12月8日はお釈迦さまが悟りを開かれた「成道」の日です。
成道とは、仏道を成就するという意味です。
寺院では、この日に「成道会」という法要を営みます。これはお釈迦さまの成道を祝うここと、仏道に対しての自己啓発の報恩の法要です。
お釈迦さまが35歳の時、これまで行っていた6年間の難行や苦行を止め、菩提樹の下坐禅を組まれ、身体と心を整え、8日の早朝に明けの明星を見て悟りを開かれたといわれます。お釈迦さまのことを「仏陀(ぶつだ)」といいますが、これは目覚めた人という意味で、悟りを開かれたお釈迦さまへの尊称です。
全超寺でも「成道会」を修行致します。
檀信徒や梅花講の皆さんと一緒に暫し静座し、本堂で読経し詠讃歌をお唱えして、お釈迦様の成道を慶祝し自己の精進を誓い報恩のお勤めをする予定です。
その時にお唱えする御詠歌は「明星(みょうじょう)」という曲です。
明けの星 仰ぐ心は人の世の 光となりて天地(あめつち)にみつ
{大意}菩提樹の下で座禅を組まれ、暁の明星を仰いで悟られたお釈迦さまの教えは、やがて人の世の光(道標)となって天地(世界中)に満ちていきました。
お釈迦さまは成道の後、80歳で亡くなるまで45年間教化の旅に出られました。
悟りを開いても行い(修行)がなければ、悟り(証)は現われません。悟りの現われにはそこに行じている姿が必ずあります。
悟りの現われと修行は一つです。ですから、成道は終着ではなく、始まりでもあるのです。成道してまた修行を続ける。続けている修行のその中にのみ悟りが現成していくのです。
「今・ここに・生きる」自分自身を大切に日々の生活をつとめましょう。
合掌
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