と言います。そして、お釈迦さまは、人々の苦しみの原因を取り除くには、正しい行動を繰り返すことによって解決できると確信されました。また、お釈迦さまは「明けの明星の輝く中で、自分も大地も生きとし生けるすべてのものが同時にさとりを開いた」と説かれます。大地の総てのものが「縁起の法」の中に行き、それを自覚して学び、そのあるべき姿で行じていくことを示されました。
 「明けの星 仰ぐ心は人の世の 光となりて 天地(あめつち)にみつ」(「明星(みょうじょう)」)、
 「お釈迦さまのおさとりは、その後、世の人々に尊ばれ、世の中を照らす教えの光となって、天地に充ち満ちています。」という意味で、「明星」は、お釈迦さまがさとりをひらかれる機縁となった明けの明星をさします。
合掌


















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