「無可無不可」
「無可無不可(かもなく ふかもなし)」とは、『論語・微子編』の「我即異於是 無可無不可」が出典です。 「分別や執着を離れ、可も不可も越えた境地で何事にも対処すること」の意味です。もう50歳を過ぎたので、これは無理という人がいます。一方で、70歳になってから山登りを始め、80歳で日本100名山を踏破した人もいます。
自分の中で、「これは無理」「あれは自分に向かない」「どうせうまくいかないから、やってもムダ」などと、決めつけてしまうことはありませんか?
何事に対しても、前向きにチャレンジしてみる。「あれは良くて」「これはダメ」などと言わないで、トライしてみる。「可も無く、不可も無し」とは、特に良くもないし悪くもないときに用いられますが、そうではなく、自分の判断で「これは良くて、あれは悪い」と決めつけないで、まっさらな心で向き合い、行動してみることを指しています。出来る出来ない、良い悪い、苦しい楽しいなどとはじめから決めつけないことです。
偏った考えを捨てて、進むも退くも自在に、年だからとか、自分に出来やしないという「決めつけ」から自由になると、自分の可能性はもっと広がるはずです。何も今すぐ、○や×をつける必要はないんだと思うと、気も楽になり、「ようしひとつやってみるか」という気になるでしょう。
来月は4月です。新しい人生のスタートを切る人もいるでしょう。「可もなく 不可もなく」チャレンジしてみましょう。
合掌
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