2月15日は、お釈迦さまがお亡くなりになった「涅槃会」です。
毎年2月1日より寺の本堂に大きな涅槃絵を掲げ、参拝下さった方々に説明をさせて戴いています。
涅槃絵は、お釈迦さまが亡くなられた其の時の情景を描いたものですが、お釈迦さまは臨終の際に、「あなたが亡くなられた後、いったいなにを頼りに生きたらよいのでしょうか?」と弟子たちは問いかけました。
その問いかけに、こう示しています。
『自灯明、法灯明』(『涅槃経』など)「自らを灯火とせよ、法を灯火とせよ」と。
私たちは、時に大きな存在に依存して、判断し決断し前に進むことがあります。お釈迦さまと修行を供にし、大いなるその指導のもとにいた者がその支えを失ったとき、これから先どう進むべきかと惑いうろたえたことと思います。
「自灯明」は依存する気持ちを戒めた厳しいお示しです。
自分自身を拠りどころとして、自分自身の責任で進むのです。自分の信じるものを拠りどころとして、自分の足で歩むのです。
自分を灯火にして進む自信がない者は、「法灯明」。仏法つまり仏の教えが灯火となってあなたの足元を照らすでしょう。
「自灯明」で戸惑い悩んだとき、仏様の教えがあなたを導いてくれます。
人生はあなた自身のものです。だれも足元を照らし続けてはくれません、自分と自らの信じるものを灯火として、一歩一歩しっかりと自分の足元をみつめ歩んでいきま
しょう。
合掌 |
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