<城鍬舞>
大田原城は、全超寺本寺光真寺の御開山(創建者)麟道和尚の弟 大田原備前守資清(すけきよ)公が、天文14年(西暦1545年)に築城されました。
お城竣工の際、工役にたずさわった領内六か村の農民に酒をふるまってその労をねぎらいましたが、酔いに乗じた農民が工事に使ったスキやクワを持って即興で踊りだしたそうです。
そのとき最初に踊りだした農民が、ここ石神村(上石上)の藤兵衛という人だそうです。
その姿があまりに面白く殿様の興をひき、以来毎年正月には藤兵衛たちを城中に招いてこれを演じさせたといわれています。
踊りは次第に舞踊化して伝承され、大田原歴代藩主の墓前祭(2月)や上石上温泉神社例祭(10月)等に奉納されています。
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